■「Ready or not, here I come!」かくれんぼの絵本です

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
10月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Hide & amp;Seek
Il Sung Na/作
Alfred A. Knopf Books/刊
1,646円(税込)

★誰がいちばんじょうずに隠れるかな?★


ジャングルで動物たちがかくれんぼをはじめます。
参加したのは、ゾウ、キリン、サイ、フラミンゴ、カメレオンなど。
ゾウが探す役に名乗りをあげ10数える間に、
ほかの動物たちは隠れ場所を探します。

英語でかくれんぼを「Hide and Seek」と言います。
Hideは隠れる、Seekは探す、文字どおりですね。
「もういいかい」「まあだだよ」といったことばの掛け合いはありませんが、
「Ready or not, here I come!」の掛け声とともに探しはじめるそうです。

さて、本書にはカメレオンが表紙を含め全ページに描かれています。
動物たちが最後まで見つけることができなかったかくれんぼの達人です、
みなさんは見つけることができるでしょうか!?
おはなしをたのしみながらミッケあそびもできる、二度たのしい絵本です。

そして「P3コース」。

◆『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore
William Joyce/作
Atheneum Books/刊
1,852円(税込)

★2012年度アカデミー短編アニメ賞受賞作の原作★


2012年度アカデミー短編アニメ賞受賞作の原作で、
本好き大必見のファンタジー絵本です。

本好きの青年Morris Lessmoreに起こった、ある不思議な物語。
ある日、文字も吹き飛ぶ台風に飛ばされたMorrisは、
親し気な1冊の本に導かれ、不思議な館にたどり着きます。
そこはたくさんの本が巣のように集っているところ。
Morrisはその館で本に囲まれながら、
本の中で生きるような日々を過ごしますが……。

「every story has its upsets.(どんな物語にも予期せぬことが起こる)」
物語の冒頭のことばです。わたしたちの人生も同じようなものですね。
人生論としても示唆に富んだ一冊です。

■ハーベストムーンに照らされて

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」10月のご本を紹介します。

今月は、秋色がいっぱい詰まった
『By the Light of the Harvest Moon』をお届けします。

★秋色に輝く農場のファンタスティックな一夜★

◆『By the Light of the Harvest Moon
Harriet Ziefert/文
Mark Jones/絵
Blue Apple Books/刊
1,749円(税込)

一日の収穫を終え、ひとびとが眠りについたあと、
静まり返った農場を、月が煌々と照らしています。
突如、一陣の風が吹き、
畑に積まれた落ち葉のあちらこちらから
むくむくと、木の葉の精たちがとび出しました。
今宵は、秋分。
大人も子どもも一緒になって、
パイ・パーティをたのしむのです!月あかりに、落ち葉に、収穫のめぐみ。
秋らしい要素が、たっぷり詰まった絵本です。

表紙にラメ加工がほどこされ、
月がキラキラ輝いて見えるのは、洋書絵本ならでは。
ページをめくると、
紫がかった夕闇色に、
木の葉の黄色やオレンジ、深紅の色が映え
幻想的な世界が広がります。

月が煌々と輝く秋の夜は、
どこかでこんなたのしいパーティが
くり広げられているのかもしれませんね。