■箱にしか見えないのは大人だけ!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
11月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Not a Box
Antoinette Portis/作
Harpercollins/刊
1,544円(税込)

<翻訳版>
はこははこ?
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

★「箱じゃない」と言い張るウサギとの掛け合いがたのしい★

表題は『Not a Box(箱じゃない)』ですが、
表紙は形や材質からボール箱に似せたデザイン。
裏表紙には、「THIS SIDE UP(天地無用)」とも。
いったい何なんだろうか?と思いながらページを開くと、
箱らしきものを引きずって歩くウサギが登場します。

「きみが座っているのは箱だよね?」と尋ねる話し手に、
「箱じゃないよ」とこたえるウサギ。
「じゃあ、何なの?」と、話し手とウサギの問答がはじまります。
実はウサギはごっこあそびの達人です。
ただの箱もウサギの手にかかれば車やロケットに早変わり!
想像力と箱ひとつで幾通りものあそびがたのしめることをおしえてくれます。

さて、あなたにはこの箱、何に見えますか?

そして「P3コース」。

◆『The Happy Lion
Antoinette Portis/作
Harpercollins/刊
1,544円(税込)

<翻訳版>
ごきげんならいおん
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

★ひとびとに挨拶をと、檻の外に出たライオンが見たものは……★

発売から50年以上も読み継がれている古典的名作です。
フランスの動物園で見物客に愛され、おだやかに暮らすライオンが主人公。

ある朝、飼育係りが閉め忘れた扉から、ふらりと外に出たライオンは、
「声をかけてくれたひとたちに挨拶を」と思い、街へと繰り出します。
ところが、ひとびとは怖がり、街は大騒ぎに!

ただ挨拶がしたいだけなのに拒否されるなんて、
ライオンにしてみればとてもショックなできごとです。
檻の向こうとこちらの区別に思わずドキッとしますが、
いつの時代もそんな境界線を立ち切るのが子どもたち。
ライオンの救世主となったのは……。

すてきな結末にこころもほっこり温まりますよ。

■使い道を考えてくだサイ!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。

今月は、『Giving Tree』(翻訳版『おおきな木』)で
つとに有名なSilversteinの
洒落たユーモアにあふれる一冊をお届けします。

★Silversteinに学ぶ、サイの使い道★

◆『Who Wants a Cheap Rhinoceros?
Shel Silverstein/作
Simon & Schuster/刊
1,955円(税込)

<翻訳版>
めっけもののサイ
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

「お安いサイは、いかが?」の問いかけではじまる本書。
そして、サイがいかに使える動物か、という説明が続きます。

たとえば、
コートかけ
悪い成績表のシュレッダー
缶オープナー
ドーナツラック
不沈戦艦
畑をたがやす鋤
おこづかいがほしいとき、おとうさんににらみをきかしてくれる
寒い夜、一緒にベッドにもぐりこんでくれる
などなど……。

はたして、「えっ!?それはちょっと……」と引いてしまうか、
「ふ~ん、いいかも」と、買いたくなるか……。
あなたなら、このサイ、何に使う?