2013/1/29 火曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
1月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『A Kitten Tale』
Eric Rohmann/作
Alfred A. Knopf/刊
1,730円(税込)
<翻訳版>
『ゆきをしらないこねこのおはなし』
長滝谷富貴子/訳
あすなろ書房/刊
1,470円(税込)
★はじめての雪を待つ4匹の子ネコの物語★
春に生まれた子ネコ4匹は、偶然目にした雪の写真を見て、
雪への期待や恐れ、心配などを語り合います。
「雪はおそろしい」「寒くてからだまで凍る」と噂する3匹に対して、
末っ子の1匹だけは「待ちきれない」と言って、雪を待ちわび続けます。
夏と秋が過ぎて、やがて冬に。そしてある朝、雪が!
真っ先に外へ飛び出したのは……。
見たことも触れたこともないものに、
尻ごみする子ネコたちと好奇心旺盛な子ネコ、
そのやりとりのほほ笑ましさやおかしさといったら!
ページをめくるたびに思わず頬がゆるみます。
大人にとっては不便なことが多い雪も、
子どもにとってはたのしみで待ちきれないもののひとつ。
末っ子ネコとわが子の姿が重なって見えるご両親も多いのでは。
そして「P3コース」。
◆『Bess and Bella』
Irene Haas/作
Margaret K. McElderry Books/刊
1,622円(税込)
<翻訳版>
『ベスとベラ』
たがきょうこ/訳
福音館書店/刊
1,155円(税込)
★南に渡りそびれたトリのBellaが、少女Bessに届ける夢のお話★
ある寒い冬の午後。ひとりでままごとあそびをする少女Bessのもとに、
南に渡りそびれた鳥のBellaがやってきます。
ふたりでお茶会をしながらBellaの身の上話を聞いていると、
イヌの消防士さんやネズミの親子もやってきて……。
少女の現実と夢が混じった幻想的な物語です。
どんより曇った冬の空と地上に積もる雪が、
あたたかなお茶会を際立て、いっそう物語の世界へと引き込みます。
どのページの絵も額に入れて飾りたくなるような、
手の込んだ美しい水彩画も見応えがありますよ。
あたたかい飲みものを片手に絵本を読む、
そんなゆっくりとした時間を過ごしたくなる一冊です。 |
|
2013/1/29 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」1月のご本を紹介します。
2013年明けてはじめての配本は、
ちょっとこころざしが高くなるような絵本をお届けしますよ。
★学者ジェーン・グドールの少女時代を描く★
◆『『Me…Jane』
Patrick McDonnell/作
Little, Brown Books/刊
1,730円(税込)
<翻訳版>
『どうぶつがすき』
なかがわちひろ/訳
あすなろ書房/刊
1,575円(税込)
ジェーンは動物が大好き。
チンパンジーのぬいぐるみをかわいがり、いつも一緒に過ごします。
鳥が巣をつくるようすを眺めたり、リスの追いかけっこを見守ったり。
ある日、ニワトリの産卵を観察し、
生命の不思議さと、すばらしさにこころを奪われます。
それからは、戸外で過ごすだけでなく、
動物に関する本ならなんでも読んで、知識を深めていきました。
『ターザン』を愛読し、
いつしか自分もアフリカで動物たちと暮らすことを夢見るジェーン。
その夢は、やがて現実のものとなるのでした。
本書に描かれた、ジェーン・グドールは、
1934年、英国生まれの霊長類学者・人類学者で、
とりわけ、チンパンジーの研究で有名です。
時代を考慮すると、実現はなかなかむずかしかったであろう彼女の夢。
きっと、限りない情熱と、あくことのない探究心が
この夢の実現をもたらしたのでしょう。
“情熱”と“努力”。
生きていくうえで、ぜひ大事にしていきたいものです。 |