2013/2/28 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
2月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『My Name Is Elizabeth!』
Annika Dunklee/文
Matthew Forsythe/絵
Kids Can Press/刊
1,733円(税込)
★ひとつの名前にいろいろ愛称がある英語ならではのおもしろさ★
Elizabethは自分の名前が大好きな女の子。
LizzyやLiz、BethやBetsyといった、
愛称で呼ばれることをいやがります。
みんなが好き勝手に愛称で呼ぶことに、
とうとうがまんできなくなったElizabethは、
街中に聞こえるような大きな声で叫びます。
「My Name Is Elizabeth!」
胸を張って宣言する姿がかわいいやらおかしいやら。
自分の名前って特別なんですよね。
ちなみに、英語圏で使われる短縮形の愛称は、
本名と同様に扱われることがあるので、日本の愛称とは少し性質が違うようです。
とりわけ、Elizabethの愛称は20個近くもあるというから驚きですね。
ひとつの名前にいろいろ愛称がある、英語ならではのおもしろさにあふれた一冊です。
そして「P3コース」。
◆『The Rabbits’ Wedding』
Garth Williams/作
HarperCollins/刊
2,079円(税込)
<翻訳版>
『しろいうさぎとくろいうさぎ』
まつおかきょうこ/訳
福音館書店/刊
1,260円(税込)
★いつまでもきみと一緒にいられますように★
大きな森に住む白いウサギと黒いウサギは、
毎日、飛んだり跳ねたり仲よくあそびます。
ところが、ときどき黒いウサギは悲しい表情を見せます。
白いウサギがわけを尋ねても、
「ただ考えごとをしているだけ」としか言いません。
さらに尋ねると、黒いウサギはある望みをはなしはじめます。
愛し、愛されることのよろこびとしあわせをシンプルに描いた、
ウサギたちのラブストーリーです。
誰かを愛するってなんてすてきなんだろう!と、思わずにはいられません。
男性のみなさん、ホワイトデーのお返しにいかがですか。
ただし、本命のひと限定ですよ。 |
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2013/2/14 木曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」2月のご本を紹介します。
バレンタイン月の今月は、
ゾウの母子の愛を描いた絵本をお届けします。
★雨乞いに旅立つ母ゾウが、残る子ゾウに誓うのは……★
◆『『Meet Me at the Moon』
Gianna Marino/作
Viking/刊
1,964円(税込)
アフリカの乾いた大地で
母ゾウが子ゾウに言います。
雨乞いをしにいちばん高い山まで行かなくては。
別れをしぶる子ゾウに、母ゾウは言います。
風の音は、わたしの声。
太陽のぬくもりは、わたしの愛。
夜またたく星は、わたしのまなざし、だと。
ひとり残された子ゾウは
自分をとりまく自然の中に、母を感じながら
じっと帰りを待つのでした。
作者はギアナをはじめ、数多くの土地を旅してきたのだとか。
その記憶を再現しているのでしょうか。
透明感のある色彩で描かれたアフリカの大地は
とても鮮やかで、目を奪われます。
大地の美しさが、子ゾウの健気さと
母ゾウの包みこむような愛を、よりきわだたせ
読み手の胸に迫ります。
読み終えたあとも、余韻が残る印象的な作品です。
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