■イースターキャットだっていいじゃない!?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで3月にお届けする絵本をご紹介します。

★イースターキャットでもいいんじゃない!?★

◆『Here Comes the Easter Cat
Deborah Underwood/文 
Claudia Rueda/絵
Dial Press/刊
2,479円(税込)

イースターが近づき、何やら不満そうなネコ。
わけをきくと、イースターでウサギばかりもてはやされることが
気に入らないようす。
そこで、自分も何かステキなプレゼントを子どもたちに配ろうと
思いたったようです。
ウサギよりも早く走れるバイクを用意し、ピカピカの衣装まで着込んで
やる気まんまん。
そこへイースターバニーのウサギがやってきて……。

この絵本のストーリーのベースとなっているイースター。
日本ではあまりなじみがないですよね。
イースターは、イエス・キリストが復活したことを記念する日。
毎年、春分のあとの最初の満月の次にくる日曜日に祝われています。
欧米では、クリスマスより重要な行事とみなされているようです。
そして、クリスマスにサンタクロースがプレゼントを配るように
イースターでは、イースターバニーが子どもたちに卵を配るとされています。

作者のDeborahさんは、ネコと暮らしているそう。
イースターバニーならぬイースターキャットなんて、ネコ好きならではの
発想ですね。

この主人公のネコ、里イモみたいにころっとしていて、コミカルな言動が
笑いを誘います。
この愛すべきネコを見ていると、習慣や由来はさておき、
イースターにはウサギではなく、イースターキャットでもいいんじゃない、と
思えてきます。

■切り絵の動物たちが躍動!

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Move!
Steve Jenkins & Robin Page/作
Houghton Mifflin/刊
2,479円(税込)

★生きものたちの特徴的な「動き」に注目……★

3月は年度末。
今月はP1コースも読み応えたっぷりの一冊をお届けしました。

ページをめくってすぐに現れるのは、テナガザル。
ジャングルの木々にぶら下がってゆらりゆらりと移動します。
テナガザルは後ろ足を使って地面を歩くこともできますが、
千鳥のような鳥が歩くのは、スイレンの葉っぱの上。
鳥は魚を捕るため水に潜りますが、
潜るといえばシロナガスクジラ!
シロナガスクジラが潜るのは深い深い海……。

次々に現れる生きものたちは、カマキリのような見近なものから
アルマジロのようなあまりなじみのないものまで。
それぞれの特徴的な動き方が躍動感たっぷりに描かれます。
やわらかなテナガザルの毛並み、特徴的なヘビの模様など
生きものたちのリアルなテクスチャーは、切り絵の手法で表現されています。
よく見ると、シロナガスクジラに英字が印刷されたブルーの紙が紛れているのを
見つけたり、繊細なクモの足に使われているのはどんな紙かしらと
想像するのもたのしいです。

デザインに興味がある方へのプレゼントとしてもよろこばれるのではないでしょうか。
P1コースの本にしては、文章量が多めなのでむずかしく感じる方もいるかも
しれませんが、動物の名前や動き方を現す単語がほとんどなので、
読みはじめたら、思ったよりもスラスラたのしめますよ!