■ウサギと一緒にHop,Play,Freeze!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。


◆『Hop
Jorey Hurley /作
Simon & Schuster /刊
2,624 円(税込)

★絵本で知る穴ウサギの生態★

ふかふかしたウサギの親子がかわいらしいこの絵本、
「hop」(ぴょんぴょん飛ぶ)、「play」(あそぶ)、「freeze」(固まる)など、
動きを表す単語だけで構成されたとてもシンプルながら、
ウサギの親子の暮らしが豊かに表現された一冊です。
草原で草を食べたり子ウサギをあそばせながらも
鳥やキツネなどの外敵を警戒する親ウサギ。
追いかけてきたキツネから逃げ込んだ先は、なんとモグラの巣の中。

実は、この絵本の主人公は「ワタオウサギ」という穴ウサギの一種。
北米に広く分布するウサギですが、巣穴で子ウサギを育てるほか、
実際にも絵本のように、ほかの動物の巣穴を利用することもあるそうです。

絵もシンプルなタッチですが、
見ているだけでもお話の情景やウサギのようすが伝わってくるように
特徴を捉えて描かれています。
単語だけの絵本は、ふだん英語絵本を読まない方や、
ちいさなお子さんでも気負わずにたのしめます。
ウサギたちに合わせて、表情豊かに読んでみてくださいね。

■雨を待っておどろう!

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。

★雨がたのしみになります★


Come On, Rain!
Karen Hesse/文 Jon J Muth/絵
Scholastic Press/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
ふれ、ふれ、あめ!
カレン・ヘス/作 ジョン・J・ミュース/絵 さくまゆみこ/訳
岩波書店/刊
1,404円(税込)

今回の絵本は、梅雨の季節にぴったりの、自然の恵みあふれる「雨」の絵本です。

真夏のニューヨークの街はカンカン照りで、雨が待ち遠しい日々です。
あまりの暑さに庭の草木もひとびともグッタリ。
「雨! 降って!」と、少女テッシーは夏の空に向かって言います。
やがて雲が空に広がり、雨が降りそうな気配がしてくると、
みんな大騒ぎ。水着に着替えて雨を待ちかまえます。

水着で友だちみんなではしゃぎおどるテッシーたちの姿。
大人も一緒におどりたくなるようにたのしそうな場面で、
自然の恵みへのよろこびが表れています。

水彩で描かれた絵も、涼しげでありながら躍動感あふれてさわやか。

毎日のように降る雨に気分がゆううつになることもありますが、
この本を読んで、梅雨を明るい気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。

本を汚すのはだれ!?

英語絵本, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。


A Perfectly Messed-Up Story
Patrick McDonnell/作
Little, Brown Books/刊
2,624円(税込)

★本の中は大騒ぎ!★
今回の絵本は『おくりものはナンニモナイ』などで有名な作家、
パトリック・マクドネルの絵本です。

本の中のルイがごきげんにスキップしていると、
上からジャムやピーナッツバターが落ちてきた!
驚くルイにをよそに、指紋やクレヨンの落書きまで!
ついには「もう知らないっ!」と投げやりになってしまいます。

「本は汚したらだめ! いろいろなことを教えてくれる大切なものだよ」
というルイのことばに、思わず納得してしまいます。

本の上に広がるジャムやピーナッツバターやオレンジジュースは、
本当にこぼしてしまったかのように、リアリティにあふれています。

元気いっぱいのルイの表情や、ユーモアのある動きは、
読み進めるほど、思わず笑みがこぼれてしまいます。

本は大切に読もうね、と、かぞくで語り合いながら
たのしみつつ読んでみてはいかがでしょうか。

動物好きのハローワーク

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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P3コース」でお届けする絵本を紹介します。


I Like Animals
Dahlov Ipcar/作
Nobrow Press /刊
2,624円(税込)

★動物好きのための職業案内★

動物が大好き! 昆虫や魚や、生きものが大好き!
そんなお子さんは多いですよね。

今回ご紹介する絵本の主人公も、動物が大好き!
大きな動物もちいさな昆虫も、カバもサイもクラゲもクモも好き!
そうなれば将来は、ぜひとも動物と一緒に働ける仕事に就きたいと考えます。
動物園で働けば、ゾウやラクダに乗れるし、鳥やヘビやアフリカの草原の
動物たちもいる。
ペットショップで働くのもすてき、
大きな農場で動物たちの世話をするのもいい。
森林で働けば野生の生きものたちにも会える。

ひとくちに動物と一緒の職業といっても、
仕事によって出会い方はさまざま。
夢がふくらみます。

クラシカルな雰囲気、美しい鮮やかな色合いで、
多くの種類の生きものたちが描かれています。
どれも愛らしく、いきいきと特徴が捉えられていて、
あまりなじみのない生きものにも、ぐっと親しみが湧きます。
絵を見ているだけでもたのしめるので、動物好きな方への
プレゼントにしてもよろこばれそうですね。

もちろん、動物の名称やそれにまつわる単語も
たくさん登場しますので、
図鑑を片手に、実際の動物たちの姿や生態を調べてみるのも、
たのしいですね。

音と色のハーモニーをたのしんで

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P1コース」でお届けする絵本を紹介します。


Cockatoo, Too
Bethanie Deeney Murguia/作
Little Bee Books/刊
2,624円(税込)

★オウムと一緒に、ことばあそびはいかが?★
ここは、南国の森の中でしょうか。
モンステラやシダ、色鮮やかな花に彩られた世界が広がっています。
その中にたたずむCockatoo(オウム)の子1羽。
そこへ、似たような鳥が1羽が飛んで来て「Cockatoo, Too?」と、たずねます。
2羽(two)になったCockatoos。
そこへ、チュチュ(tutus)をつけた2羽のCockatoos が登場。
なんだかややこしくなってきたところで、今度はtoucan(オオハシ)が登場し、
ことばあそびは次の 展開へ……。

“Cockatoo”の語尾の音を重ねて展開していくストーリー。
でも、この絵本の魅力は音の重なりのたのしさだけではありません。
透明感のある緑の濃淡に、花と鳥がアクセントを添えた絵は
本当にきれいで、ため息が出るほど……。
新緑から初夏へと移るいまの季節と重なるような、みずみずしい彩りの絵本です。

「おおきな木」から愛について考える!

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P3コース」でお届けする絵本を紹介します。


The Giving Tree』(CD付き)
Shel Silverstein/作
HarperCollins /刊
2,916円(税込)

<翻訳版>
おおきな木
シェル・シルヴァスタイン/作 村上春樹/訳
あすなろ書房/刊
1296円(税込)

★何度読んでも、味わい深いお話です★
今回の絵本は、多くのひとびとに愛される
ベストセラー絵本である『おおきな木』の原書です。

登場するのは一本のおおきな木と少年。
少年が大好きな木。少年のためなら何でも力になります。
さみしいときは一緒にあそび、おなかがすいたらリンゴを与えます。

やがて少年は大人になり、木に会いに行くこともなくなり……。
成長した少年は、お金がほしい、家がほしいと木に伝え、
そのたびに木は自分の身をけずり、少年に差し出します。
それでもしあわせだと思った木。
最後の場面は、切なくもあり、愛おしくもあり。
子どもと大人とで捉え方が違うかもしれません。

昔読んだという方も、もう一度本を開いてみると、
また別の感覚が生まれるのでは……。

本当の愛情とは何か、あらためて考えさせられる一冊です。

あの「かいじゅうたち」と原書で再会!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。


Where the Wild Things Are
Maurice Sendak/作
HarperCollins/刊
2,770円(税込)

<翻訳版>
かいじゅうたちのいるところ
じんぐうてるお/訳
冨山房/刊
1,512円(税込)

★子ども部屋から、かいじゅうたちのいる世界へ★

タイトルにある“the Wild Things”。
翻訳版では、“かいじゅうたち”と訳されています。
そう、この絵本は『かいじゅうたちのいるところ』の原書。
20世紀を代表すると言われるこの作品を、ぜひ原書で味わってみましょう。

ある夜、ありとあらゆるいたずらをしまくったマックス。
とうとう、おかあさんから夕食抜きでベッドへ入れられてしまいます。
すると、マックスの部屋に不思議な変化が。
みるみるうちに木が茂り、子ども部屋はジャングルに変身。
その先に広がる大海原をボートに乗ってこぎ出すと
マックスは、かいじゅうたちのいるところに到着します。
そこで、かいじゅうたちの王となったマックス。
月夜の下で大いに騒ぎ、たのしい時間を過ごします。
そのとき、遠くからいいにおいが漂ってきて……。

わかりやすい文体の短い構成にもかかわらず
そこに広がるのは、時空を超えた壮大なスケールの世界。
恐ろしい顔つきの、でもどこかあいきょうのあるかいじゅうたちが
生き生きと躍動する世界は圧巻です。

どんな冒険に出ていても、子どもが戻ってくるのは、おかあさんのところ。
親子のつながりをさらりと描いたラストも印象に残ります。

今月からP2コースへ進まれた方も、きっと、センダックさんの巧みな力で、
難なく壮大な冒険にひき込まれてしまうことでしょう。

◯◯なヒツジたち 『Where Is the Green Sheep?』

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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P1コース」でお届けする絵本を紹介します。

★みどりのヒツジはどこかしら★

Where Is the Green Sheep?
Mem Fox /文 Judy Horacek /絵
Harcourt /刊
2,479円(税込)ヒツジといえどもいろいろなヒツジがいっぱい。
あかいヒツジ、あおいヒツジ、おふろヒツジにおふとんヒツジ……。
しかし、みどりのヒツジはどこにいるのでしょうか?
揺れるヒツジに滑るヒツジ、ページをめくるたびにたのしそうなヒツジがたくさん登場するものの
みどりのヒツジはいません。残りページもあとわずか!
みどりのヒツジは無事見つかるのでしょうか?ほとんどが「Here is the 〇〇〇 Sheep」と、
「But Where Is the Green Sheep?」の文章でできているこの絵本。
〇〇〇の部分に入るのは、色だったり動きだったり場所だったり。
たったひとつの単語が変わるだけで登場するヒツジの姿は
まったく違うものになります。

4月は新しい年度がスタートする月。
たのしみながら英語の豊かな表現に触れられるこの絵本は、
英語絵本のスタートにもぴったりですよ。

flyは英語で「飛ぶ」であり「ハエ」であり……

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本「P1コース」で3月にお届けした絵本をご紹介します。

★春らしい虫の絵本です★

Fly!
Karl Edwards/文  Karl Newsom Edwards/絵
Alfred A. Knopf Books/刊
2,333円(税込)

今回の絵本は、春らしい虫のお話です。
主人公がハエの子どもというユニークな内容です。

まだ空を飛んだことがない子バエ。
ミミズはクネクネした動きを、バッタはジャンプのやり方を、
そして、蝶やトンボは飛び方をおしえてくれました。
はたして子バエは空を飛ぶことができるのでしょうか?

「ハエ」というと一瞬身構えてしまいますが、
この絵本のイラストはとてもかわいらしく描かれており、
親しみやすく感じることができます。

単語を声に出してみたり、虫たちの動きをまねしたりするのも
この本のたのしみ方のひとつです。

本の後ろには、昆虫図鑑のように、登場した虫たちも
まるで写真のように描かれています。
これからの春のお出かけ時にも見かける機会が多い虫たちを
ぜひ探してみてはいかがでしょうか。

ネズミとカエルの共作です!?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本「P2コース」で3月にお届けした絵本をご紹介します。

★作者はネズミ&カエル?★

By Mouse & Frog
Deborah Freedman/作
Viking Books/刊
2,479円(税込)

ある朝、とっても早起きしたネズミ。
いままでにないスゴい物語を書こうと、思いつきます。
「むかしむかし、あるところに……」と、書きはじめたところに
仲良しのカエルが登場。物語の続きを勝手につくりはじめます。
はじめは、一つひとつ訂正していたネズミでしたが
とどまることなく話し続けるカエルに、とうとう
「やめて!」と、大声を出してしまいます。
手伝いたかっただけなのにと、しょげるカエル。

物語はふり出しに戻り……。
さぁ、ネズミは自分の物語を完成させることができるのでしょうか。

ヴィヴィッドな緑色のからだに、表情もしぐさも元気いっぱいなカエル。
かたや、淡いペールグレーの丸っこいからだに、おだやかな顔のネズミ。
見るからに性格が違いそうなこのふたり。
でも、違うからこそかえって気が合うのかもしれませんね。

まるで、バムとケロや、がまくんとかえるくん、いぬとくま、といった
仲良しコンビをほうふつとさせるこのふたり。

本の奥付では、ふたりが作者の名前(Deborah Freedmanさん)を
“Mouse + Frog”に書き換えるシーンも。
作者のあそびごころと、このコンビへの愛情を感じます。
2015年に出たばかりのこの作品。
ぜひ、これからのシリーズ化を期待したいものです。

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