2010/2/25 木曜日
日景 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
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冬の澄み渡った空気のなか、富士山が望めるときがあります。
関東の各地にある「富士見坂」は、その絶景スポットの名残り。
ところで、江戸時代にいちばん高い建物は、火の見やぐらでした。
次の絵、見覚えのある方も多いことでしょう。
そう、葛飾北斎の富嶽三十六景のひとつです。
この絵は、川端誠さんが模して描いたもの。
じつは、落語絵本の新作に出てきます!
シリーズ15周年目に刊行となる第14巻は、『かえんだいこ』。
その扉絵をここに初披露しましょう。

絵本では、この上に文字がのり、
「江戸のむかしは、とにかく火事が多かった」
と話ははじまります。
表紙にずらりと顔をそろえましたのが、今回の登場人物たち。
向かって右は、主人公の道具屋・甚兵衛さんとかみさん、奉公している定吉。
左は、お城で殿様につかえる面々。
そしてまんなかには、大きな太鼓。
甚兵衛さんが仕入れてきた太鼓を見るなり、
かみさんは「古くてきたない」「むさい」
「買い手がつくもんか」「商売下手」と、さんざんな言いよう。
とりあえず、太鼓のほこりをはたいてみると、ドンドンドーンとよく響く音。
そこへ通りかかった殿様が、この太鼓をお買い上げになるやもしれぬ!?
ドキドキ、びくびくしながら、太鼓を背負ってお屋敷へ行った甚兵衛さんは……?
小気味いいテンポの会話と愉快な展開で、笑いがドンドンドーンとはずみます。
明日、2月26日発売です。
さあ、いち早く手にしたい! という方は、どうぞこちらへ。
<<<クレヨンハウスeショップ/「かえんだいこ」商品詳細ページへ
2010/2/18 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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クレヨンハウス東京店では、
2月1日より洋書企画展と洋書バーゲンを同時開催しています。
洋書バーゲンでは、ロングセラー絵本から新刊洋書絵本まで、
店内の洋書が表示価格より20%OFFでお買い求めいただけます。
東京でいちばん安く洋書絵本を手に入れるチャンスをぜひお見逃しなく!
★洋書バーゲンについてお問い合わせは・・・
TEL03-3406-6492 クレヨンハウス東京店 子どもの本売場
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★『くまのコールテンくん』の作家が描く「乙女」な小話★
図書館で、ある女の子がした「もし図書館司書だったら……」
という空想。それを絵本にしたものです。
空想の中で司書になった女の子は、
動物たちに図書館を解放する日をつくります。
ライオンにクマ、ゾウにキリンなど、
次々やってくる動物たちを歓迎したり、注意を与えたりと、大忙しの女の子。
しかし突然、ネズミが紛れ込んで図書館は大騒ぎに……。
イマジネーションあふれるとびっきりカワイイ一冊です。
動物好きの子どもたちにもオススメです。
★1本の花をめぐって大の仲よしがいがみ合う……果たして仲直りは?★
ビネッテ・シュレーダーの最新作です。
日本では作品の多くが翻訳出版されているので、
その画風に見覚えがある方も多いのではないでしょうか?
誇り高き騎士たちがいた時代のこと。
それぞれの城に住む2組の騎士夫婦は、大変気が合い、
自分たちの城の境界を取り払い、仲よく行き来をしていました。
あるとき、ふたつの城の中間に1本の花が咲いたところから、
仲よしのバランスがくずれはじめます。
やがて、それぞれが花を独占しようと、いがみ合い、
つかみ合いのけんかにまで発展してしまい……。
ファンタジーとはいえ、どこか現実味のある物語に、
胸がドキッとする読者も少なくはないのでは!?
2010/2/15 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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まだまだ本当に寒い毎日ですが、
暦のうえではもう春。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚で、
日本でも人気の高い洋書絵本をお届けする「P2:じっくりコース」。
この2月は、ペールグリーンの表紙が春らしい
「The Empty Pot」をお届けします。
★正直者は報われることを、中国の故事仕立ての物語で語る★
あるとき、皇帝が子どもたちに
花のコンテスト参加を呼びかけました。
集まった子たちに一粒の種を与え、
いちばん立派な花を咲かせた者を跡継ぎにすると言います。
主人公の少年は、いつもは花を育てることに長けていると評判で
自負もあったのですが、この種は芽さえ出しませんでした。
でも正直に空っぽの鉢を差し出した少年に、
皇帝は文字通り驚きの「種明かし」を……。
アメリカ人である作者Demiが、中国人の夫から聞いた民話の再話が
この「The Empty Pot」だということです。
中国の陶磁器の絵柄を思わせるイラストに、
アルファベットの文字の組み合わせが
なんともエキゾチックな印象を受ける1冊です。