落語絵本、待望の新作『かえんだいこ』ができました!

クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

冬の澄み渡った空気のなか、富士山が望めるときがあります。

関東の各地にある「富士見坂」は、その絶景スポットの名残り。

ところで、江戸時代にいちばん高い建物は、火の見やぐらでした。

次の絵、見覚えのある方も多いことでしょう。
そう、葛飾北斎の富嶽三十六景のひとつです。

この絵は、川端誠さんが模して描いたもの。
じつは、落語絵本の新作に出てきます!

シリーズ15周年目に刊行となる第14巻は、『かえんだいこ』
その扉絵をここに初披露しましょう。
落語絵本「かえんだいこ」

絵本では、この上に文字がのり、
「江戸のむかしは、とにかく火事が多かった」
と話ははじまります。

落語絵本「かえんだいこ」 落語絵本『かえんだいこ』
川端誠/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込)

表紙にずらりと顔をそろえましたのが、今回の登場人物たち。

向かって右は、主人公の道具屋・甚兵衛さんとかみさん、奉公している定吉。
左は、お城で殿様につかえる面々。
そしてまんなかには、大きな太鼓。

甚兵衛さんが仕入れてきた太鼓を見るなり、
かみさんは「古くてきたない」「むさい」
「買い手がつくもんか」「商売下手」と、さんざんな言いよう。

とりあえず、太鼓のほこりをはたいてみると、ドンドンドーンとよく響く音。

そこへ通りかかった殿様が、この太鼓をお買い上げになるやもしれぬ!?
ドキドキ、びくびくしながら、太鼓を背負ってお屋敷へ行った甚兵衛さんは……?

小気味いいテンポの会話と愉快な展開で、笑いがドンドンドーンとはずみます。

明日、2月26日発売です。
さあ、いち早く手にしたい! という方は、どうぞこちらへ。

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英語絵本 No Comments

クレヨンハウス東京店では、
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それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★『くまのコールテンくん』の作家が描く「乙女」な小話★

「P1:ようこそコース」
◆『Quiet! There’s a Canary in the Library』
Don Freeman/作
Penguin Group USA/刊
1,764円(税込)

 翻訳版 『しずかに! ここは
 どうぶつのとしょかんです』

 なかがわちひろ/訳
 BL出版/刊 1,470円(税込)

図書館で、ある女の子がした「もし図書館司書だったら……」
という空想。それを絵本にしたものです。

空想の中で司書になった女の子は、
動物たちに図書館を解放する日をつくります。

ライオンにクマ、ゾウにキリンなど、
次々やってくる動物たちを歓迎したり、注意を与えたりと、大忙しの女の子。
しかし突然、ネズミが紛れ込んで図書館は大騒ぎに……。

イマジネーションあふれるとびっきりカワイイ一冊です。
動物好きの子どもたちにもオススメです。

 
★1本の花をめぐって大の仲よしがいがみ合う……果たして仲直りは?★

「P3:どきどきコース」
◆『Sir Lofty & Sir Tubb』
Binette Schroeder/作
Ingram Pub Services/刊
1,985円(税込)

ビネッテ・シュレーダーの最新作です。
日本では作品の多くが翻訳出版されているので、
その画風に見覚えがある方も多いのではないでしょうか?

誇り高き騎士たちがいた時代のこと。
それぞれの城に住む2組の騎士夫婦は、大変気が合い、
自分たちの城の境界を取り払い、仲よく行き来をしていました。

あるとき、ふたつの城の中間に1本の花が咲いたところから、
仲よしのバランスがくずれはじめます。

やがて、それぞれが花を独占しようと、いがみ合い、
つかみ合いのけんかにまで発展してしまい……。

ファンタジーとはいえ、どこか現実味のある物語に、
胸がドキッとする読者も少なくはないのでは!?

正直者の花は咲かない? ひと足早く春の絵本。

英語絵本 No Comments

まだまだ本当に寒い毎日ですが、
暦のうえではもう春。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚で、
日本でも人気の高い洋書絵本をお届けする「P2:じっくりコース」
この2月は、ペールグリーンの表紙が春らしい
「The Empty Pot」をお届けします。

★正直者は報われることを、中国の故事仕立ての物語で語る★

◇『The Empty Pot』
Demi/作
Henry Holt & Co/刊
1,985円(税込)

  翻訳版『皇帝にもらった花のたね』
  武本佳奈絵/訳
  徳間書店/刊
  1,575円(税込)

あるとき、皇帝が子どもたちに
花のコンテスト参加を呼びかけました。
集まった子たちに一粒の種を与え、
いちばん立派な花を咲かせた者を跡継ぎにすると言います。

主人公の少年は、いつもは花を育てることに長けていると評判で
自負もあったのですが、この種は芽さえ出しませんでした。

でも正直に空っぽの鉢を差し出した少年に、
皇帝は文字通り驚きの「種明かし」を……。

アメリカ人である作者Demiが、中国人の夫から聞いた民話の再話が
この「The Empty Pot」だということです。

中国の陶磁器の絵柄を思わせるイラストに、
アルファベットの文字の組み合わせが
なんともエキゾチックな印象を受ける1冊です。