春の日差しに映える色いろいろ絵本

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日差しが明るくなってきて、あらゆるものが色あざやかに見えはじめる季節。
今月は、色にまつわる絵本2冊をお届けします。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2:じっくりコース」3月のご本のご紹介です。

※郵便事情により、今月はご本のお届けが遅れているエリアもあるようです。
大変申し訳ございませんが、いましばらくお待ちいただければと思います。

★少女とウサギのある日のできごと★
『Mr. Rabbit and the Lovely Present』
Charlotte Zolotow/文
Maurice Sendak/絵
Harpercollins/刊
698円(税込)※ペーパーバック版

翻訳版『うさぎさんてつだってほしいの』
こだまともこ/訳
冨山房/刊
1,050円(税込)

ゾロトウの作品の中でも、もっとも人気があるといわれている一冊です。

女の子がウサギにおかあさんの誕生日に
何をプレゼントしたらよいか相談をもちかけます。

おかあさんは赤が好きという女の子に、
ウサギは次々と赤い色のものを提案していきます。

赤い下着、赤い屋根、そして消防車!!
その後もプレゼント選びは、黄色、緑、青と色を変え続いていきます。
プレゼントにふさわしいものは見つかるのでしょうか。

見た目もふるまいも、まるで道化師のようなウサギをはじめ
全体的にどこか現実離れしていて夢の中のような印象を受けます。

この不思議な空気感をかもし出している印象派風の絵は、センダックによるもの。
『Where the Wild Things Are』(翻訳版「かいじゅうたちのいるところ」)とは
まったく画風が異なり驚かされますね。

★自分の色がないカメレオンのしあわせとは?★
『A Color of His Own』
Leo Lionni/作
Random House/刊
698円(税込)※ペーパーバック版

翻訳版『じぶんだけのいろ』
谷川俊太郎/訳
好学社/刊
1,121円(税込)

続いてもう一冊は、レオニの古典的名作です。
ほかの動物のように自分の色を持ちたいと願うカメレオンが主人公。

でも、どんなに努力しても周りの色に同化してしまいます。
ある日、もう1匹のカメレオンと出会い……。

ないものねだりをするよりも、あるがままの自分を受け入れて
たのしむほうがうんといい。
そんな前向きに生きる姿勢をおしえてくれます。

おぼまことさん原画&プリモアート展」開催中!

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東京店子どもの本売り場では、
「おぼまことさん原画&プリモアート展――どっちが原画でしょう?――」
を開催中です。 

「プリモアート」とは、最高の印刷技術を駆使した複製原画のこと。
細かいタッチや色むらまでが再現されていて、
どちらが原画かわからなくなるほどです。

絵は4種で、絵本からの抜粋ではなく
すべて一枚の絵として完成されたものです。

おなじみの独特の空気がギュッと凝縮された、
幻想的な世界が広がります。

おぼまことさん複製原画
『フォルクローレ・1』
原画サイズ/525×508㎜
マット(額)サイズ/667×646㎜
42,000 円(税込)

おぼさんファンの方も、はじめてご覧になる方も、
この不思議な魅力にきっと引き込まれてしまうはず!

このプリモアート、なんとお求めいただけます。
ご自宅やお店、園などにおすすめです。

店頭での展示は4月5日までになりますが、
その後もこのホームページ上で販売していますので、ぜひご覧ください。

ウサギのオン・パレード!

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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

まずは「P1:ようこそコース」。

★7色の貨物列車がいく!★

「P1:ようこそコース」◆『Freight Train』
Donald Crews/作
Harpercollins/刊  
1,696円(税込)

翻訳版:『はしれ!かもつたちのぎょうれつ』
たむらりゅういち/訳
評論社/刊
1,260円(税込)

貨物列車を主人公にした、
列車への熱き想いがかき立てられる秀作です。

「Blue Gondola car」や「Purpule box car」など、
列車を語りながらも、実は色もたのしめるすぐれモノ。

最後尾から順に、タンク車や石炭を積んだホッパー車など、
機能美あふれる各種車両が長く連なり、
最後に蒸気を吐く機関車が現われると、列車は煙を上げて動き出します。

トンネルを抜け、街を通り越して、陸橋を渡り疾走する貨物列車の姿に、
子どもだけでなく大人も思わず感嘆の声をあげてしまいます。
文字が少ないので、はじめての音読にもおすすめです。

★イースター卵の装飾を競うウサギのオン・パレード★

「P3:どきどきコース」◆『The Easter Egg』
Jan Brett/作
Penguin Group USA/刊 
1,796円(税込)

日本ではまだなじみの少ないイースターですが、
欧米では3月に入ると春の訪れを祝うイースターの絵本がたくさん書店に並びます。

その中でもひときわ目を引く本作は、
細密で装飾的な絵がもち味の人気作家ジャン・ブレットによるもの。

代表作『The Mitten』でもおなじみの、
絵を別のモチーフで縁取るスタイルは、本書でも健在です。

イースターの卵の装飾を競うウサギたちの物語ですが、
春の樹木や野草が図鑑さながらに描かれます。
ウサギなど動物好きだけでなく、植物好きもたまらない美しさです。

動植物画に目を奪われてばかりはいられません!
卵コンテストに出品するより、巣から転げ落ちたコマドリの卵を、
あたためることを選んだ主人公の子ウサギ。
この子ウサギにあるすばらしいことが起こります。

絵本を通して、海外の文化にふれられるのも、英語絵本の魅力のひとつ。

いまこそHUG&READ!

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もっと抱きしめて!もっと読んであげて!

東北地方太平洋沖地震の災害に見舞われたみなさまへ
こころよりお見舞い申し上げますとともに、
お亡くなりになられた方々へのご冥福をお祈り申し上げます。

クレヨンハウスは東京店・大阪店ともに、通常営業しています。
「開いててよかった!」と言われるライフ・スポットとして。
こころとからだ、緊張でコチコチになっていたら、
どうぞあそびにきてください。

あの地震以来、「子どもたちが、よく眠れないようだ」
という声をよく聞くようになりました。
こんなときこそ、子どもたちを、そして自分自身を、
ぎゅっと抱きしめて絵本を読むひととき、大事にしたい……
被災地の子どもたちへも、わたしたちができること、考えています。

「HUG & READ」というプロジェクトもつくりました。
絵本や子どもの本を、被災地にお届けするためです。
いまはまだ、生活必需品を優先していますが、
ルートや受け入れ態勢が確保できたら、
子どもたちの必需品「絵本や子どもの本」をお届けします。

ホームページやツイッターで呼びかけますので、ご協力お願いします。
(いまお送りいただいても、現地に届けられませんので、お待ちください)

 

HUG&READ! 着々と準備中です!