■フォークソングを絵本で!

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
9月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

★やさしいけれど、それだけじゃない、
名作フォークソングが絵本に★
◆『Day Is Done
Peter Yarrow/文
Melissa Sweet/絵
Sterling Pub Co Inc/刊
1,696円(税込)
※CD付き

1960年代のフォークブームの中心的存在だった
ピーター、ポール&マリー。

日本ではかつて、CMなどで曲が使われていたので、
その名前になつかしさを覚える方も多いのではないでしょうか?

その一員だったピーターが書いた歌詞に、
絵を添えてできあがったのがこの絵本。
付属のCDには本編の『Day Is Done』のほかに、
全3曲が収録されたなんとも豪華な内容です。

ページをめくるたび、
くま、うさぎ、たぬき、ねずみなどの動物の親子が、
仲むつまじく寄り添った姿を見せてくれます。
親の子に向けるあたたかなまなざしからは、
深い愛情を感じ取ることができ、
何度見てもこころがあたたまります。

さらにポールのやさしい歌声が、
子どもたちには最高の子守唄になりそうです。

見るもよし、聴くもよし、歌うもよしの、
三拍子そろったギフトにもおすすめの一冊です。

そして「P3コース」。

★少女は『ぜったい馬』がほしかった……
ノスタルジックな人気作家の自伝★
Everything but the Horse
Holly Hobbie/作
Little Brown & Co/刊
1,696円(税込)翻訳版:『ホリーのゆめ』
二宮由紀子/訳
BL出版/刊
1,575円(税込)

近年は絵本「Toot and Puddle」シリーズが人気の作者。
実は70年代にアメリカ開拓時代の少女のイラスト「Holly Hobbie」で
ブームを巻き起こした、知るひとぞ知るイラストレーターでもあります。
本作は自身の少女時代を描いた自伝的絵本。

時代は50年代ですが、家族で移り住んだ農場が舞台なので、
『大草原の小さな家』的な趣がまだ残っています。
透明で郷愁を誘う絵にうっとりさせられます。

タイトルが表すように、本書に描かれた少女時代の作者は、
何にも増して馬がほしくてしかたありませんでした。
乗馬する姿を想像したり、馬の絵をたくさん描いたりと、
その思いは日々増すばかり。

はたして彼女の夢は叶ったのでしょうか?
最後に用意されたオチに、
みんな笑顔になることまちがいなしです。

■本好きがうずうずしてくる季節です!

英語絵本 No Comments

こんにちは。「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」の9月の本を紹介します。

★犬の本屋さんがおしえてくれる本の魅力!★
◇『Dog Loves Books
Louise Yates/作
Random House/刊
1,696円(税込)翻訳版:『ほんやのいぬくん』
ほんじょうまなみ/訳
岩崎書店/刊
1,365円(税込)

とある町に本が好きで好きでたまらない犬がいました。
好きがこうじて、ついに自分の本屋さんを開いてしまいます。
ところが、期待に反していっこうにお客さんが来てくれません。
意気消沈する主人公。
でも、すぐ気をとり直して、大好きな本を広げました。すると……。

主人公が、本のにおいを嗅いだり、本の感触をたのしんだり、
読みはじめると周りの世界が一変してしまうあたりの描写は
本が好きなひとなら大いに共感してしまうのでは。
実は、作者は英国で作家になる前、古書店に勤めていたことのある経歴のもち主なのだとか。
きっと、かなりの本好きなのでしょうね。

ケイト・グリーナウェイ賞にもノミネートされた本作は、絵にも注目です。
表情豊かな主人公の愛らしい一挙一動は、一度見たらクセになるかも。

■「子どもの本の学校」野崎歓さんがいらっしゃいました!

絵本作家さん, イベント No Comments

先週土曜日、「子どもの本の学校」がありました。

今回は、翻訳家、エッセイストとして活躍中の
フランス文学者、野崎歓さんをお迎えしました。

野崎さん

テーマは、「フランスの絵本のおもしろさ」。
フランスでも人気の「ラプーたんていのじけんぼ」シリーズを訳して、
あらためて見えてきたフランス文学の魅力をたっぷりと話してくださいました。

高校時代にランボーなどに魅了されて以来、向き合ってきたフランス。
文学のほかにも、ことばのこと、ひとびとのこと……。
「アムール」という、フランス語で「愛」(というひとことでは
言い表せないのですが!)を表すことばがキーワードでした。

絵本の翻訳は「ラプーたんていのじけんぼ」シリーズがはじめて、
と言う野崎さん。
「アムール」が子どもの本でどう描かれているのか、
途中フランス語を交えながら、日本語とフランス語の違いと一緒に
愛を込めて、紹介してくださいました。

わくわくするおもしろさで、あっという間の1時間半。
この講演の内容は、[クーヨン]12月号(11月3日発売)にも掲載します。
聞き逃した方は、そちらをおたのしみに!