■ボローニャで展示されました!

絵本つれづれ No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

3月25日~27日まで、イタリアのボローニャで、
国際児童図書展が開催されていました。
このブックフェア、今年で50周年(!)だそうです。

写真はJBBY(日本国際児童図書評議会)とJPIC(出版
文化産業振興財団)が、
日本の絵本を紹介するブース。
出張中の編集部スタッフが送ってくれました。
「震災後の絵本」として、
クレヨンハウスの『かみさまはいる いない?』も展示されています。
(ちょっと見えませんが……)

これからの50年、子どもの本の世界が平和で豊かに続いてい
きますように……。
かみさま、お願いします!

かみさまはいる いない?
谷川俊太郎/文
清川あさみ/絵
クレヨンハウス/刊
1,260円

■よってらっしゃい、見てらっしゃい!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
3月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Wolf Won’t Bite!
Emily Gravett/作
Simon & Schuster
1,964円(税込)

★3匹のブタによるオオカミの曲芸はスリル満点!★

「Roll Up! Roll Up!(寄ってらっしゃい、見てらっしゃい)」、
3匹のブタが生け捕った野生のオオカミでショーをはじめます。

「足台の上に立たせます」「リボンもつけます」
「馬みたいに乗っても噛みつかれません」……。
ブタたちがあれこれと思いつくままに命令しても、
オオカミはおとなしく、されるがまま。
安心しきったブタたちはついに自分たちの頭をオオカミの口の中に入れ、
にこやかに「噛まれませーん!」と、言ったはいいが……。

ブタがオオカミを従わせるという突拍子のない展開に笑いながらも、
大胆不敵なブタたちに最後までヒヤヒヤさせられっぱなしです。

そして「P3コース」。

◆『Chicken Sunday
Patricia Polacco/作
Philomel Books/刊
2,079円(税込)

<翻訳版>
チキン・サンデー
福本友美子/訳
アスラン書房/刊
1,575円(税込)

★アメリカの異文化と歴史に触れる、こころあたたまる物語★

近所に住むアフリカ系アメリカ人のきょうだいと仲よしの少女は、
その子たちのおばあさんを実祖母のように慕っています。
あるとき、子どもたちは大好きなおばあさんに帽子を
贈ることを考えつきますが、予算不足で買えません。
帽子屋で小遣いかせぎができればと知恵を絞りますが……。

ロシア系アメリカ人の少女とアフリカ系アメリカ人家族との交流を描いた
こころあたたまるこの物語は、作者自身の体験をもとにした自伝的作品です。
どのページも平和な日常が描写されていますが、
帽子屋の店主の腕に刻まれる「囚人番号」が過去の歴史を物語ります。
しあわせなラストに深く感動するとともに、考えさせられる一冊です。

■春といったら「卵」です!

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」3月のご本を紹介します。

今月はイースターにちなんで、
「卵」が出てくるお話をお届けしますよ。

★ニューヨークで迷子の親探し。親鳥はどこに?★


◆『『When Blue Met Egg
Lindsay Ward/作
Dial Books/刊
1,964円(税込)

ある雪の朝、小鳥のブルーの巣に、
白い丸いかたまりが、あらわれました。
「卵」に違いない、と思いこんだブルーは、親鳥を探すことに。
まず、自分の巣があるセントラルパークの中を探し
それから、街中へと飛んでいきます。
ほかの鳥たちがいそうな場所、
たとえば、タイムズスクエアのホットドッグスタンドや
エンパイアステイトビルのてっぺんなど、
を、くまなく探したものの、親鳥は見つかりません。
やがて、ブルーは「卵」に愛着を感じ、
一緒にたのしい時間を過ごすようになります。
雪のブルックリン橋を眺めたり、
グッゲンハイムで現代アートを鑑賞したり
メトロポリタンでオペラを観劇したり。
やがて、春が近づき暖かくなるにつれ、「卵」にある変化が訪れます。
いったい「卵」の正体は……?

この絵本の魅力のひとつは、絵です。
切り絵のような独特な手法で描かれたニューヨークの街並は、必見でしょう。
そして、もうひとつの魅力は、もちろん主人公のブルー。
ものすごくめんどう見がよくて、ちょっと天然で。
でも、都会っ子らしくオシャレで洗練されてもいるのです。
ブルーの愛すべき、勘ちがいっぷりは、
世の中を癒してくれる気がします。