■ロンドンの新進作家の絵本です

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。

今月は、ほっこりする絵本。
寒い日は、せめて気持ちだけでもあたためてくださいね。

★絵本の中のクマが外の世界へとび出した!★

◆『Otto the Book Bear
Katie Cleminson/作
Disney Press/刊
2,321円(税込)

<翻訳版>
くまのオットーとえほんのおうち
横山和江/訳
岩崎書店/刊
1,365円(税込)

オットーは、ある一家の本棚にならぶ、一冊の本の中に登場するクマ。
子どもたちが自分の本を開いて読んでくれるときが、いちばんの幸せです。
じつは、オットーにはもうひとつたのしみがあります。
それは、こっそり絵本を抜け出して、家の中をあれこれ探検してまわること。

ところが、ある日、オットーがいつものように探検に出ているあいだに
一家は引越してしまいます。
ひとり、とり残されたオットー。
新しい住みかを求めて、はじめて家の外に出てみると……。

外は、広くて、人がたくさんいて、せわしなくて、寒くて、ほこりっぽくて
本の中のように落ち着ける場所は、どこにも見つかりません。
疲れて、途方にくれたオットーがたどりついた先は……。

しっかりとられたアウトラインに、透明感のある色彩がほどこされた絵は
とてもキレイで、目を引きます。
作者のケイティ・クレミンソンは、ロンドン在住の新進絵本作家さん。
本書の中にも、あの有名な赤い2階だてバスが登場しているページがあります。
ぜひ、探してみてください。

みなさんも引越しのときは、気をつけてくださいね。
オットーのように、とり残されているコがいるかもしれませんよ。