西加奈子さんの『まく子』、おとなの方にもおすすめ!

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こんにちは、大阪店の野尻です。
西加奈子さんの芥川賞受賞後第一作となる作品は、もう読まれましたか?

まく子
西加奈子/作
福音館書店/刊 1,620円(税込)

★子どもからおとなへ、どっちつかずのからだとこころ★

温泉旅館に住む小学生の慧は11歳。
成長していく自分にとまどいながら、かぞく、友だち、
旅館で働くおとなたちとの日々を過ごしていました。
そんなとき、砂や水、なんでも「まく」ことが好きな同い年のコズエが
住み込みにやってきて、とらえどころのないコズエにふりまわされて……。

子どもからおとなになる時期の、どっちつかずのからだとこころ。
アンバランスな11歳の浮遊感が伝わってくる作品。

読み終えたときは、何とも言えない不思議な感覚になりますよ。
おとなの方にも、おすすめです!

*毎月刊行された絵本・児童書を全スタッフが読み合い[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本・児童書を選び、
毎月発行の[クレヨンハウス通信]で紹介しています。

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『ライオン1頭』 いろんな動物の声が聞こえてくる!

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こんにちは。大阪店の山本です。
売り場から、おすすめしたい注目の新刊をご紹介します。

ライオン1頭
ケイティ・コットン/文 スティーブン・ウォルトン/絵
木坂涼、岩城義人/訳
BL出版/刊 2,700円(税込)

★迫力ある絵から、いろんな動物の声が聞こえてくる!★

この絵本を手に取った瞬間、まず、迫力あるリアルなモノクロの動物の絵に
目を奪われます。ライオン1頭、ページをめくるとゴリラ2頭、そしてキリン3頭……
数字が並んでいますが、これは単なる「数の絵本」ではありません。

ページごとの動物の数を読みあげ、「世界に残った最後の5頭のゾウだったら」と
その数字を実感しながら、どんどん減りゆく野生動物に思いをはせてほしい、
という思いでつくられました。
また、動物がわたしたち人間と同じような暮らしぶりも短く綴られていて、
一頭一頭のいのちの重さを感じられる一冊。

絵本の中から、いろんな動物の声が聞こえてくるようです。
幼児からおとなまで、おすすめします。

*毎月刊行された絵本を全スタッフが読み合い、[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本を選んで、
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