2016/8/18 木曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の英語絵本コースでお届けした絵本を紹介します。
P1コース
▼ネイティブ0 ~ 2 歳位/中学1年程度
『This is not a Picture Book!』
Sergio Ruzzier /作
Chronicle Books /刊
2,479 円(税込)
★絵のない本は、やっぱりイヤ?★
文字だけの本は読みたくなくて、せっかく手に入れた本を
「絵はどこ!?」なんて一度は放り出してしまった主人公。
思い直して読んでみても、むずかしくて読めるか不安。
でもほら、知ってることばも見つかった!
きっと誰もが感じたことのある読書のステップアップが、
ほんわりとかわいらしく描かれています。
ネイティブ▼3 ~ 5歳位/中学2年程度
『Black Cat, White Cat』
Silvia Borando /作
Candlewick Press /刊
2,041 円(税込)
★昼の黒ネコと夜の白ネコが出会ったら★
しっぽの先までまっくろな黒ネコは昼間が好き、
どこもまっしろな白ネコは夜が好き。
お互いにいつも行動している昼間や夜の世界は
知ってるけれど、もう一方の世界は知らない……。
まるで型で抜いたように2ひきのネコがデザイン
されていて、黒と白だけのシンプルな表現がすてきです。
P3 コース▼ネイティブ6 歳位~/中学卒業程度
『Lucy’s Light』
Margarita del Mazo /文
Silvia Alvarez /絵
Cuento de Luz SL /刊
2,479 円(税込)
★森の中で光を放つホタルたちの世界★
ページを開けば広がる何とも幻想的な世界。
深い森に住むホタルたちの物語です。
幼いルーシーは、はじめて夜の森に飛び立ちますが、
そのちいさな光は夜空に輝く月の光の前では
かき消されてしまいそう。
読み応えのある1冊です。
2016/8/10 水曜日
吉原 :編集部
イベント, クレヨンハウス出版の絵本
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暑中お見舞い申し上げます!
編集部の吉原です。
今週末13日(土)~15日(月)、
ミナペルホネン松本店にほど近いmm(ミリメートル)にて、
『はいくないきもの』原画が展示されます。
http://www.mina-perhonen.jp/news/201608/06/
谷川俊太郎さんの「俳句」なことばに合わせて、
皆川明さんが描いた空想上のいきものたちが、
次々と現れる、たのしい絵本。
0歳のあかちゃんから大人までたのしめます。
この原画、アクリル板に描かれていて、
とても涼しげなんですよ。
久しぶりの展示です。
帰省や旅行で松本へ行かれるかたは、
ぜひご覧ください。
『はいくないきもの』
皆川明/絵 谷川俊太郎/文
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)
2016/7/22 金曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
7月の英語絵本コースでお届けした絵本を紹介します。
P1コース
▼ネイティブ0 ~ 2 歳くらい/中学1年程度
『Fish Jam』
Kylie Howarth/作
Little Bee Books Inc/刊
2,479円(税込)
★うたったら「しずかに!」なんて言わないで★
スキャット(ジャズの歌唱法)が大好きで、「スクーバ、ドウーバ、
ディドウリー、ドウー」といつもうたっている魚。
けれども海の仲間たちには、そのたびに「シー!」と
たしなめられてしまいます。
けれども魚の音楽仲間は思わぬところに!
涼しげな水中の世界は、いまの季節にピッタリです。
P2コース
▼ネイティブ3~ 5歳くらい/中学2年程度
『The Bear and the Piano』
David Litchfield /作
Clarion Books/刊
2,479円(税込)
★くまとピアノのすてきな出会いは……★
森の中でピアノを見つけたくまは、
何度もそこを訪れ、いつしかすばらしい演奏をするように。
偶然居合わせた人間により都会でピアニストとして成功する
くまですが、やはり森がなつかしくなり……。
ファンタスティックな美しい絵とやさしいストーリーで、
絵本好きな大人の方にもおすすめです。
P3 コース
▼ネイティブ6 歳くらい~/中学卒業程度
『Fish Is Fish』
Leo Lionni/作
Alfred a Knopf Inc/刊
2,479円(税込)
<翻訳版>
『さかなはさかな』
谷川俊太郎/訳
好学社/刊
1,572 円(税込)
★さかなが想像する陸の世界は?★
翻訳版もよく知られているレオ・レオニの作品。
さかなとオタマジャクシは大の仲よし。水の中でいつも一緒です。
しかしオタマジャクシは成長してカエルになり、やがては陸の世界へ……。
カエルの話だけを聞いて、さかなが想像した鳥や人間の姿はなんとも
笑いを誘います。
2匹のユーモラスな会話をぜひ英語でたのしんで。
2016/6/27 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで6月にお届けする絵本をご紹介します。
★紙の上に広がる無限の世界★
『Book』
David Miles/文
Natalie Hoopes/絵
Familius/刊
2,479円(税込)
本とは、白い紙に黒い文字が書かれているだけのもの。
ボタンもなければ、ボーナスポイントもつかず、音もない。
こんな書き出しではじまる本書。
はたして、本当にそうなのでしょうか。
主人公の少年と一緒に本の世界をのぞいてみましょう。
まず降り立ったのは、空中に浮かぶ町。
頂上にそびえる塔の上でひとつの鍵を手渡され、冒険へと送り出されます。
架空の生きものたち、はるかかなたの星、荒廃した世界を旅したあと
ちいさな明かりに導かれ、とうとうひとつの扉にたどり着きます。
もらった鍵でその扉を開けると……。
作者のDavid Milesさんが記した本の定義に
画家のNatalie Hoopesさんが美しい絵と豊かなイメージを加え
本がもつ可能性を存分に見せてくれています。
本は文字が書かれているだけの紙にすぎないけれど
そこには無限の世界が広がっています。
読者が自由にイメージをふくらますことができる、
これこそが、本の醍醐味といえるのではないでしょうか。
長雨ででかけるのがおっくうな日は
本を広げて自由に外の世界へでかけてみませんか。
2016/6/17 金曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
◆『Hop』
Jorey Hurley /作
Simon & Schuster /刊
2,624 円(税込)
★絵本で知る穴ウサギの生態★
ふかふかしたウサギの親子がかわいらしいこの絵本、
「hop」(ぴょんぴょん飛ぶ)、「play」(あそぶ)、「freeze」(固まる)など、
動きを表す単語だけで構成されたとてもシンプルながら、
ウサギの親子の暮らしが豊かに表現された一冊です。
草原で草を食べたり子ウサギをあそばせながらも
鳥やキツネなどの外敵を警戒する親ウサギ。
追いかけてきたキツネから逃げ込んだ先は、なんとモグラの巣の中。
実は、この絵本の主人公は「ワタオウサギ」という穴ウサギの一種。
北米に広く分布するウサギですが、巣穴で子ウサギを育てるほか、
実際にも絵本のように、ほかの動物の巣穴を利用することもあるそうです。
絵もシンプルなタッチですが、
見ているだけでもお話の情景やウサギのようすが伝わってくるように
特徴を捉えて描かれています。
単語だけの絵本は、ふだん英語絵本を読まない方や、
ちいさなお子さんでも気負わずにたのしめます。
ウサギたちに合わせて、表情豊かに読んでみてくださいね。
2016/6/16 木曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
★雨がたのしみになります★
『Come On, Rain!』
Karen Hesse/文 Jon J Muth/絵
Scholastic Press/刊
2,624円(税込)
<翻訳版>
『ふれ、ふれ、あめ!』
カレン・ヘス/作 ジョン・J・ミュース/絵 さくまゆみこ/訳
岩波書店/刊
1,404円(税込)
今回の絵本は、梅雨の季節にぴったりの、自然の恵みあふれる「雨」の絵本です。
真夏のニューヨークの街はカンカン照りで、雨が待ち遠しい日々です。
あまりの暑さに庭の草木もひとびともグッタリ。
「雨! 降って!」と、少女テッシーは夏の空に向かって言います。
やがて雲が空に広がり、雨が降りそうな気配がしてくると、
みんな大騒ぎ。水着に着替えて雨を待ちかまえます。
水着で友だちみんなではしゃぎおどるテッシーたちの姿。
大人も一緒におどりたくなるようにたのしそうな場面で、
自然の恵みへのよろこびが表れています。
水彩で描かれた絵も、涼しげでありながら躍動感あふれてさわやか。
毎日のように降る雨に気分がゆううつになることもありますが、
この本を読んで、梅雨を明るい気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。
2016/5/24 火曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, 絵本作家さん
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こんにちは。編集部の吉原です。
クレヨンハウスのあかちゃんから絵本
『かみさまはいる いない?』の作者でいらっしゃる、
清川あさみさんの新作展へ伺いました。
刺繍など「糸」による表現で、いつも驚きをくれる清川さん。
今回の展示のなかで、わたしがとくに惹かれたのは、本への刺繍です。
「わたしたちのおはなし」と題されたシリーズで、すべて清川さんの所蔵本とのこと。
100冊あまりが並ぶようすは圧巻でした。
刺繍が施された本は、「読む」ことはできないのですが、
ふしぎなことに、そのメッセージやたましいのようなものが、
より立ち上がってくるような感じがしました。
表参道の「GYRE」にて、明日25日までの開催です。
http://gyre-omotesando.com/?p=2959
『かみさまはいる いない?』
谷川俊太郎/文 清川あさみ/絵
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)
2016/5/20 金曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本, 絵本つれづれ
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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。
『A Perfectly Messed-Up Story』
Patrick McDonnell/作
Little, Brown Books/刊
2,624円(税込)
★本の中は大騒ぎ!★
今回の絵本は『おくりものはナンニモナイ』などで有名な作家、
パトリック・マクドネルの絵本です。
本の中のルイがごきげんにスキップしていると、
上からジャムやピーナッツバターが落ちてきた!
驚くルイにをよそに、指紋やクレヨンの落書きまで!
ついには「もう知らないっ!」と投げやりになってしまいます。
「本は汚したらだめ! いろいろなことを教えてくれる大切なものだよ」
というルイのことばに、思わず納得してしまいます。
本の上に広がるジャムやピーナッツバターやオレンジジュースは、
本当にこぼしてしまったかのように、リアリティにあふれています。
元気いっぱいのルイの表情や、ユーモアのある動きは、
読み進めるほど、思わず笑みがこぼれてしまいます。
本は大切に読もうね、と、かぞくで語り合いながら
たのしみつつ読んでみてはいかがでしょうか。
2016/5/20 金曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P3コース」でお届けする絵本を紹介します。
『I Like Animals』
Dahlov Ipcar/作
Nobrow Press /刊
2,624円(税込)
★動物好きのための職業案内★
動物が大好き! 昆虫や魚や、生きものが大好き!
そんなお子さんは多いですよね。
今回ご紹介する絵本の主人公も、動物が大好き!
大きな動物もちいさな昆虫も、カバもサイもクラゲもクモも好き!
そうなれば将来は、ぜひとも動物と一緒に働ける仕事に就きたいと考えます。
動物園で働けば、ゾウやラクダに乗れるし、鳥やヘビやアフリカの草原の
動物たちもいる。
ペットショップで働くのもすてき、
大きな農場で動物たちの世話をするのもいい。
森林で働けば野生の生きものたちにも会える。
ひとくちに動物と一緒の職業といっても、
仕事によって出会い方はさまざま。
夢がふくらみます。
クラシカルな雰囲気、美しい鮮やかな色合いで、
多くの種類の生きものたちが描かれています。
どれも愛らしく、いきいきと特徴が捉えられていて、
あまりなじみのない生きものにも、ぐっと親しみが湧きます。
絵を見ているだけでもたのしめるので、動物好きな方への
プレゼントにしてもよろこばれそうですね。
もちろん、動物の名称やそれにまつわる単語も
たくさん登場しますので、
図鑑を片手に、実際の動物たちの姿や生態を調べてみるのも、
たのしいですね。
2016/5/19 木曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P1コース」でお届けする絵本を紹介します。
『Cockatoo, Too』
Bethanie Deeney Murguia/作
Little Bee Books/刊
2,624円(税込)
★オウムと一緒に、ことばあそびはいかが?★
ここは、南国の森の中でしょうか。
モンステラやシダ、色鮮やかな花に彩られた世界が広がっています。
その中にたたずむCockatoo(オウム)の子1羽。
そこへ、似たような鳥が1羽が飛んで来て「Cockatoo, Too?」と、たずねます。
2羽(two)になったCockatoos。
そこへ、チュチュ(tutus)をつけた2羽のCockatoos が登場。
なんだかややこしくなってきたところで、今度はtoucan(オオハシ)が登場し、
ことばあそびは次の 展開へ……。
“Cockatoo”の語尾の音を重ねて展開していくストーリー。
でも、この絵本の魅力は音の重なりのたのしさだけではありません。
透明感のある緑の濃淡に、花と鳥がアクセントを添えた絵は
本当にきれいで、ため息が出るほど……。
新緑から初夏へと移るいまの季節と重なるような、みずみずしい彩りの絵本です。