2016/5/13 金曜日
山本 :子どもの本売り場
おすすめ新刊!, 絵本つれづれ
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こんにちは!大阪店の山本です。
「母の日」が終わり、売り場では「おかあさんの絵本」から
「おとうさんの絵本」に早変わり。でも、子どもたちは、記念日にかかわらず、
いつでもおかあさんやおとうさんが出てくる絵本が大好きです。
今回ご紹介する新刊絵本は、おかあさんを待ちわびる子どもたちが登場!
『まだかなまだかな』
竹下文子/作 えがしらみちこ/絵
ポプラ社/刊 1,058円(税込)
★みんなみんな、おかあさんが大好き★
「まだかな まだかな」。ねこの子どもたちが待ってます。
そして、「おかあさーん」と呼ぶと、
ねこのおかあさんがやってきて、うれしそうに甘える子どもたち。
続いて、待っているのはコアラ。
おかあさんがやってくるとせなかにおんぶで、安心顔。
最後に登場するのは、おかあさんの迎えを待つ女の子。
おかあさんが現れると……。
みんなみんな、おかあさんが大好きなんですね。
絵本を見ながら、読んでもらってる子どもたちの顔も笑顔がこぼれますよ。
***
毎月刊行された絵本・児童書を全スタッフが読み合い[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本・児童書を選び、
毎月発行の[クレヨンハウス通信]で紹介しています。
[クレヨンハウス通信]に掲載 「新刊会議で選んだ絵本」はこちら
>クレヨンハウスのブッククラブには【新刊絵本コース】もあります。
(新刊絵本は3コース◆0~2歳くらい◆3~5歳くらい◆6歳くらい~おとな)
2016/4/25 月曜日
美濃越 :子どもの本売り場
おすすめ新刊!
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こんにちは、大阪店の美濃越です。
おやすみ前の一冊におすすめの、幻想的な絵本をご紹介します。
『ひみつのいもうと』
アストリッド・リンドグレーン/文 ハンス・アーノルド/絵
石井登志子/訳
岩波書店/刊 1,512円(税込)
★幻想的な物語の世界へ★
「これから、あたしだけしか知らないひみつをお話ししましょう」
7歳のバーブロは、両親も知らないふたごの妹がいることを、
読者に打ち明けるところからはじまります。
ふたりで馬に乗ったり、美しい谷へでかけたり、たのしい時間を過ごします。
いつまでも一緒にいられたらいいのですが……。
結末は、読んでみてのおたのしみ!
作者は『長くつ下のピッピ』でおなじみ、
スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン。
彼女の作品に、神秘的で深みある美しい色彩の絵がみごとにマッチしていて、
わたしたちを幻想的な物語の世界へ引き込んでくれます。
幼児から、おとなの方にも、おすすめします。
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毎月刊行された絵本・児童書を全スタッフが読み合い[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本・児童書を選び、
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「新刊会議で選んだ絵本」はこちら
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(新刊絵本は3コース◆0~2歳くらい◆3~5歳くらい◆6歳くらい~おとな)
2016/4/22 金曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P3コース」でお届けする絵本を紹介します。
『The Giving Tree』(CD付き)
Shel Silverstein/作
HarperCollins /刊
2,916円(税込)
<翻訳版>
『おおきな木』
シェル・シルヴァスタイン/作 村上春樹/訳
あすなろ書房/刊
1296円(税込)
★何度読んでも、味わい深いお話です★
今回の絵本は、多くのひとびとに愛される
ベストセラー絵本である『おおきな木』の原書です。
登場するのは一本のおおきな木と少年。
少年が大好きな木。少年のためなら何でも力になります。
さみしいときは一緒にあそび、おなかがすいたらリンゴを与えます。
やがて少年は大人になり、木に会いに行くこともなくなり……。
成長した少年は、お金がほしい、家がほしいと木に伝え、
そのたびに木は自分の身をけずり、少年に差し出します。
それでもしあわせだと思った木。
最後の場面は、切なくもあり、愛おしくもあり。
子どもと大人とで捉え方が違うかもしれません。
昔読んだという方も、もう一度本を開いてみると、
また別の感覚が生まれるのでは……。
本当の愛情とは何か、あらためて考えさせられる一冊です。
2016/4/22 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。
『Where the Wild Things Are』
Maurice Sendak/作
HarperCollins/刊
2,770円(税込)
<翻訳版>
『かいじゅうたちのいるところ』
じんぐうてるお/訳
冨山房/刊
1,512円(税込)
★子ども部屋から、かいじゅうたちのいる世界へ★
タイトルにある“the Wild Things”。
翻訳版では、“かいじゅうたち”と訳されています。
そう、この絵本は『かいじゅうたちのいるところ』の原書。
20世紀を代表すると言われるこの作品を、ぜひ原書で味わってみましょう。
ある夜、ありとあらゆるいたずらをしまくったマックス。
とうとう、おかあさんから夕食抜きでベッドへ入れられてしまいます。
すると、マックスの部屋に不思議な変化が。
みるみるうちに木が茂り、子ども部屋はジャングルに変身。
その先に広がる大海原をボートに乗ってこぎ出すと
マックスは、かいじゅうたちのいるところに到着します。
そこで、かいじゅうたちの王となったマックス。
月夜の下で大いに騒ぎ、たのしい時間を過ごします。
そのとき、遠くからいいにおいが漂ってきて……。
わかりやすい文体の短い構成にもかかわらず
そこに広がるのは、時空を超えた壮大なスケールの世界。
恐ろしい顔つきの、でもどこかあいきょうのあるかいじゅうたちが
生き生きと躍動する世界は圧巻です。
どんな冒険に出ていても、子どもが戻ってくるのは、おかあさんのところ。
親子のつながりをさらりと描いたラストも印象に残ります。
今月からP2コースへ進まれた方も、きっと、センダックさんの巧みな力で、
難なく壮大な冒険にひき込まれてしまうことでしょう。
2016/4/21 木曜日
面屋 :子どもの本売り場
おすすめ新刊!
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こんにちは、大阪店の野尻です。
西加奈子さんの芥川賞受賞後第一作となる作品は、もう読まれましたか?
『まく子』
西加奈子/作
福音館書店/刊 1,620円(税込)
★子どもからおとなへ、どっちつかずのからだとこころ★
温泉旅館に住む小学生の慧は11歳。
成長していく自分にとまどいながら、かぞく、友だち、
旅館で働くおとなたちとの日々を過ごしていました。
そんなとき、砂や水、なんでも「まく」ことが好きな同い年のコズエが
住み込みにやってきて、とらえどころのないコズエにふりまわされて……。
子どもからおとなになる時期の、どっちつかずのからだとこころ。
アンバランスな11歳の浮遊感が伝わってくる作品。
読み終えたときは、何とも言えない不思議な感覚になりますよ。
おとなの方にも、おすすめです!
*毎月刊行された絵本・児童書を全スタッフが読み合い[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本・児童書を選び、
毎月発行の[クレヨンハウス通信]で紹介しています。
>[クレヨンハウス通信]に掲載 「新刊会議で選んだ絵本・児童書」はこちら
>クレヨンハウスのブッククラブでは【新刊読み物】もお届けしています。
(新刊読み物は3コース◆小学低学年~◆小学中学年~◆中学生~おとなまで)
2016/4/21 木曜日
山本 :子どもの本売り場
おすすめ新刊!
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こんにちは。大阪店の山本です。
売り場から、おすすめしたい注目の新刊をご紹介します。
『ライオン1頭』
ケイティ・コットン/文 スティーブン・ウォルトン/絵
木坂涼、岩城義人/訳
BL出版/刊 2,700円(税込)
★迫力ある絵から、いろんな動物の声が聞こえてくる!★
この絵本を手に取った瞬間、まず、迫力あるリアルなモノクロの動物の絵に
目を奪われます。ライオン1頭、ページをめくるとゴリラ2頭、そしてキリン3頭……
数字が並んでいますが、これは単なる「数の絵本」ではありません。
ページごとの動物の数を読みあげ、「世界に残った最後の5頭のゾウだったら」と
その数字を実感しながら、どんどん減りゆく野生動物に思いをはせてほしい、
という思いでつくられました。
また、動物がわたしたち人間と同じような暮らしぶりも短く綴られていて、
一頭一頭のいのちの重さを感じられる一冊。
絵本の中から、いろんな動物の声が聞こえてくるようです。
幼児からおとなまで、おすすめします。
*毎月刊行された絵本を全スタッフが読み合い、[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本を選んで、
毎月発行の[クレヨンハウス通信]で紹介しています。
[クレヨンハウス通信]に掲載 「新刊会議で選んだ絵本」はこちら
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(新刊絵本は3コース◆0~2歳くらい◆3~5歳くらい◆6歳くらい~おとな)
2016/4/20 水曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P1コース」でお届けする絵本を紹介します。
★みどりのヒツジはどこかしら★
『Where Is the Green Sheep?』
Mem Fox /文 Judy Horacek /絵
Harcourt /刊
2,479円(税込)ヒツジといえどもいろいろなヒツジがいっぱい。
あかいヒツジ、あおいヒツジ、おふろヒツジにおふとんヒツジ……。
しかし、みどりのヒツジはどこにいるのでしょうか?
揺れるヒツジに滑るヒツジ、ページをめくるたびにたのしそうなヒツジがたくさん登場するものの
みどりのヒツジはいません。残りページもあとわずか!
みどりのヒツジは無事見つかるのでしょうか?ほとんどが「Here is the 〇〇〇 Sheep」と、
「But Where Is the Green Sheep?」の文章でできているこの絵本。
〇〇〇の部分に入るのは、色だったり動きだったり場所だったり。
たったひとつの単語が変わるだけで登場するヒツジの姿は
まったく違うものになります。
4月は新しい年度がスタートする月。
たのしみながら英語の豊かな表現に触れられるこの絵本は、
英語絵本のスタートにもぴったりですよ。 |
2016/4/15 金曜日
滝西 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, イベント
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こんにちは、編集部の滝西です。
4月になって、新しい環境での生活がはじまった方も多いのではないでしょうか。
新しいひととの出会いに続いて、クレヨンハウスからは、新しい本との出会いをお届けします!
『小さな本の大きな世界』
長田弘/著 酒井駒子/絵
クレヨンハウス/刊 3,456円(税込)
昨年5月に亡くなられた詩人の長田弘さんが、亡くなる直前まで書き続けてこられた「本にまつわる」エッセイを、ぎゅっと詰め込んだ 1冊です。
絵本作家の酒井駒子さんによる挿絵が、1冊の本からはじまったエッセイの世界を、さらに広げてくれています。
本をたくさん読んできた方、これからたくさん読もうと思っている方はもちろん、本を読むたのしみを知ってもらいたい方への贈りも のにも、おすすめです。
また、本日から5月8日(日)まで、クレヨンハウス東京店にて、『小さな本の大きな世界』刊行記念「長田弘の本棚」フェア&酒井駒子原画展を開催中です。
「長田弘の本棚」フェアでは、新刊、本のなかで紹介した書籍、長田さんと酒井さんのご著書を集めています。
酒井駒子原画展では、描き下ろしの表紙含む原画35点を展示しています。
また、フェア期間中、クレヨンハウス東京店店頭で『小さな本の大きな世界』をお買い上げの先着100名様に、酒井駒子さんサイ ン入りポストカードをプレゼントいたします。
(店頭でお買い上げのお客様限定です。ポストカードがなくなり次第、終了させていただきます)
クレヨンハウス東京店にて、新しい本と出会っていただきたいという想いを込めたフェア&原画展です。ぜひ、お時間を見つけてあそびにいらしてください。
2016/3/29 火曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本「P1コース」で3月にお届けした絵本をご紹介します。
★春らしい虫の絵本です★
『Fly!』
Karl Edwards/文 Karl Newsom Edwards/絵
Alfred A. Knopf Books/刊
2,333円(税込)
今回の絵本は、春らしい虫のお話です。
主人公がハエの子どもというユニークな内容です。
まだ空を飛んだことがない子バエ。
ミミズはクネクネした動きを、バッタはジャンプのやり方を、
そして、蝶やトンボは飛び方をおしえてくれました。
はたして子バエは空を飛ぶことができるのでしょうか?
「ハエ」というと一瞬身構えてしまいますが、
この絵本のイラストはとてもかわいらしく描かれており、
親しみやすく感じることができます。
単語を声に出してみたり、虫たちの動きをまねしたりするのも
この本のたのしみ方のひとつです。
本の後ろには、昆虫図鑑のように、登場した虫たちも
まるで写真のように描かれています。
これからの春のお出かけ時にも見かける機会が多い虫たちを
ぜひ探してみてはいかがでしょうか。 |
2016/3/29 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本「P2コース」で3月にお届けした絵本をご紹介します。
★作者はネズミ&カエル?★
『By Mouse & Frog』
Deborah Freedman/作
Viking Books/刊
2,479円(税込)
ある朝、とっても早起きしたネズミ。
いままでにないスゴい物語を書こうと、思いつきます。
「むかしむかし、あるところに……」と、書きはじめたところに
仲良しのカエルが登場。物語の続きを勝手につくりはじめます。
はじめは、一つひとつ訂正していたネズミでしたが
とどまることなく話し続けるカエルに、とうとう
「やめて!」と、大声を出してしまいます。
手伝いたかっただけなのにと、しょげるカエル。
物語はふり出しに戻り……。
さぁ、ネズミは自分の物語を完成させることができるのでしょうか。
ヴィヴィッドな緑色のからだに、表情もしぐさも元気いっぱいなカエル。
かたや、淡いペールグレーの丸っこいからだに、おだやかな顔のネズミ。
見るからに性格が違いそうなこのふたり。
でも、違うからこそかえって気が合うのかもしれませんね。
まるで、バムとケロや、がまくんとかえるくん、いぬとくま、といった
仲良しコンビをほうふつとさせるこのふたり。
本の奥付では、ふたりが作者の名前(Deborah Freedmanさん)を
“Mouse + Frog”に書き換えるシーンも。
作者のあそびごころと、このコンビへの愛情を感じます。
2015年に出たばかりのこの作品。
ぜひ、これからのシリーズ化を期待したいものです。 |