2009/3/31 火曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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先日、卒業式へと向かう袴姿の学生を見かけました。
卒業と同時にはじまる新生活に戸惑いを感じることも多い春。
そんなときには、気分転換に絵本を開いて、ひと息入れませんか?
それでは「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
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★「恐竜」なんだから
恐ろしいの、しょうがないでしょ!★
P1:ようこそコース
『T Is for Terrible』
Peter McCarty/作
Henry Holt & Co/刊
1,839円(税込) |
今回は「恐ろしい」といわれるティラノサウルスが主人公です。
主人公はどうして自分が恐ろしいと言われるのかがよくわかりません。
「怖いやら、恐ろしいやらいわれても、恐竜なんだからしょうがないじゃない」
と言うこの子が愛らしく見えてくるから不思議。
「見かけだけで相手を判断していませんか?」と
自分に問いかけたくなる1冊です。
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★叶える方法はよりどりみどり。
夢はたくさんもとう!★
P3:どきどきコース
『Wish』
Roseanne Thong/文
Elisa Kleven/絵
Chronicle Books Llc/刊
1,839円(税込) |
『願い』と題がついた本書は、
七夕をはじめ世界の祈願のさまざまな習慣を見せながら、国めぐりします。
「トレヴィの泉にコインを投げて願うとまたローマに戻ってこられる」
というのは有名ですが、
コイン3枚なら結婚し、2枚なら恋に落ちるというのは初耳でした。
ブラジルでは新年に波を7回飛んで、
海に花とクシを投げ入れると、女神が夢を叶えてくれるとか、
本にクジャクの羽を挟むインドとか、トリヴィアな話がたくさん。
これで安心して、夢をたくさんもてそう!?
※ブッククラブでは2009年度のパンフレットのほかに、
洋書コースについてのリーフレットをご用意しております。
ご希望の方は、ブッククラブ宛にメールにてお気軽にお申し付けください。
>>メールはこちらから
2009/3/30 月曜日
三富 :東京店
イベント
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3月の子どもの本の学校は、絵本作家どいかやさんをお迎えして
「さがしものの途中の絵本」というタイトルでご講演いただきました。
どいさんはクレヨンハウスでアルバイトをしていた時期があるんですって!
冒頭でご自身とクレヨンハウスに不思議な縁を感じるお話に驚いてしまいました。
どいさんはあとさき塾のご出身。
あとさき塾で絵本の創作を始めた頃のお話やエピソードを
1冊1冊絵本を手に取りながら、お話して下さいました。
中でも印象的だったのが、
いつも身の回りで起きていることや何かを発見した時、
それらをみんなに伝えたい! その気持ちが絵本となっているというお話。
『うさぎのルーピースー』もその思いから絵本になったのだそうです。
「朝おきると 机のしたで うさぎが死んでいました」この1文から始まるお話は、
どいさんご自身も絵本にできるとは思っていなかったそうです。
ある原画展で、この絵も一緒に飾っていたところ、絵本にというお話になったのだとか。
自然と生き物と暮らしを深く、でもナチュラルに考えているどいさん。
エピソードをもうひとつ。
お話の中で、みんなに伝えたいことができた時絵本をつくる。そのことで紙が大量に使われていく。そこに無駄はないのだろうか、と考えられたそうです。
製本所に行き、ご自分の本ができる行程を見たとき、
その大量の紙に驚かれたそうです。
何かできることはないかという思いから紙質にもこだわりを持ち、
再生紙などを使って絵本の創作をしているそうです。
このお話はお客さまにも私たちスタッフにもとても印象深く、
講演会終了後のサイン会でも、一緒に考えて行きたいというお客さまの声が多く聞かれました。

>>どいさんが手に持っている絵本『チップとチョコのおでかけ』はこちら
とてもあたたかで、やわらかいお人柄のどいかやさん。
その考えや暮らしの中で大切にしていることをお聞きすることができて、素敵な講演会となりました。
どいかやさんありがとうございました! またお店に遊びに来てくださいね。
2009/3/19 木曜日
吉原 :編集部
クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは、編集部の吉原です。
スプリング・ハズ・カム ですね。
さて、お目にかけますこの写真、なんだかおわかりになりますか?

「いぬとくま」ぬいぐるみの山なんです。
昨年末、クレヨンハウスの翻訳絵本「いぬとくま」シリーズを対象に
プレゼントキャンペーンを行いました。
当選された100名の方にお送りするのが、このぬいぐるみたち。
昨日きょうと、こころをこめて梱包作業し、送り出します。
はるばる海の向こうから、キュウキュウの箱詰めで届いたゆえ、
外袋にダメージがあるものがありますが、
長旅の労をねぎらって、ご了承いただけましたら幸いです!
「いぬとくま」、ふたりのユーモラスであったかなやりとりを、
大事なだれかさんとの関係に重ねたご感想をくださる方が、
本当にたくさんいらっしゃいました。
応募くださったみなさん、どうもありがとうございました。
出発といえば、わたくしは今週末からボローニャ国際児童書籍展へ出張です。
みなさんにお届けしたい! と思えるような絵本と出会うべく、
目をぎらぎらさせて走りまわってきますね(←アブナイ!?)。
行ってきます。
2009/3/16 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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3月になり、日差しがぐんと力強くなってきました。
そのせいか、ふだん見慣れた景色も、ちょっとだけ色鮮やかに感じられます。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。
3月は、透明感のある鮮やかな水彩画が印象的な
『Chair for My Mother』をお届けします。
ここ最近のP2コースでも一、二を争う読みごたえのある絵本です。
祖母、母、娘…三代の、決して豊かそうではないけれど
思いやりに満ちた、あたたかい一家。
その一家の、あるソファをめぐるエピソードがカラフルな水彩で描かれます。
3人がそれぞれ倹約して買おうとしているのは、
「ブルータイル食堂」で働く母の、
疲れたからだをやさしく預けられる大きなソファでした。
念願のソファが置かれるまでにたいへんな試練もありましたが、
家族やひとの輪で乗り越えます。
コルディコット・オナー賞受賞作。
しあわせはものの豊かさに比例するのではないのだと、
あらためて気づかされます。
冒頭に「to the memory of my mother」とあるように、
全編におかあさんへのやさしい思いがあふれている絵本です。
少し早いですが、母の日のプレゼントとしてもおすすめです。
2009/3/12 木曜日
日景 :編集部
絵本作家さん, イベント, クレヨンハウス出版の絵本
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早咲きの桜便りもちらほら……うれしい春ですね!
桃色に、桜色……。春は、ほんのりあま~い味がしてきそうです。
3月の落語絵本は『まんじゅうこわい』。
『まんじゅうこわい』については、こちらで詳しくご紹介しています。
>>落語絵本15周年ページ
川端誠さんによると、表紙のピンク色は、餡の甘味のイメージとか。
何度でも手がのびるのは、落語絵本も、おいしいものも一緒ですね。
第1報です。落語絵本の原画展、クレヨンハウス東京店で開催決定。
5/1(金)~5/17(日)/5/5(祝)川端誠さんのサイン会もあります。
シリーズ13巻から1点ずつの展示は作者自身もはじめて、本邦初公開!
先ごろ川端さんから、去る2月21日に札幌で開催予定の絵本ライブ&講演会が天候不順のために現地入りできず、やむなく中止となったとお話を伺いました。
いつものように、前日から現地着すべく、羽田空港へ向かったものの、
遅延につぐ遅延で、とうとう欠航。
すかさず新幹線に乗り換えたものの、こちらもダイヤが乱れに乱れて、八戸へ。
ここでも足留めされ、車中泊。
翌日も、津軽海峡線が不通ゆえに、もはや、たどりつけない……と。
幸いにも、参加申込みの方々には中止の旨、ご一報ができたようですが、
川端さんの講演活動のなかでも、初の中止となったそうです。
川端さん、お疲れさまでした!
お正月から三重で開催の「ひとめあがり原画展」、お見逃しなく。
川端さん、3月はこのあと、福井と佐賀へ、講演の旅です。
>>講演スケジュールと問い合わせ先はこちらから