いとうひろしさんが、おさるのテツガクを語る!
2010/9/15 水曜日 絵本作家さん, イベント No Commentsこんにちは。
東京店・子どもの本売り場の田村です。
朝晩はようやく涼しくなってきましたが、
今年の夏の暑さはきびしかったですね。
その暑さに負けないくらい熱い作家さんが、先日ご来店されました。
11日(土)、クレヨンハウス東京店で
毎月恒例の講演会「子どもの本の学校」があり、
講師に、絵本作家のいとうひろしさんをお招きしました。
「おさるといっしょにテツガクしよう」とのテーマで、
作品に込められた深い深い意味を語ってくださいました。
『おさるのまいにち』 いとうひろし/作 講談社/刊 |
『おさるのまいにち』からはじまるおさるシリーズは、
南の島で暮らすおさるたちの日常を描いています。
一見、平和でのんびりした日々の繰り返しですが、
シリーズの一冊一冊それぞれに、
自分と他者、実際に見えているものと記憶とのずれ、
などといったテツガク的なテーマが隠されています。
ユーモアとわかりやすい身近な例えを交えたお話に
すとーんと納得したり、もっともっとお話を聞いて
じっくり考えてみたい、と思えたり……。
とても充実した時間でした。
ちいさい頃は、おばあちゃん子だったという、いとうさん。
おじいちゃんが亡くなったとき、
死というものに不安を感じたいとう少年は、
おばあちゃんに、「死んだらどうなるの?」と尋ねました。
するとおばあちゃんは、
「ん? 死んだことないからわかんない」
と即答!
それが幼なごころに腑に落ち、
死が、こわいけれども「不安」ではなくなったそうです。
また、わからないことがあっていいんだ、ということも学んだと言います。
そんなおばあちゃんとのやりとりが、
創作の原点なのかもしれませんね。
講演会後のサイン会では、
イラスト入りのサインをしてくださいました。
★いとうひろしさんサイン入り! 『ルラルさんのたんじょうび』 いとうひろし/作 ポプラ社/刊 |
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クレヨンハウス東京店
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