えっ、雪だるまが真夏の水あそび!?

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

まずは「P1:ようこそコース」

★デザイナー、ムナーリの動物園は、謎めいて★

「P1:ようこそコース」◆『Bruno Munari’s Zoo』
Bruno Munari/作
Chronicle Books Llc/刊 
1,796円(税込)

画集のような美しさを放つ本作は、
イタリアを代表するグラフィック・デザイナー、
ブルーノ・ムナーリによるもの。

鮮やかな色彩と大胆な構図に目を奪われます。

案内人の蝶に導かれながら、
動物園の動物たちを順々に見てまわるうちに、
実際に歩を進めて見ているような感覚をもちます。

印象的かつ不思議なのは、ライオン。

「ライオンはだれも怖がらせません」とあり、
モナリザのような笑みを浮かべこちらを見ています。

神秘的で謎めいたムナーリの動物園を、
ぜひおたのしみください。
 

★雪だるまと1年中いっしょにいられたら……。少年の夢物語

「P3:どきどきコース」◆『Snowmen All Year』
Caralyn Buehner/文
Mark Buehner/絵
Penguin Group USA/刊
1,696円(税込)

「雪だるまと1年中いっしょにいられたら……」と、
夢見る少年の物語。

ページをめぐるごとに、ありえない光景が目に飛び込み、
笑わずにはいられません!

雪だるまとの凧揚げや海賊ごっこあたりでは、
衝撃はちいさいですが、
真夏に水あそびや砂あそびをしている雪だるまは、
かなり衝撃的なミスマッチです。

少年の一人称で綴られる物語の英文は、
ほぼ各ページ2行なので、読み合いにも長すぎず、
初級者程度の子でもたのしめます。