2013/8/14 水曜日
 早崎 :ブッククラブ
		英語絵本
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		こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『Stanley Goes Fishing』 
Craig Frazier/作 
Chronicle Books/刊 
1,848円(税込)
★気鋭のグラフィックデザイナーによる清涼感あふれる一冊★ 
 
  
早朝から魚釣りにでかけるスタンリー。 
ボードで川を下り、釣り場に到着すると、 
さっそく糸を垂らし、ひたすら待ちます。 
ところが、釣れたのは長靴片っぽだけ。 
長靴を引き上げようと、川面に目を向けたとき、 
スタンリーはある奇想天外な考えを思いつきます。 
釣り糸を青空に投げ入れると、驚くべきことが……。 
余分なものをそぎ落としたシンプルなイラストと、 
淡々としたストーリーの調和が心地よく、 
読後は何とも言えない清涼感に包まれます。 
暦の上では秋にもかかわらず、残暑が厳しい毎日です。 
清涼感のある絵本を開いて涼むのもおすすめですよ。 
そして「P3コース」。 
◆『Make Way for Ducklings』 
Robert McCloskey/作 
Viking/刊 
2,195円(税込)
翻訳版:『かもさんおとおり』 
わたなべしげお/訳 
福音館書店/刊 
1,365円(税込) 
★カモさん一家のお引っ越し、公園を目指して大行進!★ 
 
  
カモのマラードさん一家のお引っ越しを描いた、 
あたたかでユーモアあふれる作品です。 
カモのお引っ越しは、日本でもたびたびニュースに取り上げられますが、 
本書のマラードさん一家も、警察官と街のひとびとの協力のもと、 
8羽のヒナを引き連れ、お引っ越しをはじめます。 
誇らしげな表情で街を闊歩するカモの親子が、おかしいやら、かわいいやら。 
少しでも環境のいい場所で子育てをしたいと思う気持ちは、ひともカモも一緒なんですね。 
さて、忘れてはならないもうひとつの見どころは、 
物語の舞台であるボストンの町並みです。 
ボストンパブリックガーデンやチャールズリバーなど、 
実在の地名がたくさん出てきます。 
マラードさん一家の終着点となるボストンコモン公園には、 
母ガモと8羽のヒナたちのブロンズ像があるそうです。 
絵本を片手にボストン観光……なんていうのもすてきですね!  | 
 
 
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