■お風呂に入らない言い訳は……?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで7月にお届けする絵本を紹介します。

★お風呂ぎらいのハトさんの言い訳にご注目★

◆『The Pigeon Needs a Bath!
Mo Willems/作
Hyperion/刊
2,479円(税込)

今月お届けするのは、Mo Willemsさんのたのしいシリーズの最新刊。
内容をご紹介すると……。

ちょっと汚れているハトさん。
お風呂に入ったほうがいいんじゃない、と指摘を受けます。
ところが、先月入ったからとか
人生をそんなくだらないことでムダにしたくないとか、
自分のにおいはハトとしては普通だとか、
あれこれ、へ理屈を並べ、お風呂に入るのをしぶります。
あげくの果てに、飛んできたハエにまで「くさい」と言われ
ついにお風呂に入る決心をしたハトさん。

すると今度は、バスタブの前で
熱すぎる、ぬるすぎる、お湯が少ない、多い
おもちゃがなくちゃ、おもちゃ多すぎ……と行ったり来たり。
いったいいつになったら入れるの~?

ちょっとヘンテコで、でも憎めないかわいさにあふれた主人公のハト。
このハトのキャラクターは

第1作目の『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』が
出るやいなや旋風を巻き起こし、
たちまち人気のシリーズになりました。

めっきり蒸し暑くなってきたきょうこの頃。
ぷはっと笑って、暑さをふき飛ばしちゃってくださいね。

■行って帰れる宇宙旅行!

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
7月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『A Long Way Away
Frank Viva/作
Little, Brown/刊
2,479円(税込)

★夏休みは宇宙旅行? それとも海底探検?★

今月の絵本の主人公は宇宙人。
広い宇宙に浮かぶ、玉ねぎみたいな不思議な形の宇宙人の子どもです。
両親(こちらはちょっぴりタコ似です)や友人に囲まれてたのしそうにくらしていましたが、ぷかぷかと宇宙を漂っていると、いつの間にか上へ下へと宇宙の道を辿って遠い遠い真っ暗闇の中に……
その闇を抜ければぽっかりと浮かぶお月さま!
そのままぐんぐん地球へ向かい、今度は海の中を進んでいきます。

実はこの絵本、終わりまで読んだあとはひっくり返してうしろからも読めるのです。
うしろから読みはじめれば、深い深い海の底から、はるか遠い家族の待つわがやへ帰る旅に。
同じページでも行きと帰り道ではなんとなく趣が変わって見えるのも不思議です。

作者のFrank Vivaは、雑誌『New Yorker』のカバーイラストも手がけるイラストレーターでデザイナーです。
シンプルな線と色で描かれたページは、おしゃれですがどこかユーモラス。
文章はとても少ないので英文をたくさん読みたい方には物足りないかもしれませんが、そのぶん、一つひとつの単語をたのしみながら、ぜひとも宇宙旅行のムードたっぷりに読んでみてください。

それでは、よい夏休みを!

■M.W.ブラウンから時空を超えた贈りもの

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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本P3コースで7月にお届けする絵本を紹介します。

「P3コース」
◆『Goodnight Songs
Margaret Wise Brown/文
Jonathan Bean、Renata Liwskaほか/絵
Sterling/刊
2,624円(税込)
*CD付き

★夜を主題にした詩を12編★

作者のM・W・ブラウンは米国を代表する国民的絵本作家です。
代表作のひとつ『Goodnight Moon』(邦題『おやすみなさいおつきさま』)は、
60年以上読み継がれ、いまでもたくさんの子どもたちに親しまれています。

1952年、42歳の若さで亡くなったブラウン、
作品はすでに出尽くしたと思われていました。
ところが1990年代、ブラウンの妹が保管していたトランクから、
未発表の原稿が編集者によって発見されます。
その多くは子ども向けの詩だったそうです。
まるで時空を超えたブラウンからの贈りものみたいですね。

本書ではその中から選りすぐった、夜を主題にした詩12編が収められています。
挿し絵は12人の人気イラストレーターが1編ごとに担当。
さらに付属のCDでは、詩に合わせてつくられた歌を収録。
男女ツインボーカルの紡ぎ出す美しいハーモニーが、
ブラウンの詩の世界をよりいっそう広げてくれます。

CDを聞きながら絵本を開けば、いつの間にか夢の中……
なんてこともありそうですね。
寝苦しい夏の夜のおともにいかがでしょうか。