<絵本town特集>山﨑克己さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

山﨑克己さん
やまざき・かつみ


『朝ですよ、夜ですよ』
1994年/架空社

●デビュー作の思い出
この作品は、佐用町(兵庫県)の「星の都絵本大賞」に『ネボーした月』という題で応募し、佳作になったものですが、受賞式で審査員の立原えりかさんが「実は一番すきだったのは『ネボーした月』でした」とスピーチをされたので、大賞をとったよりも良い気持ちとなり、「少しだけど絵本をかいてもいいよ」と背中を押された気になったものです。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分流の絵、自分流の文、自分流が一番です。

山﨑克己さんの最新刊

ふろしきでんしゃ
BL出版/刊


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<絵本town特集>高楼方子さんのデビュー作

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高楼方子さん
たかどの・ほうこ


『ココの詩』
1987年/リブリオ出版

●デビュー作の思い出
本にしてもらえる当ては全くないまま、ただただ孤独に書きつづけ (こんなこと書いちゃっていいのかな、とか、くどくどしい駄作なんじゃないかとか、結局徒労に終わるのではないか、 とか、しばしば過る不安と戦いつつ)ついに書き終えたあと、原稿用紙に清書するために、「出版されたら元は取れる!えいっ」 と高価な万年筆を買い、520枚ほどを、ちくちくきれいに手で書いたことを思い出します(この間も、しばしば過る同じ不安と戦いつつ)。 そしてようやくF社に持ち込んだところ、 案の定、いかにダメかの説明。ああやっぱり……と、しょんぼりしていると、 一人、気に入って下さっていた編集の方が、「リブリオ出版の田中さんなら、気に入ってくれるはず」」と、当時編集部長だった田中庸友さんを紹介してくださり、そのとおりになったのです。それはもううれしかったけれど、思えばやはり妙な作品なのです。でも今も流通しているので、不思議です。

●作家をめざすひとへのメッセージ
作家というのは、人に気を使うこともそうそうなく、出勤の辛さもなく、自分が好き勝手に書いたものを本という形にしてもらい、売ってもらい、いろんな人に読んでもらい、ときには「面白かった!」なんて言ってもらえる、自由で贅沢でやりがいのある仕事だと思います。ある種の苦労(書き直すとか行き詰まるとか叩かれるとか将来の不安とか……) はそれと引き換えです。「照る日曇る日いろいろだ」と、へこまずにがんばることですね!

高楼方子さんの最新刊

つんつくせんせいとまほうのじゅうたん
フレーベル館/刊


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<絵本town特集>きたむらさとしさんのデビュー作

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きたむらさとしさん
きたむら・さとし

 
Angry Arthur』1982年/ANDERSEN PRESS

『ぼくはおこった』
ハーウィン・オラム/文
1988/佑学社 → 1996年/評論社

●デビュー作の思い出
1979年に英国に渡り、絵本作りを模索中、ハーウィン・オラムさんの書いた、この文章に出会いました。とても刺激的で、どんどん絵のアイデアが浮かんできました。この本がデビュー作になったのは、とても幸運でした。出版の翌年Mother Goose Award(マザーグース賞)を授賞したのも、うれしいことでした。

●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本を作るのは、たとえば、台本、舞台美術、演出、役者をすべてひとりでやるようなところがあります。様々なことに関心を持ち、経験することが大事だと思います。

きたむらさとしさんの最新刊


ポットさんのぼうし
BL出版/刊


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