■あなたはどのタイプ?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで1月にお届けする絵本をご紹介します。

★たのしみ方は三者三様★

◆『Boom Snot Twitty
Doreen Cronin/文
Renata Liwska/絵
Viking/刊
2,479円(税込)

クマのBoomとカタツムリのSnot、小鳥のTwittyが仲よくくつろいでいます。
「どこかへ行こう。」とBoom。
「ここにいましょう。」とTwitty。
「すこしようすをみようよ。」とSnot。

しばらくすると、雲がたち込め、突風が吹き荒れはじめます。
Boomは、うれしげにジャンプしたとたん、転んでしまい
Twittyは、木にしがみつくのに必死で
Snotはといえば、葉っぱに乗って空中をサーフィン。
やがて嵐がやみ、おひさまが戻ってきて……。
さぁ、3人はその後どんな過ごし方をするのでしょうか?

晴れていても嵐の中でも、3人のたのしみ方は三者三様。
それでいいの?と心配な気もしますが
なんだかうまくバランスがとれていて、3人とも満足そう。
世の中って、違う個性が集まっているからこそ
うまくまわっているのかもしれませんね。

事件といえば、天気の急変だけというシンプルなストーリー。
けれど、じつは世の中を端的に表した寓話ともいえそうです。
作者のCroninさんは、弁護士から絵本作家になったという経歴の持ち主。
もしかしたら、そのキャリアで培われた観察眼が生かされているのかも
しれませんね。

BoomとSnotとTwitty。
あなたは、誰のタイプかな?

■ちいさくなるほどあたたかい毛布のお話

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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで1月にお届けする絵本を紹介します。

◆『The Story Blanket
Ferida Wolff・Harriet May Savitz/文
Elena Odriozola/絵
Peachtree/刊
2,479円(税込)

翻訳版:『おはなしのもうふ
さくまゆみこ/訳
光村教育図書/刊
1,620円(税込)

★プレゼントの贈り主の正体は?★

バッバは山奥のちいさな村に住むおばあさん。
雪がちらつく寒い冬には大きな手編みの毛布を床に広げ、
子どもたちにお話会を開くことが日課です。
あるときバッバは、穴の開いた靴を履いた子どもに気づきます。

それからまもなく、子どものもとに毛糸の靴下が届けられます。
贈り主はわかりません。いったい誰が?
村びとに編みもののプレゼントが次々届くと同時に、
なぜかお話し会の毛布がどんどんちいさくなり……。

カンのいい方は贈り主の正体を何となくお気づきかもしれませんが、
バッバの思いやりの深さに思わずホロリとさせられます。
「与うるは受くるより幸いなり」という聖書のことばがあるように、
見返りを求めず、大切なものを分け合うことができたなら、
世の中の争いの多くは起こらないのかもしれません。
まずはバッバを見習って、
身近なところから思いやりの輪を広げたいものですね。

■あやしい4人組のたくらみは?

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
なんともゆかいな4人組のお話です。

◆『Shh! We Have a Plan
Chris Haughton/作
Candlewick Press/刊
2,333円(税込)

<翻訳版>
しーっ! ひみつのさくせん
木坂涼/訳
BL出版/刊
1,512円(税込)

★計画通りにはいかないことばかり!?★

水色で描かれた静かな夜の森に、大小並んだ3人組と
ひとりのちいさな子ども。
手には虫取りあみのようなものと鳥かごを持ち、
全身黒づくめの4人はいかにも怪しい……!

4人の目的は森に住む美しい鳥にそうっと近づいて
つかまえることですが、ちいさな子どもは
せっかく見つけた鳥に「hello!! Birbie」なんて
のんきに声をかけてしまう。
静かに!と子どもをたしなめますが……。
はたして4人は鳥をつかまえられるでしょうか!?

「We Have a Plan」とは言ってみても、
そろりそろりと鳥に近づくばかりで失敗続きな3人組に
ちょこちょこついていくちいさな子どもがとてもチャーミング。
ブルーを基調とした夜の森に鮮やかな赤い鳥もきれいです。

何ヶ国語にも翻訳され、各国で愛されているクリス・ホートンさんの作品ですが、
日本でもこの作品と『ちょっとだけまいご』『どうするジョージ!』が
翻訳されています。
簡単な英語ながらもしっかりストーリーがたのしめるのもうれしいですね。

親しみやすいのにスタイリッシュな絵柄は
ちいさな子どもだけではなく英語の勉強をはじめた方にも
おすすめの1冊です。

■かぞくが集まる季節に……

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。編集部の土井です。
2015年がはじまり、新しいことをはじめてみたくなる季節ですね。
みなさん、今年の目標は決まりましたか?

発売中の[クーヨン]2月号連載「「絵本のかぞく」のテーマは、「大人数で暮らすかぞく」です。
きょうだいの多い家、親せきみんなで暮らしている家、寄宿学校の子どもたちも、大きな家族。
きょう紹介する『ふようどのふよこちゃん』の家族も大人数です。

里山の雑木林に住むのは、ユニークな腐葉土の家族。
おかあさんとおとうさん、おばあちゃんとおじいちゃん、
6人きょうだいの末っ子が「ふよこちゃん」です。

四季のめぐりを感じながら、自然とともに生きるふよこちゃん。
一家の姿は、昔ながらの日本の家族の姿とも重なります。
家族のあたたかさが、豊かな土の香りとともに伝わってきそうです。

どこかなつかしさを感じるこの本。
作者の飯野和好さんの故郷・秩父がモデルになっているそうです。
お正月に里帰りした方もそうでない方も、家族や故郷に思いを馳せてみてください。


ふようどのふよこちゃん
飯野和好/作
理論社/刊
1,620円(税込)

■今度はかばくんに会いに……『キャベツをもって』発売!

クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは。編集部の滝西です。
2015年最初のクレヨンハウスからの絵本は、
デビュー作『バナナをもって』が大人気の浦中こういちさんの新作、
その名も『キャベツをもって』です!

キャベツをもって』 浦中こういち/作

キャベツを持った女の子が会いたいのは、かばくん。
「いるかな?」と思った池や沼の前で、合図の拍手をしてみると……

シリーズ1冊目の『バナナをもって』と同じく、
今回も「いるかな いるかな かばくん いるかな」と
覚えやすいフレーズがくり返し出てきます。
子どもたち自身がお話を覚えて、家族や友だちに読んでくれることが
あるかもしれません。

クレヨンハウス東京店には、バナナ&キャベツのサイン本も!
お店にお越しの際は、ぜひ探してみてくださいね。

キャベツをもって
浦中こういち/作
クレヨンハウス/刊
1,000円(税込)