■カラオケつきの冒険物語!

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで12月にお届けする絵本を紹介します。

◆『The Tiny Mouse
Janis Ian/文
Ingrid & Dieter Schubert/絵
Lemniscaat/刊
2,916円(税込)

★冒険にハプニングはつきもの!?★

ほかとは違った生き方を好むネズミは、
ある日、退屈しのぎに冒険の旅に出かけます。
仲間に見送られて、向った先は大きな港。
すぐさま停泊していた船にもぐりこみ密航します。
ところが、出港後に驚愕の事実が。
船長はなんと天敵、ネコだったのです! 
囚われたネズミたちの哀れな姿を目にし、
大急ぎで脱出を試みますが……。

思い立ったら即行動に移すネズミは、
せっかちな性格が裏目に出たようです。
なぜなら、よく見ると停泊中の船にはネコの影がチラホラ。
せっかちなひとほど、あせらず慎重に行動することが大事ですね!

ちなみに本書はアメリカ出身のシンガーソングライター、
ジャニス・イアンのオリジナル曲を絵本化したものです。
付属のCDにはジャニス本人の歌声も収録。
グラミー賞受賞経験のある歌手なだけに聴きごたえ充分です。
カラオケつきなのでみなさんもLet’s try!

■なでたり、嗅いだりできる絵本?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
12月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Pat the Bunny
Dorothy Kunhardt/作 
Golden Books/刊
2,187円(税込)

★一緒にできる!がいっぱい★

いよいよ来週はクリスマス! そのあとはお正月と特別な日が目白押し。
親しいひとや自分にも、少し特別なものを用意したくなる季節ですね。
そこで12月の洋書絵本はスペシャルな絵本をご紹介します。

『Pat the Bunny』は1940年に発売されて以来、たくさんの方に愛されてきた
ロングセラー。この絵本では、書かれていることと同じことが
実際に体験できる仕組みが施されているんです。

たとえば、本の中で女の子がうさぎをなでていれば、
わたしたちもページに貼り込まれたふわふわした毛並みをなでられるし、
男の子が花の香りを嗅いでいれば、実際に香りのついたページで
同じように香りをたのしむことができるのです。
ほかにも、鏡や指輪がついていたり、
一緒に本が読める、なんていう仕掛けもすてきです。
ちいさなうさぎの絵本がくっついていて、実際にページをめくって
中の文を読むことができるのですよ。

さわったり音を出したりといろんな感覚を使ってたのしめるご本、
しっかりしたつくりのボードブックですので、ちいさなお子さんへの
プレゼントにもぴったりです。

■イヌイットのおかあさんはどう答える?

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで12月にお届けする絵本をご紹介します。

★北極圏に暮らす親子のこころあたたまる物語★

◆『Mama, Do You Love Me?
Barbara M. Joosse/文
Barbara Lavallee/絵
Chronicle Books/刊
2,333円(税込)

<翻訳版>
かあさん、わたしのことすき?
わたなべいちえ/訳
偕成社/刊
1,296円(税込)

女の子がおかあさんにたずねます。
わたしのこと好き?
好きよ、とこたえるおかあさんに、さらにたずねます。
どのくらい好き?
ずーっと好き?
なにか失敗したり、いけないことをしてしまっても?
もし、姿かたちが変わったとしても、好きでいてくれる?
くり返し、おかあさんの愛情を試す女の子。
さて、おかあさんのこたえは?

主人公は、北極圏で暮らすイヌイットの親子。
出てくる例えや、絵によって、その文化の片りんに触れることができます。
ことばや文化が違っても、おかあさんの愛は変わらないものなのですね。
そのテーマの普遍性ゆえでしょうか。
本書は、25ヶ国語に翻訳される大ベストセラーとなっているそうです。
もちろん、おとうさんの愛も同じはず……。
同じ作者による、『Papa, Do You Love Me?』も刊行されています。

これから迎えるクリスマスシーズン。
おかあさん、おとうさんをはじめ、
かぞくのつながりをあらためて大切にしたいものですね。

■子どもの本の学校」12月は鈴木まもるさんでした!

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。編集部の天田です。
去る12月6日土曜日の「子どもの本の学校」のご報告です。
講師は、絵本作家で鳥の巣研究家の鈴木まもるさん。ご講演のテーマは「絵本と鳥の巣の不思議」でした。

子どもの頃からみんなと同じことをするのが苦手だったと言う鈴木さん。学校の先生に「あ」を書きなさい、と言われたときに書いたのは、横に長〜い「あ」、次に書いたのは縦に長〜い「あ」、お次は立体的な「あ」。話しながらホワイトボードに絵を描き、ときにダジャレを交えながらのご講演はなんともたのしい雰囲気です。

鈴木さんが伊豆のご自宅から持参された、鳥の絵が描かれた大きなトランク。中身がずっと気になっていましたが、蓋が開かれると……なんと中から鳥の巣が! メジロやウグイス、ヒヨドリ……身近な鳥たちが子育てをする巣は、かたちも使っている材料も本当に多様で、見ていて飽きることがありません。きょうだいで参加してくれた男の子たちが鈴木さんから巣を託されて、会場のみなさんに巣を見せてまわってくれました。

持参してくださった巣は、どれも小鳥たちが巣立ったあとの古巣。親鳥たちが卵を守り、かいがいしくヒナたちの面倒をみたであろうその巣は、なんとも魅力的。鈴木さんはが鳥の巣に見せられたのも、親子をつなぐ絵本と同じような温かさを感じたからだそうです。
1時間半では足らないほど充実したお話に、参加者のみなさんも思わず「続きを聞きたい!」。鈴木さん、ありがとうございました! 少し先ですが2015年3月3日発売の「クーヨン」4月号でこのご講演のもようをお伝えします。たのしみにしていてください。

最後におまけを。ご講演の翌日に偶然、鈴木さんご自宅近くに行く予定がありました。そこで……鳥の巣いっぱいのアトリエにおじゃまさせていただきました! 興奮でちょっとぶれ気味の写真ですが、国内はもとより世界各地で鈴木さんがあつめてきた鳥の巣、壮観です!
鈴木さんとお連れ合いの竹下文子さんコンビの絵本に登場する、ショベルカーや宅配便のクルマも見つけました。もちろん鈴木さんのお手製ですよ。


鈴木さんアトリエ鳥の巣


お手製ミニカー


鈴木さんアトリエ

鈴木さんのお話をもっと聞きたい、聞いてみたいという方はこちらの鈴木さんのホームページに情報があります。ご覧になってみてください!

http://www.i-younet.ne.jp/~basaract/info_1.html

■クーヨン1月号に「いとこ」の絵本!

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。編集部の土井です。
12月に入り、どこもクリスマスムード!
クレヨンハウスもプレゼントを探しにご来店されるお客さまでいっぱいです。

[クーヨン]最新号が発売しました。
連載「絵本のかぞく」のテーマは「おばさん・おじさん・いとこたち」。
年末年始にかけて顔を合わせることの多い親せきの絵本を集めました。
その中から『でこちゃんとらすたくん』をご紹介します。

ぱっつん短い前髪が印象的な「でこちゃん」の家に、いとこの「らすたくん」が泊まりにやってきました。
でも、でこちゃんはらすたくんが来たことが、あんまりおもしろくありません。
だって、家族みんな、らすたくんにかまってばかり……。

とくに歳の近いいとこは、お互いを意識するライバルのような存在かもしれません。
でも「似た者同士」だからこそ(?)親友のように仲よしになれちゃうのも、いとこ。
だんだんとお互いの似ているところを発見していく、でこちゃんとらすたくんの笑顔といったら!


でこちゃんとらすたくん
つちだのぶこ/作・絵
PHP研究所/刊
1,188円(税込)

■清川あさみさん「TOKYOモンスター」開催中

イベント, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

ただいま、渋谷のパルコミュージアムにて、
清川あさみさんの個展「TOKYOモンスター」が開催中です。

1990年代の原宿で撮影されたストリートファッションスナップに、
清川さんが刺繍を施した作品、わたしも拝見しましたが、とても刺
激的でした。

この時代の原宿ファッションは、
「KAWAII」が世界共通語になった原点でもありますよね。
作品中の若者は、みんなと同じ装いで自分を隠すのではなく、
ファッションで自己表現しているからこそ、
少しはかなげで危う気な「モンスター」に見えるのかもしれません。

会場では、清川あさみさんの絵本『かみさまはいるいない』も販売中。
この絵本と今回の展示と、何か共通するところがあるように思います。
うまく表現できないのですが……
展示をご覧になったら、どなたかおしえてください!


かみさまはいるいない
谷川俊太郎/文 
清川あさみ/絵
クレヨンハウス/刊
1,296円

<絵本town特集> 安藤栄作さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

安藤栄作さん
あんどう・えいさく

『あくしゅだ』
2013年/クレヨンハウス

デビュー作の思い出
原画を描きはじめたのが東日本大震災の1年半後だったので、まだ社会全体にこれからどういうふうに生きていったらよいのかという空気感が強い時期だった。震災当時、福島に住んでいた私も津波と原発事故で被災し、何を頼りに生きていったらいいのか模索中だった。どんなことがあっても私たちが海と山と大空を愛し、そして人間をいとおしむ心が、この先の時代を再生させていくと思い、その願いを絵本に込めた。たくさんのひとの心のずっと奥のほうで、感じてもらえたら幸せだ。

●作家をめざすひとへのメッセージ
その時代や流行りに合わせた描き方やストーリーやページの展開を取り込むのも大切ですが、どんな時代、どんな状況の社会にも通用する価値観や温かさにも挑戦してください。それはひとりのアーティストである前に、ひとりの人間としての喜びや満足感に繋がっていくと思います。

安藤栄作さんのページ
フェイスブック/https://www.facebook.com/profile.php?id=100003315392866

安藤栄作さんの絵本


あくしゅだ
クレヨンハウス/刊


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