2014/8/19 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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工藤ノリコさん
くどう・のりこ
『コバンツアーかぶしきがいしゃ』1999年/偕成社
●デビュー作の思い出
本にしてもらえると決まったときのうれしさは、生涯忘れられません。 偕成社の廊下の感じや、駅までの道を、いまも思い浮かべることができます。 この気持ちを忘れずに、1冊1冊、同じように感謝して描いていきたいと思います。
●作家をめざすひとへのメッセージ
もしもなかなかうまくいかなかったとしても、あきらめずにがんばって続けていると、 いつかだんだんと道がひらけてくると思います。私も挑戦中です。たのしい気持ちで、いっしょにがんばりましょう。
●工藤ノリコさんのページ
ホームページ http://www.buch.jp
ツイッター https://twitter.com/noriko_kudoh
●工藤ノリコさんの最新刊
『ピヨピヨはじめてのキャンプ』
佼成出版社/刊
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2014/8/19 火曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
今回は、描いたものが本物になる魔法の鉛筆を持ったちいさなクマのお話です。
◆『The Little Bear Book』
Anthony Browne/作
Candlewick Press/刊
2,333円(税込)
★魔法の鉛筆で、何を描いてあげる?★
蝶ネクタイをしたちいさなクマが出会ったのは、ちょっとふきげんそうな顔のゴリラ。
「Hello, Gorilla」とあいさつをして、持っていた鉛筆でするすると絵を描くと、
描きあがったぬいぐるみは本物になって、ゴリラをよろこばせます。
お次はワニ、ライオン、ゾウ、と出会った動物たちにそれぞれプレゼントを
描いてあげるクマ。
しまいには「壁さんこんにちは」と、壁に絵を描きはじめますが……。
『すきです、ゴリラ』(あかね書房/刊 1,512円)など、アンソニーブラウンというと
リアルでユーモラスな表情の動物たちを思い浮かべますが、
この絵本もたくさんの動物が登場します。
そしてその動物たちに、すてきな魔法使いのようにぴったりのプレゼントをする
ちいさなクマ。
プレゼントはもらうのはもちろんのこと、サプライズで贈るのもたのしいもの。
プレゼントをもらって満足そうな動物たちの顔に、そんなことを思い出させられる
一冊です。 |
2014/8/18 月曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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宇野亜喜良さん
うの・あきら
『いぬ えとおはなし』1957年/エンゼル社
*現在お取り扱いできません(画像提供/グラフィック社)
●デビュー作の思い出
『いぬ』 の中の何点かの作品が、絵本のイラストレーションを描いた最初です。その後『どうぶつ』、そしてはじめて1冊を描いた『青い鳥』ができて、その後『せむしの仔馬』を描き上げた時、この出版社はなくなってしまったのでした。
●作家をめざすひとへのメッセージ
それぞれの方法や、生きかたがあると思います。やっぱり好きなやりかたで展開してください。スタッフと共有する時間を楽しく、そして絵を描く時間を愛しいものにすることが絶対に必要です。
●宇野亜喜良さんの最新刊
『宇野亜喜良 AQUIRAX WORKS』
玄光社/刊
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2014/8/14 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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真珠まりこさん
しんじゅ・まりこ
『A Pumpkin Story』1998年/Greene Bark Press
『かぼちゃものがたり』2000年/学研
●デビュー作の思い出
私のはじめての絵本は、1998年にアメリカで出版された『A Pumpkin Story』です。ニューヨークに住んでいた時に受講していた、美大の絵本のクラスで作りました。
アメリカ人のクラスメートたちは、手を挙げて自分の作品を積極的に発表したり人の作品にも意見をしたり、とても熱心で、恥ずかしがらずにがんばって、やりたいことがあればそう言って努力をすればいいのだと教えられました。お話の組み立て方や英語の文章の書き方、リズム感など、先生だけでなく、クラスメートの意見からも学ぶことが多かったです。
お話を作り、黒のマジックで絵を描いてコピーし、それを本の形に貼り付けてダミーブックを作りました。カラーの絵のコピーも見本として2、3枚つけて出版社に送りましたが、なかなかいい返事をもらえないまま帰国することになり、あきらめかけていました。
『A Pumpkin Story』 を出版してくれたのは、最後に送った10社目の出版社で、日本に戻ってから、「この条件でよければ、出版のための契約書を送ります」というお返事をいただきました。私の人生の中で、いちばんうれしかったことのひとつです。
●作家をめざすひとへのメッセージ
本当にやりたいことがあれば、あきらめずにがんばってください。
●真珠まりこさんのページ
ホームページ http://www.marikoshinju.com/
フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/mariko.shinju
ツイッター https://twitter.com/marikoshinju
●真珠まりこさんの最新刊
『イカになあれ』
講談社/刊
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2014/8/6 水曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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竹内通雅さん
たけうち・つうが
『かぼちゃにしたら・・・』1996年/講談社
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
絵本に関心があったわけではないのだけれど、編集者の友人に「あなたは絵本が作れそうだから、絵本やらない?」と誘われました。「いいよ~、やるやる」って安請け合いしたものの、当時イラストレーターとしての仕事が多忙だったのと、いざ絵本を作るとなると「う~ん、いったいどうしたらいいの?」状態が続き、依頼されてから出版までに5年もかかってしまいました。それが40歳ちょい手前のことでありました。 『かぼちゃにしたら・・・』は内容も絵肌も、かなりシュールで重厚な作風です。自分では今でも、いい絵本だなあ、好きだなあ、と思ってるんだけれど、たぶんもう売ってないよ。残念ね。
●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本の絵は、上手くないほうがいいって言う人もいるけど、そんなことはないですよ。人間の仕事は、実は何をするにしても技術が必要なものなんです。世の中で絵本作家だけが、技術の鍛錬や習得を免除されてるなんて、そんなことあるわけないもん。 最低限、自分の表現に見合った絵を描けるくらいの技術は習得したほうがいいですよ! このおじさんは感性だけで絵本を描いていると思われがちだけど、そんなことはないんです。まあ、構築と破壊を繰り返してはきましたけれども……。
●竹内通雅さんのページ
ブログ http://tugablue.exblog.jp/
ツイッター https://twitter.com/TU_GA
●竹内通雅さんの最新刊
『じごくのさたもうでしだい』
もとしたいづみ/文
ひかりのくに/刊
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2014/8/6 水曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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中辻悦子さん
なかつじ・えつこ
月刊絵本フレンドシリーズ第4巻第2号
『ふうせんのたび』 難波尚子/文 1976年/新進
●デビュー作の思い出
1976年5月1日発行。当時、美術活動と同時にデパートの宣伝部で広告デザインの仕事をしていたので、印刷物のための原稿作りと同じように墨版だけを描いて色の部分をカラーチップで指定するという方法で絵本の原稿を作っていました。グラデーションも%(パーセント)で指定していたので、色付きの原画が残っていないことが、今となっては残念に思います。はじめての絵本は、文をいただいてから絵を描いたので、自分の中でどれだけお話の夢をふくらませるかというところに苦心しました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
子どもにおもねることなく、自分の気持ちと子どもの心のピントがあう位置を見つけて、新しい表現方法で絵本の世界が広がるよう、楽しく考えて制作することを自分にも言い聞かせながら、絵本作家を志す方々にも応援メッセージとして贈ります。
●中辻悦子さんの最新刊
『あみだだだ』
谷川俊太郎/文 元永定正/絵 中辻悦子/構成
福音館書店/刊
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2014/7/31 木曜日
滝西 :編集部
イベント, クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは。編集部の滝西です。
絵本『わらってる わらってる』『ないてる ないてる』の原画展が、
クレヨンハウス東京店ではじまりました!
1階の子どもの本売り場と、レストランへ続く階段脇(左右両面)で開催中です。
こちらのみなさんの原画を展示しています(50音順)
あべ弘士さん 飯野和好さん 井上洋介さん 内田麟太郎さん
岡田よしたかさん おくはらゆめさん 落合恵子 工藤ノリコさん
五味太郎さん さいとうしのぶさん 杉浦範茂さん 高畠那生さん
谷川俊太郎さん tupera tuperaさん とよたかずひこさん
長野ヒデ子さん 西村繁男さん 長谷川義史さん
バーサンスレン・ボロルマーさん 山本孝さん
飾り方が少しずつ違うのは、それぞれ「描いている紙の大きさ」が 違うため。
絵そのものは20×20センチがほとんどですが、実は見 えない余白が
違っているのです。
特徴的なのは、とよたかずひこさんと長谷川義史さん。
とよたさんは「色指定」という方法で絵を描かれているため、原画のかたちが
ほかの方とかなり異なっています。
「みなさんに見てもらいやすくしたい」と、とよたさんご自身が額装してくださいました。
長谷川さんは、なんと原画をかなり大きく描いてくださいました。
本にするときは、縮小をしてほかの方と同じ大きさになるようにしています。
表紙も含めて42枚の原画は、見応え充分。
ぜひ、時間をつくって見にきてくださいね!
8月17日(日)まで開催しています。
『わらってる わらってる』
クレヨンハウス/刊
定価:1,296円(税込)
『ないてる ないてる』
クレヨンハウス/刊
定価:1,296円(税込)
2014/7/31 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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ねじめ正一さん
ねじめ・しょういち
『あーちゃんちはパンやさん』
「こどものとも」1986年1月号 → 2007年/福音館書店
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
デビュー作は1986年、井上洋介さんと組んだ『あーちゃんちはパンやさん』です。
ロケットパンとか、いろいろなパンを作ったのが楽しかったです。井上洋介さんと浅草に取材に出かけて、私の生まれ育った中央線沿線高円寺とは違う浅草の商店街に感動したことを覚えています。
●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本や児童文学は時間をかけてもいいから、納得のいくものを作ったほうがいいと思います。そういう意味でははじめて出会った絵本作家・井上洋介さんのように自分の描きたいものがいつもたくさんあって、大先輩なのにいつも心がワクワクしている姿勢には頭が下がります。
●ねじめ正一さんのページ
フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/nejisyo
●ねじめ正一さんの最新刊
『猫の恋』
田島征三/絵
芸術新聞社/刊
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2014/7/31 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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酒井駒子さん
さかい・こまこ
『リコちゃんのおうち』
1998年/偕成社
●デビュー作の思い出
やっとお話のラフが通ったのに、なかなか絵が描けなくて、すごく焦ったことが思い出されます。描き上げられた時は、ほっとしました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
描いても描いても、うまくいかなくても、やっていくと、フッとできる時があります。
●酒井駒子さんのページ
sk-yorukuma@a07.itscom.netへ空メールを送ると、メールマガジンが配信されます。
●酒井駒子さんの最新刊
『しろうさぎとりんごの木』
石井睦美/作
文渓堂/刊
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2014/7/31 木曜日
絵本town
絵本つれづれ
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近藤薫美子さん
こんどう・くみこ
『とかげのテン』
「おはなしチャイルド」1988年9月号(162号) → 1989年/ひさかたチャイルド
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
当時は虫や爬虫類など題材(主人公)にした絵本はダメと言われ続け、このとかげの話も、最初、耳をつけてネズミにしたら?とか言われ、そこまでして出さなくてもいいとひらきなおった時、ちがう出版社(ひさかたチャイルド)から出すことが決まりました。絵をもって、売り込みにまわっている時、言われたのが「実績がない」……。どんな大御所も、すごい作家も、必ず最初の1冊はあったはず、と、くやし涙を出しました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
自分の感性と合う編集者と出会うこと、その出会いのために、たくさんの努力をしてください。万人に好かれる作品より、たったひとりの編集者に「ほれこまれる」自分の誇れる作品書こうとがんばってください。
●近藤薫美子さんの最新刊
『むしホテルへようこそ』
きねかわいつか/文
BL出版/刊
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