■さるくんのおうちはどこ? 『バナナをもって』登場!

クレヨンハウス出版の新刊, 絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは。編集部の滝西です。
今週末はクレヨンハウス「夏の学校」が開催ですね。
その「夏の学校」で講師を務めてくださる浦中こういちさんの初の絵本が、
クレヨンハウスから登場です!

バナナをもって』 浦中こういち/作

バナナを持った男の子が行きたいのは、さるくんのおうち。
「ここかな?」と思ったおうちのドアをたたいてみますが……

「ここかな ここかな さるくんのおうち」とくり返しがたのしい一冊。
子どもたちと一緒に、ドアをノックしているつもりでたのしんでみてください。

作者の浦中こういちさんは、三重県在住のあそび作家・イラストレーター。
紙皿をくるっとまわして絵を変える「紙皿シアター」が大人気です。

『バナナをもって』も、もとは紙皿シアターのお話のひとつ。
「ここは誰のおうちかな?」紙皿をくるっとまわして絵を変えると、
「さるくんのおうちでした!」全国どこの子どもたちも夢中になるお話を、
あらためて描き下ろしてもらったのがこの絵本です。
ぜひ、おうちで、園で、読んでくださいね!


バナナをもって
浦中こういち/作
クレヨンハウス/刊
1,000円(税込)
クレヨンハウスにて発売中!
全国書店では8月5日(火)より発売予定。

■村上しいこさん&田中六大さんサイン本そろってます!

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは、子どもの本売り場の大井です。

夏休みに入って、店頭でも小学生の姿が目立ちます。
7月の「子どもの本の学校」では、そんな子どもたちに
夏休みの読書にもおすすめしたい、人気の「日曜日」シリーズの作者、
村上しいこさん田中六大さんのおふたりをお迎えしました。
少し遅くなりましたが、そのご報告を。

こちらは講演前のすてきな笑顔のツーショット。

講演でも、村上さんは東京で初公演とのことで、
「なるべく上品に、関西弁が出ないようにお話します」と
皆さんの笑いをとって会場を和ませ、終始リードしてくださいました。

田中さんはこの日のために、肩まであったという髪を切ってくださった(!)
という、爽やかないでたち。
とても緊張して講演に臨んでくださったとのことでしたが
参加者の皆さんにおみやげにと、手づくりの冊子をご準備くださったり、
口数少ないながら、そのひとことがとてもおもしろかったりと、
やわらかな物腰の中に不思議な魅力を感じたお客様も多かったようです。

一冊一冊、「自分もたのしんでおもしろいものをつくる」
という自負をもってつくられていると感じたお話でした。
毎月スタッフで行っている新刊会議でも、毎月のように新しい作品が出ている
精力的にたくさんの本を出されているおふたりですが、
人気の秘密をほんの少し見せていただいたように思いました。

おふたりには、それぞれいろんなイラスト入りのサイン本をつくっていただきました。

この夏休みにぜひ、読んでみてくださいね。

次回は8月16日、アーサー・ビナードさん「日本の夏のなぞなぞ」です。
どうぞおたのしみに!

<絵本town特集> 田中清代さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

田中清代さん
たなか・きよ

『みずたまのチワワ』
井上荒野/文
「こどものとも」1997年8月号/福音館書店
*現在お取り扱いできません

デビュー作の思い出
ラフの全体の描き直しが5回以上ありました。描き直すごとに絵柄まで変えていくような、根本的なやり直しでした。作者の井上荒野さんもラフづくりの途中で構成を変えるなど、一緒につくらせてもらっているな、という感覚を持つ事ができました。原画ができあがって、打ち合わせの部屋の壁に一同に掲示し、最終チェックをした時には気持ちが上がって、とてもドキドキしました。編集者も時に厳しく、妥協のない本作りを教えてもらったなと思います。

●作家をめざすひとへのメッセージ
あきらめないで続けて下さい! 私も、休み休みやっています。

田中清代さんのページ
ホームページ http://www.oyikakanat.com

田中清代さんの最新刊


みつけたよさわったよにわのむし
澤口たまみ/文
福音館書店/刊


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<絵本town特集> 広瀬克也さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

広瀬克也さん
ひろせ・かつや

『おとうさんびっくり』
1992年/絵本館
*現在お取り扱いできません

デビュー作の思い出
出来上がってから売り込みにまわった出版社は全滅でした。そこで当時あった 「クレヨンハウス絵本大賞」に応募してみたところ、優秀賞をいただきました。 本当にうれしかった事を憶えています。 入選作品がお店に展示されて、お客さんがダミーを手にとってくすっと笑っているのを見た時 「お、やったな!」と思いました。 そして審査委員のひとりであった絵本館の編集長に「うちから出そう」と言っていただけ、 1992年に出版されました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分が見たい、読みたいと思う作品をまるごと1冊作ってみることだと思います。

広瀬克也さんの最新刊


妖怪交通安全
絵本館/刊


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<絵本town特集>はやしますみさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

はやしますみさん
はやし・ますみ

『とんとんとんだれですか』
2012年/岩崎書店

デビュー作の思い出
『とんとんとんだれですか』はジャズライブ用に描いた8場面の絵が元になっています。 ラフ持ち込み時に軽い気持ちで絵の見本に入れたのがデビュー作になりました。 思い入れのあるお話ではなく、あっけらかんと作ったほうを受け入れられたのが意外で、自分の思いにこだわりすぎて視野を狭くしちゃいけないのかもなあと思いました。 絵本づくりに入ると8場面のアイデアだけでは内容も薄くて、もういちど編集者さんとじっくり膨らませて絵本に育てる作業に1年近くかかりました。 アイデアひとつから気持ちを乗せて形にしていくプロの世界は妥協がなく、刺激的で幸せな時間でした。

●作家をめざすひとへのメッセージ
へこたれないって大事だなと思います。
すごい作家さんの作品に感動して自分の才能のなさを目の当たりにしてもへこたれない。 私なんか迷惑なんじゃ……とつまらないこと考えそうになってもへこたれない。 ラフの修正がいっぱいあっても「良くなるため!」とへこたれない。逆に楽しむ。
へこたれる気持ちを吹っ飛ばせるのは、いっぱい描くことなんだって思っています。

はやしますみさんのページ
ブログ http://mifun.exblog.jp
ツイッター https://twitter.com/hayashimasumi
フェイスブック https://www.facebook.com/masumi.hayashi.568

はやしますみさんの最新刊


ねーねーのしっぽ
イーストプレス/刊


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<絵本town特集>こみねゆらさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

こみねゆらさん
こみね・ゆら

『Les deux Soeurs』(ふたりの姉妹)
Koza Belleli(コーザ・ベレリ)/文
1992年/ipomee-albin michel (フランス)
*現在お取り扱いできません

デビュー作の思い出
フランスに住んでいた頃、初めての絵本を出版することができました。
何もかもが新鮮で、絵本作りの難しささえ、うれしかった。その時に出来るすべてを注いで描いたデビュー作は、残念ながら絶版ですが、大切な思い出の絵本です。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分らしい見方、感じ方をいつも大切に、好きなことにはとにかく一生懸命な姿勢で取り組めば、きっと何かが見えてくるでしょう。一冊の本、長い時間の中の一連の本たち、どちらも大切に育てていけたらいいですね。

こみねゆらさんのページ
ブログ http://blog.livedoor.jp/yuralila-omb/
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ツイッター https://twitter.com/komineyura

こみねゆらさんの最新刊


ミシンのうた
講談社/刊


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<絵本town特集>神沢利子さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

神沢利子さん
かんざわ・としこ

『ちびっこカムのぼうけん』
山田三郎/絵
1962年/理論社

デビュー作の思い出
主人公の名「カム」は、物語想定の舞台、カムチャッカの「カム」です。『カムチャッカ探検記』(ステン・ベルグマン/著)という本の中に出てきた、火山に棲む山霊ガムリイが夜な夜な、海のクジラを捕えて火山の火であぶって食うという、わずか3行の記述から、この物語が生まれました。山田三郎さんの生き生きとした挿絵をいただいて喜びました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
まず好奇心を持つこと。不思議がる心を失わずにいてください。

神沢利子さんの最新刊

やさいのともだち
石倉ヒロユキ/絵
ひさかたチャイルド/刊


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■お風呂に入らない言い訳は……?

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで7月にお届けする絵本を紹介します。

★お風呂ぎらいのハトさんの言い訳にご注目★

◆『The Pigeon Needs a Bath!
Mo Willems/作
Hyperion/刊
2,479円(税込)

今月お届けするのは、Mo Willemsさんのたのしいシリーズの最新刊。
内容をご紹介すると……。

ちょっと汚れているハトさん。
お風呂に入ったほうがいいんじゃない、と指摘を受けます。
ところが、先月入ったからとか
人生をそんなくだらないことでムダにしたくないとか、
自分のにおいはハトとしては普通だとか、
あれこれ、へ理屈を並べ、お風呂に入るのをしぶります。
あげくの果てに、飛んできたハエにまで「くさい」と言われ
ついにお風呂に入る決心をしたハトさん。

すると今度は、バスタブの前で
熱すぎる、ぬるすぎる、お湯が少ない、多い
おもちゃがなくちゃ、おもちゃ多すぎ……と行ったり来たり。
いったいいつになったら入れるの~?

ちょっとヘンテコで、でも憎めないかわいさにあふれた主人公のハト。
このハトのキャラクターは

第1作目の『Don’t Let the Pigeon Drive the Bus!』が
出るやいなや旋風を巻き起こし、
たちまち人気のシリーズになりました。

めっきり蒸し暑くなってきたきょうこの頃。
ぷはっと笑って、暑さをふき飛ばしちゃってくださいね。

■行って帰れる宇宙旅行!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
7月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『A Long Way Away
Frank Viva/作
Little, Brown/刊
2,479円(税込)

★夏休みは宇宙旅行? それとも海底探検?★

今月の絵本の主人公は宇宙人。
広い宇宙に浮かぶ、玉ねぎみたいな不思議な形の宇宙人の子どもです。
両親(こちらはちょっぴりタコ似です)や友人に囲まれてたのしそうにくらしていましたが、ぷかぷかと宇宙を漂っていると、いつの間にか上へ下へと宇宙の道を辿って遠い遠い真っ暗闇の中に……
その闇を抜ければぽっかりと浮かぶお月さま!
そのままぐんぐん地球へ向かい、今度は海の中を進んでいきます。

実はこの絵本、終わりまで読んだあとはひっくり返してうしろからも読めるのです。
うしろから読みはじめれば、深い深い海の底から、はるか遠い家族の待つわがやへ帰る旅に。
同じページでも行きと帰り道ではなんとなく趣が変わって見えるのも不思議です。

作者のFrank Vivaは、雑誌『New Yorker』のカバーイラストも手がけるイラストレーターでデザイナーです。
シンプルな線と色で描かれたページは、おしゃれですがどこかユーモラス。
文章はとても少ないので英文をたくさん読みたい方には物足りないかもしれませんが、そのぶん、一つひとつの単語をたのしみながら、ぜひとも宇宙旅行のムードたっぷりに読んでみてください。

それでは、よい夏休みを!

■M.W.ブラウンから時空を超えた贈りもの

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本P3コースで7月にお届けする絵本を紹介します。

「P3コース」
◆『Goodnight Songs
Margaret Wise Brown/文
Jonathan Bean、Renata Liwskaほか/絵
Sterling/刊
2,624円(税込)
*CD付き

★夜を主題にした詩を12編★

作者のM・W・ブラウンは米国を代表する国民的絵本作家です。
代表作のひとつ『Goodnight Moon』(邦題『おやすみなさいおつきさま』)は、
60年以上読み継がれ、いまでもたくさんの子どもたちに親しまれています。

1952年、42歳の若さで亡くなったブラウン、
作品はすでに出尽くしたと思われていました。
ところが1990年代、ブラウンの妹が保管していたトランクから、
未発表の原稿が編集者によって発見されます。
その多くは子ども向けの詩だったそうです。
まるで時空を超えたブラウンからの贈りものみたいですね。

本書ではその中から選りすぐった、夜を主題にした詩12編が収められています。
挿し絵は12人の人気イラストレーターが1編ごとに担当。
さらに付属のCDでは、詩に合わせてつくられた歌を収録。
男女ツインボーカルの紡ぎ出す美しいハーモニーが、
ブラウンの詩の世界をよりいっそう広げてくれます。

CDを聞きながら絵本を開けば、いつの間にか夢の中……
なんてこともありそうですね。
寝苦しい夏の夜のおともにいかがでしょうか。

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