<絵本town特集>にしかわおさむさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作!, 絵本作家さん No Comments


にしかわおさむ
さん

にしかわ・おさむ

tobe.jpg

『とりかえっこをしたトーベルとヤーゲル』
1977年/フレーベル館
*現在お取り扱いできません

デビュー作の思い出
生まれて初めての自作絵本とは言え何と未熟きわまりない作品でしょう。
今ながめても赤面冷や汗の流れる思いです。当時はただうれしいばっかりで苦労をしたと言う実感はありませんが、こんな作品でも出してくださった出版社や担当の編集の方にはあらためて感謝をもうしあげたいですね。

●にしかわおさむさんの最新刊


こねこのレイコは一年生
ねぎしたかこ/作
のら書店 /刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>今井彩乃さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

いまいあやのさん
いまい・あやの


『The 108th Sheep』
2006年/Bloomsbury

『108ぴきめのひつじ』
2011年/文溪堂

デビュー作の思い出
この絵本のもとになった作品は、2003年にボローニャ絵本原画展に入選した絵で、当時は5枚しかありませんでした。その時、原画展をイタリアで見たという、イギリスの編集者が連絡をくれて本にすることになりました。ストーリーはおおまかに決まっていたので、そこから一緒に練り上げていき、絵本作りについて何も知らなかった私は場面割やデザインのことなど、教えてもらいながら場面を描き足していき、3年かかって出版されました。原画は黄土色の背景に鉛筆画というシンプルなものだったので、デザイナーが入れてくれた赤の枠や文字、選んだフォントや紙によって、こんなに本にしたときに印象がかわるのかとびっくりしました。自分の生まれたイギリスで、初めての自分の絵本が形になった事は、とにかくうれしかったです。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分のことを思い返してみてもそうですが、子ども時代に読んだ読みものは、そのひとの記憶に深く関わることになるので、そういった仕事に携われるのは大きなことだと思います。その気持ちを忘れずに、いつもできるだけ良いものを作ることを目指して頑張りたいですね。

いまいあやのさんの最新刊


ベルナルさんのぼうし
BL出版/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>かとうあじゅさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

かとうあじゅさん
かとう・あじゅ

『じっちょりんのあるくみち』
2011年/文溪堂

●デビュー作の思い出
数ミリの小さな主人公と人間の暮らしを同時に描く事の難しさや、想像の町を一から作り上げる事などなど。苦労は沢山ありますが、壁にぶつかった時、きっと数日後の自分が何とかしてくれてる、と思ってやっていました。
制作過程で新しい描き方など、楽しい発見も多く、この作品は私の原点になりました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
未だ自分をプロだとは思っていませんが、絵本作家を目指してる時点で、プロだったらこうするだろうって、プロ意識を常に持つようにしていました。なんといっても自分自身はごまかせませんからね、今 楽をしようとしたでしょ? とかバレバレですから。
作り上げるものと向き合い突き進むかっこよさに、プロの方も、そうでない方も、大差はないと思います。

かとうあじゅさんの最新刊


じっちょりんのなつのいちにち
文溪堂/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>下田昌克さんのデビュー作

絵本つれづれ No Comments

下田昌克さん
しもだ・まさかつ

『そらのいろみずいろ』
2001年/小峰書店

●デビュー作の思い出
最初の絵本は、『そらのいろみずいろ』(小峰書店)です。
絵本をつくりたいけど、どうしていいかわからなかったので、最初から最後までの絵を描いて、カラーコピーを製本して1冊の本を作って、それをもって出版社をさがしました。出版社の電話番号をさがして、いきなり電話して、全滅でしたが、広瀬弦さんに紹介してもらって小峰書店がやっとつくってくれました。
でも小峰書店でその絵本を作っている時に(最初の打ち合わせから2年くらいかかってしまいました)出版社の方が、ウーリー・オルレブの『羽がはえたら』という本の原稿をよませてくれて、その挿絵を描きたくて、絵を描いてお願いして描かせてもらいました。この『羽がはえたら』(小峰書店)のほうが、先に出版されました。だから最初の本はこっち? 本が出来上がった時は不思議な感じで、うれしくて最初の日はいっしょにふとんに入って寝ました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
まだまだなにもいえません。すいません

下田昌克さんの最新刊


あーん
谷川俊太郎/文
クレヨンハウス/刊



>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>とりごえまりさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

とりごえまりさん
とりごえ・まり


『月のみはりばん』
2008年/偕成社

●デビュー作の思い出
絵本作家をめざして会社をやめた後、あとさき塾へ通っていた時に、このラフを描きました。「日産絵本と童話のグランプリ」に応募したり(佳作でした)、自らいくつかの出版社に売り込みに行ったりしましたがなかなか出版にはいたらず、その後なんどもなんどもラフを手直しして、数年後やっと出版できました。うれしくてうれしくて、本が並んでいるお店に行ってはドキドキしながらながめていました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本やお話を作るのがたのしいと思える間は、いつでも、何歳であっても、あきらめないで作りつづければいいと思います。

とりごえまりさんのページ
ホームページ  http://torigoe-mari.net
フェイスブック https://www.facebook.com/torigoemari
ツイッター         http://twitter.com/torigoemari/

とりごえまりさんの最新刊


ぼくのへやのりすくん
ブロンズ新社/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>鈴木のりたけさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

鈴木のりたけさん
すずき・のりたけ



ケチャップマン
2008年/文芸社ビジュアルアート ⇒ 2015年/ブロンズ新社

●デビュー作の思い出
会社勤めでグラフィックデザインの仕事をしている時に描きためていた絵を、どうにかして世に出したいと考えた末にできた本です。描きたいシチュエーションをつなげて、世界観を伝えるために文字を添えたら、「あ、これは絵本なのかな」と、そんな成り立ちでした。文芸社ビジュアルアート出版文化賞に応募し、受賞を経て、書店に並んだのを見た時には、「こんなシュールな絵本があってもいいのか」と、業界の懐の深さを感じました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分の中に旺盛な探究心が芽生えているかどうか、どうしても絵に描きつけたいという対象に出会えるかどうか、それが肝心だと思います。そうなるために、いろんな経験をしていろんなところに顔を出していくべき。芽生えてしまえば、出会えてしまえば、あとはオートマチックに作品は生まれるでしょうし、面白いものを血眼になって探している編集者さんが、それを放っておかないでしょう!

鈴木のりたけさんのページ
ホームページ(ブログ) http://noritakesuzuki.com
フェイスブック https://www.facebook.com/noritake.suzuki.9
ツイッター https://twitter.com/noritakesuzuki

鈴木のりたけさんの最新刊


とんでもない
アリス館/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>山﨑克己さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

山﨑克己さん
やまざき・かつみ


『朝ですよ、夜ですよ』
1994年/架空社

●デビュー作の思い出
この作品は、佐用町(兵庫県)の「星の都絵本大賞」に『ネボーした月』という題で応募し、佳作になったものですが、受賞式で審査員の立原えりかさんが「実は一番すきだったのは『ネボーした月』でした」とスピーチをされたので、大賞をとったよりも良い気持ちとなり、「少しだけど絵本をかいてもいいよ」と背中を押された気になったものです。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分流の絵、自分流の文、自分流が一番です。

山﨑克己さんの最新刊

ふろしきでんしゃ
BL出版/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>高楼方子さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

高楼方子さん
たかどの・ほうこ


『ココの詩』
1987年/リブリオ出版

●デビュー作の思い出
本にしてもらえる当ては全くないまま、ただただ孤独に書きつづけ (こんなこと書いちゃっていいのかな、とか、くどくどしい駄作なんじゃないかとか、結局徒労に終わるのではないか、 とか、しばしば過る不安と戦いつつ)ついに書き終えたあと、原稿用紙に清書するために、「出版されたら元は取れる!えいっ」 と高価な万年筆を買い、520枚ほどを、ちくちくきれいに手で書いたことを思い出します(この間も、しばしば過る同じ不安と戦いつつ)。 そしてようやくF社に持ち込んだところ、 案の定、いかにダメかの説明。ああやっぱり……と、しょんぼりしていると、 一人、気に入って下さっていた編集の方が、「リブリオ出版の田中さんなら、気に入ってくれるはず」」と、当時編集部長だった田中庸友さんを紹介してくださり、そのとおりになったのです。それはもううれしかったけれど、思えばやはり妙な作品なのです。でも今も流通しているので、不思議です。

●作家をめざすひとへのメッセージ
作家というのは、人に気を使うこともそうそうなく、出勤の辛さもなく、自分が好き勝手に書いたものを本という形にしてもらい、売ってもらい、いろんな人に読んでもらい、ときには「面白かった!」なんて言ってもらえる、自由で贅沢でやりがいのある仕事だと思います。ある種の苦労(書き直すとか行き詰まるとか叩かれるとか将来の不安とか……) はそれと引き換えです。「照る日曇る日いろいろだ」と、へこまずにがんばることですね!

高楼方子さんの最新刊

つんつくせんせいとまほうのじゅうたん
フレーベル館/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>きたむらさとしさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

きたむらさとしさん
きたむら・さとし

 
Angry Arthur』1982年/ANDERSEN PRESS

『ぼくはおこった』
ハーウィン・オラム/文
1988/佑学社 → 1996年/評論社

●デビュー作の思い出
1979年に英国に渡り、絵本作りを模索中、ハーウィン・オラムさんの書いた、この文章に出会いました。とても刺激的で、どんどん絵のアイデアが浮かんできました。この本がデビュー作になったのは、とても幸運でした。出版の翌年Mother Goose Award(マザーグース賞)を授賞したのも、うれしいことでした。

●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本を作るのは、たとえば、台本、舞台美術、演出、役者をすべてひとりでやるようなところがあります。様々なことに関心を持ち、経験することが大事だと思います。

きたむらさとしさんの最新刊


ポットさんのぼうし
BL出版/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

<絵本town特集>今森光彦さんのデビュー作

絵本つれづれ No Comments

今森光彦さん
いまもり・みつひこ


『みつばち』
薩摩忠/文
1980年/世界文化社
*現在お取り扱いできません

●デビュー作の思い出
デビュー作は、『チョウとアリ ふしぎな約束』(平凡社/1984年)だと思われがちですが、実は、1980年に出版した写真絵本『みつばち』が最初です。シリーズそのものが絶版なので、今では手に入れることができません。文章は、詩人の薩摩忠さんによるものです。 内容は、学生時代とアルバイト時代に撮っていたミツバチの生態です。自宅の近くのお寺の境内に巣をつくったニホンミツバチと、知り合った養蜂家の飼っていたセイヨウミツバチの暮らしを丹念に追いかけました。少しの時間があれば、カメラをもって足しげく通いました。今から思うと、よくあんなに時間がかけられたものだと思います。大学生時代に自然を撮る写真家になりたいと決心し、数年撮りためた写真を出版社にもちこみました。幸運にも、絵本を作ってみないかというお話をいただいたときには、夢を見ているようにうれしかったのを思い出します。当時、私は25才で、この出版をかわきりに、プロの写真家であることを自覚しました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分が好きなものがあれば、それを後悔することなくどこまでも追求することが、大切だと思います。絵本というかたちは、そのあとからついてくるのではないでしょうか。抽象的な言い方かもしれませんが、体験や知識が豊かな方がいいので、自分という建物の基礎を強くするために、細かなことにとらわれず、回り道だと感じても何事にも積極的に挑戦してほしいものです。

●今森光彦さんのページ
ホームページ http://www.imamori-world.jp
ツイッター https://twitter.com/Aurelian_STAFF

今森光彦さんの最新刊


あれあれ?そっくり!
ブロンズ新社/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

« Previous Entries Next Entries »