■平澤一平さん、原画展開催中!

絵本作家さん, イベント No Comments

東京店子どもの本売場では、先週より『だいじなだいじなぼくのはこ』
平澤一平さんの原画展を開催中です。
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『はやくはやくっていわないで』のおふたり、
益田ミリさんと平澤さんのコンビの新作絵本。
すっと沁み込んでくるようなやさしい色と、
「くるまくん」の表情に思わず頬がゆるみます。

今週29日土曜の15時からは、おふたりそろっての
サイン会もあります。
それぞれ描かれる絵によく似た(?)、すてきなおふたりです。

クレヨンハウスでお買い上げいただいたおふたりの著作を
お持ちいただければ、どなたでもご参加いただけます。
ぜひ、あそびにいらしてください。お待ちしています!

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だいじなだいじなぼくのはこ
益田ミリ/作
平澤一平/絵
1,575円
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はやくはやくっていわないで
益田ミリ/作
平澤一平/絵
1,575円

■田島征三さん講演会「生命の記憶」

絵本作家さん, イベント No Comments

先週土曜日の「子どもの本の学校」では、
絵本作家、田島征三さんの講演会がありました。

やわらかな笑顔と自然体がとてもすてきだった田島さん。
お話では、そのお人柄とともに作品の魅力を
たっぷりうかがいました。

まずは、木の実などを使った作品のお話。
生命の記憶
講演タイトルにもなっている作品集『生命の記憶』(現代企画室/刊)は、
田島さんを伊豆に呼んでくれたという宮迫千鶴さんのことばなのだそうです。

「いのちの抜け殻」のような、木の実に残る「生命の記憶」が感じられるたくさんの作品。
一つひとつ植物の名前や、つくったときのお話をうかがって、全部つながって「森」が感じられるようでした。

こちらへ来られる前にも、瀬戸内海・大島での「瀬戸内芸術祭」で
おおたか静流さんの歌とともにライブペインティングをしてこられたり、
新潟県十日町の旧小学校校舎をまるごと絵本にした「絵本と木の実の美術館」を、地域のみなさんと一緒につくられたり、と多彩なご活躍です。

読み聞かせしてくださった『かまきりのカマーくんといなごのオヤツちゃん』、
『やぎのしずかのたいへんなたいへんないちにち』は、
来年にも続きの作品が出るそうですよ!
田島さん1
田島さん2
その後のサイン会でも、1冊ずつすてきな絵を描いてくださいました(写真)。
田島さん、ご来場くださったみなさま、どうもありがとうございました。

この講演のようすは、12月3日発売の「クーヨン」2012年1月号にも掲載しますので、
どうぞおたのしみに!

■明日の「子どもの本の学校」、田島征三さんです!

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。
東京店子どもの本売場の大井です。
明日10月15日(土)の、連続講座「子どもの本の学校」では
絵本作家の田島征三さんをお迎えします。

タイトルは、「生命の記憶」。
田島さんからのメッセージをご紹介します。

自分は何者であるのか?
どこへ行こうとしているのか?
やっと、おぼろげにわかってきた。
ここまで歩いてきたのは何をするためだったのかを考えることで
君へのメッセージとしたい。

すてきなメッセージに、なんだかじんとしてしまいました。
お話をうかがうのがたのしみです!

店頭では講演会に合わせて、
先月広島県のふくやま美術館で行われていた
「田島征三の大地」展図録(田島さんが編集されたものだそうです!)と、
新潟県十日町の小学校の旧校舎をまるごと絵本にした、
「絵本と木の実の美術館」ガイドブックも入荷しました。
田島征三さん
朝11時から、店頭で当日券も販売しています。
ぜひたくさんのご参加を、おまちしています!

■「子どもの本の学校」野崎歓さんがいらっしゃいました!

絵本作家さん, イベント No Comments

先週土曜日、「子どもの本の学校」がありました。

今回は、翻訳家、エッセイストとして活躍中の
フランス文学者、野崎歓さんをお迎えしました。

野崎さん

テーマは、「フランスの絵本のおもしろさ」。
フランスでも人気の「ラプーたんていのじけんぼ」シリーズを訳して、
あらためて見えてきたフランス文学の魅力をたっぷりと話してくださいました。

高校時代にランボーなどに魅了されて以来、向き合ってきたフランス。
文学のほかにも、ことばのこと、ひとびとのこと……。
「アムール」という、フランス語で「愛」(というひとことでは
言い表せないのですが!)を表すことばがキーワードでした。

絵本の翻訳は「ラプーたんていのじけんぼ」シリーズがはじめて、
と言う野崎さん。
「アムール」が子どもの本でどう描かれているのか、
途中フランス語を交えながら、日本語とフランス語の違いと一緒に
愛を込めて、紹介してくださいました。

わくわくするおもしろさで、あっという間の1時間半。
この講演の内容は、[クーヨン]12月号(11月3日発売)にも掲載します。
聞き逃した方は、そちらをおたのしみに!

■寮美千子さんが話してくださったこと。

クレヨンハウス出版の新刊, 絵本作家さん, イベント No Comments

21日(土)の「子どもの本の学校」のご報告、遅くなってしまいました!

今回は、小説、絵本……さまざまな作品を手がけられている、
作家・寮美千子さんにお越しいただきました。
テーマは、「詩が開いた心の扉 『空が青いから白をえらんだのです
奈良少年刑務所詩集』」。

お話は、奈良少年刑務所の更正教育の一環、社会性涵養プログラムにて、
詩と物語の授業をすることとなったきっかけからはじまりました。
奈良少年刑務所の建物に魅了され、訪れたその1年後、
受刑者である少年たちとの授業がはじまります。

どんなに「凶暴で悪いひと」たちがそこにいるのか……そして
どんな授業をしたらよいのか……と、あれこれ考えながら臨んだ授業。
詩を声に出して読み、歌い、物語の登場人物を演じ、詩を書く。
それが驚くほどに、少年たちのこころの扉を開いていったことを、
熱く語ってくださいました。

詩集の中の詩をいくつか読んでくださり、その詩の作者について、
そして、その詩を授業で発表したときのエピソードについて、
お話をしてくださったときは、会場の誰もが、
胸の奥からぐっと、込み上げてくるものがあったと思います。

詩との出会い、物語との出会い、そして、何よりも、寮さんと彼らの
出会いがもたらした変化。
出会いがもつ、力のすごさを感じました。

「彼らは、かならず変われます。そして、罪を償った彼らを受け入れる、
ひとと社会が必要なのです」
最後に、強くやさしい眼差しで、わたしたちに語りかけてくださいました。

空が青いから白をえらんだのです  奈良少年刑務所詩集
受刑者/詩
寮美千子/編
長崎出版/刊
1,575円(税込)

ぜひ、たくさんの方に手に取って読んでいただきたい一冊です。

■長野ヒデ子さん原画展は15日まで!

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。子どもの本売場の大井です。
立秋を過ぎましたが、まだまだ暑いですね!
あつ~い夏休みに涼しくなりそうな展示のご案内を。

子どもの本売場では、長野ヒデ子さんの新刊絵本、
『おばけのチョウちゃん』の原画展を開催中です(~15日まで)。

おばけのチョウちゃん

おばけのチョウちゃん
長野ヒデ子/文・絵
大日本図書/刊
1,470円(税込)

長野さんの描いた、こわくてかわいいおばけたち。
おばけにも夏休み(学校も!)があるんですって!
ちょうちんおばけのチョウちゃんは、
家族みんなでおじいちゃんのところへあそびに行きました。
すると……。

おばけの世界の「夏休み」をのぞきに、
あそびにいらしてください。

■スズキコージさんの「ゲンパツイラナイ!」

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

青山のスペースユイでスタートした
「本橋成一×スズキコージ展 NO  MORE ATOMIC ENERGY! ゲンパツイラナイ」に行ってきました。

いま発売中の[クーヨン]8月号取材のとき、ちょうど製作中の絵を
見せていただいたので(写真にも写っていますヨ)、
はじまるのをたのしみにしていたんですが……

とてもすばらしかったです!

本橋さんが撮影したチェルノブイリのひとびとや風景を、スズキさんが大胆に刺激的にコラージュしているのですが、そこに写ったひとたちのほとんどが、その後、放射能の影響で亡くなってしまったそうです。
大きなポスターにして町中に、いや日本中に貼れたらいいのに!

わたしたちに同じことが起きようとしている、そのことを忘れず、
未来を変えていけるように。

スズキコージさんが描く「ぶたのぶたじろうさん」シリーズも、
7/4新刊が発売しました。
こちらもまた、大胆で刺激的です!

ぶたのぶたじろうさん
ぶたのぶたじろうさんは、だれかにてをふりました
内田麟太郎/文
スズキコージ/絵
クレヨンハウス/刊
998円
ぶたじろうさんの特設サイト

■物語が伝わるということ

絵本作家さん, イベント No Comments

7月9日(土)、子どもの本の学校に児童文学作家の岡田淳さんをお招きしました。

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小学校で図工をおしえながらたくさんの物語を書き続けてこられた岡田さん。この日のテーマは「物語が伝わるということ」。

ご自身が少年時代に読んで、こころの中に鮮やかに残った物語の風景のエピソードからはじまり、作品の中で何度も取り上げてきた「物語の伝わり方」、よく知られた昔話が実はさまざまな伝わり方をしているということなどを、流れるような運びで語ってくださいました。

途中の物語の再現もとてもおじょうずで、会場の皆さんは落語を聞いているかのように、笑ったりホロリとしたり。終わってみれば、まるで一編の物語を聞いたかのように、うっとりとしたようすでした。

こころの中に残る物語の風景について、「その風景はきっと、そのひとを励まし続けてくれるものだ」と岡田さん。そしてその思いを抱きながら紡いでこられた、いく編もの物語――。あらためて作品を読み返してみたいと感じました。

すてきなお話で会場を魔法にかけてくださった岡田淳さん、どうもありがとうございました!
この講演の内容は「クーヨン」10月号(9月3日発売)に掲載しますので、聞き逃した方はぜひ!

五味太郎さんバルセロナワークショップの展示

絵本つれづれ, 絵本作家さん No Comments

ただいま東京店では、この春五味さんがスペイン、バルセロナで行ったワークショップのようすを,たくさんの写真パネルでご紹介する展示を行っています。

11日(土)には五味さんがお店にいらっしゃり、トークイベントとサイン会も開催、
スライドショーと五味さんの「おしゃべり」に盛り上がりました!

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「残念ながら参加できなかった!」という方は、クーヨン7月号でも、
五味さんのバルセロナレポートを掲載していますので、ご覧になってみてください。

展示は6月末までです。お早めにどうぞ。
五味さん、どうもありがとうございました!

カタリーナ・ヴァルクスさんのこころづかい

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

余震が続き不安な日々ではありますが、
被災地の子どもたちに絵本を送るプロジェクト「HUG&READ」の輪は、
お陰さまでどんどん広がっています!
http://hug-read.blogspot.com/
ご協力くださった皆さま、ありがとうございます。

3月11日からひと月。
この間編集部にも、海外在住の方々から「大丈夫?」の
お声がけを多くいただきました。

発売したばかりの絵本『トトシュとマリーとたんすのおうち』の作者、
カタリーナ・ヴァルクスさんも、日本の状況を心配してメールをくれました。
「もちろん返信は不要です。
ほかにもやらなければいけないことがたくさんあるでしょうから」
と書いてくださった細やかなこころづかいを、
わたしたち編集部も忘れずにいたい、と思いました。

そんなカタリーナさんのお話は、いつもユーモアたっぷり。
だけど、読み終わるとじんわり、
やさしい気持ちになれるふしぎな魅力があります。

シリーズものではないけれど、
同じキャラクターが別の作品にも脇役として登場するのが、
カタリーナさん作品の特徴。

『ぼくのたからもの』で葉っぱをコレクションしていたネズミのトトシュ、
『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』で目立っていた
てんとうむしのマリーが、今回の主人公です。

トトシュが拾ったタンスには、じつはマリーが住んでいて……?
ふたりのおかしなやりとりに、ほっと和みながら、
「それぞれの居場所」と「一緒にいる時間」と、
どっちも大切だよねって、あらためて思います。

『トトシュとマリーとたんすのおうち』
カタリーナ・ヴァルクス/作
ふしみみさを/訳
クレヨンハウス/刊
1,575円(税込)

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