今森光彦さんの切り紙展、開催中です!

クレヨンハウス出版の新刊, イベント No Comments

こんにちは。子どもの本売り場の大井です。

通勤の歩く道すがら、あちこちの家からいろんな花が顔をみせてきて
目でも匂いでも春が来ているのを感じます。
今週はいよいよ桜も咲きだして、
なんだか体も心もワクワクしてうれしくなってしまいますね。
子どもの本売り場にもそんな春が今、やってきてるんです。

のいちご、たんぽぽ、かたつむり、かえる、へび…
色とりどりの草花や虫、動物の切り紙たちが
春の到来を告げているかのように華やかに売り場を飾っています。
先週より『今森光彦のたのしい切り紙』作品展が開催中です(~4月6日まで)。

写真家である今森さんのもうひとつの顔、その切り紙作品は、
虫ぎらいのスタッフも思わず眺めいってしまったほどきれいです。
「自然の美しさをかたちにしたいという思いからはじまった」とおっしゃる通り
愛情込めて切り取られたかたちは、驚きや感動まで伝わってくるよう。

初日の20日、カナダから旅行でいらしたというお客様は、
この切り紙をみて、「ビューティフル!」と何度も何度もおっしゃっていました。
こんな出会いに居合わせられるのは本当に幸せなことです。
ほかのお客様でも、ふと見つけると引き寄せられるように近づいていって、
一枚一枚丁寧にご覧になっているのが印象的でした。

それらの切り紙作品がまとまった(型紙までついている!)のがこの本です。


『今森光彦のたのしい切り紙』
山と渓谷社/刊
1,470円(税込)

今なら今森光彦さんサイン入りの本も販売しています。
(>eショップでは写真絵本「わたしの庭」サイン本を販売中です)
数に限りがありますのでぜひお早めに。

クーヨン4月号からは今森さんの切り紙の新連載「いきもの万華鏡」もはじまっています。
こちらもあわせてどうぞご覧くださいね。

だんだん暖かくなってお散歩するのも楽しくなってきました。
散歩がてら絵本を読みにいらっしゃいませんか。
みなさまのおこしを心からお待ちしています。

川端誠さん、3/22(土)にラジオ出演!

絵本作家さん No Comments

おかげさまで、落語絵本は、子どもから大人まで、
大人気です。そんなうわさが広まったのか、
あのNHK「ラジオ深夜便」に、出演とあいなりました!
明日3/22(土)、NHKラジオ第一、AMです。

「深夜便」という名前の番組ですから、
放送は、もちろん深夜です。
23時10分から24時30分まで、ですから、宵の口ですよね?

でも、この番組、生放送なのです。
愛犬の散歩もあり、早寝早起きという川端さん、
いつもなら、とっくにご就寝の時間とか。

「人生私流」というコーナーで、
ライフワークの落語絵本について語ります。
絵本の一節を、読んでくださる予定です。
なににするかは、当日の気分次第ということですが……
どうぞ、ご期待ください。

編集担当の役得で、生放送の現場を見てきます。
たのしみ! です。

ブッククラブ 3月の洋書絵本

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
3月の洋書コースのご紹介です。

めっきり春めいてきました。ポカポカ陽気にウキウキ気分。
「新生活」という文字をあちらこちらで見かけます。
新しいことにチャレンジするにはぴったりのこの時期!
絵本で英語をはじめてみませんか?


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P1コース:木の上にトラ発見!村人は、さあどうする?


Tiger on a Tree

◇Anushka Ravishankar/文
Pulak Biswas/絵
Farrar Straus & Giroux/刊 ◇1,890 円(税込)

黒とオレンジの2色のインクをマットな白地に載せただけの、レトロなイラストが新鮮な、オリジナルはインドで出版された絵本です。遊びざかりのトラが木に登ったところを、村人たちが発見。「まさか!」と、祭りのような騒ぎになって……。ほのぼのした村人たちの様子に、「人間も捨てたもんじゃない」と思うのでは。音を意識して、大きさが変わったり、上がったり下がったり、意匠に工夫のある文字をたどれば、上手に読みこなせそうです。


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P2コース: 大切なこと、それはあなたがあなたらしくいること。


The Important Book

◇Margaret Wise Brown/文
Leonard Weisgard/絵
HarperCollins/刊 ◇2,142 円(税込)

この世界にある大切なことを、淡々とした口調で語りかけ、考えさせます。作者がとても大切に思っていることは、最後にあります。「You are you」、まるで回文のようにも、呪文のようにも聞こえますが、心の支えになるフレーズです。一見すると文字が多めで難しそうですが、くり返しのおかげで、だんだんとなじみます。子どもたちには、関係代名詞や重文も複文も関係ない。大切なこと-それは詳細ではなく、本の「声」を聞くことでしょう。


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P3コース:エマ・リーのはじめてのティーパーティー、わたしも「レディ」よ!


Emma Lea’s First Tea Party

◇Babette Donaldson/文
Jerianne Van Dijk/絵
Blue Gate Books/刊 ◇2,142 円(税込)

めずらしく、コーヒーではなく紅茶好きのアメリカ人一家を描いた、一杯の甘いミルクティーのような味わいの物語です。ヒロイン、エマ・リーが、祖母の誕生日を祝う恒例の女性だけのお茶会にはじめて参加することになり、「レディ」として認められたと思いきや……。少女が「大人の女性」にあこがれ、背伸びをする姿に、読者はなつかしさを感じるでしょう。また特筆すべきは、祖母とはひと味ちがう祖父の愛。これがまた、あたたかく甘いなつかしさでいっぱいです。

さて、今回のP3コース『Emma Lea’s First Tea Party 』は、
なかなか長文の絵本です。
文章量が多いと、ウッ!とひるんでしまうわたしですが、
意を決して、読みはじめてみると、「あらあら、とってもいい話」。
ひきこまれて一気に読んでしまいました。

背伸びしたい年ごろの女の子の微妙な気持ちや、
祖母や祖父の孫への愛がていねいに描かれていて、
ほんのりあたたかい気持ちになれます。

作者はお茶のスペシャリストとしての認定も持っているかたなので、
「ティーパーティー」の描写も本格的で、たのしめます。
おいしい紅茶をいれて、ほっとしたくなりますよ。

新刊絵本のご紹介です

クレヨンハウス出版の新刊 No Comments

もう3月も半ば。
まだ寒い日はあるけれど、日差しはもうすっかり春です。

暖かくなるのはうれしいけれど、
花粉症の人にとっては、ウキウキしてばかりもいられない季節。

花粉が多く飛ぶ休日は、
無理に外に出ないで、おうちで絵本はいかがですか。

さて、絵本の新刊をご紹介します。


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くりんくりん ごーごー


◇佐々木マキ/作
◇600 円(税込)
リズムがたのしいあかちゃん絵本


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ぎったんこ ばったんこ


◇柚木沙弥郎/作
◇600 円(税込)
声とからだでたのしみたい


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かわいいサルマ-アフリカのあかずきんちゃん


◇ニキ・ダリー/作 さくまゆみこ/訳
◇1,575 円(税込)
アフリカのあかずきんちゃんは強い!


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ふしぎなでまえ


◇かがくいひろし/作
◇1,575 円(税込)
お味はいかが?


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モグといたずらぎつね


◇ジュディス・カー/作 斎藤倫子/訳
◇1,470 円(税込)
人気者モグにご注目!


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うさぎ座の夜


◇安房直子/文 味戸ケイコ/絵
◇1,470 円(税込)
うさぎから届いた一通の手紙


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小さなお城


◇サムイル・マルシャーク/文 ユーリー・ワスネツォフ/絵 片岡みい子/訳
◇1,680 円(税込)
ロシアの古典的名作絵本


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スキャリーおじさんのうちゅういちすてきなはなし


◇リチャード・スキャリー/作 ふしみみさを/訳
◇1,680 円(税込)
ユーモアがいっぱい!


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「さやか」ぼくはさけんだ


◇岩瀬成子/作 田島征三/絵
◇1,365 円(税込)
こころって不思議だ

3月のブッククラブの新刊絵本コースにも選ばれた
1冊目『くりんくりん ごーごー』と2冊目の『ぎったんこ ばったんこ』は、
あかちゃんへの読み聞かせにぴったりの
ことばのリズムもゆかいな、たのしい絵本です。

親子で笑って、こころもポカポカまちがいなしです。

金子みずゞを読みたい日。

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

きょう3月10日は、詩人・金子みすゞが26歳で亡くなった日、
故郷の山口県長門市では、みすゞ忌が行われていることでしょう。

「みんなちがって、みんないい」
というフレーズでおなじみの「私と小鳥と鈴と」はじめ、
みずみずしい感性の詩512篇を残しています。

この詩のフレーズを思いおこすときは、
いつも吉岡しげ美さんの歌のメロディになっています。
歌になると、詩のことばがさらに強く、からだのなかに浸透していく感じです。

『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』は、
吉岡さんのエッセイと歌の楽譜をまとめた本です。

『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』 『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』
吉岡しげ美/著
はたよしこ/絵
クレヨンハウス/刊
1,523円(税込)

20年以上、みすゞの詩をうたってきた吉岡さんが、
人生の節々で、みすゞの詩に励まされてきた、その思いを綴っています。

はたよしこさんの生命力みなぎる絵が、とても素敵です。

春に生まれ(1903年4月11日)、春に旅立ったみすゞの詩は、
春に芽吹くいのちのようでもあり、
見るものにいとしさといのちのふしぎを感じさせてくれるようにも思います。

『くろずみ小太郎旅日記その6』ここまできました!

クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

『くろずみ小太郎旅日記その6 怪僧わっくさ坊暴れる! の巻』
の初校(印刷所に原稿を渡して、一度目に出てくる校正刷り)を印刷所に戻しました。

作者の飯野和好さんからも、「色のバランス、インパクトは充分」
とのおことばをいただき、印刷所の営業担当の方とも、ほっとひと安心。
何しろこのシリーズでは、色に苦戦してきました。

どちらかというと濃すぎるくらいの強さがほしく、きれいにまとまりすぎず、
昔の印刷のような雰囲気も出し……というのが身上ですが、
それがなかなか難しい。

あとは、緑色をどこまで原画に近づけることができるか、です。
なんといっても、今回は「かめむし」が敵役。
鮮やかな緑色なしには、かめむしが臭い立ちませんからね!

それにしても、今回のお話、おもしろいです。
まじめに校正をしながらも、ついニヤニヤと笑ってしまって、
飯野さんとも笑ってしまって、いや~、くろずみファンのみなさんには、
きっとよろこんでいただけると思います。

とくに最後の見開きなんてもう……。

4月10日発売予定です。
またご案内します!

『くろずみ小太郎旅日記その6』校正中'