2008/6/6 金曜日
上田 :大阪店
絵本つれづれ
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こんにちは! 大阪店の上田です。
大阪店のフェア台にたくさん並んでいる
「パパと絵本を読もう」のコーナーの中で、
わたしのお気に入りの一冊はコレ! 『かばさん』です。
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『かばさん』
やべみつのり/作
こぐま社/刊
1,155円(税込) |
ある日、みつことおとうさんは電車に乗って、動物園へかばを見に行きます。
かばはどっしり大きくて、ちょっとダラリと寝そべっていて、
なんだかおとうさんみたい!?
あっ、あかちゃんかばもいましたよ。
おとうさんかばのおなかに乗ったり、一緒にごはんを食べたり、とってもたのしそう。
本物のかばを間近で見て、興奮冷めやらぬみつことおとうさんが、
家に帰って来てから何をしたかといえば……
そう、かばさんごっこ!
シーツを水に見立てて飛び込んだり、泳いだり、
かばになりきったおとうさんのおなかの上に乗ったり。
まさに動物園で見てきた光景が、そのままおうちで繰り広げられます。
最後は、あそび疲れて、おとうさんに抱かれてねむるみつこ。
とてもしあわせなひとときが描かれたあたたかな一場面です。
読んだあと、あそびにつながるというのも絵本のたのしみ方のひとつ。
この「かばさんごっこ」、用意するものは、シーツ一枚と、
「子どもをよろこばせたい!」と思う気持ちだけ。
ぜひ、「すてきなかばさん」になってみてください。
2008/6/5 木曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本つれづれ
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数年前、新宿で見たある写真展。
会場の片隅に置かれたラジカセから音が聞こえてくる。
牛の鳴き声、子どもたちの笑い声、草を踏みしめる音。
まるで自分もそこにいるような気持ちで写真を眺めた印象的なこの展示は、
長倉洋海さんの写真絵本『ザビット一家、家を建てる』のものでした。
コソボに住むザビット一家は、
内戦で家は焼かれ、家財は盗まれ、職を失い、
きびしい生活ながらも、あたたかい笑顔に満ちたすてきな家族。
8人いる子どもたちのいきいきとした、からだいっぱいでの表情が、
ページのあちこちにまぶしいばかりにはじけます。
一家はようやく自分たちのちいさな家を建てはじめたところ。
大きいおにいちゃんたちばかりでなく、
みんなが自分のできることを手伝いながら、家はだんだんできあがっていきます……。
長倉さんをきょうだいのように思うザビットさんや家族たちがカメラに向ける笑顔は自然で、長倉さんを橋にして、読者とザビット一家は友人になってしまいます。
世界にはこんな家族もいる、と広さを感じると同時に、
長年暮らしてきた家や大事に使ってきたものを失っても、
それぞれが支え合いながら力いっぱい生きるこの家族の日々を見て、
わたしは自分の家族を思い起こします。
そして、自分のまわりのひとやその家族を思うように、
ザビット一家が近しく感じられます。
写真についた文は短く、ルビもふってあるので、子どもも読めますが、
ザビットさんに自分を重ねられるおとうさんは、また別の思いでこの本を読むのではないでしょうか。
全編モノクロながら、木々を渡る風の匂いや空の青さまで感じられるような、
コソボの夏を感じてください。
2008/6/4 水曜日
田村 :東京店
絵本つれづれ
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パパとお出かけするなら、どこへ行きたいですか?
今回はなんと、パパと一緒に「クマ狩り」!に出かける子どもたちの絵本を紹介します。
この絵本のストーリーのもとはアメリカのわらべうた。
くり返しや、擬音語のたのしさを味わえるから、
ぜひ、英語でも声に出して読んでみてください!
たとえば、こんな感じ……
草をかき分けて進みながら
「Swishy swashy! Swishy swashy! Swishy swashy!」
川を渡りながら
「Splash splosh! Splash splosh! Splash splosh!」
吹雪のなかを
「Hoooo woooo! Hoooo wooo! Hoooo woooo!」
この絵本は、通常版もロングセラーで親しまれていますが、
ポップアップ版は、立体感や動くしかけが抜群におもしろく、
さらに魅力を増しています!
クマが洞穴から出てくる迫力のシーンや、
全力で逃げる家族や追いかけるクマのユーモラスな動きにも注目です!
この本で、何度でも「クマ狩り」をたのしんでくださいね!
日本語でたのしみたい方は、こちらをどうぞ。
日本語と洋書の違いをたのしんでみてもいいかもしれませんね。
みなさんの読み方、あそび方、おしえてください!
2008/6/3 火曜日
村山 :ブッククラブ
絵本つれづれ
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こんにちは。
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚です。
さて、「父の日企画」ということで、
今回はブッククラブ会員のみなさまからの
「おとうさん」にまつわるおたよりを紹介してみたいと思います。
●「仕事から帰ってきた夫が、息子に読み聞かせをするのをたのしみにしてます。
『次のはいつくる?』と夫が待っているほどです。」 (徳島県 S・Uさま)
そうなんです!
絵本は読んでもらうのも、読んであげるのも、たのしいんです!!
絵本を待っているおとうさんのようすが、目に浮かぶようですね。
こんなお客さまもいらっしゃいます。
●「本が届いた日は、寝る前にパパに読んでもらいます。
次の日、娘が本の内容をママに教えてくれます。」 (山口県 K・Tさま)
絵本のリレー、いいですね~。
家族みんなが、絵本を通してつながっている感じがすてきです。
こうしてみると、「読み聞かせはおとうさん」というおうちも
けっこうあるみたいですね。
「まだ読み聞かせ未体験……」というおとうさんは、
きょうからぜひ!!
*お便りは、ことばづかいなどを一部「絵本ブログ」の表現に統一させていただいております。