マドレーヌの新しい冒険、カラフルに登場!

英語絵本 No Comments

2008年の最後にご紹介をする新着洋書は、
『Madeline』シリーズの最新刊です。

オリジナルは1939年に出版された『Madeline』(日本語版:『げんきなマドレーヌ』)。
60年以上も読み継がれている超ロングセラー絵本です。

本作者は原作者Ludwig Bemelmansのお孫さん。
おじいさんのバトンを引き継いで、マドレーヌを蘇らせました。
元気なマドレーヌは健在です!

オリジナル版と読み比べてみるのもたのしいですよ♪
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★マドレーヌの新冒険、原作者の孫によるカラー版で登場。★

Draw Me a Star  
「P3:どきどきコース」

 
『Madeline and the Cats of Rome』
◇John Bemelmans Marciano/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,136円(税込) 

 
寒いパリを出てアルプスのトンネルを抜けると、そこは太陽の都ローマ。
それまでの2色刷りが、本作では2/3ほどカラーになり、
ローマの陽光を効果的に表現しています。

先生のカメラがスリの少女にとられ、マドレーヌが追跡するという物語。
本書の後も、まだまだマドレーヌの冒険が続く予感がします。

 
今年も絵本ブログをご愛読くださり、ありがとうございました!
クレヨンハウスは、年内は30日まで、
年始は2日から、みなさんのご来店をお待ちしております。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

聖夜にキラリ! エリック・カールさんの「星」。

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

Draw Me a Star ★エリック・カールが亡き父に捧げた
詩情あふれる絵本★「P2:じっくりコース」
『Draw Me a Star』
◇Eric Carle/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,017円(税込)

  日本語版:『おほしさまかいて!』
  ◇さのようこ/訳
  ◇偕成社/刊
  ◇1,470円(税込)

作者エリック・カールさんの56歳で亡くなった父に捧げられた本書、
あとがきにあるように、作者の流れ星にうたれた夢に、触発されたものだそうです。

絵筆を持って生まれて来たような主人公、the artistは作者の父でしょうか。
運命に導かれるように、生活を彩るものたちを描きながら年を重ねる。
晩年になり、月が「星を描いて」と頼み、彼は自分の描いた星と一緒に夜空に昇って
ゆく……。
とても象徴的で、詩的。宇宙的広がりを感じる作品です。

無名のartistの軌跡をたたえた、壮大な叙事詩ともいえる作品です。
リズミカルな文と絵は、まるで音楽のよう。
幻想的で、静かな余韻に浸れるエンディングは、聖夜の季節にもぴったりです。

現在クレヨンハウス東京店では、「洋書絵本 VS(対決)シリーズ」を開催しています。
12月は、ロングセラー絵本『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールさんと、
豪華で精巧な飛び出すしかけ絵本が有名なロバート・サブダさんの「対決」です。
ぜひ、おでかけください。

ベーメルマンスのビンテージ絵本、ただいま編集中!

英語絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

きょうは、翻訳家の伏見操さんから、1本原稿をいただきました。
ルドウィッヒ・ベーメルマンス作の『MARINA』という作品です。

marina  『MARINA』
 Ludwig Bemelmans/作
 Harper&Low/刊(品切中)

ベーメルマンスといえば、『げんきなマドレーヌ』などがおなじみですよね。
この『MARINA』は、洋書もすでに入手困難なビンテージ本で、
ファンの方でも、実物を見る機会の少ない一冊だったかと思います。

アシカの女の子・マリーナが、
おかあさん、おとうさんと一緒に海へ出かけます。
ところがマリーナがサメに飲まれてしまって、さあ大変!
……そんなお話です。

筆がおどるにまかせたような、いきいきしたイラストレーションで、
イルカ、ワニ、タコ、クジラ……と、ユニークなキャラクターが次々登場。
さながら一冊まるごと、ベーメルマンス水族館!

この作品を、クレヨンハウスが初邦訳でお届けします。
3月発売予定ですので、どうぞおたのしみに。

そんなわけで、
さてさて、これからゆっくり伏見さんの翻訳文を拝読します。
また途中経過をご報告しますね!

ブッククラブ12月の洋書、新定番候補です。

英語絵本 No Comments

子どもたちにはうれしい冬休みも、もうすぐ。
みなさんは今年の冬はどのように過ごされているでしょうか?

わたしは洋書絵本を「たくさん読むぞぉ~!」と、
ひとり意気込んでいます。
ちなみに、洋書絵本のペーパーバック版は1,000円前後が多いので、
いろいろなタイトルの絵本を読みたい方にはオススメです♪

それでは、「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P1:ようこそコース」のご紹介です。

Always  ★ママ、「好きよ」って何度も言って。★

 <P1:ようこそコース>
 『Always』
 ◇Ann Stott/文
 ◇Matt Phelan/絵
 ◇Candlewick P/刊
 ◇1,898円(税込)

どんなときでも、ママはぼくのこときらいにならないかな。
そんな不安を抱えながらも、どうしてもいたずらをしてしまうのが子ども。

主人公の男の子もそんなひとりです。
いたずらしいしい、ふと見せる不安そうな男の子のしぐさが、
とても愛らしく描かれています。

「いつだって、あなたのことを好きよ」を伝える絵本はいろいろありますが、
本書は、その透明感のある水彩の心地よさと、
子どもの描写のかわいらしさで、新定番候補です。

ママの気持ちを確かめたくて、なんども質問をくり返す男の子が、
かつての自分と重なって見えます。

子どもはいつでも、どんなときであっても愛されたいんです。
(おとなだって、ね!)

“I’ll always love you.”

日本語だと恥ずかしくて言えないことばも、英語だったら言えそうです。
大切なひとと一緒に読んでほしい1冊です。

落語絵本の新作、いよいよお目見え

クレヨンハウス出版の新刊, 絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

川端誠さん渾身の落語絵本第13巻の原画ができあがりました!
原画をお披露目してくださったときの、満面の笑顔!!

川端さん満面の笑顔!

正月を祝う江戸の町とひとびと、華やぎとおめでたさ、
寒気だけでなく、ぴりりと身のひきしまる清新さ……
見事にぎゅっと込められた落語絵本となりました。

このあと、大好物の上生菓子を召し上がり、
(野菜市場で人気の、はら山さんのもの)
ますますお顔が、笑みにほころんだのでした。

 
来る2009年は、落語絵本シリーズの15周年にあたります。
この12/23に発売になる新作とあわせて、全13巻!
表紙に描かれた書名だけをならべて見ても、圧巻です。

落語絵本シリーズ15周年

新刊のタイトルも、まぎれこんでいますよ!
どんな絵本かは、また、次のお知らせで。

明日は、いわむらかずおさんの「子どもの本の学校」です。

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。
12月の最初の週末ですね。
クレヨンハウスにも、サンタクロースからの依頼がたくさん届いています。

そんなわけで、お店のスタッフは大忙し。
ブログは編集部スタッフなどの執筆が多くなっていますが、
全国のサンタクロースに免じて、ご了承くださいませ!

明日、大事なひとへの贈りもの選びで表参道へいらっしゃる方は、
ぜひクレヨンハウスにお立ち寄りください。

毎月開催の「子どもの本の学校」
今回の講師は、絵本作家・いわむらかずおさんです。

いわむらさんといえば、やはり「14ひき」シリーズがおなじみでしょうか。
(わたしはどちらかというと、「カエルくん」シリーズ派です)

シリーズ最新作『14ひきのもちつき』も、
これからの季節にたのしみたい一冊ですよね。

さまざまな作品の舞台にもなっている
「いわむらかずお絵本の丘美術館」は、開館してもう10年。
明日の講演では、積み重ねた10年の出会いについてお話くださるそうですので、
いわむらさん作品のいままでとこれからを知るには、絶好の機会だと思います。

サイン会もありますので、絵本と一緒に、こころに残ったいわむらさんのひとことなど添えて……。
よろこばれるプレゼントになりますよ、きっと!

ちなみに、大阪店は来週13日(土)の開催です。

14ひきのもちつき 『14ひきのもちつき』
いわむらかずお/作
童心社/刊
1,260円(税込)
かんがえるカエルくん 『かんがえるカエルくん』
いわむらかずお/作
福音館書店/刊
1,575円(税込)

「子どもの本の学校」
講師:いわむらかずおさん
12月6日(土)16:00~
クレヨンハウス東京店 レストラン[広場]にて
当日券(2,500円)は、11:00開店と同時に子どもの本売り場レジにて販売します。