2008/12/26 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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2008年の最後にご紹介をする新着洋書は、
『Madeline』シリーズの最新刊です。
オリジナルは1939年に出版された『Madeline』(日本語版:『げんきなマドレーヌ』)。
60年以上も読み継がれている超ロングセラー絵本です。
本作者は原作者Ludwig Bemelmansのお孫さん。
おじいさんのバトンを引き継いで、マドレーヌを蘇らせました。
元気なマドレーヌは健在です!
オリジナル版と読み比べてみるのもたのしいですよ♪
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★マドレーヌの新冒険、原作者の孫によるカラー版で登場。★
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「P3:どきどきコース」
『Madeline and the Cats of Rome』
◇John Bemelmans Marciano/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,136円(税込) |
寒いパリを出てアルプスのトンネルを抜けると、そこは太陽の都ローマ。
それまでの2色刷りが、本作では2/3ほどカラーになり、
ローマの陽光を効果的に表現しています。
先生のカメラがスリの少女にとられ、マドレーヌが追跡するという物語。
本書の後も、まだまだマドレーヌの冒険が続く予感がします。 |
今年も絵本ブログをご愛読くださり、ありがとうございました!
クレヨンハウスは、年内は30日まで、
年始は2日から、みなさんのご来店をお待ちしております。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
2008/12/19 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。
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★エリック・カールが亡き父に捧げた
詩情あふれる絵本★「P2:じっくりコース」
『Draw Me a Star』
◇Eric Carle/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,017円(税込)
日本語版:『おほしさまかいて!』
◇さのようこ/訳
◇偕成社/刊
◇1,470円(税込) |
作者エリック・カールさんの56歳で亡くなった父に捧げられた本書、
あとがきにあるように、作者の流れ星にうたれた夢に、触発されたものだそうです。
絵筆を持って生まれて来たような主人公、the artistは作者の父でしょうか。
運命に導かれるように、生活を彩るものたちを描きながら年を重ねる。
晩年になり、月が「星を描いて」と頼み、彼は自分の描いた星と一緒に夜空に昇って
ゆく……。
とても象徴的で、詩的。宇宙的広がりを感じる作品です。
無名のartistの軌跡をたたえた、壮大な叙事詩ともいえる作品です。
リズミカルな文と絵は、まるで音楽のよう。
幻想的で、静かな余韻に浸れるエンディングは、聖夜の季節にもぴったりです。
現在クレヨンハウス東京店では、「洋書絵本 VS(対決)シリーズ」を開催しています。
12月は、ロングセラー絵本『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールさんと、
豪華で精巧な飛び出すしかけ絵本が有名なロバート・サブダさんの「対決」です。
ぜひ、おでかけください。
2008/12/18 木曜日
吉原 :編集部
英語絵本
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こんにちは、編集部の吉原です。
きょうは、翻訳家の伏見操さんから、1本原稿をいただきました。
ルドウィッヒ・ベーメルマンス作の『MARINA』という作品です。
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『MARINA』
Ludwig Bemelmans/作
Harper&Low/刊(品切中) |
ベーメルマンスといえば、『げんきなマドレーヌ』などがおなじみですよね。
この『MARINA』は、洋書もすでに入手困難なビンテージ本で、
ファンの方でも、実物を見る機会の少ない一冊だったかと思います。
アシカの女の子・マリーナが、
おかあさん、おとうさんと一緒に海へ出かけます。
ところがマリーナがサメに飲まれてしまって、さあ大変!
……そんなお話です。
筆がおどるにまかせたような、いきいきしたイラストレーションで、
イルカ、ワニ、タコ、クジラ……と、ユニークなキャラクターが次々登場。
さながら一冊まるごと、ベーメルマンス水族館!
この作品を、クレヨンハウスが初邦訳でお届けします。
3月発売予定ですので、どうぞおたのしみに。
そんなわけで、
さてさて、これからゆっくり伏見さんの翻訳文を拝読します。
また途中経過をご報告しますね!
2008/12/17 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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子どもたちにはうれしい冬休みも、もうすぐ。
みなさんは今年の冬はどのように過ごされているでしょうか?
わたしは洋書絵本を「たくさん読むぞぉ~!」と、
ひとり意気込んでいます。
ちなみに、洋書絵本のペーパーバック版は1,000円前後が多いので、
いろいろなタイトルの絵本を読みたい方にはオススメです♪
それでは、「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P1:ようこそコース」のご紹介です。
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★ママ、「好きよ」って何度も言って。★
<P1:ようこそコース>
『Always』
◇Ann Stott/文
◇Matt Phelan/絵
◇Candlewick P/刊
◇1,898円(税込) |
どんなときでも、ママはぼくのこときらいにならないかな。
そんな不安を抱えながらも、どうしてもいたずらをしてしまうのが子ども。
主人公の男の子もそんなひとりです。
いたずらしいしい、ふと見せる不安そうな男の子のしぐさが、
とても愛らしく描かれています。
「いつだって、あなたのことを好きよ」を伝える絵本はいろいろありますが、
本書は、その透明感のある水彩の心地よさと、
子どもの描写のかわいらしさで、新定番候補です。
ママの気持ちを確かめたくて、なんども質問をくり返す男の子が、
かつての自分と重なって見えます。
子どもはいつでも、どんなときであっても愛されたいんです。
(おとなだって、ね!)
“I’ll always love you.”
日本語だと恥ずかしくて言えないことばも、英語だったら言えそうです。
大切なひとと一緒に読んでほしい1冊です。
2008/12/9 火曜日
日景 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, 絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本
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川端誠さん渾身の落語絵本第13巻の原画ができあがりました!
原画をお披露目してくださったときの、満面の笑顔!!

正月を祝う江戸の町とひとびと、華やぎとおめでたさ、
寒気だけでなく、ぴりりと身のひきしまる清新さ……
見事にぎゅっと込められた落語絵本となりました。
このあと、大好物の上生菓子を召し上がり、
(野菜市場で人気の、はら山さんのもの)
ますますお顔が、笑みにほころんだのでした。
来る2009年は、落語絵本シリーズの15周年にあたります。
この12/23に発売になる新作とあわせて、全13巻!
表紙に描かれた書名だけをならべて見ても、圧巻です。

新刊のタイトルも、まぎれこんでいますよ!
どんな絵本かは、また、次のお知らせで。
2008/12/5 金曜日
吉原 :編集部
絵本作家さん, イベント
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こんにちは。
12月の最初の週末ですね。
クレヨンハウスにも、サンタクロースからの依頼がたくさん届いています。
そんなわけで、お店のスタッフは大忙し。
ブログは編集部スタッフなどの執筆が多くなっていますが、
全国のサンタクロースに免じて、ご了承くださいませ!
明日、大事なひとへの贈りもの選びで表参道へいらっしゃる方は、
ぜひクレヨンハウスにお立ち寄りください。
毎月開催の「子どもの本の学校」、
今回の講師は、絵本作家・いわむらかずおさんです。
いわむらさんといえば、やはり「14ひき」シリーズがおなじみでしょうか。
(わたしはどちらかというと、「カエルくん」シリーズ派です)
シリーズ最新作『14ひきのもちつき』も、
これからの季節にたのしみたい一冊ですよね。
さまざまな作品の舞台にもなっている
「いわむらかずお絵本の丘美術館」は、開館してもう10年。
明日の講演では、積み重ねた10年の出会いについてお話くださるそうですので、
いわむらさん作品のいままでとこれからを知るには、絶好の機会だと思います。
サイン会もありますので、絵本と一緒に、こころに残ったいわむらさんのひとことなど添えて……。
よろこばれるプレゼントになりますよ、きっと!
ちなみに、大阪店は来週13日(土)の開催です。
「子どもの本の学校」
講師:いわむらかずおさん
12月6日(土)16:00~
クレヨンハウス東京店 レストラン[広場]にて
当日券(2,500円)は、11:00開店と同時に子どもの本売り場レジにて販売します。