ブッククラブ5月の洋書は、「ふたりの絵本」!

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★ 『がまくんとかえるくん』に匹敵する新コンビ、しゃれた会話で生きた「英会話」を★

P1:ようこそコース

『Dog And Bear』
◇Laura Vaccaro Seeger/作
◇Henry Holt & Co/刊
◇1,676円(税込)

  翻訳版『いぬとくま いつもふたりは』
  ◇落合恵子/訳
  ◇クレヨンハウス/刊
  ◇1,575円(税込)

仲良しコンビの“いぬ”と“くま”が繰り広げる
ユーモアたっぷりのエピソードが3話収録されています。

ほとんどがふたりの会話なので英文も読みやすく、
日常でも使えることばがたくさん出てきます。

直感型で、ちょっと自己チュウの“いぬ”と、
思考型で、気配りができる“くま”。
対照的でありながらも、息の合ったやりとりが格別です。

甘いだけではない、アートの香りも漂う本書は、
大人のおめがねにもかなう一冊です。

★「だれのでもない犬」と「だれかを愛したい少女」が出会うまで★

P3:どきどきコース

『The Dog Who Belonged to No One』
◇Amy Hest/文
◇Amy Bates/絵
◇Harry N Abrams Inc/刊
◇1,915円(税込)

タイトルを直訳すると「だれにも属さない犬」。
それは自由なはずなのに、犬とひとは、一緒にいたい関係があるようです。

まるで大雨に運命の糸をたぐり寄せられたように、
それぞれ別の道を歩いていた子犬と少女の人生が、
ある嵐の日にぴったり重なります。

アメリカの西部開拓時代の風景と、セピアがかった水彩画の色合い、
そして端正な文が、この出会いの物語を感動的に盛り上げます。

『ネコとクラリネットふき』原画展開催中。

クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

木々の緑も、陽射しも、初夏の陽気です。
森のなかへ、でかけたくなりますね。

先週末から、安曇野・もりのおうち絵本美術館で、
たのしい展覧会がはじまりました。
森と絵本に出会う旅はいかがですか?

—————————————————-
動物と音楽のファンタジー絵本原画展
2009/5/22(金)~2009/7/14(火)

岡田淳 作・絵 『ネコとクラリネットふき』(クレヨンハウス)
たしろちさと 作・絵 『おんがくかいのよる』(ほるぷ出版)
石田真理 作・絵 『オオカミくんはピアニスト』(文化出版局)

もりのおうち絵本美術館
http://www.morinoouchi.com/exhibition/index.html
———————————————————

ネコとクラリネットふき 『ネコとクラリネットふき』
岡田淳/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込)

 
 
「ぼく」のふくクラリネットの音をきくと、
からだがどんどん大きくなっていく、
ふしぎなネコ。

「ネコとクラリネットふき」見開き 

この絵本、ネコ好きや音楽好きの方から、よく、
「だいすきな絵本なんです」という声をいただきます。

作者の岡田淳さんも、ご自分でこの絵本を読まれるとき、
ご友人のクラリネット奏者の録音を流すこともあります。

クラリネットの音を入れて、絵本を読みたいのですが……
というお申し出も、とてもたくさんあります。
ときには、プロの演奏家の方からも!

岡田さんからのご要望もあり、
どんな曲をあわせてくださっているのか知りたいので、
録音テープなどを送ってくださいと、お願いしています。

ときおり、ぷっくりまるまるふくらんだネコを見かけたら、
それはだれかが、クラリネットの音をきかせているのかも……。

持ってるだけで、かしこくなれる?

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

今月は、お調子者のガチョウ・ペチューニアがくり広げるお話です。
明るく笑って、五月病なんか吹き飛ばしちゃってください!

★ 「本」の本当の意味を、「ガチョウのペチューニア」と学ぶ★

『Petunia』
◇Roger Duvoisin/作
◇Random House/刊
◇1,915円(税込)

  翻訳版『がちょうのペチューニア』
  ◇まつおかきょうこ/訳
  ◇冨山房/刊
  ◇1,470円(税込)

ヒトたちがたいそう大切にしている「本」なるものを、
ガチョウのペチューニアが手にしたことからはじまる物語。

本を得てからのペチューニアは、
それを持っただけで賢くなったようで誇らしく、首がどんどん伸びます。

堂々として見えるペチューニアに、自然と農場のほかの動物たちが助言を請いますが、
その助言ときたら……。

自分も文字どおり痛い目にあい、
「本は持っているだけでは賢くならない」ことをペチューニアは学びます。

本を手にしてからのペチューニアの、ツンとあご(くちばし?)を突き出し、
悦に入った表情が、みものです。

愚かだけど、ユーモラスでどこか憎めないペチューニア。
どうかあまりおりこうさんにならないでね、と願わずにはいられません。

『おやすみ、ぼく』、テレビ出演します。

クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

クレヨンハウスの絵本最新刊、『おやすみ、ぼく』
うれしいことにいま、全国の書店さんからたくさんの追加注文をいただいています。
みなさまの手元にも届いていますでしょうか。

おやすみ、ぼく 2006年オーストラリア・ストーリータイムブック賞受賞作品

『おやすみ、ぼく』
アンドリュー・ダッド/文
エマ・クエイ/絵
落合恵子/訳
クレヨンハウス/刊
1,575円(税込)

先日母の日に、この絵本をプレゼントしました。

母は前から足を痛めているのですが、
「このオランウータンのぼうやみたいに、『きょうも足痛い、疲れたー』じゃなくて
『きょうもがんばって歩いてくれてありがとう』と思えばいいのよね~。
いやー疲れてる大人にすごくいい絵本ね(笑)」
と、よろこんでくれました。

なんだか当たり前のことに感謝の気持ちが
ふっと生まれるあたたかな絵本です。

今週日曜日には、なんとあのSMAPの稲垣吾郎さんが
『おやすみ、ぼく』を朗読予定なのです!
お時間が合う方、ぜひご覧ください。

5月17日(日)朝5:45~6:00
フジテレビ「忘文 わすれぶみ」「今日の絵本」コーナー
      稲垣吾郎さん(SMAP)が、手紙と絵本を朗読する番組です。

「おとうとうさぎ」の新作、出します!

クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

きょうは、つい先日版権を取得したばかり、
ホヤホヤの絵本をご紹介させてください。

『FRU SKRACK』というタイトルは、スウェーデン語です。
「ミセス・ホラー」といったところでしょうか?

絵を見て気づいてくださった方もいるかもしれません。
そうです、こちら、『おばけのめをみて、おとうとうさぎ!』の新作なんです。

連休中の「上野の森親子フェスタ」でも、
『おばけのめをみて、おとうとうさぎ!』は、
大人より、子どもたち自身が手に取ってくれたそうです。うれしい!

新作は、出る出るとは聞いていて、
先日のボローニャブックフェア会場でやっと手にすることができました。

ブックフェアで気になった本は、たいてい後日送ってもらうのですが、
「この本は早くみんなに見せたいから、持って帰りたいんだけど……」
と頼んだら、先方出版社の担当さんは、
「オーケー、最終日ならあげられるワ。予約しておくから取りにきて!」
と言って特大のホチキスを取り出し、わたしの名刺を絵本にバチーン!
そしてまた展示の棚へポン。

大胆な「予約」に少々たじろぎつつ、無事に持ち帰ったしだいです。

今度のお話では、おとうとうさぎはおばあちゃんの家に行き、
こわ~い「ミセス・ホラー」に会ってしまいます。
おとうとうさぎがどんなふうに切り抜けるのか……

ハロウィーンに間に合うように編集しますので、たのしみに待っていてください。

おばけのめをみておとうとうさぎ スウェーデンの子どもたちによる本の人気投票
「BOKJURYN」で、2007年度の第1位!

『おばけのめをみて おとうとうさぎ!』
ヨンナ・ビョルンシェーナ/作
菱木晃子/訳
クレヨンハウス/刊
1,470円(税込)