2010/4/30 金曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本作家さん
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こんにちは。子どもの本売り場の大井です。
4月9日、井上ひさしさんが亡くなられました。
急な悲しいお知らせに、立ち止まりそうになりながらも、
お店ではその日から、その翌週末に予定していた
落合恵子の講演会に向けて、大急ぎで
井上さんの本をそろえようと走りまわっていました。
残念ながら、わたし自身は経験していないものの、
2004年、夏の学校で井上さんがご講演くださったことを、
よくよく聞いていたからです。
きっとその講演を聴かれた方も、また、そうでなくても、
ご来店くださる多くの方々が、同じ悲しみをもっていらっしゃるのではないでしょうか。
そんな思いからつくった、このコーナーに、
井上ひさしさんを悼んで、クレヨンハウス代表の落合恵子が、
その思いを綴った文章を、飾っています。

憲法記念日も間近となって、井上さんへの思いと決意を、
もっと多くの方々と共有できたらと思い、その文章を
このブログでもご覧いただけたらと思います。
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井上ひさしさん。ありがとうございます。
活字はもとより、いろいろなメディアのあいだを、
自由に軽やかに行き来しつつ、
平和や反戦、食の問題にも取り組み、
かけがえのないメッセージをいつも
わかりやすく発信してくださいました。
私たちクレヨンハウス主催の「夏の学校」での講演、
ずしんと心に響いています。
井上さんから贈られたメッセージを
宿題として、私たちは歩いていきます。
あまりにも早すぎるお別れに、
こころ乱れつつも。
訃報に接して 落合恵子
2010/4/19 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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暖かくなったかと思えば、冬に逆戻りしたように寒くなったり。
変わりやすいお天気ですね。
みなさん、風邪をひかないように気をつけてくださいね!
それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★しあわせの空気が立ち上がる……春の光に映える一冊★
「Hello, little Mouse. What are you doing?」とはじまる、
まるで読者側から、本の中に呼びかけているような文章。
そして、それにこたえて読者側を見るねずみくん。
この構図のおかげで、本と読者の境が消えてしまいそうです。
くまの大好物のいちごを持ち帰ってしまったねずみくん。
しかし、くまがなくなったいちごを求めて追ってくるかもしれないと聞いて、
さあたいへん! どうするねずみくん?!
必死でいちごを隠そうとするねずみくんのおかしな行動に、
最初から最後まで目が離せず、笑いの連続です。
★不思議なズームの冒険の世界にズームイン!★
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「P3:どきどきコース」
◆『Zoom』
Tim Wynne-Jones/文
Eric Beddows/絵
Pgw/刊
2,704円(税込) |
本作はかつて出版されていた3冊の絵本が、
装い新たに1冊にまとまり、愛蔵版として復刊されたものです。
冒険好きなネコのズームが織りなすファンタジーで、
ズームの冒険はいつも友人マリアの家からはじまります。
そこは異空間へとつながるミステリアスな家。
たとえば、巨大な車輪をまわすと部屋に波があふれ出したり、
秘密の地下へと続く本棚があったりと、
現実ではありえないことがたくさん起こります。
第1話『Zoom at Sea』では船乗りの叔父の日記をたよりに、夢に見た海へ旅立ち、
第2話『Zoom Away』では消息を絶った叔父を捜すため北極に、
第3話『Zoom Upstream』では友人マリアの足跡をたどりエジプトヘ……。
絵画集を思わせるモノクロームの鉛筆画も見ごたえがあり、
ズームたちのいる不思議な世界へと引き込みます。
貴重な愛蔵版なので、興味がある方はお早目にどうぞ!
2010/4/15 木曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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4月です。
新年度や新学期がはじまって、
緊張したあわただしい時間を過ごされている方も多いのではないでしょうか。
こんなときは、絵本を開いて、
肩の力をゆるめてみてはいかがでしょうか。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
4月の洋書「P2:じっくりコース」では、
春がいっぱいつまった
『Fletcher and the Springtime Blossoms』をお届けします。
★最後のページに華やいだ驚きが待っている★
春が来たと思ったのに、空から雪がちらちらしているのを
子ギツネのフレッチャーは見ました。
たいへん、また冬になったと
野や森の動物たちに、次々知らせていきます。
ハリネズミは冬眠に戻らなきゃ、
渡り鳥は南に戻らなきゃ、
ウサギも食べだめしなきゃ!
でもその前に、みんなで雪あそびをと思ったら……。
ページをめくると、やわらかい新芽のような緑色や、
あたたかい陽だまりのような黄色が次々と目に飛び込んできます。
「春だ! 春だ!」とうれしくて、
フレッチャーみたいに走りまわりたくなります。
後半は、色のトーンも変化し、
もっとじんわりと春のよろこびが広がる感じです。
最後のページでは、うっとりとしあわせな気持ちに……。
「ああ、春っていいね」と思えてくる、
この季節がまた巡ってきたよろこびが、満ちあふれる一冊です。