■ニュートラルな子ども目線に戻れます!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
1月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『I Know a Lot of Things
Ann Rand/文
Paul Rand/絵
Chronicle Books/刊
2,321円(税込)

★“知る”ことのよろこびがたくさん詰まった絵本★

作者のポール・ランドはアメリカを代表するグラフィックデザイナーです。
娘に贈る絵本として妻のアンとともに制作した本書は、
ポールのポップで視覚的な絵と、アンのあたたかみのある文が、
みごとに調和した傑作です。

ぼくはたくさんのことを知っているよ。
鏡に映っているのは自分だということを、
アリがイチゴのように大きなものを運べることも。
世界が大きいことや宇宙が広いことだって知っている。
でもぼくがいまよりもっと大きくなったら……。

大人にとっては当たり前のことも、幼い子どもにとっては発見の連続です。
知ることのよろこびと誇りに満ちた子どものいきいきした姿が浮かびます。
大人も、ときどき子ども目線でものごとを見つめることで、
いまよりもっと希望に満ちた日々を送れるかもしれませんね。

そして「P3コース」。

◆『The Museum
Susan Verde/文
Peter H.Reynolds/絵
ABRAMS/刊
2,321円(税込)

★芸術をこころとからだで味わう★

ひとりでふらりと美術館にやってきた女の子。
渦巻く抽象画を見てぐるぐるとまわりたくなったり、
悲しみの表情を浮かべる人物画と一緒に悲しんだり、
くだものの静物画に空腹を感じたりと、
女の子は自由に感じたままに絵画をたのしみます。
そして、まっ白なキャンバスも目を閉じれば、
まるで魔法のようにたくさんの色があふれ出てきて……。

女の子のくるくる変わる表情が何とも愛らしいです。
芸術に触れながら自分の内面とも対話する……
そんな時間をもつことも大切ですね。
本書の中では、ドガやゴッホをはじめとする名画が
ところどころに登場します。ぜひ探してみてくださいね。

■角野栄子さん×金原瑞人さんの貴重な対談

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。
子どもの本売り場の大井です。

東京店では、毎月「子どもの本の学校」という1年間の連続講座を行っています。
今月は先週土曜日に、角野栄子さんと金原瑞人さんをお迎えしました。
少し遅くなりましたが、そのご報告を!

「このふたりで絵本の話になるわけない」とおっしゃって(!)はじまった対談。
話はブラジルの話へ。
1960年、結婚されたばかりの角野さんはブラジルに。
その頃は外国に行くのは難しくて、移民として行かれたそうです。
地球を半周する2ヶ月の船旅から、いきいきと当時のことをお話くださいました。

角野さんのはじめての作品は『ルイジンニョ少年―ブラジルをたずねて―』。
そして、来月はじめに角川書店から刊行される最新刊が、『ナーダという名の少女』という、やはりブラジルで出会った少女がモデルとなったお話。

それにしても、金原さんが本当にいろいろご存じで、「サンバ」に行ったり、「歌舞伎」に行ったりしながらも、お話を深めていってくださって、貴重なお話をたっぷり、たのしくうかがいました。

また、英文科ご出身という共通項もあって、さまざまな作家のお話も。
モームの『月と六ペンス』金原さん訳!
新潮文庫で間もなく出るそうですよ。

角野栄子さんサイン入り『ズボン船長さんの話』『ラストラン』(角川文庫版、明日発売!)
金原瑞人さんサイン入り『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』
店頭限定(すみません)で販売しています。
数に限りがありますので、どうぞお早めに!

3月には実写の映画「魔女の宅急便」が公開されます。
角野さんも出演されているそうなので、ぜひ、探してみてくださいね。

来月は伊勢英子さんと細谷亮太さんの対談です。
どうぞお楽しみに!

■陣崎草子さん原画展開催中!

絵本作家さん, イベント No Comments

東京店子どもの本売り場では、1月31日(金)まで、陣崎草子さん『おむかえワニさん』原画展を開催中です。

はじめてひとりでおばあちゃんちへ行くちよちゃんを駅で待っていたのは、大きな口にギロッとした目の、無口なワニさん。おばあちゃんちまでの道のり、こわいものが現れるたびにちよちゃんを守ってくれて……。
ほのぼのとした雰囲気の表紙をめくると、不思議な世界が広がっています。
動植物やおばあちゃん家のインテリアなど、すみずみまで細かく描かれている原画は見応えがあります。おばあちゃんの着物の柄にもご注目を!

きょう、作者の陣崎草子さんが店にあそびに来てくださいました。
タンポポ柄のパーカーに緑色のスカートで、ひと足早く春が訪れたようなすてきないでたち。
たくさんサイン本をつくっていただきました。とても丁寧に、1冊ずつに異なるいろんなイラストを入れてくださり、まさに世界で1冊だけの本になっています。

陣崎さんは児童文学作家、歌人でもあり、絵本は本書がデビュー作。今後もどんな作品を生み出されるのかとても楽しみです。

サイン本は店頭とeショップにて販売中です。
数に限りがありますので、どうぞお早めに!


【陣崎草子さんサイン入り】おむかえワニさん
陣崎草子/作
文溪堂/刊
1,575円(税込)

■あなたなら、どこに隠す?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」1月のご本を紹介します。
2014年明けてはじめての配本では、
『How to Hide a Lion』をお届けします。
ライオンの隠し方の“How to本”……???
どんな内容かは、読んでのおたのしみです。

★ライオンをかくすため、ちいさな女の子が大奮闘★

◆『How to Hide a Lion
Helen Stephens/作
Henry Holt/刊
2,321円(税込)

<翻訳版>
ライオンをかくすには
さくまゆみこ/訳
ブロンズ新社/刊
1,470円(税込)

ある日、ライオンが帽子を買いにブラリと町へやってきました。
突然の猛獣の出現に、町のひとたちは大騒ぎ。
そのようすにライオンも驚いて、一目散に逃げ出しました。
逃げこんだ先は、ちいさな女の子のアイリスがあそぶ庭。
ひと目でライオンのことを好きになったアイリスは、
家の中に、この大きな猛獣をかくまうことにします。
けれど、両親に見つからないようにライオンを隠すのは
とってもタイヘン。
なんってたって、ライオンは、
大きくて、毛むくじゃらで、とっても重たいのですから。

アイリスは、あの手この手でライオンを隠し、
ときには一緒にあそんで、互いの絆を深めていきます。
ところが、ある日、とうとうおかあさんに見つかってしまい
またまた逃げ出すことになったライオン。
さて、次に逃げこんだ先は……?

献身的でやさしいアイリスと、
その気持ちにこたえようとするライオン。
ふたりの絆に、ホロリとさせられます。
最後には、笑えるオチもあり、
本書で紹介されているとおり、
まさに“A funny,heartwarming story”でした。

大きくて、毛むくじゃらなライオン。
あなたなら、どこにかくす???

■みやこしあきこさんインタビュー

絵本作家さん No Comments

こんにちは、寒い日が続きますね。編集部の天田です。
こんなときは親子がぴったりくっついて絵本の時間が充実しそうですね。
発売中の[クーヨン]2月号、「絵本タウン」では、実力派の絵本作家・みやこしあきこさんのインタビューをご紹介しています。

みやこしさんが絵を手がけられた『こたえはひとつだけ』は、おねえちゃんになったユミの成長物語。
あかちゃんに夢中なおかあさんやおとうさん……ユミは「赤ちゃんなんか、いなければいいのに」とつぶやきます。
すると、鳥の羽根のついた帽子をかぶったマント姿の男が現れて、妹のモミを連れ去ってしまい……。
みやこしさんは「おねえちゃん、おにいちゃんになった子どもに読んでもらいたい」とお話くださいました。
おかあさんやおとうさんが読んでも、きっとぐっとくるお話です。
みやこしさんのインタビューもぜひチェックしてください。


こたえはひとつだけ
立原えりか/作
みやこしあきこ/絵
鈴木出版/刊
1,155円(税込)

[クーヨン]2月号
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g4910032250242/

■2014年は『あーん』から!

イベント, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

あけましておめでとうございます。
編集部の吉原です。

お正月3日から2月11日まで、大阪心斎橋のスタンダードブックストアさんで、
あーん』の原画が展示されています。
下田昌克さんと谷川俊太郎さんとの共作展なので、
ほかにもいろいろたのしい作品が。
おふたりのトークイベントもありますよ。

http://www.standardbookstore.com/archives/66135486.html

あーん』の原画はとてもちいさいので、
ほかの作品に圧されていそうですが(笑)、
絵本の製作過程がわかるしかけになっていますので、
お近くのかた、ぜひ見に行ってみてください。


あーん
下田昌克/絵
谷川俊太郎/ぷん
クレヨンハウス/刊
1,260円