<絵本town特集>あきびんごさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

あきびんごさん
あき・びんご


『したのどうぶつえん』

2008年/くもん出版

●デビュー作の思い出
還暦を迎えるにあたって、新しい名前、新しい仕事に生まれ変るために選んだのが、「絵本作家あきびんご」でした。「上野動物園の下には、したのどうぶつえんがある」というテーマは、学生時代に思いつき、「いつか本にしてみたい」と思っていた夢を実現できました。それが日本絵本賞をいただいたため、絵本作家とよばれるようになりました。

作家を目指す方々への応援メッセージ
最初の1冊がとても大切なので、とっておきのテーマをみつけたら、あせらずにじっくりと何度も推敲してください。テーマを絵本にするのはわりとかんたんでも、いいテーマを考えつくのはむずかしいですから。

あきびんごさんの最新刊

ゆうだち
偕成社/刊

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■英語のお手紙から、読み取れる気持ち

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
今月は『リディアのガーデニング』で注目を集めた作者による、
日本未翻訳の絵本です。ファンの方必見ですよ!

「P3コース」
◆『The Quiet Place
Sarah Stewart/文
David Small /絵
Farrar Straus Girouxr/刊
2,479 円(税込)

★12通の手紙で綴る物語★

1957年のアメリカを舞台に、
メキシコから移住してきた主人公の半年間を追った一冊です。
物語は主人公から叔母さんに送った手紙だけで構成されています。

主人公のイザベルはアメリカへの引っ越しをきっかけに、
故郷に住むルピタ叔母さんと文通をはじめます。
母国のスペイン語を使わず英語を駆使して、
新しい国でのできごとや心境を書き綴るイザベル。
短い手紙ながらも期待と不安がひしひしと伝わってきます。
やがて、新しいことばが増えていくのと同時に、
イザベルにも新しい世界が少しずつ広がっていって……。

故郷を離れ一家でアメリカに移住することは、
並々ならぬ覚悟が必要だったことでしょう。
実際に1950年代はアメリカを目指す移民が多かったようです。
ことばも文化も違う環境の中で暮らしはじめたイザベルにとって、
叔母との文通はこころの支えであったに違いありません。
物語の最後に見せるイザベルの笑顔が、清々しい読後感もたらし
てくれます。

■やんちゃな愛犬、叱るときは何て呼ぶ?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Good Boy, Fergus!
David Shannon/作
Blue Sky Press/刊
2,479円(税込)

翻訳版:『いいこだ、ファーガス!
小川仁央/訳
評論社/刊 
1,404円(税込)

★やんちゃな愛犬との楽しい毎日★

あなたは犬派ですか? それとも猫派?
今回は猫派のみなさんにも気に入っていただけそうな
やんちゃな子犬、ファーガスの絵本をご紹介します。

ホワイトテリアの子犬、ファーガスはやんちゃ盛り。
猫を見つけては飛び出し、オートバイを見つけては吠えかかり、
植木鉢をひっくり返して泥だらけになって人間の食事をねだる。
そのたびに、ファーガスと暮らす男性は、怒ったりなだめたりと大忙しです。

よく、猫は気まぐれで犬は従順なんて言いますが、
いたずらばかりでやりたい放題のファーガスは、
ひとを振りまわすだけ振りまわして素知らぬ顔です。
それでも不思議とこの絵本の男性、まんざらではないようす。
たしかに、あんなにキラキラした無邪気な瞳で期待を向けられては、
甘やかしてはいけないと思いつつも、
ついなんでも言うことを聞いてあげたくなってしまいますね。

さて、その「Fergus」ですが、
作中では場面によって「Fergie」「Ferg」「Mr.F」などと呼ばれています。
翻訳版「いいこだ、ファーガス!」を見てみると、
それぞれ「ファーくん」「ファー」などと訳されています。
そんな呼び方ひとつとっても深い愛情を感じますね。
原書版を読む時には、甘やかしたりなだめたり、ときには本気で怒ったり、
それぞれの調子をつけて愛犬ファーガスに呼びかけてみてください。

ぜひ、ファーガスとの楽しい毎日を絵本の中で満喫してくださいね。

<絵本town特集>田島征彦さんのデビュー作

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田島征彦さん
たじま・ゆきひこ


『祇園祭』
1976年/童心社

●デビュー作の思い出
1976年『祇園祭』を刊行した。10年ほど以前に、同じDNAをもつ征三が絵本を先に出していた。同じような絵を描くから、征三にはできない「型染」という手法で出した。時間はたくさんかかるが、独特の世界が出せた。大変評価を受けた。それから、ドローイングよりこの手法の方がぼくに合っているので、ずっと型染で絵本を制作している。

作家を目指す方々への応援メッセージ
じっくり自分の世界を創って下さい。

田島征彦さんのページ
ホームページ http://tajimayukisyu.wix.com/sobehan1
フェイスブック https://www.facebook.com/yukihiko.tajima

田島征彦さんの最新刊

よしこがもえた
たかとう匡子/文
新日本出版社/刊

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<絵本town特集>あおきひろえさんのデビュー作

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あおきひろえさん
あおき・ひろえ


『パパとぼく』
2004年/絵本館

●デビュー作の思い出
わたしの大好きな小説、ウィリアム・サローヤンの『パパ・ユーアクレイジー』にインスパイアされ、描いた絵本。絵自体は、出版される8年前に出来上がっていたが、出産・育児などが重なり、長い間、わが家の押し入れに眠っていた。あるきっかっけで再び発掘され、日の目をあびることに……。あと少しでくさって死ぬところだった、ギリギリセーフ、崖っぷち作品。

作家を目指す方々への応援メッセージ
絵本作家を目指すのはやめといてほしい。みんなすばらしい才能をもつ若い芽。
そんなに出てきてもうたら、わたしの出番がなくなるじゃないですか!
わたしは、あなたのその才能と、やる気が怖いです。

あおきひろえさんのページ

ホームページ http://www.eonet.ne.jp/~mousebbb/

あおきひろえさんの最新刊

なんでやねん
中川ひろたか/文 鈴木翼/原案
世界文化社/刊

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