■アートショーがはじまります!

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで10月にお届けする絵本を紹介します。
今月は、絵ごころあふれるアートな一冊です!

★まるでイリュージョン★

◆『Art & Max
David Wiesner/作
Clarion/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
アートとマックス
江國香織/訳
BL出版/刊
1,728円(税込)

カメレオンのアートが得意の絵を描いていると
自分も描いてみたいと、トカゲのマックスがやってきました。
「まず、わたしを描いてごらん」と、言われたマックスは
おもむろに、アートのからだに絵の具を塗りはじめました。
「なんてことを!」
アートが叫んだとたん、そのからだからウロコがはじけ飛び
そこから、めくるめく“アート”ショーがはじまります。

作者は、David Wiesnerさん。
これまでに、コルデコット大賞を3回、オナー賞を2回受賞している
まさにアメリカを代表するといえる絵本作家です。
主人公のアートが変化していくようすは、
まるで色と線がつむぎ出すイリュージョン。
そこには、絵を描くことのたのしさと、驚き、そして自由が
あふれているように感じます。
読み終えると、絵ごころを刺激されて
絵を描きたくなってしまうひとも多いかもしれませんね。

■映画の主役になるからには……

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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで10月にお届けする絵本を紹介します。

◆『This Is a Moose
Richard T. Morris/文
Tom Lichtenheld/絵
Little Brown & Co/刊
2,624円(税込)

★映画の主役はヘラジカ!?★

「This is a Moose」と大きく書かれたタイトルの下で、
腰に手をあててポーズを決めるヘラジカが今回の主人公。
さすがは「森の王様」と呼ばれるだけあって威厳たっぷりです。

「This is a Moose」という映画の主役に大抜擢されたヘラジカ。
監督は自然の中に生きるヘラジカの躍動感あふれる姿をイメージ
しますが、当のヘラジカは宇宙飛行士になる夢を語りはじめます。
もちろん、撮影は「カット!」。
監督の怒声が鳴り響き、撮影は一向に進みません。
さらにヘラジカに加勢する動物たちも乱入し、現場は大混乱!
撮影はどんどん思わぬ方向へ突き進み、そして……。

意表をつくヘラジカの言動に、間髪入れず突っ込む監督。
まるで掛け合い漫才を観ているようで笑えます。
息もつかぬユニークな展開に、
英文であることを忘れて引き込まれるはず。

■カラスは英語で何と鳴く?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
今回は、すっかり秋も深まったこの季節にぴったりな絵本です。

◆『Good Night, Owl!
Pat Hutchins/作
Simon & Schuster/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
おやすみ みみずく
わたなべしげお/訳
偕成社/刊行
1,512円(税込)

★鳥の鳴き声、英語でなんていう?★

紅葉狩りなど山歩きがたのしい季節、
自然の豊かなところへ行くと、目にする鳥や生きものの種類の多さに
驚かされますよね。
今回ご紹介する『Good Night, Owl!』は、実際に山で出会えるような
動物たちがたくさん登場する絵本。

1本の立派な木。そこでフクロウが眠っていると、
ブンブンと音を立ててハチが飛んできます。
お次は木の実をカリカリ割るリス、カラス、キツツキ、ムクドリ
コマドリにカケス!
それぞれにぎやかな音を立てますが、夜になりすっかり寝静まると
今度は……。

日本語だったら、カラスの鳴き声は「カァカァ」、スズメは「チュンチュン」と
表すことが多いですが、英語では?
日本語でもぱっと出てこないムクドリやコマドリの鳴き声は?
聞きに出かけたくなります。

パット・ハッチンスの、姿も声もにぎやかな山の動物たち。
ぜひ会いに来てくださいね。

■クーヨン11月号の絵本特集から

月刊クーヨン, 絵本つれづれ No Comments

こんにちは。編集部の土井です。
急に涼しくなったり、また暑くなり……と体調を崩しやすい季節ですが、
お元気にお過ごしでしょうか?

先週発売した[クーヨン]11月号の連載「絵本のかぞく」のテーマは「人間と暮らす動物」。
イヌやネコを中心に、ひとと暮らす動物たちが主人公の絵本を集めました。
きょうは、その中の1冊『てつぞうはね』をご紹介します。

白くてふかふかで大きなネコ、それがてつぞう。
てつぞうはいたずら好きで、マットにしたうんちを隠すくらい賢いネコ。
その描写に思わず「ふふっ」と笑いたくなります。
でも、ある日てつぞうはちいさくなって……。

愛猫・てつぞうと過ごした日々を、絵本作家ミロコマチコさんが綴ります。
ひとことひとことに、かけがえのない「家族」への深い愛情が感じられる作品です。


てつぞうはね
ミロコマチコ/作
ブロンズ新社/刊
1,512円(税込)

<絵本town特集> 島田ゆかさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

島田ゆかさん
しまだ・ゆか


『バムとケロのにちようび』
1994年/文溪堂

デビュー作の思い出
着色した絵を32ページ分すべて描いたのは、これが初めてでした。思っていた以上に大変な作業だったので、最後の1枚を編集の方に手渡した時は、心底ホッ として全身の力が抜けました。あまりの安堵感に、その後は歩いていても電車に乗っていても、口元がヘラヘラと勝手にゆるんでしまって困りました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本を作るのは、とても根気のいる仕事です。あまり最初から最後まで真面目に全力で必死にやろうとしすぎると、くたびれ果ててしまって、楽しいはずの絵本が辛いものになってしまいます。肩の力を抜いて少し自分を楽にしてあげると、案外スルッと面白いものが出来たりするのかも。

●島田ゆかさんのページ
ホームページ/http://www.bamkero.com

島田ゆかさんの最新刊


Bam and Kero’s sunday
バムとケロのにちようび 英語版

クリストファー・ベルトン/訳
文溪堂/刊


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