■清川あさみさん「TOKYOモンスター」開催中

イベント, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の吉原です。

ただいま、渋谷のパルコミュージアムにて、
清川あさみさんの個展「TOKYOモンスター」が開催中です。

1990年代の原宿で撮影されたストリートファッションスナップに、
清川さんが刺繍を施した作品、わたしも拝見しましたが、とても刺
激的でした。

この時代の原宿ファッションは、
「KAWAII」が世界共通語になった原点でもありますよね。
作品中の若者は、みんなと同じ装いで自分を隠すのではなく、
ファッションで自己表現しているからこそ、
少しはかなげで危う気な「モンスター」に見えるのかもしれません。

会場では、清川あさみさんの絵本『かみさまはいるいない』も販売中。
この絵本と今回の展示と、何か共通するところがあるように思います。
うまく表現できないのですが……
展示をご覧になったら、どなたかおしえてください!


かみさまはいるいない
谷川俊太郎/文 
清川あさみ/絵
クレヨンハウス/刊
1,296円

<絵本town特集> 安藤栄作さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

安藤栄作さん
あんどう・えいさく

『あくしゅだ』
2013年/クレヨンハウス

デビュー作の思い出
原画を描きはじめたのが東日本大震災の1年半後だったので、まだ社会全体にこれからどういうふうに生きていったらよいのかという空気感が強い時期だった。震災当時、福島に住んでいた私も津波と原発事故で被災し、何を頼りに生きていったらいいのか模索中だった。どんなことがあっても私たちが海と山と大空を愛し、そして人間をいとおしむ心が、この先の時代を再生させていくと思い、その願いを絵本に込めた。たくさんのひとの心のずっと奥のほうで、感じてもらえたら幸せだ。

●作家をめざすひとへのメッセージ
その時代や流行りに合わせた描き方やストーリーやページの展開を取り込むのも大切ですが、どんな時代、どんな状況の社会にも通用する価値観や温かさにも挑戦してください。それはひとりのアーティストである前に、ひとりの人間としての喜びや満足感に繋がっていくと思います。

安藤栄作さんのページ
フェイスブック/https://www.facebook.com/profile.php?id=100003315392866

安藤栄作さんの絵本


あくしゅだ
クレヨンハウス/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る

■バスに何匹乗ったかな?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
11月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『My Bus
Byron Barton/作
Greenwillow/刊
2,479円(税込)

★バスのお客さまはネコとイヌ★

今回ご紹介するのは、数と乗りものの絵本。
次々に登場する乗りものと、乗り降りする乗客の数を数えます。
主人公はバスの運転手。
自分の車からバスに乗り換えて最初のバス停に向かうと、
そこに待っていたのは1匹のイヌ。
バス停に止まるたびにイヌやネコが乗ってきます。
みんなを乗せて目的地へ。今度は船や列車、飛行機が登場。
バスを降りてそれぞれ乗り換えるイヌとネコですが、
最後に残った乗客は……?

乗りものが登場する絵本は好きなお子さんも多いですが、
こちらはやさしい文章と色彩鮮やかな絵柄で、
英語絵本ながらちいさなお子さんと一緒にたのしめる一冊です。
ぜひ、乗客を数えながら読んでみてくださいね。

■こんなクレヨン、持ってますか?

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで11月にお届けする絵本を紹介します。

★夢がひろがる紫のクレヨン★

◆『Harold and the Purple Crayon
Crockett Johnson/作
HarperCollins/刊
2,479円(税込)

<翻訳版>
はろるどとむらさきのくれよん
岸田衿子/訳
文化出版局/刊
922円(税込)

ある夜、月夜を散歩したくなったハロルド。
でも、かんじんの月が出ていません。
そこで、持っていた紫色のクレヨンで月を描き、
いざ、月夜の散歩へと出発します。
道中、道がなくなれば描きたし、
海に出れば、ヨットを描いてセイリング。
疲れると、描いたパイでひと休み。
そろそろ眠くなったハロルド。
高い丘を描くと、頂上から自分の家を探します。
めざすわが家は、いったいどこ?

紫色の線だけで描かれたシンプルな絵本ながら
クレヨン1本で自在にどこへでも行ける、
空想ならではのたのしさにあふれた本書。
1955年に刊行されて以来のロングセラーなのも納得です。
表紙絵が原書とは異なりますが、
日本でも『はろるどとむらさきのくれよん
のタイトルで親しまれてる絵本です。
ハロルドのように、空想することのたのしさを
いつまでも忘れないでいたいものですね。

■ねこ100万匹!描き文字の味わいを原書で

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで11月にお届けする絵本を紹介します。

◆『Millions of Cats
Wanda Gag/作
G. P. Putnam’s Sons/刊
2,333円(税込)

翻訳版:『100まんびきのねこ
いしいももこ/訳
岩波書店/刊
1,080円(税込)

★85年以上読み継がれている古典名作★

木版画によるイラストと手描き文字が味わい深い、
古典絵本の名作『100まんびきのねこ』の原書です。

ねこを1匹ほしがったおばあさんのために、ねこ探しの旅へ出た
おじいさん。
丘を越え、谷間を通り、長い間歩き続け、ねこのいる丘へとたど
り着きます。
そこは100万匹を超えるねこが暮らす丘。
おばあさんと約束した通り、
おじいさんはいちばんかわいいねこ1匹を探しはじめます。
ところが、どのねこも同じくらいかわいくて選びきれず、
そこにいるねこをみんな連れ帰ってしまいます。

たくさんのねこを両腕に抱え、満面の笑みを浮かべるおじいさん。
その後方には100万匹を超えるねこの大行列!
スケールの大きさに思わずニヤリと笑ってしまいます。

結末が気になるひとはぜひ読んでみてくださいね!

<絵本town特集> ぱくきょんみさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

ぱくきょんみさん
ぱく・きょんみ

『れろれろくん』
岡崎乾二郎/絵 2004年/小学館

デビュー作の思い出
幼いころから、道ばたで聞こえる声に惹かれていました。だんだん大きくなって、道が交差するところで、仲のいいともだちとおしゃべりするようになり、声声声が内部にたまっていきました。ずいぶんおとなになりまして、声の持ち主にもう会えなくても、じぶんでものがたりをつくって入っていけば、またおしゃべりできるなあ、なんて、かんがえていたのでした。

●作家をめざすひとへのメッセージ
じぶんのことばであるかぎり、表現にはなりません。
じぶんの線であるかぎり、表現にはなりません。
というか、奥深い世界にようこそようこそ!

ぱくきょんみさんの詩集


何処何様如何草紙
書肆山田/刊


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<絵本town特集> 岡崎乾二郎さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

岡﨑乾二郎さん
おかざき・けんじろう

『かく』(中面見開きより)
岡崎乾二郎・ぱくきょんみ/文 岡崎乾二郎/絵
ブリタニカ絵本館「ピコモス」第17巻/1983年/日本ブリタニカ

デビュー作の思い出
一生で一冊だけで、いいような絵本にしようと、力がこもって三回ほど転んで、でんぐり返ししたような記憶があります。

●作家をめざすひとへのメッセージ
誰でも最初にみた本は絵本ですから、最初にみた世界の光景と同様、記憶に焼き付いているものです。みんなをまっている世界はこんな世界なんだよ、存外すてたものではないよ、という気持ちがする絵本がいいなあ。

●岡﨑乾二郎さんのページ
ホームページ/http://kenjirookazaki.com/

岡﨑乾二郎さんの絵本


ぽぱーぺぽぴぱっぷ
谷川俊太郎/作 クレヨンハウス/刊


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■アートショーがはじまります!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで10月にお届けする絵本を紹介します。
今月は、絵ごころあふれるアートな一冊です!

★まるでイリュージョン★

◆『Art & Max
David Wiesner/作
Clarion/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
アートとマックス
江國香織/訳
BL出版/刊
1,728円(税込)

カメレオンのアートが得意の絵を描いていると
自分も描いてみたいと、トカゲのマックスがやってきました。
「まず、わたしを描いてごらん」と、言われたマックスは
おもむろに、アートのからだに絵の具を塗りはじめました。
「なんてことを!」
アートが叫んだとたん、そのからだからウロコがはじけ飛び
そこから、めくるめく“アート”ショーがはじまります。

作者は、David Wiesnerさん。
これまでに、コルデコット大賞を3回、オナー賞を2回受賞している
まさにアメリカを代表するといえる絵本作家です。
主人公のアートが変化していくようすは、
まるで色と線がつむぎ出すイリュージョン。
そこには、絵を描くことのたのしさと、驚き、そして自由が
あふれているように感じます。
読み終えると、絵ごころを刺激されて
絵を描きたくなってしまうひとも多いかもしれませんね。

■映画の主役になるからには……

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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで10月にお届けする絵本を紹介します。

◆『This Is a Moose
Richard T. Morris/文
Tom Lichtenheld/絵
Little Brown & Co/刊
2,624円(税込)

★映画の主役はヘラジカ!?★

「This is a Moose」と大きく書かれたタイトルの下で、
腰に手をあててポーズを決めるヘラジカが今回の主人公。
さすがは「森の王様」と呼ばれるだけあって威厳たっぷりです。

「This is a Moose」という映画の主役に大抜擢されたヘラジカ。
監督は自然の中に生きるヘラジカの躍動感あふれる姿をイメージ
しますが、当のヘラジカは宇宙飛行士になる夢を語りはじめます。
もちろん、撮影は「カット!」。
監督の怒声が鳴り響き、撮影は一向に進みません。
さらにヘラジカに加勢する動物たちも乱入し、現場は大混乱!
撮影はどんどん思わぬ方向へ突き進み、そして……。

意表をつくヘラジカの言動に、間髪入れず突っ込む監督。
まるで掛け合い漫才を観ているようで笑えます。
息もつかぬユニークな展開に、
英文であることを忘れて引き込まれるはず。

■カラスは英語で何と鳴く?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
今回は、すっかり秋も深まったこの季節にぴったりな絵本です。

◆『Good Night, Owl!
Pat Hutchins/作
Simon & Schuster/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
おやすみ みみずく
わたなべしげお/訳
偕成社/刊行
1,512円(税込)

★鳥の鳴き声、英語でなんていう?★

紅葉狩りなど山歩きがたのしい季節、
自然の豊かなところへ行くと、目にする鳥や生きものの種類の多さに
驚かされますよね。
今回ご紹介する『Good Night, Owl!』は、実際に山で出会えるような
動物たちがたくさん登場する絵本。

1本の立派な木。そこでフクロウが眠っていると、
ブンブンと音を立ててハチが飛んできます。
お次は木の実をカリカリ割るリス、カラス、キツツキ、ムクドリ
コマドリにカケス!
それぞれにぎやかな音を立てますが、夜になりすっかり寝静まると
今度は……。

日本語だったら、カラスの鳴き声は「カァカァ」、スズメは「チュンチュン」と
表すことが多いですが、英語では?
日本語でもぱっと出てこないムクドリやコマドリの鳴き声は?
聞きに出かけたくなります。

パット・ハッチンスの、姿も声もにぎやかな山の動物たち。
ぜひ会いに来てくださいね。

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