2015/1/26 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで1月にお届けする絵本をご紹介します。
★たのしみ方は三者三様★
◆『Boom Snot Twitty』
Doreen Cronin/文
Renata Liwska/絵
Viking/刊
2,479円(税込)
クマのBoomとカタツムリのSnot、小鳥のTwittyが仲よくくつろいでいます。
「どこかへ行こう。」とBoom。
「ここにいましょう。」とTwitty。
「すこしようすをみようよ。」とSnot。
しばらくすると、雲がたち込め、突風が吹き荒れはじめます。
Boomは、うれしげにジャンプしたとたん、転んでしまい
Twittyは、木にしがみつくのに必死で
Snotはといえば、葉っぱに乗って空中をサーフィン。
やがて嵐がやみ、おひさまが戻ってきて……。
さぁ、3人はその後どんな過ごし方をするのでしょうか?
晴れていても嵐の中でも、3人のたのしみ方は三者三様。
それでいいの?と心配な気もしますが
なんだかうまくバランスがとれていて、3人とも満足そう。
世の中って、違う個性が集まっているからこそ
うまくまわっているのかもしれませんね。
事件といえば、天気の急変だけというシンプルなストーリー。
けれど、じつは世の中を端的に表した寓話ともいえそうです。
作者のCroninさんは、弁護士から絵本作家になったという経歴の持ち主。
もしかしたら、そのキャリアで培われた観察眼が生かされているのかも
しれませんね。
BoomとSnotとTwitty。
あなたは、誰のタイプかな? |
2015/1/21 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで1月にお届けする絵本を紹介します。
◆『The Story Blanket』
Ferida Wolff・Harriet May Savitz/文
Elena Odriozola/絵
Peachtree/刊
2,479円(税込)
翻訳版:『おはなしのもうふ』
さくまゆみこ/訳
光村教育図書/刊
1,620円(税込)
★プレゼントの贈り主の正体は?★
バッバは山奥のちいさな村に住むおばあさん。
雪がちらつく寒い冬には大きな手編みの毛布を床に広げ、
子どもたちにお話会を開くことが日課です。
あるときバッバは、穴の開いた靴を履いた子どもに気づきます。
それからまもなく、子どものもとに毛糸の靴下が届けられます。
贈り主はわかりません。いったい誰が?
村びとに編みもののプレゼントが次々届くと同時に、
なぜかお話し会の毛布がどんどんちいさくなり……。
カンのいい方は贈り主の正体を何となくお気づきかもしれませんが、
バッバの思いやりの深さに思わずホロリとさせられます。
「与うるは受くるより幸いなり」という聖書のことばがあるように、
見返りを求めず、大切なものを分け合うことができたなら、
世の中の争いの多くは起こらないのかもしれません。
まずはバッバを見習って、
身近なところから思いやりの輪を広げたいものですね。 |
2015/1/20 火曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
なんともゆかいな4人組のお話です。
◆『Shh! We Have a Plan』
Chris Haughton/作
Candlewick Press/刊
2,333円(税込)
<翻訳版>
『しーっ! ひみつのさくせん』
木坂涼/訳
BL出版/刊
1,512円(税込)
★計画通りにはいかないことばかり!?★
水色で描かれた静かな夜の森に、大小並んだ3人組と
ひとりのちいさな子ども。
手には虫取りあみのようなものと鳥かごを持ち、
全身黒づくめの4人はいかにも怪しい……!
4人の目的は森に住む美しい鳥にそうっと近づいて
つかまえることですが、ちいさな子どもは
せっかく見つけた鳥に「hello!! Birbie」なんて
のんきに声をかけてしまう。
静かに!と子どもをたしなめますが……。
はたして4人は鳥をつかまえられるでしょうか!?
「We Have a Plan」とは言ってみても、
そろりそろりと鳥に近づくばかりで失敗続きな3人組に
ちょこちょこついていくちいさな子どもがとてもチャーミング。
ブルーを基調とした夜の森に鮮やかな赤い鳥もきれいです。
何ヶ国語にも翻訳され、各国で愛されているクリス・ホートンさんの作品ですが、
日本でもこの作品と『ちょっとだけまいご』『どうするジョージ!』が
翻訳されています。
簡単な英語ながらもしっかりストーリーがたのしめるのもうれしいですね。
親しみやすいのにスタイリッシュな絵柄は
ちいさな子どもだけではなく英語の勉強をはじめた方にも
おすすめの1冊です。 |
2015/1/8 木曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
2015年がはじまり、新しいことをはじめてみたくなる季節ですね。
みなさん、今年の目標は決まりましたか?
発売中の[クーヨン]2月号連載「「絵本のかぞく」のテーマは、「大人数で暮らすかぞく」です。
きょうだいの多い家、親せきみんなで暮らしている家、寄宿学校の子どもたちも、大きな家族。
きょう紹介する『ふようどのふよこちゃん』の家族も大人数です。
里山の雑木林に住むのは、ユニークな腐葉土の家族。
おかあさんとおとうさん、おばあちゃんとおじいちゃん、
6人きょうだいの末っ子が「ふよこちゃん」です。
四季のめぐりを感じながら、自然とともに生きるふよこちゃん。
一家の姿は、昔ながらの日本の家族の姿とも重なります。
家族のあたたかさが、豊かな土の香りとともに伝わってきそうです。
どこかなつかしさを感じるこの本。
作者の飯野和好さんの故郷・秩父がモデルになっているそうです。
お正月に里帰りした方もそうでない方も、家族や故郷に思いを馳せてみてください。
『ふようどのふよこちゃん』
飯野和好/作
理論社/刊
1,620円(税込)
2015/1/6 火曜日
滝西 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは。編集部の滝西です。
2015年最初のクレヨンハウスからの絵本は、
デビュー作『バナナをもって』が大人気の浦中こういちさんの新作、
その名も『キャベツをもって』です!
『キャベツをもって』 浦中こういち/作
キャベツを持った女の子が会いたいのは、かばくん。
「いるかな?」と思った池や沼の前で、合図の拍手をしてみると……
シリーズ1冊目の『バナナをもって』と同じく、
今回も「いるかな いるかな かばくん いるかな」と
覚えやすいフレーズがくり返し出てきます。
子どもたち自身がお話を覚えて、家族や友だちに読んでくれることが
あるかもしれません。
クレヨンハウス東京店には、バナナ&キャベツのサイン本も!
お店にお越しの際は、ぜひ探してみてくださいね。
『キャベツをもって』
浦中こういち/作
クレヨンハウス/刊
1,000円(税込)
2014/12/18 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで12月にお届けする絵本を紹介します。
◆『The Tiny Mouse』
Janis Ian/文
Ingrid & Dieter Schubert/絵
Lemniscaat/刊
2,916円(税込)
★冒険にハプニングはつきもの!?★
ほかとは違った生き方を好むネズミは、
ある日、退屈しのぎに冒険の旅に出かけます。
仲間に見送られて、向った先は大きな港。
すぐさま停泊していた船にもぐりこみ密航します。
ところが、出港後に驚愕の事実が。
船長はなんと天敵、ネコだったのです!
囚われたネズミたちの哀れな姿を目にし、
大急ぎで脱出を試みますが……。
思い立ったら即行動に移すネズミは、
せっかちな性格が裏目に出たようです。
なぜなら、よく見ると停泊中の船にはネコの影がチラホラ。
せっかちなひとほど、あせらず慎重に行動することが大事ですね!
ちなみに本書はアメリカ出身のシンガーソングライター、
ジャニス・イアンのオリジナル曲を絵本化したものです。
付属のCDにはジャニス本人の歌声も収録。
グラミー賞受賞経験のある歌手なだけに聴きごたえ充分です。
カラオケつきなのでみなさんもLet’s try! |
2014/12/17 水曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
12月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
◆『Pat the Bunny』
Dorothy Kunhardt/作
Golden Books/刊
2,187円(税込)
★一緒にできる!がいっぱい★
いよいよ来週はクリスマス! そのあとはお正月と特別な日が目白押し。
親しいひとや自分にも、少し特別なものを用意したくなる季節ですね。
そこで12月の洋書絵本はスペシャルな絵本をご紹介します。
『Pat the Bunny』は1940年に発売されて以来、たくさんの方に愛されてきた
ロングセラー。この絵本では、書かれていることと同じことが
実際に体験できる仕組みが施されているんです。
たとえば、本の中で女の子がうさぎをなでていれば、
わたしたちもページに貼り込まれたふわふわした毛並みをなでられるし、
男の子が花の香りを嗅いでいれば、実際に香りのついたページで
同じように香りをたのしむことができるのです。
ほかにも、鏡や指輪がついていたり、
一緒に本が読める、なんていう仕掛けもすてきです。
ちいさなうさぎの絵本がくっついていて、実際にページをめくって
中の文を読むことができるのですよ。
さわったり音を出したりといろんな感覚を使ってたのしめるご本、
しっかりしたつくりのボードブックですので、ちいさなお子さんへの
プレゼントにもぴったりです。 |
2014/12/17 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで12月にお届けする絵本をご紹介します。
★北極圏に暮らす親子のこころあたたまる物語★
◆『Mama, Do You Love Me?』
Barbara M. Joosse/文
Barbara Lavallee/絵
Chronicle Books/刊
2,333円(税込)
<翻訳版>
『かあさん、わたしのことすき?』
わたなべいちえ/訳
偕成社/刊
1,296円(税込)
女の子がおかあさんにたずねます。
わたしのこと好き?
好きよ、とこたえるおかあさんに、さらにたずねます。
どのくらい好き?
ずーっと好き?
なにか失敗したり、いけないことをしてしまっても?
もし、姿かたちが変わったとしても、好きでいてくれる?
くり返し、おかあさんの愛情を試す女の子。
さて、おかあさんのこたえは?
主人公は、北極圏で暮らすイヌイットの親子。
出てくる例えや、絵によって、その文化の片りんに触れることができます。
ことばや文化が違っても、おかあさんの愛は変わらないものなのですね。
そのテーマの普遍性ゆえでしょうか。
本書は、25ヶ国語に翻訳される大ベストセラーとなっているそうです。
もちろん、おとうさんの愛も同じはず……。
同じ作者による、『Papa, Do You Love Me?』も刊行されています。
これから迎えるクリスマスシーズン。
おかあさん、おとうさんをはじめ、
かぞくのつながりをあらためて大切にしたいものですね。 |
2014/12/15 月曜日
天田 :編集部
絵本作家さん, イベント
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こんにちは。編集部の天田です。
去る12月6日土曜日の「子どもの本の学校」のご報告です。
講師は、絵本作家で鳥の巣研究家の鈴木まもるさん。ご講演のテーマは「絵本と鳥の巣の不思議」でした。
子どもの頃からみんなと同じことをするのが苦手だったと言う鈴木さん。学校の先生に「あ」を書きなさい、と言われたときに書いたのは、横に長〜い「あ」、次に書いたのは縦に長〜い「あ」、お次は立体的な「あ」。話しながらホワイトボードに絵を描き、ときにダジャレを交えながらのご講演はなんともたのしい雰囲気です。
鈴木さんが伊豆のご自宅から持参された、鳥の絵が描かれた大きなトランク。中身がずっと気になっていましたが、蓋が開かれると……なんと中から鳥の巣が! メジロやウグイス、ヒヨドリ……身近な鳥たちが子育てをする巣は、かたちも使っている材料も本当に多様で、見ていて飽きることがありません。きょうだいで参加してくれた男の子たちが鈴木さんから巣を託されて、会場のみなさんに巣を見せてまわってくれました。
持参してくださった巣は、どれも小鳥たちが巣立ったあとの古巣。親鳥たちが卵を守り、かいがいしくヒナたちの面倒をみたであろうその巣は、なんとも魅力的。鈴木さんはが鳥の巣に見せられたのも、親子をつなぐ絵本と同じような温かさを感じたからだそうです。
1時間半では足らないほど充実したお話に、参加者のみなさんも思わず「続きを聞きたい!」。鈴木さん、ありがとうございました! 少し先ですが2015年3月3日発売の「クーヨン」4月号でこのご講演のもようをお伝えします。たのしみにしていてください。
最後におまけを。ご講演の翌日に偶然、鈴木さんご自宅近くに行く予定がありました。そこで……鳥の巣いっぱいのアトリエにおじゃまさせていただきました! 興奮でちょっとぶれ気味の写真ですが、国内はもとより世界各地で鈴木さんがあつめてきた鳥の巣、壮観です!
鈴木さんとお連れ合いの竹下文子さんコンビの絵本に登場する、ショベルカーや宅配便のクルマも見つけました。もちろん鈴木さんのお手製ですよ。
鈴木さんアトリエ鳥の巣
お手製ミニカー
鈴木さんアトリエ
鈴木さんのお話をもっと聞きたい、聞いてみたいという方はこちらの鈴木さんのホームページに情報があります。ご覧になってみてください!
http://www.i-younet.ne.jp/~basaract/info_1.html
2014/12/3 水曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
12月に入り、どこもクリスマスムード!
クレヨンハウスもプレゼントを探しにご来店されるお客さまでいっぱいです。
[クーヨン]最新号が発売しました。
連載「絵本のかぞく」のテーマは「おばさん・おじさん・いとこたち」。
年末年始にかけて顔を合わせることの多い親せきの絵本を集めました。
その中から『でこちゃんとらすたくん』をご紹介します。
ぱっつん短い前髪が印象的な「でこちゃん」の家に、いとこの「らすたくん」が泊まりにやってきました。
でも、でこちゃんはらすたくんが来たことが、あんまりおもしろくありません。
だって、家族みんな、らすたくんにかまってばかり……。
とくに歳の近いいとこは、お互いを意識するライバルのような存在かもしれません。
でも「似た者同士」だからこそ(?)親友のように仲よしになれちゃうのも、いとこ。
だんだんとお互いの似ているところを発見していく、でこちゃんとらすたくんの笑顔といったら!
『でこちゃんとらすたくん』
つちだのぶこ/作・絵
PHP研究所/刊
1,188円(税込)