2014/6/26 木曜日
滝西 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
こんにちは。編集部の滝西です。
笑っているような太陽が出たり、泣いているような雨が降ったりするこの時期にぴったりの絵本ができました!
クレヨンハウス初のボードブック絵本が、2冊同時に発売です。
『わらってる わらってる』
あべ弘士さん&高畠那生さん
『ないてる ないてる』
tupera tuperaさん&五味太郎さん
20組の子どもの本の作家のみなさんに、『わらってる わらってる』には笑い顔を、『ないてる ないてる』には泣き顔を、それぞれ描いていただきました。
ふだんは絵を描かれない方にもお願いをして、描いていただいています。
この2冊には、参加してくださった方の共通点は……
子どもの本の学校 22期「絵本の話をしよう!」
で講師になってくださったということ。
22期は、すべて対談形式を取った豪華な期だったので、記念になるようなことをしたいと考えて、絵本をつくることになりました。
ご参加いただいたみなさんは、こちら!(五十音順)
あべ弘士さん、飯野和好さん、井上洋介さん、内田麟太郎さん、岡田よしたかさん、おくはらゆめさん、落合恵子、工藤ノリコさん、五味太郎さん、さいとうしのぶさん、杉浦範茂さん、高畠那生さん、谷川俊太郎さん、tupera tuperaさん、とよたかずひこさん、長野ヒデ子さん、西村繁男さん、長谷川義史さん、バーサンスレン・ボロルマーさん、山本孝さん
文字のない絵本なので、読むときは自由に笑い声と泣き声をつけてくださいね。
誰かへの贈りものにも、もちろん自分への贈りものにもおすすめです。
さらにクレヨンハウスでの原画展も予定していますので、そちらもおたのしみに!
日程が決まりしだい、お知らせいたします。
『わらってる わらってる』
クレヨンハウス/刊
定価:1,296円(税込)
『ないてる ないてる』
クレヨンハウス/刊
定価:1,296円(税込)
2014/6/26 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
菊池日出夫さん
きくち・ひでお
『やまばと』
1981年/童心社 → 1994年/のらっこ社
●デビュー作の思い出
独学でもあり、最初で最後の絵本になるかも知れない。ストーリーも絵本の展開も見通しも立たずに、少年の頃の体験を基にして、ペットの命を失う悲しみを、命の不思議さ、命の大切さをなんとか形にしたいと、一枚絵を描いては、先のストーリーを考えて、一歩進み、また次の絵を描く。独自の技法を発見して、闇の中を進むように描いた。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
若い絵本作家の人や目指している人を何人も知っています。皆、才能もあり、実力もあり、時代の空気感やキラメキも感じられて、僕もしっかりしないとイケナイナと感じます。展開がオモシロクテ、とんでもない終わり方をする絵本とか、ホッとした気分にさせてもらえる絵本とか、色々と物語が楽しい絵本を読んでみたいです。
●菊池日出夫さんの最新刊
『江戸っ子さんきちと子トキ』
福音館書店/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/25 水曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
平田景さん
ひらた・けい
『みどりがめゆうゆうのびっくりさんぽ』
志茂田景樹/文
2002年/KIBA BOOK
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
絵を描くことを生業にしたいと思いながら、いろいろな仕事をしていました。もう、これきりにしようと入社した会社で「通勤定期券は自己購入するように」と。たまさか購入しに行った北千住駅ビルで、志茂田景樹さんが「よい子に読み聞かせ隊」でよみきかせをしているのをみたのがきっかけで、絵をみてもらい、気に入ってもらえて絵本になりました。とにかく夢中で描きました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
私は美大に行ったり、デザイン学校に通ったりとか、美術の専門的な勉強をしてません。絵に近いかなあってことといえば……旅行会社の添乗員をしてて、会社に提出する報告書の文が書けなくて、絵日記にしてたり……。吉本興業に転職して、銀座7丁目劇場で美術さんのお手伝いさせてもらったり、ビラ描かせてもらったり……。篠原勝之さんの書生になって、工場で溶接してたり……。こんどは『るるぶ』の編集したり……。
やっぱり絵を描かなければって、描いた絵を出版社の人や、名前を出したら売名行為になるような大作家さんにみてもらったり……。わけがわかりません。迷子ちゃんです。
だから、なんで絵描きでいられるかというと、ぜんぶ相棒の平田昌広がついててくれるからです。
●平田景さんのページ
ホームページ/おふぃすまけ http://www.office-make.com/
ツイッター/ https://twitter.com/hiratakei
●平田景さんの最新刊
『てんぐ、はなをかむ。』
平田昌広/作
国土社/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/24 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
さとうわきこさん
さとう・わきこ
『せんたくかあちゃん』
「母の友」1970年8月号→「こどものとも」1978年8月号→1982年/福音館書店
●デビュー作の思い出
私の母は大変たくましい人でした。『せんたくかあちゃん』 は、母のことを作品にしたと思います。あっというまに出来た作品です。私は小さい時から、カミナリさんが大好きでした。家の窓からいなづまが光るのを見ながら、酸っぱい夏ミカンをほおばっていた自分を思い出します。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
自分の心の中に、残っている思いをテーマに。また忘れられない思い出や不思議に思った事など、今まで生きてきた中で印象深い出来事などを思いおこして、作品にすると良いのではないか……と思います。
●さとうわきこさんのページ
さとうわきこさん主宰/小さな絵本美術館 http://www.ba-ba.net/
●さとうわきこさんの最新刊
『ばばばあちゃんのクリスマスかざり』
福音館書店/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/23 月曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
山脇百合子さん
やまわき・ゆりこ
『ぐりとぐら』
なかがわりえこ/文
「こどものとも」1963年12月号 → 1967年/福音館書店
●デビュー作の思い出
月刊誌「こどものとも」の1冊として出ました。そのころの「こどものとも」編集長だった松居直氏が苦労なさったことと思います。私は苦労したことなど(あったとしても)何ひとつおぼえていません。楽しく描きました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
真心を込めて一所懸命描くことが大切です。自分で納得いく絵が出来るまで、何枚でも描きなおします。私は、ぐりとぐらが大好きです。そして、この世に存在するものであるなら(!)スケッチします。
●山脇百合子さんの最新刊
『おかし』
なかがわりえこ/文
福音館書店/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/23 月曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
あまんきみこさん
あまん・きみこ
『車のいろは空のいろ 白いぼうし』
1968年/ポプラ社
●デビュー作の思い出
この中で最初に書いたのは「くましんし」です。こたたん山の開発で住む場所がなくなった熊たちの思いを書きました。童話雑誌「びわの実学校」に投稿し、思いがけなく挿絵がついて掲載されていた時の驚きと喜びは、つい昨日のようです。その時から2年余りの投稿で、空色のタクシーにいろいろなお客が乗り、街がひろがりました。うまれたての1冊を抱いた日、あまりに有難いことで一睡もできませんでした。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
書いたり消したりしていると、発見する世界があり、それを見つけた喜びが書く楽しさでしょうね。そのわくわく、どきどきをだいじにして書きつづけることで、その人の道がひらける……どうも、そう思われてなりません。つまづいても、おきてくださいね(躓きの石は、起き上がりの石)。
●あまんきみこさんの最新刊
『こぐまのくうちゃん』
黒井健/絵
童心社/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/20 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
織茂恭子さん
おりも・きょうこ
『海からきたおじちゃん』
1981年/童心社
●デビュー作の思い出
描きたい絵を思いきり描きたくて、初めて文章にも挑戦した自作絵本です。なんども書き直しましたが、本になったときには、なにものにも勝る喜びがまっていました。
忘れられないデビュー作です。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
宇宙とは、命とは、生きるとは……それ等の連鎖に出あえるような作品が作れたらなあ……と思っています。
●織茂恭子さんの最新刊
『まよなかのかくれんぼ』
リーブル/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/19 木曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
No Comments
あきびんごさん
あき・びんご
『したのどうぶつえん』
2008年/くもん出版
●デビュー作の思い出
還暦を迎えるにあたって、新しい名前、新しい仕事に生まれ変るために選んだのが、「絵本作家あきびんご」でした。「上野動物園の下には、したのどうぶつえんがある」というテーマは、学生時代に思いつき、「いつか本にしてみたい」と思っていた夢を実現できました。それが日本絵本賞をいただいたため、絵本作家とよばれるようになりました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
最初の1冊がとても大切なので、とっておきのテーマをみつけたら、あせらずにじっくりと何度も推敲してください。テーマを絵本にするのはわりとかんたんでも、いいテーマを考えつくのはむずかしいですから。
●あきびんごさんの最新刊
『ゆうだち』
偕成社/刊
>> 絵本townで購入できる著作
>> デビュー作特集 作家一覧を見る
2014/6/19 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
今月は『リディアのガーデニング』で注目を集めた作者による、
日本未翻訳の絵本です。ファンの方必見ですよ!
「P3コース」
◆『The Quiet Place』
Sarah Stewart/文
David Small /絵
Farrar Straus Girouxr/刊
2,479 円(税込)
★12通の手紙で綴る物語★
1957年のアメリカを舞台に、
メキシコから移住してきた主人公の半年間を追った一冊です。
物語は主人公から叔母さんに送った手紙だけで構成されています。
主人公のイザベルはアメリカへの引っ越しをきっかけに、
故郷に住むルピタ叔母さんと文通をはじめます。
母国のスペイン語を使わず英語を駆使して、
新しい国でのできごとや心境を書き綴るイザベル。
短い手紙ながらも期待と不安がひしひしと伝わってきます。
やがて、新しいことばが増えていくのと同時に、
イザベルにも新しい世界が少しずつ広がっていって……。
故郷を離れ一家でアメリカに移住することは、
並々ならぬ覚悟が必要だったことでしょう。
実際に1950年代はアメリカを目指す移民が多かったようです。
ことばも文化も違う環境の中で暮らしはじめたイザベルにとって、
叔母との文通はこころの支えであったに違いありません。
物語の最後に見せるイザベルの笑顔が、清々しい読後感もたらし
てくれます。 |
2014/6/19 木曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
◆『Good Boy, Fergus!』
David Shannon/作
Blue Sky Press/刊
2,479円(税込)
翻訳版:『いいこだ、ファーガス!』
小川仁央/訳
評論社/刊
1,404円(税込)
★やんちゃな愛犬との楽しい毎日★
あなたは犬派ですか? それとも猫派?
今回は猫派のみなさんにも気に入っていただけそうな
やんちゃな子犬、ファーガスの絵本をご紹介します。
ホワイトテリアの子犬、ファーガスはやんちゃ盛り。
猫を見つけては飛び出し、オートバイを見つけては吠えかかり、
植木鉢をひっくり返して泥だらけになって人間の食事をねだる。
そのたびに、ファーガスと暮らす男性は、怒ったりなだめたりと大忙しです。
よく、猫は気まぐれで犬は従順なんて言いますが、
いたずらばかりでやりたい放題のファーガスは、
ひとを振りまわすだけ振りまわして素知らぬ顔です。
それでも不思議とこの絵本の男性、まんざらではないようす。
たしかに、あんなにキラキラした無邪気な瞳で期待を向けられては、
甘やかしてはいけないと思いつつも、
ついなんでも言うことを聞いてあげたくなってしまいますね。
さて、その「Fergus」ですが、
作中では場面によって「Fergie」「Ferg」「Mr.F」などと呼ばれています。
翻訳版「いいこだ、ファーガス!」を見てみると、
それぞれ「ファーくん」「ファー」などと訳されています。
そんな呼び方ひとつとっても深い愛情を感じますね。
原書版を読む時には、甘やかしたりなだめたり、ときには本気で怒ったり、
それぞれの調子をつけて愛犬ファーガスに呼びかけてみてください。
ぜひ、ファーガスとの楽しい毎日を絵本の中で満喫してくださいね。 |