今月は表紙インパクト大!の3冊です。

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
11月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

まずは「P1:ようこそコース」。
今月は2冊のお届けです。

★ネコの「ニャオ」が「meow」、ここから英語をはじめられる一冊★

「P1:ようこそコース」
◆『Three Little Kittens』
Paul Galdone/作
Houghton Mifflin Harcourt/刊 
1,097円(税込)

  翻訳版『いたずらこねこ』
  中井貴惠/訳
  ほるぷ出版/刊
  1,470円(税込)

いたずらそうな子ネコが3匹、
ミトンをはめた両手をあげて「meow!」。

こんなインパクトの強い表紙絵の本書は、
1986年の刊行以来のロングセラーです。

お気に入りのミトンをなくしたり、汚したりと、
ページをめくるたびに一喜一憂する子ネコたちが愛らしく、
くり返し何度も読みたくなる一冊です。

有名なマザーグースをもとに書かれただけあって、
自然とリズムにのってたのしく音読できるのも魅力。
今回はCDがついているので、英語に親しむ初心者にもピッタリです。

★things(もの)を アートフルにおしえてくれるボードブック★

◆『Same Same』
Marthe Jocelyn/文
Tom Slaughter/絵
McClelland & Stewart Ltd/刊 
798円(税込)

連想あそびが綴られた、あかちゃんからたのしめるボードブックです。

最小限の語彙とイラストのみで展開されているので、
英語絵本であることを忘れちゃうくらい読みやすいです。

ふつうに読んでもたのしいですが、
絵本からさらに連想を広げるといっそうおもしろいです。
ちなみに、表紙の鳥と蜂の“Same”は何かわかりましたか?

正解はぜひ絵本で!

★迫力の構図! 野生動物への讃歌が聞こえる★

「P3:どきどきコース」
◆『In the Wild』
David Elliott/文
Holly Meade/絵
Candlewick Pr/刊 
1,696円(税込)

版画による動物イラストが、大判のページから迫力で迫り、
動物好きにはたまらない1冊です。

大胆な構図で描かれた動物たちは、
生命感、スピード感にあふれ、
大人も子どもも吸い寄せられてしまいます。

文は、詩の形式になっていて、
躍動感のあるくり返しや、押韻したことばに、
こころも弾みます。

おそらく、著者と画家は本作をつくるにあたって、
多くの時間を自然と動物の観察に費やしたのだろうと思います。

自然の中で力強く生きる野生動物たちの世界を、
絵本を通して、どうぞおたのしみください。

ちょっぴりせつない、おにいちゃんの気持ち!

英語絵本 No Comments

こんにちは。

11月にはいり、クレヨンハウス東京店そばの
表参道のケヤキ並木も少しずつ色づいてきました。

秋の深まりを感じます。

それでは「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
11月の英語絵本「P2:じっくりコース」をご紹介します。

★ぼくの椅子がピンクになっちゃうよ!★
『Peter’s Chair』
Ezra Jack Keats/作
Penguin Group/刊
1,596円(税込)

  翻訳版『ピーターのいす』
  きじまはじめ/訳
  偕成社/刊
  1,260円(税込)

妹が生まれたピーターは、自分が使っていたゆりかごも、
ハイチェアもピンク色に塗られてしまい、憤慨します。

まだ、ピンクにされていない椅子をかかえ、
家の外に「家出」したピーター。

でも、その大事な椅子に腰かけようとしたとき……。

名実ともに、少年が「おにいちゃん」になった瞬間が、
ほほえましく描かれています。

レトロなコラージュのイラストも、やさしさにあふれていて魅力です。

酒井駒子さん原画展開催中

イベント No Comments

こんにちは、東京店子どもの本売場の大井です。

いよいよ11月、クレヨンハウスでは
クリスマスツリーやリースを飾りはじめました。

同じく昨日からはじまったのが、
酒井駒子さん『よるくま クリスマスのまえのよる』原画展。
(~11月23日まで)

『よるくまクリスマスのまえのよる』
酒井駒子/作
白泉社/刊
1,050円(税込)

2000年の出版以来、毎年この時期の贈りものにと
たくさんのひとによろこばれてきた絵本です。

黒い背景の真ん中に切り抜かれた、
窓に光る原画はとてもきれいで、
それ自体がクリスマスのオーナメントのよう。

展示にあわせて、酒井さんのクリスマスの絵本、
『よるくまクリスマスのまえのよる』
『ビロードのうさぎ』のサイン本もつくっていただきました。

限定販売ですので、お早めにどうぞ。

↓↓サイン本はこちらです↓↓
>>冊数限定!eショップサイン本コーナーへ
期間中ご来店いただき、酒井さんの本をお買い上げのお客さまには
ちょっとしたプレゼントもありますので、どうぞおたのしみに!

今週は天気もよさそうですね。
ぜひあそびにいらしてください。お待ちしています。

『ビロードのうさぎ』
マージェリィ・W・ビアンコ/原作
酒井駒子/絵・抄訳
ブロンズ新社/刊
1,575円(税込)

さいとうしのぶさんがいらっしゃいました。

絵本作家さん, イベント No Comments

10月16日(土)、クレヨンハウス東京店連続講座「子どもの本の学校」
絵本作家のさいとうしのぶさんがいらっしゃいました。

講演のテーマは「たべものと絵本」。

『あっちゃんあがつく』『べべべんべんとう』など、
おいしそうな絵とたのしいストーリーにファンが多いさいとうさん。

講演会場にはコックコート姿で登場!
とてもお似合いですよね。

さいとうしのぶさん、コック姿

さいとうしのぶさんは、絵本の創作とともに、
親子で参加できる手づくり絵本サークル「ぴーかーぶー」で
手づくり絵本を広める活動もしていらっしゃいます。

布や紙でできた、冷蔵庫や、電子レンジ、大きなフライパン……
今回もすてきな歌声とともにたくさんの手づくり絵本を披露してくださいました。

例えば、うちわの表裏に違う絵を貼りつけたもの。
たべものかるた あっちゃんあがつくくるっと回転させるだけのシンプルなしかけでも、
アイデアしだいでたのしいお話が生まれます。

子どもたちと一緒につくる過程もたのしそうですね。

お客さまからも、
「そのアイデアいただき! さっそくやってみます」、
「創作意欲を触発されました」という声が。

食べものは、生きるうえでもっとも必要なもののひとつ。
おいしそうなものがたくさん登場する絵本を、
子どもたちが大好きになるのも納得です。

さいとうさんが招かれて訪れた病院で、
食欲がなかった子どもが絵本を読んだあと、
食べることができたというエピソードもお話してくださいました。

また、「ほかのかるたはまったく興味を示さない子が、
『あっちゃんあがつく』のかるただけは夢中でやるんです」
とおっしゃるお客さまもいらっしゃいました。

さいとうしのぶさんの絵本を読むと、おいしいものが食べたくなります。
それは「生きる力を引き出す」ことに、つながっていたんですね!

あっちゃんあがつく
『あっちゃんあがつく』
さいとうしのぶ/作
みねよう/原案
リーブル/刊
1,890円(税込)
べべべんべんとう
  『べべべんべんとう』
  さいとうしのぶ/作
  教育画劇/刊
  1,155円(税込)

今森光彦さん展『神様の階段』開催中!

イベント No Comments

こんにちは。
東京店1F子どもの本売場スタッフの大井です。

いま、東京店子どもの本売場では、
エクソンモービル児童文化賞を受賞された
写真家、今森光彦さん『神様の階段』の展示を開催中です。

神様の階段 『神様の階段』
今森光彦/著
偕成社/刊
1,470円(税込)

インドネシア・バリ島で、ひとびとに
「神様の住む神聖な場所」とされるアグン山。

そこへと続く階段のように刻まれた棚田と、
ひとびとの暮らしの写真絵本です。

目の前に広がる棚田の風景は、
鏡のように空を映した水面が幾重にも連なって、
本当に息を呑むような美しさです。

店頭では、展示に合わせて今森さんがつくってくれた
「山」や「ベベ(アヒル)」の絵入りのサイン本や、
今森さんのオリジナルグッズ「おうれりあん」の
てぬぐいやポストカードも販売しています。
>>今森光彦さんの作品とグッズはeショップでご覧いただけます

天気が少し回復しそうなこの週末、
クレヨンハウス・東京店へぜひお出かけください。

お待ちしています!

>>10月のイベント情報はこちらをご覧ください

寝てくれない子は恐竜だ!

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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

まずは「P1:ようこそコース」。

★うちの子は恐竜!? 
「恐竜」も恐竜ファンも、大人も大好きな名作★

P1:ようこそコース

◆『How Do Dinosaurs Say Good Night?』
Jane Yolen/文
Mark Teague/絵
Scholastic/刊 
1,821円(税込)

親は人間なのに、子どもは恐竜……!?
意外な組み合わせにも思えますが、
ダダをこねているときの子どもって、
ちょっと恐竜っぽくないですか?

夜になっても寝てくれない恐竜たちは、
両親の「もう寝なさい」のことばに猛反発!

ステゴザウルスは口をとがらせ、
プテラノドンはぬいぐるみのクマを投げ、
トラコドンは絵本を催促し、
コリトサウルスは泣きわめいて……。

登場するのは10頭の個性あふれる恐竜たち。
みなさんのお子様はどの恐竜タイプでしょうか?

★都会の犬が、田園のカエルと友だちに?!★

P3:どきどきコース

◆『City Dog, Country Frog』
Mo Willems/文
Jon J Muth/絵
Disney Pr/刊 
1,928円(税込)

春のある日、都会から1匹の犬が田園に越してきます。
そこに住むカエルと知り合った犬は、
その日から一緒にたのしくあそびながら過ごします。

秋になると、疲れ気味のカエルの提案で、
ふたりの思い出を語り合います。
しかし冬になると、カエルは姿を消してしまい……。

再び春が訪れ、
カエルを待ち続けるイヌの前に現れたのは……。

「出会い」と「別れ」を描いた、
こころにじんわりと響く感動作です。
読後は目頭が熱くなるので、
涙腺の弱い方はハンカチのご用意をお忘れなく!

自分らしく生きるヒントに

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こんにちは。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
10月の英語絵本「P2:じっくりコース」のご紹介です。

★個性派子ネコ、ピッチ!★

『Pitschi』
Hans Fischer/作
Ingram Pub Services/刊
1,785円(税込)

  翻訳版『こねこのぴっち』
  石井桃子/訳
  岩波書店/刊
  1,575円(税込)

真っ黒を英語でPitch-blackと言うそうですが、
名前にそんな意味をかけたような
黒い子ネコのピッチが主人公です。

他の子ネコとは違うのよとばかりに、
ニワトリ、ヤギにアヒル、そしてウサギと
次々と別な動物になりたがり、そのまねをするピッチ。

そんなピッチのものまねぶりが、
リズムあふれる線で描かれていて
その愛きょうたっぷりのかわいさに思わず笑ってしまいます。

多少ワクからはみ出ていても、そこは個性。
自分らしく生きるピッチに元気をもらえます。

山崎克己さんがいらっしゃいました

絵本作家さん, イベント No Comments

東京店で原画展を開催中(10月15日(金)まで)の
『やまびこポスト』の作者・山崎克己さんが来店され、
原画を飾っている壁面の白い紙に、
急遽、絵を書いてくださることになりました!

山崎克己さん『やまびこポスト』原画展

山崎克己さん『やまびこポスト』原画展

突然のライブペインティングに、
お客さまも興味津々で見守るなか、完成!

絵本に登場するものたちが原画を取り囲む、
とってもたのしい展示になりました。

山崎克己さん『やまびこポスト』原画展

山崎さんは紙を彫刻刀で彫る、
紙刻繪(しこくえ)で作品を発表しています。

その質感は、原画だとよくわかります。
色も鮮やかで本当にきれいです。
ぜひ、実物をご覧ください。

ところで、山崎さんの絵本には猫がよく登場します。
ご自宅にいるのですかとうかがうと、「いえ、かめを飼ってます」とのこと。

仕事をしていると、かめがズボンの裾をひっばってきたり、
「あそんで~」と目をキラキラさせてすごい速さで這ってきたりするそう。

きっとそんな日常のできごとが、
ユーモアあふれるストーリーのもとになっているのですね。

『やまびこポスト』はもちろん、『ぼくんちはボクンチ』(偕成社/刊)、
『ミケがじゃまして(こどものとも年少版2010年9月号)』(福音館書店/刊)、
現在絶版の『かめのおひるね(こどものとも0.1.2 2007年 11月号)』(福音館書店/刊)などに、サインもしていただきました。

東京店・子どもの本売場と、eショップで冊数限定販売中です。
お早めにどうぞ!
>>eショップ、サイン本コーナーはこちらから

イ・オクベさん、ジャクリーン・ウィルソンさんサイン会、好評でした!

絵本つれづれ, 絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。子どもの本売場の三富です。

先週の9月24日(金)に日本ペンクラブが主催する、国際ペン東京大会に参加するため来日していたジャクリーン・ウィルソンさんとイ・オクベさんがそろってご来店!
サイン会を開催しました。

イギリスで大人気の作家、ジャクリーン・ウィルソンさんは、
日本でも多くのファンを獲得しています。

ジャクリーン・ウィルソンさんとてもおしゃれで、両手にはキュートな大きい指輪!
お客さまからの「かわいい!」 の声にうれしそうに答えていらっしゃいました。

ウィルソンさんの大ファンで、
学校が終わって制服姿のまま駆けつけてくださったお客さまもいらっしゃいました。

イ・オクベさんは韓国を代表するイラストレーターです。
絵本『ソリちゃんのチュソク』はご存じの方も多いのではないでしょうか?

イ・オクベさんオクベさんはとてもシャイな方でした。

前日に行われた国際ペン東京大会のセミナーで、
オクベさんに会場で質問した方がサイン会にもいらして、
「ああ! 昨日の!」というひと幕も。

お客さまが「質問した時は緊張しました」とお話されると、
「わたしはもっと緊張していましたよ」と笑っていらっしゃいました。

サイン会の間、笑顔の絶えないすてきな時間が流れました。
来てくださった皆さん、ジャクリーン・ウィルソンさん、イ・オクベさん、
本当にありがとうございました!


『ガールズ・イン・ラブ』
ジャクリーン・ウィルソン/作
ニック・シャラット/絵
尾高薫/訳
1,050円(税込)

『ソリちゃんのチュソク』
イ・オクベ/絵と文
みせけい/訳
セーラー出版/刊
1,575円(税込)

秋は宮沢賢治特集!

絵本つれづれ No Comments

こんにちは。
厳しい残暑から一転、
この数日で一気に秋に変わった感がありますね。

秋雨に肌寒さを感じながらも、
読書の似合う季節到来にワクワクしています。

東京店子どもの本売り場では、
ただいま宮沢賢治を特集しています。

東京店子どもの本売り場 宮沢賢治特集

秋になると、このひとの本を読みたくなる方も多いのではないでしょうか。

賢治の作品は、これまでたくさんの作家さんが絵本にしてきました。

それぞれが解釈する賢治の世界……
ずらりと並んだそれらの競演を眺めるだけでも価値があります。

さらに今回は、賢治作品を漫画化してきた、
ますむらひろしさんにも焦点をあてました。

空気の匂いや静寂までもがいきいきと立ち上る、
ますむら版宮沢賢治をご覧ください。

また、賢治にとってのイーハトーヴのような存在、
ますむらさんにとっての心象世界と呼べる
「アタゴオル」を描いたシリーズもそろえました。

秋の夜長、どっぷり浸るのにふさわしい
ふたりの作家の世界をどうぞご堪能ください!

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