2010/9/24 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
9月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★子カンガルー、ママの袋から飛び出す!★
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「P1:ようこそコース」
◆『Pouch!』
David Ezra Stein/作
Penguin Group USA/刊
1,714円(税込) |
題意の「Pouch」とは、カンガルーの「おなかの袋」のこと。
ある日、子カンガルーのジョーイは、
ママカンガルーの袋からピョンと外へ飛び出します。
自分の足で踏み出す最初の1歩に満面の笑顔を浮かべるジョーイでしたが、
2歩目でハチとはち合わせをしてしまい、
あわててママの袋に飛び帰ります。
再び勇気を出して3歩離れてみますが、
こんどはウサギに遭遇して、また袋に逆戻り。
行ったり戻ったりしながらも、4歩、5歩と前へ踏み出すジョーイ。
少しずつ母離れしていくジョーイの姿に、胸がジーンとしてしまいます。
保育園に通いはじめの子どもたちにもオススメです。
★乗ってみようよ、世界が見える大観覧車★
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「P3:どきどきコース」
◆『The Giant Wheel』
Andre Usatschow/文
Alexandra Junge/絵
Ingram Pub Services/刊
1,821円(税込) |
動物園の近所にやってきた移動遊園地。
そこには、大観覧車がそびえ立ちます。
それに魅せられた動物園の動物たちが、
ある日、大観覧車に乗ってみると……。
動物園育ちの白クマには北極が、
ワニにはアフリカの川が、トラには密林が……と、
動物たちのまぶたに浮かぶ故郷の情景が眼下に広がります。
大人も子どもも、あっと言う間に本書のファンタジーの世界に引き込まれます。
わたしたちだったら、この大観覧車から何が見えるでしょうか?
郷愁を誘うあたたかな絵本です。
2010/9/23 木曜日
大井 :子どもの本売り場
絵本作家さん
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こんにちは。
暑かった9月も、ようやく本格的に秋らしくなっていきそうですね。
涼しく過ごしやすくなりそうな今週末に、ぜひご案内したい、
東京店・子どもの本売場のイベントです。
●ジャクリーン・ウィルソンさん、イ・オクベさん来日サイン会
24日(金)午後3時からは、日本でも大人気の
イギリスの作家ジャクリーン・ウィルソンさんと、
韓国を代表するイラストレーターのイ・オクベさんが
クレヨンハウスにあそびにいらっしゃいます!
この機会にぜひ、ご来店ください。

『ベストフレンズ』
ジャクリーン・ウィルソン/作
ニック・シャラット/絵
尾高薫/訳
理論社/刊
1,575円(税込)
『トレイシー・ビーカー物語』 1・2・3巻
ジャクリーン・ウィルソン/作
ニック・シャラット/絵
稲岡和美/訳
偕成社/刊
1、2巻 各1,050円(税込)
3巻 1,365円(税込)
『ソリちゃんのチュソク』
イ・オクベ/絵と文
みせけい/訳
セーラー出版/刊
1,575円(税込)
●菊池日出夫さんがご来店します!
25日(土)午後には、現在『やまばと』原画展を開催中の
菊池日出夫さんがご来店される予定です。
品切れ中で探している方も多い「のらっこの絵本シリーズ」も
少しご用意できました。
限定販売ですので、お早めにどうぞ!

たくさんのお越しをお待ちしています!
2010/9/15 水曜日
田村 :東京店
絵本作家さん, イベント
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こんにちは。
東京店・子どもの本売り場の田村です。
朝晩はようやく涼しくなってきましたが、
今年の夏の暑さはきびしかったですね。
その暑さに負けないくらい熱い作家さんが、先日ご来店されました。
11日(土)、クレヨンハウス東京店で
毎月恒例の講演会「子どもの本の学校」があり、
講師に、絵本作家のいとうひろしさんをお招きしました。
「おさるといっしょにテツガクしよう」とのテーマで、
作品に込められた深い深い意味を語ってくださいました。
『おさるのまいにち』からはじまるおさるシリーズは、
南の島で暮らすおさるたちの日常を描いています。
一見、平和でのんびりした日々の繰り返しですが、
シリーズの一冊一冊それぞれに、
自分と他者、実際に見えているものと記憶とのずれ、
などといったテツガク的なテーマが隠されています。
ユーモアとわかりやすい身近な例えを交えたお話に
すとーんと納得したり、もっともっとお話を聞いて
じっくり考えてみたい、と思えたり……。
とても充実した時間でした。
ちいさい頃は、おばあちゃん子だったという、いとうさん。
おじいちゃんが亡くなったとき、
死というものに不安を感じたいとう少年は、
おばあちゃんに、「死んだらどうなるの?」と尋ねました。
するとおばあちゃんは、
「ん? 死んだことないからわかんない」
と即答!
それが幼なごころに腑に落ち、
死が、こわいけれども「不安」ではなくなったそうです。
また、わからないことがあっていいんだ、ということも学んだと言います。
そんなおばあちゃんとのやりとりが、
創作の原点なのかもしれませんね。
講演会後のサイン会では、
イラスト入りのサインをしてくださいました。
東京店と、eショップにて冊数限定で販売中です。
どうぞお見逃しなく!
>>eショップ「サイン本コーナー」を見る
>>eショップで、いとうひろしさんの絵本を見る
>>「子どもの本の学校」については、こちら
ご不明な点は、
クレヨンハウス東京店
子どもの本売り場
電話03(3406)6492
までお気軽にお問い合わせください。
2010/9/14 火曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。
まだまだ暑い日が続いていますが、
ときどき吹くさわやかな風に
秋の気配を感じるようになりました。
さて、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
9月の英語絵本「P2:じっくりコース」では、
『Pumpkin Moonshine』をお届けします。
Moonshineとはjack-o-lantern、
カボチャでつくる顔型のぼんぼりの別名のこと。
ひと足早く、ハロウィーンのお話です。
★ニューイングランド地方の伝統の風景がよみがえる★
ハロウィーンが近い秋の日、
シルビアはコネチカット州の祖父母のもとを訪れます。
カボチャのぼんぼりをつくろうと畑に出たシルビアは、
すばらしく大きなカボチャを見つけます。
しかし、あまりに大きすぎて…。
その後の「カボチャ事件」のてんまつはいかに?
ヨーロッパからアメリカに渡ったひとびとの
伝統が残るニューイングランド地方。
作者のターシャ・テューダーは、
この地方の歴史や風土を愛し
生涯その伝統的なライフスタイルを守り続けたといいます。
本書でも、その生活スタイルや風景をかいま見ることができます。
2010/9/7 火曜日
大井 :子どもの本売り場
イベント
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こんにちは、子どもの本売場の大井です。
まだまだ厳しい残暑の毎日ですが、
暑さを吹き飛ばすたのしいイベントのご案内を。
先週より、いとうひろしさんの新刊
『ルラルさんのたんじょうび』原画展を開催中です(~15日まで)。
人気のシリーズも今年でなんと20年目。
この機会にあらためて、第1作目の『ルラルさんのにわ』から
全部読み返してみたら、ルラルさんの表情の変化が目に留まって……

左より時計まわりに、
『ルラルさんのにわ』
『ルラルさんのバイオリン』
『ルラルさんのごちそう』
『ルラルさんのじてんしゃ』
『ルラルさんのほんだな』
『ルラルさんのたんじょうび』
(すべて いとうひろし/作 ポプラ社/刊 各1,260円・税込)
最初はちょっとこわそうで、頑なに庭を守っていたルラルさんは、
どんどんやさしく、子どものようなすてきな笑顔になっていくように思えます。
これも「庭のみんな」のおかげ?
ひとやものごととの出会いは、おどろくほど自分に変化をもたらすけれど、
それに気がつくのは振り返ってみてからなのかも、と
ルラルさんの20年を感慨深く感じてしまいました。
今週末11日の土曜日には、いとうひろしさんの
講演会もあります。(当日券も販売します!)
>>「子どもの本の学校」についてはこちら
もしかしたら、ルラルさんシリーズの創作秘話も聞けるかも?
一緒にルラルさんの20周年をお祝いしませんか。
たくさんのお越しをお待ちしています!
2010/8/16 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★もう戻らない……子ども時代の夏休みの空気がここに!★
 |
「P1:ようこそコース」
◆『All the World』
Elizabeth Garton Scanlon/文
Marla Frazee/絵
Simon & Schuster/刊
1,928円(税込) |
休暇で海辺の地方にやってきた家族の、
夏のある一日を描いた詩画集的絵本です。
浜辺では砂あそびを、
畑では夏野菜の収穫を、
そして丘では木登り……と、
自然の中で過ごすことのたのしさと解放感が
ページからあふれるように伝わってきます。
伸びやかな曲線と大胆な構図も見応え充分ですが、
風のように流れる文章も心地よくて魅力的です。
夏休みのゆったりとした空気に包まれたいと思う、
大人の方にもおすすめです。
★ネコ好き人気作家が描く「うちのネコは世界一」物語★
昨年のP3コースで紹介をした
「Molly Who Flew Away」の作者による最新作です。
ブーティは家族みんなに愛されているネコ。
弟ジェフに言わせれば、世界一のピエロだったり、
フットボール選手だったり、バレリーナだったり。
そんなジェフに対して現実的な姉ジニーは、
ピエロだったら拍手にびっくりするだろうし、
フットボール選手なんて危険すぎると、
ことごとくジェフのファンタジーを壊します。
でも、ふたりがブーティのことで意見が一致することもあるんです。
それはブーティが世界一の○○だということ!
ブーティをめぐるジェフとジニーの微笑ましいやりとりに、
思わず笑みを浮かべてしまいます。
ブーティの七変化ぶりも必見です!
2010/8/14 土曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, 絵本作家さん
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こんにちは、編集部の吉原です。
夏休みの真ん中。
旅行に出発前の方もいらっしゃることと思います。
もしもフィンランドへ行かれる方がいらしたら、
クーヨン9月号をお見逃しなく!
ヘルシンキの子どもの本専門店をご紹介していますよ。
そうなんです、クーヨンでは毎月
世界の子どもの本専門店をピックアップ。
店主さんが、おすすめの絵本とともに
子どもの本への情熱を語ってくれています。
これまでにパリ、ボローニャ、バルセロナ、
ニューヨーク、オークランドのお店が登場しました。
さて、フィンランドといえば……
やはりムーミンでしょうか。
こちらはムーミンとミムラねえさんが、
ミイを探して冒険するお話です。
それぞれのページの穴を切り取ると、
次のページにつながっている……というしかけつき。
日本の子どもたちへと寄せられた、
作者のトーベ・ヤンソンのことばがすてきなんですよ。
「わたしの国フィンランドと、日本は、地理的には、とても遠いですね。
でも、おはなしの世界は、たがいにそんなに離れてはいないし、ちがっていないと思います」
旅先で子どもの本の専門店に入ると、なんだかほっとする……
その理由が語られている気がします。
2010/8/13 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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連日のことで、もう言うのも聞くのもイヤになるかとは思いますが
本当に暑い毎日が続いていますね。
さて、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
8月の英語絵本「P2:じっくりコース」は、
古典的名作『The Little Island』をお届けします。
★何度目の夏でも、夏がくれば思い出す名作★
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『The Little Island』
Golden MacDonald (Margaret Wise Brown)/文
Leonard Weisgard/絵
Random House/刊
1,607円(税込)
翻訳版『ちいさな島』
谷川俊太郎/訳
童話館出版/刊
1,575円(税込) |
1947年度のコルディコット大賞受賞作です。
海に浮かぶちいさな島の1年をめぐる情景が
リズミカルな文章と透明感あふれる絵で語られていきます。
作者のブラウンが夏になると訪れていたという
ニューイングランド沖の小島がモデルと言われています。
こと細かな観察眼に作者のこの島に対する深い愛情を感じます。
きっといまも変わらず、きらめく青い海に囲まれて
自身の大地の上に植物を茂らせ、
動物たちを迎え入れながら
き然として存在し続けているのでしょうね。
2010/8/12 木曜日
大井 :子どもの本売り場
イベント
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こんにちは、子どもの本売場の大井です。
3年ぶりに開催した「夏の学校」は、
おかげさまで無事に終了いたしました。
全国からお越しくださった411名の参加者のみなさま、
すばらしいお話と歌と音楽とをくださった講師の方々、
どうもありがとうございました。
朝早くから夜遅くまでの、ハードな日程を駆け抜けて、
それぞれ充実した2泊3日をお過ごしいただけたことと思います。
わたしは販売スペースにいたので、
1編の詩、1冊の絵本、ひとつの歌のことを、
たくさんのお客様と気持ちを共有しながら
お話できたことがとてもうれしかったです。
今回聴いたたくさんの声や歌声が、体中で響くようです。
また来年、みなさんとお会いできたら、と願っています。
ありがとうございました。