■シロナガスクジラ、どれくらい大きいの?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで8月にお届けする絵本をご紹介します。

★地球最大の生きものの神秘に迫る★

◆『The Blue Whale
Jenni Desmond/作
Enchanted Lion Books/刊
2,624円(税込)

タイトルの“Blue Whale”とは、シロナガスクジラのこと。
主人公の男の子と一緒に、この絵本を広げ
美しい絵を見ながら、この地球最大の生きものについて
知識を深めていきましょう。

シロナガスクジラの体長は、約30メートル。
車やトラックが約8台連なった長さと同じです。
体重は平均160トンで、これは、およそカバ55頭分。
視覚と嗅覚が弱い代わりに、聴覚は抜群。
数百キロ離れた仲間の声を聴くことができます。
1日に3500万匹のオキアミを食べ
1回の呼吸で、30分海に潜っていられるといいます。
本来のからだの色は灰色ですが、水の中では鮮やかな青色に見えることから
Blue Whaleの英語名がついたそう。

学術的な内容に、美しい絵が加わり
よりいっそう、シロナガスクジラへの興味をそそります。
文中では、長さがフィート、重さはポンド、距離はマイルで表記されているため
ちょっとわかりにくいなと、感じるかも。
でも、ほかの動物やものに置き換えて、絵で説明があるのがうれしいところ。

世界の海を回遊するシロナガスクジラ。
捕獲が禁止されている現在でも、人間の船舶が発する音が
シロナガスクジラを混乱させることがあるといいます。
これからも、この美しく神秘的な生きものとの共存を
大切にしてきたいものですね。

■ラクダに乗って海へ……!?

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『To the Beach
Thomas Docherty/作 
Templar Books/刊
2,333円(税込)

★さあ海へ行こう! でも、どうやって?★

この夏は海に行きましたか?
何日も前から予定を立てて、準備万端で当日を迎えたら
まさかの雨!なんていうこともありますよね。

この絵本は、まさにその状況。
水着も浮き輪もシュノーケルも準備したのに、外は雨降り……。
それでも海へ行きます。
そう、雨雲を飛び越えて飛行機で! 海の上空まで来たらヨットに乗り換え、
お次はサルと一緒にトラックで移動。ラクダで砂漠を超えると、
そこは、待ちに待った海!!

浮き輪の形にくりぬかれた表紙が特徴的なこの本ですが、
親しみやすくかわいらしい絵柄ながらも、いろいろな乗りものが走りまわり、
風景が次々と変わっていくようすはまさに迫力満点!
躍動感のあるページからワクワク感がめいっぱい伝わってくる、
とびきりたのしい1冊です。
たくさんの乗りものが登場するのもうれしいですね。

海に行ったひとも行かなかったひとも、
夏が終わる前に大冒険はいかがですか?

■スイカの種、飲んだらどうなる?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで7月にお届けする絵本をご紹介します。

★スイカの種を飲んじゃった!★

◆『The Watermelon Seed
Greg Pizzoli/作
Hyperion Books/刊
2,479円(税込)

スイカが大好きなワニの子。
あかちゃんのときから好物で、
大きくなったいまでは、朝食に食べ、昼食にも食べて
夕食には特別の厚切りを食べ、
そして、デザートにも食べるという徹底ぶり。

ところが、あるとき種を飲み込んでしまったことから悲劇が……。
あなかの中で芽が出て、ツルが伸び、やがておなかはパンパン。
きっと皮ふもピンク色になるに違いない。
誰か、助けて!

ワニとスイカ……?
なんだかヘンな組み合わせ。
だって、ワニって確か肉食のはず……。
発想もユニークなら、絵もユニーク。
スイカ色だけ(緑・赤・黒・白)で描かれているんです。

こんなたのしい作品の作者Pizzoliさんは、本作がデビュー作。
これからの作品に注目していきたいですね。

この夏、もうスイカ食べましたか?
スイカを食べるときは、種にご用心くださいね。

■「いけないアリ」の大冒険!

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
7月の英語絵本「P3コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Two Bad Ants
Chris Van Allsburg/作
Houghton Mifflin/刊
2,770円(税込)

<翻訳版>
2ひきのいけないアリ
村上春樹/訳
あすなろ書房/刊
1,512円(税込)

★誘惑にかられたアリの冒険につぐ冒険の果ては……?★

夏休み目前、今回は気持ちがワクワクするこの季節にピッタリの
スリリングな2匹のアリの絵本を紹介します。

女王アリに甘く美しいクリスタルを運ぶため、採取に向かうアリたち。
つらく険しい道のりの果てに辿り着いた先は、よく見るとキッチンのよう……。
そう、アリたちの言うクリスタルとは砂糖のことだったのです。
アリにとっては巨大な砂糖壺から、せっせとクリスタルを運び出すアリたち、
しかし甘い砂糖にどっぷりと浸かって出てこないアリがいます。
砂糖壺の中で悠々とくらしていけると目論んでいた2匹のアリを、
上空から巨大な銀色のシャベルが襲います!!

人間から見れば、なんてことないものだとしても、
アリのサイズから見てみれば、大迫力。
次々と困難に見舞われるアリたちの冒険をどうぞ見届けてください。

翻訳版は、村上春樹さんが訳を担当しています。
オールズバーグの作品は、映画も有名な『急行「北極号」』をはじめ、
何冊も訳されていますので、原書とあわせて、その違いをおたのしみください。
お話も長めでスリリングな冒険話は小学生にもおすすめです。

■めくってたのしいしかけ絵本!

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P1コースで7月にお届けする絵本を紹介します。

★メイシーと一緒にヒヨコを探そう!★

◆『Count with Maisy, Cheep, Cheep, Cheep!
Lucy Cousins/作
Candlewick Press/刊
2,333円(税込)

世界中で大人気、ネズミのメイシーちゃんシリーズです。

きょうも一日が終わり、ニワトリたちもおやすみの時間。
しかし10匹のヒヨコたちが見当たりません。
ヒヨコたちはどこにかくれているのでしょう?

おかあさんのメンドリと一緒にヒヨコを探すメイシー。
馬小屋やトラクターの近く、リンゴの木の上とさまざまな場所を探しますが、
最後の1羽がどうしても見つかりません。
袋の中やハチの巣箱には別の動物がいます。
10羽目のヒヨコはどこにいってしまったのでしょう?

めくってたのしいしかけ絵本です。
お子さんと一緒にメイシーちゃんのヒヨコ探しのお手伝いをしたり、
数をかぞえたり、鳴き声をまねしたりと、
にぎやかにたのしみながらお読みいただける一冊です。

作者のLucy Cousinsさんの絵本は日本でも数多く翻訳されています。
表情豊かでユニークな動物の絵は、見ているだけでたのしくなります。

■わが子のどこがいちばん好き?

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

★あなたのどこが、いちばん好き?★

◆『Everything
Emma Dodd/作
Templar/刊
1,895円(税込)

梅雨が終わればたのしい夏はすぐそことわかってはいても、
しとしとと雨が降る日が続いたり、薄暗く肌寒い日にはなんとなく気持ちも
ふさぎがちになるものですよね。
そんな気持ちをやさしくなぐさめてくれるような、
とびっきりあたたかい絵本をご紹介します。P1コースは英語レベルがいちばんやさしいこともあり、
あかちゃんやちいさな子ども向けの絵本が多いコースです。
おかあさん・おとうさんがあかちゃんに向ける愛情は各国共通でも、
そのことばや表現はそれぞれ。
『Everything』では、わが子を見つめながら「どこがいちばん好きかしら?」と
考えるコアラのおかあさんが登場します。
笑うとキラキラする瞳、しわが寄る鼻、でも困ってる姿も愛しい……。
好きなところの一つひとつはちいさいことですが、
英語だとこんなふうに表現するのかと新鮮に感じられます。

日本でつくられている絵本とは違った雰囲気を味わえるのも英語絵本の魅力。『Everything』は本文のページにふんだんに金の箔が貼られた珍しい絵本です。
本をめくると、落ち葉や雨粒や鏡のような水面がキラキラと輝いてとてもきれい。
ちいさな子どもと過ごす、ささやかだけどかけがえのない時間……
そんな、特別な感じが伝わってきますね。

■そんなこと言われても!?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで6月にお届けする絵本をご紹介します。

今月は、この季節ゲコゲコと鳴く声をよく耳にする
あの生きものが主人公のお話。

★カエルになんてなりたくない!★

◆『I Don’t Want to Be a Frog
Dev Petty/文 
Mike Boldt/絵
Doubleday/刊
2,479円(税込)

とつぜん「ネコになりたい」と、言い出したカエルの子。
「ネコにはなれない」と、言うおとうさんに
「なんで?」と、子ガエル。
「それは、カエルだから」と、答えるおとうさん。
それならウサギになりたいと、カエルの子。
当然なれないと、おとうさん。
そもそも、カエルの何がいけないのかと問われ
湿ってて、ぬるぬるしてて、虫ばかり食べているのがイヤなのだ
と、答えるカエルの子。
そこへ、1匹の犬が登場。
カエル親子の押し問答に、何か進展はあるのでしょうか。

どうやら、カエルがいやでいやでたまらないようすのカエルの子。
確かに、カエルになりたいかと聞かれると、ちょっと微妙かも……。
とはいえ、日本では古来より、鳥獣戯画に描かれたり、
芭蕉の俳句に詠まれたりと、なかなかに風流な存在のカエル。
もうちょっと自分の存在に自信をもってもいいんじゃないかなぁ。

親ガエルと子ガエルの会話でできている、この絵本。
雨降りで出かけられない日は、親子でパートを分けて読み合ってみては
いかがでしょう。

■真夜中にカナヅチの音が……?

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。

だんだん暑くなり、寝苦しくなってくるこの季節。
今月は奇妙な理由で眠れないかぞくの絵本をご紹介します。

★イヌのスタンリーの目的とは!?★

◆『It’s Only Stanley
Jon Agee/作
Dial/刊
2,624円(税込)

毎晩奇妙な音のせいで、眠れない日々を過ごすウィンブルドン一家。
どうやら、イヌのスタンリーが鍵を握っているようです。

夜な夜なかぞくが眠れないくらいの音をたてて、「何か」をつくっているスタンリー。
ある日は大きなタンクをカナヅチで打っていたり、ある日はテレビを修理(!?)し ていたり。

スタンリーは何のために、こんな行動をしているのでしょうか?
スタンリーが出す音の英語と日本語の発音の違いを声に出して比べてみるのも、
おもしろいかもしれませんね。

作者のJon Ageeさんの絵本は日本でも数多く翻訳されています。
表情豊かでユニークな動物の絵は、見ているだけでたのしくなります。

■あかちゃんいろいろ、こんにちは!

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『A Book of Babies
Il Sung Na/作
Alfred A. Knopf/刊
2,333円(税込)

★動物のあかちゃんもそれぞれです★

動物園などから、あかちゃん誕生のニュースを聞くことも多いこの頃。
今月のP1コースは、そんな季節にぴったりのいろいろな動物のあかちゃんが登場する絵本です。

生まれたばかりのアヒルのあかちゃん。
同じようにあかちゃんの動物たちに出会いますが
似ているところや違うところはさまざま。
アヒルと同じように
たくさんのきょうだいに囲まれているのは魚のあかちゃん。
でも動物たちのなかには、ひとりだけで生まれるあかちゃんもいます。
おとうさんのポケットで移動するタツノオトシゴのあかちゃんと、
おかあさんのポケットで移動するカンガルーのあかちゃん。
ふわふわの毛に覆われたシロクマのあかちゃんや、
つるつるした鱗のトカゲのあかちゃん。
そして、一日が終わると……。

愛らしい動物たちが印象的なイルソン・ナさんの絵。
子どもたちに親しみやすい雰囲気で、
日本でも何冊か翻訳出版されています。
うきうきするような明るい色彩とやさしい表情で描かれた
動物のおかあさんやおとうさん、
そしてあかちゃん。

見ているこちらもしあわせな気分にさせられる、
愛情いっぱいの1冊です。

■土の中の「スゴイもの」って!?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで5月にお届けする絵本をご紹介します。

★穴の先に待ち受けるのは……★

◆『Sam & Dave Dig a Hole
Mac Barnett/文
Jon Klassen/絵
Candlewick Press/刊
2,479円(税込)

<翻訳版>
サムとデイブ、あなをほる
なかがわちひろ/訳
あすなろ書房/刊
1,620円(税込)

とんでもなくスゴいものを発見しようと
庭を掘りはじめたSamとDaveと愛犬1匹。
まっすぐ下に掘り進めてみたものの、何も出てきません。
そこで、こんどは横を掘ってみますが、結果は同じ。
お互い逆方向を掘ってみたり、また下へ掘り進めてみたり……。
飲みものもおやつも底をつき、泥まみれでへとへとになったふたりと1匹。
スゴい何かは見つかるのでしょうか。

イラストの中に、地中に隠れているスゴいものが描かれていて
きっとこれを掘り当てるのかな、なんて思って読み進めているととんでもない!
まったく予想を裏切る展開が待っています。

作者のMac Barnettさんは、ミステリー作家としても活躍中なのだとか。
そして、絵を手がけるのは、Jon Klassenさん。
余白とのバランスが絶妙な、落ち着いたきれいな色み。
特徴的な目の表情。
本作で、またもコルデコット・オナーを受賞されています。
ぜひ、きれいな絵とともに、奇妙な世界を体感してみませんか。

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