秋は宮沢賢治特集!

絵本つれづれ No Comments

こんにちは。
厳しい残暑から一転、
この数日で一気に秋に変わった感がありますね。

秋雨に肌寒さを感じながらも、
読書の似合う季節到来にワクワクしています。

東京店子どもの本売り場では、
ただいま宮沢賢治を特集しています。

東京店子どもの本売り場 宮沢賢治特集

秋になると、このひとの本を読みたくなる方も多いのではないでしょうか。

賢治の作品は、これまでたくさんの作家さんが絵本にしてきました。

それぞれが解釈する賢治の世界……
ずらりと並んだそれらの競演を眺めるだけでも価値があります。

さらに今回は、賢治作品を漫画化してきた、
ますむらひろしさんにも焦点をあてました。

空気の匂いや静寂までもがいきいきと立ち上る、
ますむら版宮沢賢治をご覧ください。

また、賢治にとってのイーハトーヴのような存在、
ますむらさんにとっての心象世界と呼べる
「アタゴオル」を描いたシリーズもそろえました。

秋の夜長、どっぷり浸るのにふさわしい
ふたりの作家の世界をどうぞご堪能ください!

「ママ離れ」or「ふるさと恋し」?

英語絵本 No Comments

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
9月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

まずは「P1:ようこそコース」

★子カンガルー、ママの袋から飛び出す!★

「P1:ようこそコース」

◆『Pouch!』
David Ezra Stein/作
Penguin Group USA/刊 
1,714円(税込)

題意の「Pouch」とは、カンガルーの「おなかの袋」のこと。
ある日、子カンガルーのジョーイは、
ママカンガルーの袋からピョンと外へ飛び出します。

自分の足で踏み出す最初の1歩に満面の笑顔を浮かべるジョーイでしたが、
2歩目でハチとはち合わせをしてしまい、
あわててママの袋に飛び帰ります。

再び勇気を出して3歩離れてみますが、
こんどはウサギに遭遇して、また袋に逆戻り。

行ったり戻ったりしながらも、4歩、5歩と前へ踏み出すジョーイ。
少しずつ母離れしていくジョーイの姿に、胸がジーンとしてしまいます。

保育園に通いはじめの子どもたちにもオススメです。
 

★乗ってみようよ、世界が見える大観覧車★

「P3:どきどきコース」

◆『The Giant Wheel』
Andre Usatschow/文
Alexandra Junge/絵
Ingram Pub Services/刊 
1,821円(税込)

動物園の近所にやってきた移動遊園地。
そこには、大観覧車がそびえ立ちます。

それに魅せられた動物園の動物たちが、
ある日、大観覧車に乗ってみると……。

動物園育ちの白クマには北極が、
ワニにはアフリカの川が、トラには密林が……と、
動物たちのまぶたに浮かぶ故郷の情景が眼下に広がります。

大人も子どもも、あっと言う間に本書のファンタジーの世界に引き込まれます。

わたしたちだったら、この大観覧車から何が見えるでしょうか?
郷愁を誘うあたたかな絵本です。

ジャクリーン・ウィルソンさん、イ・オクベさん、菊池日出夫さんが来店します!

絵本作家さん No Comments

こんにちは。
暑かった9月も、ようやく本格的に秋らしくなっていきそうですね。
涼しく過ごしやすくなりそうな今週末に、ぜひご案内したい、
東京店・子どもの本売場のイベントです。
 
●ジャクリーン・ウィルソンさん、イ・オクベさん来日サイン会
 
24日(金)午後3時からは、日本でも大人気の
イギリスの作家ジャクリーン・ウィルソンさんと、
韓国を代表するイラストレーターのイ・オクベさんが
クレヨンハウスにあそびにいらっしゃいます!
この機会にぜひ、ご来店ください。
 
1.jpg
 
『ベストフレンズ』
ジャクリーン・ウィルソン/作
ニック・シャラット/絵
尾高薫/訳
理論社/刊
1,575円(税込)
 
『トレイシー・ビーカー物語』 1・2・3巻
ジャクリーン・ウィルソン/作
ニック・シャラット/絵
稲岡和美/訳
偕成社/刊
1、2巻 各1,050円(税込)
3巻 1,365円(税込)
 
『ソリちゃんのチュソク』
イ・オクベ/絵と文
みせけい/訳
セーラー出版/刊
1,575円(税込)
 
●菊池日出夫さんがご来店します!
 
25日(土)午後には、現在『やまばと』原画展を開催中の
菊池日出夫さんがご来店される予定です。
品切れ中で探している方も多い「のらっこの絵本シリーズ」も
少しご用意できました。
限定販売ですので、お早めにどうぞ!
 
2.jpg
 
たくさんのお越しをお待ちしています!

いとうひろしさんが、おさるのテツガクを語る!

絵本作家さん, イベント No Comments

こんにちは。
東京店・子どもの本売り場の田村です。

朝晩はようやく涼しくなってきましたが、
今年の夏の暑さはきびしかったですね。

その暑さに負けないくらい熱い作家さんが、先日ご来店されました。

11日(土)、クレヨンハウス東京店で
毎月恒例の講演会「子どもの本の学校」があり、
講師に、絵本作家のいとうひろしさんをお招きしました。ito.jpg

「おさるといっしょにテツガクしよう」とのテーマで、
作品に込められた深い深い意味を語ってくださいました。

おさるのまいにち
『おさるのまいにち』
いとうひろし/作
講談社/刊

『おさるのまいにち』からはじまるおさるシリーズは、
南の島で暮らすおさるたちの日常を描いています。

一見、平和でのんびりした日々の繰り返しですが、
シリーズの一冊一冊それぞれに、
自分と他者、実際に見えているものと記憶とのずれ、
などといったテツガク的なテーマが隠されています。

ユーモアとわかりやすい身近な例えを交えたお話に
すとーんと納得したり、もっともっとお話を聞いて
じっくり考えてみたい、と思えたり……。
とても充実した時間でした。

ちいさい頃は、おばあちゃん子だったという、いとうさん。
おじいちゃんが亡くなったとき、
死というものに不安を感じたいとう少年は、
おばあちゃんに、「死んだらどうなるの?」と尋ねました。

するとおばあちゃんは、
「ん? 死んだことないからわかんない」
と即答!

それが幼なごころに腑に落ち、
死が、こわいけれども「不安」ではなくなったそうです。
また、わからないことがあっていいんだ、ということも学んだと言います。

そんなおばあちゃんとのやりとりが、
創作の原点なのかもしれませんね。

講演会後のサイン会では、
イラスト入りのサインをしてくださいました。

ルラルさんのたんじょうび・サイン入り
★いとうひろしさんサイン入り!
『ルラルさんのたんじょうび』

いとうひろし/作
ポプラ社/刊

東京店と、eショップにて冊数限定で販売中です。
どうぞお見逃しなく!
>>eショップ「サイン本コーナー」を見る
>>eショップで、いとうひろしさんの絵本を見る

>>「子どもの本の学校」については、こちら

ご不明な点は、

クレヨンハウス東京店
子どもの本売り場
電話03(3406)6492

までお気軽にお問い合わせください。

ターシャ・テューダーのハロウィーンは……?

英語絵本 No Comments

こんにちは。

まだまだ暑い日が続いていますが、
ときどき吹くさわやかな風に
秋の気配を感じるようになりました。

さて、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
9月の英語絵本「P2:じっくりコース」では、
『Pumpkin Moonshine』をお届けします。

Moonshineとはjack-o-lantern、
カボチャでつくる顔型のぼんぼりの別名のこと。

ひと足早く、ハロウィーンのお話です。

★ニューイングランド地方の伝統の風景がよみがえる★

 『Pumpkin Moonshine』
 Tasha Tudor/作
 Simon & Schuster/刊
 1,607円(税込)

  翻訳版『パンプキン・ムーンシャイン』
  ないとうりえこ/訳
  メディアファクトリー/刊
  1,260円(税込)

ハロウィーンが近い秋の日、
シルビアはコネチカット州の祖父母のもとを訪れます。

カボチャのぼんぼりをつくろうと畑に出たシルビアは、
すばらしく大きなカボチャを見つけます。
しかし、あまりに大きすぎて…。

その後の「カボチャ事件」のてんまつはいかに?

ヨーロッパからアメリカに渡ったひとびとの
伝統が残るニューイングランド地方。

作者のターシャ・テューダーは、
この地方の歴史や風土を愛し
生涯その伝統的なライフスタイルを守り続けたといいます。

本書でも、その生活スタイルや風景をかいま見ることができます。

祝! ルラルさん20周年

イベント No Comments

こんにちは、子どもの本売場の大井です。

まだまだ厳しい残暑の毎日ですが、
暑さを吹き飛ばすたのしいイベントのご案内を。

先週より、いとうひろしさんの新刊
『ルラルさんのたんじょうび』原画展を開催中です(~15日まで)。

人気のシリーズも今年でなんと20年目。
この機会にあらためて、第1作目の『ルラルさんのにわ』から
全部読み返してみたら、ルラルさんの表情の変化が目に留まって……

祝! ルラルさん20周年

左より時計まわりに、
『ルラルさんのにわ』
『ルラルさんのバイオリン』
『ルラルさんのごちそう』
『ルラルさんのじてんしゃ』
『ルラルさんのほんだな』
『ルラルさんのたんじょうび』
(すべて いとうひろし/作 ポプラ社/刊 各1,260円・税込)

最初はちょっとこわそうで、頑なに庭を守っていたルラルさんは、
どんどんやさしく、子どものようなすてきな笑顔になっていくように思えます。

これも「庭のみんな」のおかげ?

ひとやものごととの出会いは、おどろくほど自分に変化をもたらすけれど、
それに気がつくのは振り返ってみてからなのかも、と
ルラルさんの20年を感慨深く感じてしまいました。

今週末11日の土曜日には、いとうひろしさんの
講演会もあります。(当日券も販売します!)
>>「子どもの本の学校」についてはこちら

もしかしたら、ルラルさんシリーズの創作秘話も聞けるかも?

一緒にルラルさんの20周年をお祝いしませんか。
たくさんのお越しをお待ちしています!