<絵本town特集>織茂恭子さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

織茂恭子さん
おりも・きょうこ


『海からきたおじちゃん』

1981年/童心社

●デビュー作の思い出
描きたい絵を思いきり描きたくて、初めて文章にも挑戦した自作絵本です。なんども書き直しましたが、本になったときには、なにものにも勝る喜びがまっていました。
忘れられないデビュー作です。

作家を目指す方々への応援メッセージ
宇宙とは、命とは、生きるとは……それ等の連鎖に出あえるような作品が作れたらなあ……と思っています。

織茂恭子さんの最新刊

まよなかのかくれんぼ
リーブル/刊

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<絵本town特集>あきびんごさんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

あきびんごさん
あき・びんご


『したのどうぶつえん』

2008年/くもん出版

●デビュー作の思い出
還暦を迎えるにあたって、新しい名前、新しい仕事に生まれ変るために選んだのが、「絵本作家あきびんご」でした。「上野動物園の下には、したのどうぶつえんがある」というテーマは、学生時代に思いつき、「いつか本にしてみたい」と思っていた夢を実現できました。それが日本絵本賞をいただいたため、絵本作家とよばれるようになりました。

作家を目指す方々への応援メッセージ
最初の1冊がとても大切なので、とっておきのテーマをみつけたら、あせらずにじっくりと何度も推敲してください。テーマを絵本にするのはわりとかんたんでも、いいテーマを考えつくのはむずかしいですから。

あきびんごさんの最新刊

ゆうだち
偕成社/刊

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■英語のお手紙から、読み取れる気持ち

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
今月は『リディアのガーデニング』で注目を集めた作者による、
日本未翻訳の絵本です。ファンの方必見ですよ!

「P3コース」
◆『The Quiet Place
Sarah Stewart/文
David Small /絵
Farrar Straus Girouxr/刊
2,479 円(税込)

★12通の手紙で綴る物語★

1957年のアメリカを舞台に、
メキシコから移住してきた主人公の半年間を追った一冊です。
物語は主人公から叔母さんに送った手紙だけで構成されています。

主人公のイザベルはアメリカへの引っ越しをきっかけに、
故郷に住むルピタ叔母さんと文通をはじめます。
母国のスペイン語を使わず英語を駆使して、
新しい国でのできごとや心境を書き綴るイザベル。
短い手紙ながらも期待と不安がひしひしと伝わってきます。
やがて、新しいことばが増えていくのと同時に、
イザベルにも新しい世界が少しずつ広がっていって……。

故郷を離れ一家でアメリカに移住することは、
並々ならぬ覚悟が必要だったことでしょう。
実際に1950年代はアメリカを目指す移民が多かったようです。
ことばも文化も違う環境の中で暮らしはじめたイザベルにとって、
叔母との文通はこころの支えであったに違いありません。
物語の最後に見せるイザベルの笑顔が、清々しい読後感もたらし
てくれます。

■やんちゃな愛犬、叱るときは何て呼ぶ?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Good Boy, Fergus!
David Shannon/作
Blue Sky Press/刊
2,479円(税込)

翻訳版:『いいこだ、ファーガス!
小川仁央/訳
評論社/刊 
1,404円(税込)

★やんちゃな愛犬との楽しい毎日★

あなたは犬派ですか? それとも猫派?
今回は猫派のみなさんにも気に入っていただけそうな
やんちゃな子犬、ファーガスの絵本をご紹介します。

ホワイトテリアの子犬、ファーガスはやんちゃ盛り。
猫を見つけては飛び出し、オートバイを見つけては吠えかかり、
植木鉢をひっくり返して泥だらけになって人間の食事をねだる。
そのたびに、ファーガスと暮らす男性は、怒ったりなだめたりと大忙しです。

よく、猫は気まぐれで犬は従順なんて言いますが、
いたずらばかりでやりたい放題のファーガスは、
ひとを振りまわすだけ振りまわして素知らぬ顔です。
それでも不思議とこの絵本の男性、まんざらではないようす。
たしかに、あんなにキラキラした無邪気な瞳で期待を向けられては、
甘やかしてはいけないと思いつつも、
ついなんでも言うことを聞いてあげたくなってしまいますね。

さて、その「Fergus」ですが、
作中では場面によって「Fergie」「Ferg」「Mr.F」などと呼ばれています。
翻訳版「いいこだ、ファーガス!」を見てみると、
それぞれ「ファーくん」「ファー」などと訳されています。
そんな呼び方ひとつとっても深い愛情を感じますね。
原書版を読む時には、甘やかしたりなだめたり、ときには本気で怒ったり、
それぞれの調子をつけて愛犬ファーガスに呼びかけてみてください。

ぜひ、ファーガスとの楽しい毎日を絵本の中で満喫してくださいね。

<絵本town特集>田島征彦さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

田島征彦さん
たじま・ゆきひこ


『祇園祭』
1976年/童心社

●デビュー作の思い出
1976年『祇園祭』を刊行した。10年ほど以前に、同じDNAをもつ征三が絵本を先に出していた。同じような絵を描くから、征三にはできない「型染」という手法で出した。時間はたくさんかかるが、独特の世界が出せた。大変評価を受けた。それから、ドローイングよりこの手法の方がぼくに合っているので、ずっと型染で絵本を制作している。

作家を目指す方々への応援メッセージ
じっくり自分の世界を創って下さい。

田島征彦さんのページ
ホームページ http://tajimayukisyu.wix.com/sobehan1
フェイスブック https://www.facebook.com/yukihiko.tajima

田島征彦さんの最新刊

よしこがもえた
たかとう匡子/文
新日本出版社/刊

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<絵本town特集>あおきひろえさんのデビュー作

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あおきひろえさん
あおき・ひろえ


『パパとぼく』
2004年/絵本館

●デビュー作の思い出
わたしの大好きな小説、ウィリアム・サローヤンの『パパ・ユーアクレイジー』にインスパイアされ、描いた絵本。絵自体は、出版される8年前に出来上がっていたが、出産・育児などが重なり、長い間、わが家の押し入れに眠っていた。あるきっかっけで再び発掘され、日の目をあびることに……。あと少しでくさって死ぬところだった、ギリギリセーフ、崖っぷち作品。

作家を目指す方々への応援メッセージ
絵本作家を目指すのはやめといてほしい。みんなすばらしい才能をもつ若い芽。
そんなに出てきてもうたら、わたしの出番がなくなるじゃないですか!
わたしは、あなたのその才能と、やる気が怖いです。

あおきひろえさんのページ

ホームページ http://www.eonet.ne.jp/~mousebbb/

あおきひろえさんの最新刊

なんでやねん
中川ひろたか/文 鈴木翼/原案
世界文化社/刊

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<絵本town特集>きむらゆういちさんのデビュー作

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きむらゆういちさん
きむら・ゆういち

『○△ジャンボかいじゅう』
1979年/ポプラ社
*現在お取り扱いできません。

●デビュー作の思い出
造形作家だったボクに、マル・サンカク・シカクの形を使った幼年童話を作って欲しいと頼まれたのがきっかけ。でも童話を書くことが楽しくなって、同時にあと2冊も書き上げてしまった。それは『王さまはチビちゃんだって』 (岡本颯子/絵 1981年/ポプラ社*)と『コロコロちゃんはおいしそう』(1980年/ポプラ社*)です。
*現在お取り扱いできません。

作家を目指す方々への応援メッセージ
特別な技術も、特別な機械や道具も使わず、いつでもどこでも、たったひとりでも、面白いものさえ書けば、明日からベストセラー作家になれる、という世界です。全ての人にチャンスあり。

きむらゆういちさんのページ

ホームページ http://www.kimura-yuuichi.com/

きむらゆういちさんの最新刊

おっとあぶない かわのなか
みやにしたつや絵
福音館書店/刊

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<絵本town特集>今江祥智さんのデビュー作

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今江祥智さん
いまえ・よしとも

『山のむこうは青い海だった』
1960年/理論社

●デビュー作の思い出
いきなりの「注文原稿」で新聞連載というので、夢のようだった。
とにかく読んでたのしいもの、元気が出るものを-と考えて書いたもの。

作家を目指す方々への応援メッセージ
子どものほんを1冊読んだら、おとなの本も1冊読む-。これをつづけると、「子どもからおとなまでが読める」テキストが書けてきたので、おすすめ。

今江祥智さんの最新刊

子どもの本の海で泳いで
宇野亜喜良/画
BL出版/刊


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<絵本town特集>大島妙子さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

大島妙子さん
おおしま・たえこ

『たなかさんちのおひっこし』
1993年/あかね書房

●デビュー作の思い出
ラフのやり直しを何度か繰り返し、やっとのこと「出版」が決まってからも、半信半疑で絵を描きはじめ、全然イメージ通りには描けず(今、見返しても恥ずかしい……)、本当に大変でした。本が出来上がって、手にとってみると、「じゅわ~ん」とうれしさがこみあげてくるのだけど、どこかでまだ恥ずかしい気持ちでした。その日の夜は、もちろん、枕元に置いて寝ました。

作家を目指す方々への応援メッセージ
デビュー作の制作途中で、つまづいている時に、ある方からいただいた言葉の、ほんの一部を、『ここだけの話』ってことで……。「ラフが出来たら、あとは『これは絶対オモシロイんだ』とココロの中でつぶやきながら描き進めてみてはどうだろうか。『楽(らく)』して『楽』な部分を作り出している人なんていないのですから……」
これで私は頑張れました。

大島妙子さんの最新刊

はなちゃんとぷーのおみせやさん
ねこしおり/作
小峰書店/刊

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■恐竜をお茶会に招待すると……?

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
今月は、ある特別なゲストを招いたお茶会のお話です。

★お茶会に招かれた特別なゲストとは?★

◆『Tea Rex
Molly Idle/作
Viking/刊
2,479円(税込)

コーデリアは、特別な友人をお茶会に招待しました。
そのゲストとは、なんと恐竜。
大きなからだを応接室へ招き入れるだけでもひと苦労。
着席してもらうと、世間話をたのしみます。
でも、興奮すると吠えてしまうこともあるので、ご用心。
軽食を出すときには、好みを配慮しないと
ほかのゲストを食べかねません。
そして、いよいよお待ちかねのお茶。
ここでも、恐竜のマナーには目を見張るものがあり……。
さて、主催者のコーデリアがとった対応は?

封印の押された招待状に、ドレスアップしたゲスト。
決められたルールのなかで進められていく、優雅なお茶会。
フォーマルなお茶会を舞台にしながらも、古めかしさを感じないのは
テンポのよいユーモアあふれるストーリー展開と
恐竜と友達になってしまうほど、自由闊達な少女
コーデリアが主人公だからでしょうか。

作者のIdleさんは、
『シュレック』などの映画製作会社・ドリームワークスのアニメスタジオ勤務のあと、
絵本作家になられたそう。
クラシカルな要素と、現代の要素がうまく融合しているのも、
なんだか納得してしまいます。
やわらかな色づかいと、動きのある絵でつづられた現代のファンタジー。
ぜひ、お茶とともにたのしんでくださいね。

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