<絵本town特集> 竹内通雅さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作! No Comments

竹内通雅さん
たけうち・つうが


『かぼちゃにしたら・・・』
1996年/講談社
*現在お取り扱いできません

デビュー作の思い出
絵本に関心があったわけではないのだけれど、編集者の友人に「あなたは絵本が作れそうだから、絵本やらない?」と誘われました。「いいよ~、やるやる」って安請け合いしたものの、当時イラストレーターとしての仕事が多忙だったのと、いざ絵本を作るとなると「う~ん、いったいどうしたらいいの?」状態が続き、依頼されてから出版までに5年もかかってしまいました。それが40歳ちょい手前のことでありました。 『かぼちゃにしたら・・・』は内容も絵肌も、かなりシュールで重厚な作風です。自分では今でも、いい絵本だなあ、好きだなあ、と思ってるんだけれど、たぶんもう売ってないよ。残念ね。

●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本の絵は、上手くないほうがいいって言う人もいるけど、そんなことはないですよ。人間の仕事は、実は何をするにしても技術が必要なものなんです。世の中で絵本作家だけが、技術の鍛錬や習得を免除されてるなんて、そんなことあるわけないもん。 最低限、自分の表現に見合った絵を描けるくらいの技術は習得したほうがいいですよ! このおじさんは感性だけで絵本を描いていると思われがちだけど、そんなことはないんです。まあ、構築と破壊を繰り返してはきましたけれども……。

竹内通雅さんのページ
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竹内通雅さんの最新刊


じごくのさたもうでしだい
もとしたいづみ/文
ひかりのくに/刊


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<絵本town特集> 中辻悦子さんのデビュー作

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中辻悦子さん
なかつじ・えつこ


月刊絵本フレンドシリーズ第4巻第2号
『ふうせんのたび』 難波尚子/文  1976年/新進

デビュー作の思い出
1976年5月1日発行。当時、美術活動と同時にデパートの宣伝部で広告デザインの仕事をしていたので、印刷物のための原稿作りと同じように墨版だけを描いて色の部分をカラーチップで指定するという方法で絵本の原稿を作っていました。グラデーションも%(パーセント)で指定していたので、色付きの原画が残っていないことが、今となっては残念に思います。はじめての絵本は、文をいただいてから絵を描いたので、自分の中でどれだけお話の夢をふくらませるかというところに苦心しました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
子どもにおもねることなく、自分の気持ちと子どもの心のピントがあう位置を見つけて、新しい表現方法で絵本の世界が広がるよう、楽しく考えて制作することを自分にも言い聞かせながら、絵本作家を志す方々にも応援メッセージとして贈ります。

中辻悦子さんの最新刊


あみだだだ
谷川俊太郎/文 元永定正/絵 中辻悦子/構成
福音館書店/刊


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