■何を基準にちいさい・大きい?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
12月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『You Are (Not) Small
anna Kang/文 
Christopher Weyant/絵
Two Lions /刊 
2,479円(税込)

★きみは「大きい」の?「ちいさい」の?★

今回ご紹介するのは、「大きい」「ちいさい」で会話が展開していく絵本。
もふもふとしたちいさなくまと、堂々たる大きなくま。
同じようなサイズの仲間を引き連れて「きみたちはちいさいね」とか
「いいや、ちいさくないよ、そっちこそ大きいよね!」
などと言い合いをはじめますが……。

ちいさな子どもにとって、大きい・ちいさいは一大事。
数ヶ月前よりも大きくなっているとうれしかったり、
お友だちやきょうだいと比べて一喜一憂してみたり。
ぬいぐるみのようなくまたちのそんなやりとりは
子どもたちのようで微笑ましくもあります。
しかし、そんな「大きい」「ちいさい」はけんかになりがちな話題でも。
ついついムキになってしまった、くまたちのもとに現れたのは……!

くまが登場する絵本は意外と多く、ブッククラブでもたくさん紹介していますが、
作家さんによってタイプもいろいろ。
テディベアのようなかわいい子ぐまや、森にすむどっしりしたくままで……
数あるくま絵本のなかから、ぜひお気に入りを探してくださいね。

■古きよき農場のクリスマス

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで12月にお届けする絵本を紹介します。

★こころあたたまるクリスマスのお話です★

◆『Apple Tree Christmas
Trinka Hakes Noble/作
Sleeping Bear Press/刊
2,479円(税込)

今回の絵本はクリスマスにぴったりの、家族みんなで読みたいお話です。

1881年、米国中西部の農場に住む一家と、そこにある1本の古いリンゴの木の物語。
農場に住む少女カトリナは、大きなリンゴの木に登ってスケッチをしたり、
秋には家族でリンゴを収穫して、料理やクリスマス用の飾りをつくったりと、
とても大切にしています。そんな思い出いっぱいの木が、三日三晩続いた雪嵐で
倒れてしまいます。
クリスマスをたのしめないほど悲しみに暮れるカトリナに、
おとうさんから贈りものが……。

家族の愛情あふれる日々もさることながら、当時の農場でのひとびとの生活も
興味深く読み解くことができます。

ノスタルジックな水彩画は、その美しさを大人もたのしむことができるので、
プレゼントにもオススメの一冊です。

■そのツリーを飾るものは……?

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで12月にお届けする絵本をご紹介します。

みなさんは、クリスマスツリーを飾っていますか。
今月は、クリスマスの夜にあらわれたすばらしくすてきなツリーのお話です。

★聖夜にあらわれた驚きのツリー★

My Wonderful Christmas Tree
Dahlov Ipcar/作
Islandport Press/刊
2,479円(税込)

<翻訳版>
わたしのすてきなクリスマスツリー
やましたはるお/訳
BL出版/刊
1,620円(税込)

クリスマスの夜、窓の外を見上げた主人公。
目の前に広がる情景に思わず目を奪われます。
それは1本の大きな木。
木の真上には、大きなひとつ星が煌々と輝き
豊かな枝を驚くべきものが飾ります。
その一つひとつをつぶさに見た主人公、
すばらしいクリスマスツリーに歓喜します。

いったいどんなツリーだったのか、
それは、読んでのおたのしみ。

構図が美しいクラシカルな絵と
韻を踏んだ詩情豊かな文章。
この絵と文が、聖夜にあらわれた驚くべきツリーを
よりいっそう美しくおごそかに見せてくれます。

米国メイン州で大自然に囲まれて暮らしているという作者のIpcarさん。
自然がつくり出したこのすばらしいクリスマスツリーを
本当に目にしたのかもしれませんね。

■「クレヨンハウス絵本大賞」作品募集します!

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こんにちは、編集部の吉原です。

クレヨンハウスは、おかげさまで2016年、40周年を迎えます。
これからも、子どもの居場所をもっと豊かに、たのしくしていきたい。
そんな思いで、新作絵本の公募を行うことにしました。

クレヨンハウスでは長らくこのような公募を行っていませんでした。
絵本作家を志す方、新しい絵本の世界を拓きたい方は、
この機会にぜひご応募ください。

搬入は2016年の8月、発表は2016年の12月5日です。
皆様の力作、たのしみにお待ちしております!
詳細はこちらでご覧ください。

http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/40th-ehontaishou.aspx


駒形克己さんデザイン40周年限定ロゴ

■やさしい夜はモノトーン

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで11月にお届けする絵本をご紹介します。

★夜の世界をのぞいてみよう★

The Night World
Mordicai Gerstein/作
Little, Brown/刊
2,624円(税込)

愛猫シルビアの鳴き声で目を覚ました少年。
外に出たがるシルビアを追って部屋を出ると
あたりは一面まっ暗。
自分の家の中なのにまるで知らない場所のよう。
「もうすぐ。早く。」と、急ぐシルビアに続いて外へ出ると
夜露で湿った草と、あたたかい夜気がからだを包みます。
星明りに照らされた庭では、花は色を消して香りだけが漂い
シカの影、それからウサギらしき形も見えます。
動物たちは、「もうすぐ。」「もうすぐ。」と、ささやいています。
やがて、鳥たちが「来たよ。」と、さえずりはじめ
そこで、少年が目にしたものは……。

タイトルどおり、この絵本の大半は夜の世界。
影の濃淡で描かれたモノトーンのページが続きます。
色がないとつまらない?
そんなことはありません。
あらゆる物の輪郭がやわらかく溶け合う夜の情景は
なんだか夢を見ているような心地よさ。
どこまでも広がっていくようで、見飽きることはありません。
見ているうちに不思議と暗闇が親しいものに感じられてきます。

日一日と、夜が長くなるいまの時期、
たまには明かりをすべて落として、
夜がつくり出す世界に親しんでみてはどうでしょう。

■ひとりと1匹、おかしな画家コンビ

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こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
11月の英語絵本「P3コース」でお届けした絵本を紹介します。

◆『Remy and Lulu
Kevin Hawkes/作
Hannah E.Harrison/細密画 
Alfred A.Knopf/刊 
2,624円(税込)

★犬のルルが描くのはどんな絵画?★

ひとくちに絵画といっても、風景画や静物画、写真と見まちがうようなものから、
ひと目見ただけでは何が描いてあるのかわからないようなものまで
それぞれの魅力がありますよね。

独学で絵画を勉強した犬のルルが出会ったのは、
旅をしながら肖像画を描く画家のレミー。
「似せるのではなく、本質を描くんだ」と語る彼が描くのは
なんともワイルドな抽象画。
前衛的な作品はなかなか理解されず、毎日の食事にも困るありさまでしたが、
レミーの代わりにルルが描いた精密画が評判をよんで……。

レミーの大胆な絵画とルルの緻密な絵画。
まったくタイプの違う作品を描くふたりですが、
同じ画家としてお互いの作品を認め合う姿が
ちいさな仕草やかけることばからもひしひしと伝わってきます。
そんなレミーだからこそ、ルルの描く美しい色彩や精密なタッチに衝撃を受け
自信をなくしてしまいますが、
彼の絵がもつ魅力を思い出させるのもまたルルなのです!

アーティストらしく純粋で少し不器用なところも魅力的なレミーと
ちいさなからだでちょこちょこと筆を動かす犬のルル。
なんとも愛らしいひとりと1匹の画家コンビ、
彼らが描く作品も魅力的な一冊です。

■ネコと一緒にてっぺん気分!

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P1コースで11月にお届けする絵本を紹介します。

★ネコが見つけたお気に入りの場所★

◆『Tiptop Cat
C. Roger Mader/作
Houghton Mifflin Harcourt /刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
てっぺんねこ
C・ロジャー・メイダー /作
灰島かり/訳
ほるぷ出版/刊
1,620円(税込)

今回の絵本は『まいごになったねこのタビー』(徳間書店)でも知られる、
C.ロジャー・メイダーのお話です。
著者が描くネコは、リアルでとても愛らしく、ネコ好きな方にはぜひ手にとって
いただきたい絵本です。

誕生日プレゼントとして新しい家にやってきた、1匹のネコ。
お気に入りはバルコニーをつたって登る屋根の上!
世界のてっぺんにいるような気分になれる場所です。

ある日バルコニーでハトを見たネコ。野生に戻って飛びかかったら……
ハトは飛び立ち、ネコは落下。
骨は折れなかったものの、こころが折れてしまったネコは、
以来屋根の上に登らなくなります。
ところが、バルコニーにやってきたカラスを見て、また野生が……。

漫画のコマ割りのような手法で描かれたシーンでは、その特徴をとらえた
ネコの動きで、ソロリソロリと獲物に近づくようすが伝わってきます。
屋根の上から見渡す街の景色も美しく、見ごたえがあります。

■『ケーキをもって』原画展が名古屋で開催中!

イベント, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、編集部の滝西です。
愛知県周辺にお住まいの浦中こういちさんファンのみなさま、お待たせいたしました!
ただいま、名古屋のメルヘンハウスさんで、『ケーキをもって』の原画展が開催中です(11月3日まで)。


(許可をいただいて撮影しています)

先日、25(日)には記念の絵本コンサート&ワークショップも開催されました。
読むのはもちろん……『ケーキをもって』!
原画を見ながら浦中さんが読んでくれるのは、原画展ならではですね。

そして、2作目の刊行も決まった『浦中こういちの紙皿シアター くるくるポン!』も。
ワークショップでは、みなさん真剣にたのしく、思い思いの紙皿シアターをつくっていました。

浦中さんの原画を見られる機会、ぜひお見逃しなく!

ケーキをもって
浦中こういち/作
クレヨンハウス/刊
1,080円(税込)

浦中こういちの紙皿シアター くるくるポン!
浦中こういち/作
クレヨンハウス/刊
2,500円(税込)

■妹が心配すぎる!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで10月にお届けする絵本をご紹介します。

★妹の幼稚園の予行練習をしなくっちゃ★

◆『Eva and Sadie and the Best Classroom Ever!
Jeff Cohen/文
Elanna Allen/絵
Harpercollins/刊
2,624円(税込)

セイディには、もうすぐ幼稚園(kindergarten)にあがる妹のイヴァがいます。
セイディはイヴァのことが心配でなりません。
だって幼稚園に行けば、それまでのプリスクール(preschool)みたいにお昼寝
はできないしランチだって、お弁当ではなくカフェテリアで選ばなくてはなりません。
そこで、セイディは妹のために、家で幼稚園の予行練習をすることにしました。

部屋を教室に見立てると、基礎的な読み書きに、歌の数々、カフェテリアでの並び方、
それから算数のワークシートをやって、次は鉄棒の練習……。
日が暮れる頃には、イヴァはすっかりへとへとになってしまいました。
そして、迎えた幼稚園初日。
さて、ふたりの練習の成果は?

本文中に出てくる“preschool”と“kindergarten”。
日本ではなじみが薄いため、わかりにくく感じるかもしれません。
アメリカでも州によって異なるようですが、おおまかにいえば
preschoolは、おむつが取れてから5歳くらいまでの子どもが通うところで
kindergartenは、小学校に上がる前の準備期間として1年か2年通うところ。
さらに、kindergartenは小学校に併設されていることが多く、
ここで集団生活のルールを学んだり、簡単な読み書きを習ったりするそうです。

日本とアメリカ、学校制度に違いはあっても
この姉妹のやりとりには、大いに共感するのではないでしょうか。
妹を心配するあまり、知っていることすべてをおしえようと奮闘する姉セイディ。
そんなおねえさんのペースにふりまわされながらも、一生懸命ついていく妹のイヴァ。
仲よし姉妹のほほえましい日常を、もっと読みたいひとは
『Eva and Sadie and the Worst Haircut Ever!』も、ゼヒどうぞ!

■きょうだいなんていらない?

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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで10月にお届けする絵本を紹介します。

★エルモアの成長がほほえましい★

◆『The New Small Person
Lauren Child/作
Candlewick Pr/刊
2,624円(税込)

<翻訳版>
ほんとうはなかよし エルモアとアルバート
明橋 大二/訳
1万年堂出版/刊
1,728円(税込)

ひとりっ子のエルモアは、テレビも、おかしも、おもちゃも
みーんなひとり占め。
両親もエルモアだけをかわいがってくれます。
ところがある日、「ちいさいひと」がかぞくに加わり、
エルモアの生活が一転。

なにひとつひとり占めできなくなってしまったエルモアにとって、
なにをしても許される「ちいさいひと」は、かなり目障りな存在に。
ところがある夜、変化が起きます。

きょうだいができたときのさびしい心情。
そして、誰かがいるからこそ、たのしめることの発見や、
ひとを思いやる気持ちが芽生えること。
エルモアの成長する姿をおたのしみください。

イギリスの人気作家、ローレン・チャイルドの
ユーモアのあるイラストには、子どもらしい表情が
あふれています。
エルモアと「ちいさいひと」の会話も、やんちゃで元気いっぱい。
役になりきってたのしんで会話してみましょう。

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