2015/7/30 木曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
こんにちは、編集部の吉原です。
毎日暑いですね。
きょうは絵本ブログ読者の皆様に、
クレヨンハウスの「海の絵本」で「暑中お見舞い申し上げます」!
絵本の海は広いので、それぞれまったくムードの違う4冊です。
気分に合わせて、泳いでみてください。
◎バカンス気分を味わいたいなら……
『マリーナ』
ベーメルマンス/作
ふしみみさを/訳
クレヨンハウス/刊
1,944円(税込)
「マドレーヌ」シリーズでおなじみ、ルドウィッヒ・ベーメルマンスのユーモア絵本。
主人公のアシカのマリーナは、お話がはじまるなりサメに食べられてしまうんですが、
おとぼけ者のイルカたちが助けてくれるお話。
ベーメルマンスが描く海辺の生きものたちは超・個性派ぞろい。
看護士のヒポポタマスさんなど、必見ですヨ。
◎子どもの頃の海に再会したいなら……
『海のおっちゃんになったぼく』
なみかわみさき/文
黒井健/絵
クレヨンハウス/刊
1,404円(税込)
海で拾ったビー玉が「ぱちん」とはじけて海になった!
しかも、どんどん大きくなって……。
手に負えなくなった海をどうすればいいの?
「ぼく」の泣き出したいような気持ち、どきんどきんと伝わります。
黒井健さんの絵が、美しく涼やかです。
◎ゾッとしてクールダウンしたいなら……
『ちがうねん』
ジョン・クラッセン/作
長谷川義史/訳
クレヨンハウス/刊
1,620円(税込)
「このぼうし ぼくのと ちがうねん。とってきてん」
つまり、だれかさんの大事な帽子を失敬してきたお魚くん。
帽子の持ち主は、とーっても大きな魚です。
「きっとまだねてるわ」
「ぼくのことなんか あやしめへんわ」
と余裕をかましているのですが……ああ、大きな魚がすぐ後ろに!
最後のページで、ゾーッと涼めます。
◎お祭り気分で盛り上がりたいなら……
『うみのカラオケ』
スズキコージ/作
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)
海辺で「大漁節」をうたうのは、タイさん。
つられていろいろな面々がやってきて、持ち歌を熱唱!
作者のスズキコージさんが少年時代、ラジオで聴いていた歌も登場します。
暑いときはもう、思い切り熱く盛り上がるのもイイですね!
2015/7/16 木曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで7月にお届けする絵本をご紹介します。
★スイカの種を飲んじゃった!★
◆『The Watermelon Seed』
Greg Pizzoli/作
Hyperion Books/刊
2,479円(税込)
スイカが大好きなワニの子。
あかちゃんのときから好物で、
大きくなったいまでは、朝食に食べ、昼食にも食べて
夕食には特別の厚切りを食べ、
そして、デザートにも食べるという徹底ぶり。
ところが、あるとき種を飲み込んでしまったことから悲劇が……。
あなかの中で芽が出て、ツルが伸び、やがておなかはパンパン。
きっと皮ふもピンク色になるに違いない。
誰か、助けて!
ワニとスイカ……?
なんだかヘンな組み合わせ。
だって、ワニって確か肉食のはず……。
発想もユニークなら、絵もユニーク。
スイカ色だけ(緑・赤・黒・白)で描かれているんです。
こんなたのしい作品の作者Pizzoliさんは、本作がデビュー作。
これからの作品に注目していきたいですね。
この夏、もうスイカ食べましたか?
スイカを食べるときは、種にご用心くださいね。 |
2015/7/16 木曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
7月の英語絵本「P3コース」でお届けした絵本を紹介します。
◆『Two Bad Ants』
Chris Van Allsburg/作
Houghton Mifflin/刊
2,770円(税込)
<翻訳版>
『2ひきのいけないアリ』
村上春樹/訳
あすなろ書房/刊
1,512円(税込)
★誘惑にかられたアリの冒険につぐ冒険の果ては……?★
夏休み目前、今回は気持ちがワクワクするこの季節にピッタリの
スリリングな2匹のアリの絵本を紹介します。
女王アリに甘く美しいクリスタルを運ぶため、採取に向かうアリたち。
つらく険しい道のりの果てに辿り着いた先は、よく見るとキッチンのよう……。
そう、アリたちの言うクリスタルとは砂糖のことだったのです。
アリにとっては巨大な砂糖壺から、せっせとクリスタルを運び出すアリたち、
しかし甘い砂糖にどっぷりと浸かって出てこないアリがいます。
砂糖壺の中で悠々とくらしていけると目論んでいた2匹のアリを、
上空から巨大な銀色のシャベルが襲います!!
人間から見れば、なんてことないものだとしても、
アリのサイズから見てみれば、大迫力。
次々と困難に見舞われるアリたちの冒険をどうぞ見届けてください。
翻訳版は、村上春樹さんが訳を担当しています。
オールズバーグの作品は、映画も有名な『急行「北極号」』をはじめ、
何冊も訳されていますので、原書とあわせて、その違いをおたのしみください。
お話も長めでスリリングな冒険話は小学生にもおすすめです。 |
2015/7/16 木曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P1コースで7月にお届けする絵本を紹介します。
★メイシーと一緒にヒヨコを探そう!★
◆『Count with Maisy, Cheep, Cheep, Cheep!』
Lucy Cousins/作
Candlewick Press/刊
2,333円(税込)
世界中で大人気、ネズミのメイシーちゃんシリーズです。
きょうも一日が終わり、ニワトリたちもおやすみの時間。
しかし10匹のヒヨコたちが見当たりません。
ヒヨコたちはどこにかくれているのでしょう?
おかあさんのメンドリと一緒にヒヨコを探すメイシー。
馬小屋やトラクターの近く、リンゴの木の上とさまざまな場所を探しますが、
最後の1羽がどうしても見つかりません。
袋の中やハチの巣箱には別の動物がいます。
10羽目のヒヨコはどこにいってしまったのでしょう?
めくってたのしいしかけ絵本です。
お子さんと一緒にメイシーちゃんのヒヨコ探しのお手伝いをしたり、
数をかぞえたり、鳴き声をまねしたりと、
にぎやかにたのしみながらお読みいただける一冊です。
作者のLucy Cousinsさんの絵本は日本でも数多く翻訳されています。
表情豊かでユニークな動物の絵は、見ているだけでたのしくなります。
|
2015/7/6 月曜日
長谷川: 編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
こんにちは。編集部の長谷川です。
これからやってくる夏にぴったりの絵本ができました!
『おばけイカにきをつけろ おとうとうさぎ!』です。
本作は、北欧はスウェーデンの人気絵本作家
ヨンナ・ビョルンシェーナさんの
「おとうとうさぎ」シリーズ最新刊です。
おばけイカは、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に
出てくる「クラーケン」みたいな海の怪物。
このおばけイカから、気弱なおとうとうさぎが
にいさんうさぎとねえさんうさぎを
助け出そうというのですから、いったいどうやって!?
と、ハラハラドキドキ。
おとうとうさぎは、無事に
ふたりを助け出せるのでしょうか!?
このシリーズは、スウェーデンの子どもたちが選ぶ
本の人気投票「BOKJURYN」で、
2007年と2010年に第1位に輝きました。
北欧らしい色使いと、子どもも大人もたのしめる
あそびごころが盛りだくさんの本作を
ぜひお手にとってみてください!
『おばけイカにきをつけろ おとうとうさぎ!』
ヨンナ・ビョルンシェーナ/作
ヘレンハルメ美穂/訳
クレヨンハウス/刊
1,512円
2015/7/2 木曜日
滝西 :編集部
イベント, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
こんにちは、編集部の滝西です。
お知らせしていたように、6月28日(日)、クレヨンハウス大阪店にて、
浦中さんのあそび歌&絵本ライブ、そして紙皿ワークショップが開催されました!
そのようすをお伝えいたします。
● あそび歌&絵本ライブ
午前中は、大阪店の2Fで「あそび歌&絵本ライブ」を。
予想していたよりも多くのみなさんが、開店すぐから集まってくださり、うれしい限りでした!
『浦中こういちの紙皿シアター くるくるポン!』では、プリンから飛び出すスプーンのしかけに「スプーン、もういっかい!」という声が出たり、
『キャベツをもって』では、女の子と一緒に「ぱち ぱち ぱち ぱち」と手拍子をしたり。子どもも大人も夢中になるひとときでした。
●紙皿ワークショップ
午後は、大阪店のおとなりのショールームで、「紙皿ワークショップ」を。
保育士さんや読み聞かせに携わるみなさんにご参加いただきました。
自分たちでアイデアから考えての紙皿シアターづくり、それぞれの味がある紙皿ができあがっていて、見ているわたしもつくりたくてウズウズしてしまいました。
今週末7月4日(土)には、「東京国際ブックフェア」の児童書ブースでも紙皿ワークショップを開催予定です。ぜひ、お子さんと参加してみてくださいね。
8月1日(土)~3日(月)の「夏の学校」は、満員御礼となりました! ありがとうございます。
ご参加のみなさまにお会いできること、たのしみにしております。
2015/7/1 水曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
Comments Off
こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
★あなたのどこが、いちばん好き?★
◆『Everything』
Emma Dodd/作
Templar/刊
1,895円(税込)
梅雨が終わればたのしい夏はすぐそことわかってはいても、
しとしとと雨が降る日が続いたり、薄暗く肌寒い日にはなんとなく気持ちも
ふさぎがちになるものですよね。
そんな気持ちをやさしくなぐさめてくれるような、
とびっきりあたたかい絵本をご紹介します。P1コースは英語レベルがいちばんやさしいこともあり、
あかちゃんやちいさな子ども向けの絵本が多いコースです。
おかあさん・おとうさんがあかちゃんに向ける愛情は各国共通でも、
そのことばや表現はそれぞれ。
『Everything』では、わが子を見つめながら「どこがいちばん好きかしら?」と
考えるコアラのおかあさんが登場します。
笑うとキラキラする瞳、しわが寄る鼻、でも困ってる姿も愛しい……。
好きなところの一つひとつはちいさいことですが、
英語だとこんなふうに表現するのかと新鮮に感じられます。
日本でつくられている絵本とは違った雰囲気を味わえるのも英語絵本の魅力。『Everything』は本文のページにふんだんに金の箔が貼られた珍しい絵本です。
本をめくると、落ち葉や雨粒や鏡のような水面がキラキラと輝いてとてもきれい。
ちいさな子どもと過ごす、ささやかだけどかけがえのない時間……
そんな、特別な感じが伝わってきますね。 |