2012/8/14 火曜日
 早崎 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『How Do You Feel?』 
Anthony Browne/作 
Candlewick Press/刊 
1,544円(税込) 
 
★あんな気持ち、こんな気持ち。 
絵で一目瞭然な、「気持ち」のいろいろ。★ 
 
  
 
ゴリラやサルの絵本で定評のあるアンソニー・ブラウン、 
最新作はサルの子を主人公にした「気持ちの絵本」です。 
ことばではなかなか説明しづらい「気持ち」を、 
表情豊かな絵とかんたんな英語で教えてくれます。 
「さみしい」とサルの子はちいさくちぢこまり暗い表情、 
「うれしい」と両手両足を大きく広げて満面の笑顔を見せます。 
そのほか、怒ったり、驚いたり、恥ずかしがったり、自信満々 
だったり……。 
サルの子の一喜一憂する姿がなんともかわいいです。 
たった1枚の絵で表現される「気持ち」はどれも一目瞭然、 
日本語を介さずに英語のままでたのしめます。 
 
そして「P3コース」。
◆『Mouse & Lion』 
Rand Burkert/文 
Nancy Ekholm Burkert/絵 
Michael Di Capua Books/刊 
1,852円(税込) 
 
★大迫力のイラストで堪能する、 
イソップ童話『ライオンとねずみ』★ 
 
  
 
イソップの名作童話『ライオンとねずみ』が、 
美しい絵と簡潔な文章で見事に蘇りました。 
毛の1本1本まで丁寧に描き込まれたイラストは、 
思わず見とれてしまうほど細密です。 
大判なのでページによっては動物がほぼ実物大! 
口を大きく開けたライオンが大迫力で迫ります。 
ネズミがライオンに食べられそうになる場面では声を上げ、 
ライオンが罠にはまる場面では息をのみ、 
まるで自分がその場にいるかのような臨場感! 
読んだひとだけが味わえる醍醐味です。 
勇気も知恵も力もからだの大きさには関係ないことを、 
ちいさなネズミがおしえてくれますよ。 | 
 
 
 | 
	 
		
		
		2012/8/3 金曜日
 大井 :子どもの本売り場
		絵本作家さん,  クレヨンハウス出版の絵本
		No Comments
		
		こんにちは、子どもの本売り場の大井です。
このところ、作家の方々が続けて来店くださいましたので、ご紹介しますね。
まずは、スロヴァキアから帰省中の降矢ななさんがご来店。
今年のはじめに原画展を行った『ひめねずみとガラスのストーブ』に
サインをしていただきました!


『ひめねずみとガラスのストーブ』 
安房直子/作 
降矢なな/絵 
小学館/刊 
1,575円(税込)
岡田淳さんは新刊『願いのかなうまがり角』に初サインとのこと! 
おなじみ『ネコとクラリネットふき』はサイン本夏バージョンをつくっていただきました。 
ネコが何を思っているか、一冊一冊違います。 
  
  
『ネコとクラリネットふき』 
岡田淳/作 
クレヨンハウス/刊 
1,223円(税込) 
そして、スイスから、マーカス・フィスターさんがご来店くださいました。 
用意してきてくださったプレゼントの色紙、店頭に飾っているので 
ぜひ見てくださいね! 
新刊『おしえておしえて』と『にじいろのさかな』にサインしていただきました! 
冊数限定ですので、お早めにどうぞ(現在、サイン本は店頭販売のみです)。 
  
『おしえておしえて』 
マーカス・フィスター/作 
谷川俊太郎/訳 
講談社/刊 
1,575円(税込) | 
 
 
『にじいろのさかな』 
マーカス・フィスター/作 
谷川俊太郎/訳 
講談社/刊 
1,890円(税込)  | 
	 
		
		
		2012/8/3 金曜日
 大井 :子どもの本売り場
		クレヨンハウス出版の新刊,  イベント
		No Comments
		
		こんにちは。子どもの本売り場の大井です。
8月に入って夏休みもいよいよ本番! という感じですね。
クレヨンハウスの「夏の学校」も明日開校!
店頭では、その講師のおひとりでもある、あべ弘士さんの原画&パ
ネル展を開催中です。

昨夏、北極航海をしたあべさんの、絵本「ふたごのしろくま」シ
リーズの原画と、
航海中に記した日記がもとになった『こんちき号北極探検記』のパ
ネルです。
ひんやり、北極の空気を感じられますよ。
7日(火)までです。
ぜひあそびにいらしてください、お待ちしております。


	 
		
		
		2012/7/18 水曜日
 大井 :子どもの本売り場
		絵本作家さん
		No Comments
		
		暑い暑い3連休。
全国から、昨日の代々木公園に集まったたくさんの方々が、
お店にも立ち寄って、レジでも声をかけてくださいました。
暑いなか、本当におつかれさまでした。
午後には、集会に参加されていたという
絵本作家のいせひでこさんが「ちょっと涼みに」といらっしゃい
ました。

手書きの(生です!)絵とメッセージが描かれた
Tシャツ姿がすてきだったので、写真を撮らせていただきましたよ。

これは横断幕。こちらは金曜夜の官邸前に持って行って
みんなにメッセージを書いてもらっているのだそう。
お店のスタッフは行けなかったけれど、みなさんの熱気に、
一緒に参加したような気持ちで過ごした一日でした。
	 
		
		
		2012/7/18 水曜日
 高橋 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」7月のご本を紹介します。
今月は『I’ll Save You Bobo!』をお届けします。
ベビーブルーの表紙が、なんとも涼やかです。
★ぬいぐるみのサルを取り合う、少年とねこの物語★

◆『I’ll Save You Bobo!』 
Eileen Rosentha/文 
Marc Rosenthal/絵 
Atheneum Books/刊 
1,559円(税込)
ウィリーが、ぬいぐるみのボボに絵本を読み聞かせていると 
ねこのアールが邪魔をします。 
ウィリーは場所を変えて、今度は絵でお話をつくりはじめます。 
それは、ウィリーとボボが、ヘビやトラが住む怖いジャングルを探検するという 
壮大なストーリー。 
佳境に入ったところで、またもアールが邪魔を。 
おこったウィリーは、自分のお話のなかで、アールに仕返しをするのですが……。ウィリーがかわいがっている、ぬいぐるみのボボのことを、実はアールも 
大好きなのです。 
ウィリーに邪険にされながらも、隙あらばとボボをかっさらうアール。 
ふたりで取り合うより、一緒にボボをかわいがればいいのにね。 
でも、そういえばわたしも子どもの頃、お気に入りの人形は誰にも 
貸したくなかったなぁ。さて、このふたりの攻防、いったいいつまで続くのやら。 
気になるひとは、ぜひ前作『I Must Have Bobo!』もお試しくださいね。  | 
	 
		
		
		2012/7/12 木曜日
 早崎 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『More』 
I.C. Springman /文 
Brian Lies/絵 
Houghton Mifflin Harcourt/刊 
1,767円(税込)
★『More(もっと)』という表題の、 
「enough(足る)を知る」本。★ 
  
巣をこしらえたばかりで、何も持たないカササギが、 
友だちのネズミからもらったビー玉を皮切りに、 
ひとつまたひとつとものを巣に集めていきます。 
止めどもなくものが増えていき、しまいには……。 
カササギはちいさな光るものを集める習性があるそうです。 
英語ではカササギをmagpieと呼び、 
「がらくたを集めるひと」という意味も持ちます。 
必要を満たすのに「充分な量(enough)」を知ることが本 
書のテーマ。 
「lots(たくさんの)」「a few(すこしの)」 
「less(より少なく)」など、 
年少者が理解できるよう英文も最小限。 
量を表す形容詞のバリエーションは知っておくと便利ですよ。 
そして「P3コース」。 
翻訳版:『もりのこびとたち』 
おおつかゆうぞう/訳 
福音館書店/刊 
1,365円(税込) 
★スウェーデンの森に住む 
ちいさなひとびとの物語★ 
  
森の奥、古いマツの木の根元に暮らす、 
ちいさな一家の一年を描いた物語です。 
文の比重がやや高く、絵は挿絵的。 
そこがまた古典絵本らしく、趣があります。 
季節の移り変わりを告げる草花や菌類、生きものなど、 
洞察と詩情に満ちた美しい絵は眺めるだけでも和みます。 
原書は1910年にスウェーデンで出版され、 
本作は1982年の英語翻訳版です。 
作者のベスコフも100年後の現在まで読み継がれているとは、 
思いもしなかったのではないでしょうか。 
これから100年先も読み継がれる一冊になると思います。  | 
	 
		
		
		2012/7/11 水曜日
 大井 :子どもの本売り場
		クレヨンハウス出版の新刊,  イベント,  クレヨンハウス出版の絵本
		No Comments
		
		こんにちは。
子どもの本売場の大井です。
暑~い夏こそ、しっかり食事をとって元気に過ごしたいですね。
夏ならではのおいしいものもいろいろあるけれど
「食べすぎるともの忘れをする」って言われるもの、
何だかご存知でしょうか。
答えは「みょうが」。
落語絵本シリーズ、2年ぶりの新刊は、『みょうがやど』。

◆『みょうがやど』
川端誠/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込)みょうがの塩漬け、みょうがの味噌漬け。
みょうがのてんぷらに刺身みょうが。
みょうが料理のオンパレードは、きっと声に出して読みたくなり
ますよ!
今週火曜からは川端誠さんの原画展を開催中です(~23日
まで)。

『みょうがやど』またはシリーズ3冊セットをお買い上げの方に
オリジナル「じゅげむ」てぬぐいをプレゼント!!

3冊セットは、化粧ケース付きでいろいろたのしい組み合わせを
ご用意しています。
例えば……

●『くいしんぼセット』 
『まんじゅうこわい』『めぐろのさんま』『そばせい』 
3,780円(税込) | 
●『こわ~い?セット』
『ばけものつかい』『いちがんこく』『そばせい』
3,780円(税込)
●『夏にピッタリセット』
『ばけものつかい』『いちがんこく』『そばせい』
3,780円(税込)
などなど。
その他、お好きな3冊を組み合わせたオリジナルセットもで
きます。
梅雨明け目前、暑い夏のはじまりに、
涼みがてらぜひ、お出かけください。お待ちしています!
	 
		
		
		2012/6/18 月曜日
 早崎 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
6月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
翻訳版:『ちいさなくも』
もりひさし/訳
偕成社/刊
1,260円(税込)
★ちいさな雲のたのしい変身あそび、
想像力が広がる絵本★

『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールによる本書は、
空を漂うちいさな雲の「変身あそび」の物語です。
大きな雲たちが上空へおでかけ中に、
ちいさな雲はひとり変身あそびをはじめます。
ヒツジ、飛行機、ウサギなど、思いつくままに姿を変えていきます。
そうこうするうちに、大きな雲たちがくっつきながら戻ってきて、
ちいさな雲にも合流するよう声をかけます。
このあと、みんな身を寄せ合うと、あれあれ……?
青空を舞台にした雲のショーは、眺めているだけでゆったりした
気分になります。
ふとした時に雲が何かの形に見えるのは、ちいさな雲の仕業かも
しれませんね。
そして「P3コース」。
翻訳版:『うまれかわったヘラジカさん』
落合恵子/訳
クレヨンハウス/刊
1,470円(税込)
★出不精のヘラジカ、
人生を最大限に生かすため旅立つ!★

慣用句「Making the most out of life(人生を最大限に生
かす)」をもじって、
『Making the Moose Out of Life』と名付けられたタイトル。
mostが moose(ヘラジカ)に、そして表紙に呆然と立つヘラジカ。
ここだけですでに笑えます。
主人公のヘラジカは何ごとにも消極的。
自分でも「何か」が欠けていることを感じた彼は、
ある日、その「何か」を探しに船出します。
遭難してたどり着いた島で、自給自足の生活を送るうち、
少しずつ変化が起こりはじめ……。
人生は自分次第でいくらでも変えられるということを、
ヘラジカが身をもっておしえてくれます。
何でもトライしてみることが大切なんですね!
	 
		
		
		2012/6/18 月曜日
 高橋 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは。ブッククラブの高橋です。
いよいよ関東も梅雨入り。
雨降りの日は、家の中で絵本の読み比べをしてみませんか。
 「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」6月のご本を紹介します。
今月は、『The Runaway Bunny』をお届けします。
★『おやすみなさいおつきさま』の姉本を原書で★

◆『The Runaway Bunny』 
Margaret Wise Brown/文  
Clement Hurd/絵 
Harper Collins/刊 
1,871円(税込) | 
翻訳版:『ぼくにげちゃうよ』
いわたみみ/訳
ほるぷ出版/刊
1,050円(税込)
ある日、「ぼく、ママから逃げるよ」と子ウサギが言います。
「もちろん追いかけますよ」とこたえる母ウサギ。
「それなら、魚に変身して逃げる」と言う子ウサギに
「漁師になって捕まえるわ」と母ウサギ。
「じゃあ、高い山のうえの岩になる」と言うと
「登山家になって登る」と返す母。
「庭のクロッカスになる」には、「庭師になって見つける」。
さて、この追いかけっこ、行きつく先は……?
子ウサギと母ウサギのほほえましいかけ合いで構成される本書。
単にかわいいだけにとどまらず、深くこころに余韻が残るのは
母ウサギのあふれる愛情が、読者をも包みこんでしまうからでしょうか。
本書は、古典的名作『Goodnight Moon』(翻訳版「おやすみなさいおつきさま」)の
姉本と言われている作品。
なるほど、2冊を読み比べてみると、
『Goodnight Moon』に出てくる部屋にかかる絵は、本書の一場面を切り取ったもの。
そして、本書の1シーンに出てくる部屋は、
『Goodnight Moon』の主人公の子ウサギの部屋にそっくりです。
姉妹本を比べて読むと、おもしろさもひとしおです。
	 
		
		
		2012/5/18 金曜日
 早崎 :ブッククラブ
		英語絵本
		No Comments
		
		こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
5月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
★「散歩の途中で、すごいことがあったよ!」 
男の子の歓声が聞こえてきそう★ 
  | 
◆『I Went Walking』 
Sue Williams/文 
Julie Vivas/絵 
Houghton Mifflin Harcourt/刊 
1,680円(税込) | 
男の子が散歩の途中、いろいろな動物と次々出会います。
ナレーターから「What did you see?」と問われるたびに、
出会った動物の色と名前を答える男の子。
そして、最後にはなんと……。
ページをめくるたびに動物たちが1匹ずつ増えて、
男の子を先頭に一列に並ぶ姿がなんとも微笑ましいです。
こんな夢のようなできごと、一度は体験してみたいですね。
文字が少ないうえくり返しが多く、絵も大きく描かれているので、
幼稚園や小学校での読み聞かせにもおすすめです。
そして「P3コース」。
★家の「目」から見た都市化の物語、 
『ちいさいおうち』を原書で!★ 
  | 
◆『The Little House』 
Virginia Lee Burton/作 
Houghton Mifflin Harcourt/刊 
1,785円(税込)
翻訳版:『ちいさいおうち』 
いしいももこ/訳 
岩波書店/刊 
1,680円(税込)  | 
1942年に出版され、いまなお愛読され続ける古典的名作絵本です。
のどかな田園に建てられたちいさいおうちは、
四季の移り変わりをたのしみ、住人とともに幸せに暮らします。
しかし、月日の流れととも田園は大都市へと変貌し、
いつしか住むひともなくビルの谷間に取り残されてしまいます。
表紙の玄関ポーチに小さく描かれた「HER-STORY」というこ
とば。
一見すると見落としがちですが、
この一言に作者の思いが集約されているような気がします。
ひとびとが人生の物語を紡ぐように、ちいさいおうちも物語を紡
ぎます。
なんだか胸がジーンと熱くなりますね。
ちなみに翻訳本の表紙には「HER-STORY」がなぜか消されて
いるので、
英語絵本を手にしたひとだけのトリビアです。
ぜひ確かめてみてくださいね。