■「さみしい」って、英語でどう言う?

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『How Do You Feel?
Anthony Browne/作
Candlewick Press/刊
1,544円(税込)

★あんな気持ち、こんな気持ち。
絵で一目瞭然な、「気持ち」のいろいろ。★



ゴリラやサルの絵本で定評のあるアンソニー・ブラウン、
最新作はサルの子を主人公にした「気持ちの絵本」です。
ことばではなかなか説明しづらい「気持ち」を、
表情豊かな絵とかんたんな英語で教えてくれます。
「さみしい」とサルの子はちいさくちぢこまり暗い表情、
「うれしい」と両手両足を大きく広げて満面の笑顔を見せます。
そのほか、怒ったり、驚いたり、恥ずかしがったり、自信満々
だったり……。
サルの子の一喜一憂する姿がなんともかわいいです。
たった1枚の絵で表現される「気持ち」はどれも一目瞭然、
日本語を介さずに英語のままでたのしめます。

そして「P3コース」。

◆『Mouse & Lion
Rand Burkert/文
Nancy Ekholm Burkert/絵
Michael Di Capua Books/刊
1,852円(税込)

★大迫力のイラストで堪能する、
イソップ童話『ライオンとねずみ』★



イソップの名作童話『ライオンとねずみ』が、
美しい絵と簡潔な文章で見事に蘇りました。
毛の1本1本まで丁寧に描き込まれたイラストは、
思わず見とれてしまうほど細密です。
大判なのでページによっては動物がほぼ実物大!
口を大きく開けたライオンが大迫力で迫ります。
ネズミがライオンに食べられそうになる場面では声を上げ、
ライオンが罠にはまる場面では息をのみ、
まるで自分がその場にいるかのような臨場感!
読んだひとだけが味わえる醍醐味です。
勇気も知恵も力もからだの大きさには関係ないことを、
ちいさなネズミがおしえてくれますよ。

■降矢ななさん、岡田淳さん、マーカス・フィスターさんご来店!

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは、子どもの本売り場の大井です。

このところ、作家の方々が続けて来店くださいましたので、ご紹介しますね。

まずは、スロヴァキアから帰省中の降矢ななさんがご来店。
今年のはじめに原画展を行った『ひめねずみとガラスのストーブ』に
サインをしていただきました!

ひめねずみとガラスのストーブ
安房直子/作
降矢なな/絵
小学館/刊
1,575円(税込)

岡田淳さんは新刊『願いのかなうまがり角』に初サインとのこと!
おなじみ『ネコとクラリネットふき』はサイン本夏バージョンをつくっていただきました。
ネコが何を思っているか、一冊一冊違います。

願いのかなうまがり角
岡田淳/作
田中六大/絵
偕成社/刊
1,050円(税込)

ネコとクラリネットふき
岡田淳/作
クレヨンハウス/刊
1,223円(税込)

そして、スイスから、マーカス・フィスターさんがご来店くださいました。
用意してきてくださったプレゼントの色紙、店頭に飾っているので
ぜひ見てくださいね!
新刊『おしえておしえて』と『にじいろのさかな』にサインしていただきました!
冊数限定ですので、お早めにどうぞ(現在、サイン本は店頭販売のみです)。

おしえておしえて
マーカス・フィスター/作
谷川俊太郎/訳
講談社/刊
1,575円(税込)

にじいろのさかな
マーカス・フィスター/作
谷川俊太郎/訳
講談社/刊
1,890円(税込)

■涼めます!あべ弘士さん「北極」原画展開催中

クレヨンハウス出版の新刊, イベント No Comments

こんにちは。子どもの本売り場の大井です。
8月に入って夏休みもいよいよ本番! という感じですね。

クレヨンハウスの「夏の学校」も明日開校!
店頭では、その講師のおひとりでもある、あべ弘士さんの原画&パ
ネル展を開催中です。

昨夏、北極航海をしたあべさんの、絵本「ふたごのしろくま」シ
リーズの原画と、
航海中に記した日記がもとになった『こんちき号北極探検記』のパ
ネルです。
ひんやり、北極の空気を感じられますよ。
7日(火)までです。
ぜひあそびにいらしてください、お待ちしております。

ふたごのしろくま くるくるぱっちんのまき
1,260円(税込)

こんちき号北極探検記
1,995円(税込)

■いせひでこさんのTシャツ姿!

絵本作家さん No Comments

暑い暑い3連休。
全国から、昨日の代々木公園に集まったたくさんの方々が、
お店にも立ち寄って、レジでも声をかけてくださいました。

暑いなか、本当におつかれさまでした。

午後には、集会に参加されていたという
絵本作家のいせひでこさんが「ちょっと涼みに」といらっしゃい
ました。
伊勢英子さん
手書きの(生です!)絵とメッセージが描かれた
Tシャツ姿がすてきだったので、写真を撮らせていただきましたよ。

伊勢英子さん2
これは横断幕。こちらは金曜夜の官邸前に持って行って
みんなにメッセージを書いてもらっているのだそう。

お店のスタッフは行けなかったけれど、みなさんの熱気に、
一緒に参加したような気持ちで過ごした一日でした。

■お気に入りのぬいぐるみと……

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」7月のご本を紹介します。

今月は『I’ll Save You Bobo!』をお届けします。
ベビーブルーの表紙が、なんとも涼やかです。

★ぬいぐるみのサルを取り合う、少年とねこの物語★

◆『I’ll Save You Bobo!
Eileen Rosentha/文
Marc Rosenthal/絵
Atheneum Books/刊
1,559円(税込)

ウィリーが、ぬいぐるみのボボに絵本を読み聞かせていると
ねこのアールが邪魔をします。
ウィリーは場所を変えて、今度は絵でお話をつくりはじめます。
それは、ウィリーとボボが、ヘビやトラが住む怖いジャングルを探検するという
壮大なストーリー。
佳境に入ったところで、またもアールが邪魔を。
おこったウィリーは、自分のお話のなかで、アールに仕返しをするのですが……。ウィリーがかわいがっている、ぬいぐるみのボボのことを、実はアールも
大好きなのです。
ウィリーに邪険にされながらも、隙あらばとボボをかっさらうアール。
ふたりで取り合うより、一緒にボボをかわいがればいいのにね。
でも、そういえばわたしも子どもの頃、お気に入りの人形は誰にも
貸したくなかったなぁ。さて、このふたりの攻防、いったいいつまで続くのやら。
気になるひとは、ぜひ前作『I Must Have Bobo!』もお試しくださいね。

■「足るを知る」って大事です。

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『More
I.C. Springman /文
Brian Lies/絵
Houghton Mifflin Harcourt/刊
1,767円(税込)

★『More(もっと)』という表題の、
「enough(足る)を知る」本。★

巣をこしらえたばかりで、何も持たないカササギが、
友だちのネズミからもらったビー玉を皮切りに、
ひとつまたひとつとものを巣に集めていきます。
止めどもなくものが増えていき、しまいには……。

カササギはちいさな光るものを集める習性があるそうです。
英語ではカササギをmagpieと呼び、
「がらくたを集めるひと」という意味も持ちます。

必要を満たすのに「充分な量(enough)」を知ることが本
書のテーマ。
「lots(たくさんの)」「a few(すこしの)」
「less(より少なく)」など、
年少者が理解できるよう英文も最小限。
量を表す形容詞のバリエーションは知っておくと便利ですよ。

そして「P3コース」。

◆『Children of the Forest
Elsa Beskow/作
Floris Books/刊
1,871円(税込)

翻訳版:『もりのこびとたち』
おおつかゆうぞう/訳
福音館書店/刊
1,365円(税込)

★スウェーデンの森に住む
ちいさなひとびとの物語★

森の奥、古いマツの木の根元に暮らす、
ちいさな一家の一年を描いた物語です。

文の比重がやや高く、絵は挿絵的。
そこがまた古典絵本らしく、趣があります。
季節の移り変わりを告げる草花や菌類、生きものなど、
洞察と詩情に満ちた美しい絵は眺めるだけでも和みます。

原書は1910年にスウェーデンで出版され、
本作は1982年の英語翻訳版です。
作者のベスコフも100年後の現在まで読み継がれているとは、
思いもしなかったのではないでしょうか。
これから100年先も読み継がれる一冊になると思います。

■「落語絵本」原画展とてぬぐいプレゼント!

クレヨンハウス出版の新刊, イベント, クレヨンハウス出版の絵本 No Comments

こんにちは。
子どもの本売場の大井です。

暑~い夏こそ、しっかり食事をとって元気に過ごしたいですね。
夏ならではのおいしいものもいろいろあるけれど
「食べすぎるともの忘れをする」って言われるもの、
何だかご存知でしょうか。

答えは「みょうが」。
落語絵本シリーズ、2年ぶりの新刊は、『みょうがやど』。

◆『みょうがやど
川端誠/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込)みょうがの塩漬け、みょうがの味噌漬け。
みょうがのてんぷらに刺身みょうが。
みょうが料理のオンパレードは、きっと声に出して読みたくなり
ますよ!

今週火曜からは川端誠さんの原画展を開催中です(~23日
まで)。

『みょうがやど』またはシリーズ3冊セットをお買い上げの方に
オリジナル「じゅげむ」てぬぐいをプレゼント!!

3冊セットは、化粧ケース付きでいろいろたのしい組み合わせを
ご用意しています。

例えば……

●『くいしんぼセット
『まんじゅうこわい』『めぐろのさんま』『そばせい』
3,780円(税込)

●『こわ~い?セット
『ばけものつかい』『いちがんこく』『そばせい』
3,780円(税込)

●『夏にピッタリセット
『ばけものつかい』『いちがんこく』『そばせい』
3,780円(税込)

などなど。
その他、お好きな3冊を組み合わせたオリジナルセットもで
きます。

梅雨明け目前、暑い夏のはじまりに、
涼みがてらぜひ、お出かけください。お待ちしています!

■人生を最大限に生かす!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
6月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Little Cloud
Eric Carle/作
Philomel Books/刊
1,767円(税込)

翻訳版:『ちいさなくも』
もりひさし/訳
偕成社/刊
1,260円(税込)

★ちいさな雲のたのしい変身あそび、
想像力が広がる絵本★

『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールによる本書は、
空を漂うちいさな雲の「変身あそび」の物語です。

大きな雲たちが上空へおでかけ中に、
ちいさな雲はひとり変身あそびをはじめます。
ヒツジ、飛行機、ウサギなど、思いつくままに姿を変えていきます。
そうこうするうちに、大きな雲たちがくっつきながら戻ってきて、
ちいさな雲にも合流するよう声をかけます。
このあと、みんな身を寄せ合うと、あれあれ……?

青空を舞台にした雲のショーは、眺めているだけでゆったりした
気分になります。
ふとした時に雲が何かの形に見えるのは、ちいさな雲の仕業かも
しれませんね。

そして「P3コース」。

◆『Making the Moose Out of Lifed
Nicholas Oldland/作
Kids Can Press/刊
1,767円(税込)

翻訳版:『うまれかわったヘラジカさん
落合恵子/訳
クレヨンハウス/刊
1,470円(税込)

★出不精のヘラジカ、
人生を最大限に生かすため旅立つ!★

慣用句「Making the most out of life(人生を最大限に生
かす)」をもじって、
『Making the Moose Out of Life』と名付けられたタイトル。
mostが moose(ヘラジカ)に、そして表紙に呆然と立つヘラジカ。
ここだけですでに笑えます。

主人公のヘラジカは何ごとにも消極的。
自分でも「何か」が欠けていることを感じた彼は、
ある日、その「何か」を探しに船出します。
遭難してたどり着いた島で、自給自足の生活を送るうち、
少しずつ変化が起こりはじめ……。

人生は自分次第でいくらでも変えられるということを、
ヘラジカが身をもっておしえてくれます。
何でもトライしてみることが大切なんですね!

■姉妹絵本、読み比べてみて!

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
いよいよ関東も梅雨入り。
雨降りの日は、家の中で絵本の読み比べをしてみませんか。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」6月のご本を紹介します。

今月は、『The Runaway Bunny』をお届けします。

★『おやすみなさいおつきさま』の姉本を原書で★

◆『The Runaway Bunny
Margaret Wise Brown/文 
Clement Hurd/絵
Harper Collins/刊
1,871円(税込)

翻訳版:『ぼくにげちゃうよ』
いわたみみ/訳
ほるぷ出版/刊
1,050円(税込)

ある日、「ぼく、ママから逃げるよ」と子ウサギが言います。
「もちろん追いかけますよ」とこたえる母ウサギ。
「それなら、魚に変身して逃げる」と言う子ウサギに
「漁師になって捕まえるわ」と母ウサギ。
「じゃあ、高い山のうえの岩になる」と言うと
「登山家になって登る」と返す母。
「庭のクロッカスになる」には、「庭師になって見つける」。
さて、この追いかけっこ、行きつく先は……?

子ウサギと母ウサギのほほえましいかけ合いで構成される本書。
単にかわいいだけにとどまらず、深くこころに余韻が残るのは
母ウサギのあふれる愛情が、読者をも包みこんでしまうからでしょうか。

本書は、古典的名作『Goodnight Moon』(翻訳版「おやすみなさいおつきさま」)の
姉本と言われている作品。
なるほど、2冊を読み比べてみると、
『Goodnight Moon』に出てくる部屋にかかる絵は、本書の一場面を切り取ったもの。
そして、本書の1シーンに出てくる部屋は、
『Goodnight Moon』の主人公の子ウサギの部屋にそっくりです。
姉妹本を比べて読むと、おもしろさもひとしおです。

■日本語版にはない「HER STORY」

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
5月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

★「散歩の途中で、すごいことがあったよ!」
男の子の歓声が聞こえてきそう★
◆『I Went Walking
Sue Williams/文
Julie Vivas/絵
Houghton Mifflin Harcourt/刊
1,680円(税込)

男の子が散歩の途中、いろいろな動物と次々出会います。
ナレーターから「What did you see?」と問われるたびに、
出会った動物の色と名前を答える男の子。
そして、最後にはなんと……。

ページをめくるたびに動物たちが1匹ずつ増えて、
男の子を先頭に一列に並ぶ姿がなんとも微笑ましいです。
こんな夢のようなできごと、一度は体験してみたいですね。

文字が少ないうえくり返しが多く、絵も大きく描かれているので、
幼稚園や小学校での読み聞かせにもおすすめです。

そして「P3コース」。

★家の「目」から見た都市化の物語、
『ちいさいおうち』を原書で!★
◆『The Little House
Virginia Lee Burton/作
Houghton Mifflin Harcourt/刊
1,785円(税込)

翻訳版:『ちいさいおうち』
いしいももこ/訳
岩波書店/刊
1,680円(税込)

1942年に出版され、いまなお愛読され続ける古典的名作絵本です。

のどかな田園に建てられたちいさいおうちは、
四季の移り変わりをたのしみ、住人とともに幸せに暮らします。
しかし、月日の流れととも田園は大都市へと変貌し、
いつしか住むひともなくビルの谷間に取り残されてしまいます。

表紙の玄関ポーチに小さく描かれた「HER-STORY」というこ
とば。
一見すると見落としがちですが、
この一言に作者の思いが集約されているような気がします。
ひとびとが人生の物語を紡ぐように、ちいさいおうちも物語を紡
ぎます。
なんだか胸がジーンと熱くなりますね。

ちなみに翻訳本の表紙には「HER-STORY」がなぜか消されて
いるので、
英語絵本を手にしたひとだけのトリビアです。
ぜひ確かめてみてくださいね。

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