2011/4/7 木曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ
No Comments
被災地の子どもたちに本を送ろう!
その想いからスタートしたHUG&READプロジェクト。
ようやく個人の方からも、本の寄贈をお受けできる準備が整いました。
詳しくはHPのご案内をご覧ください。
http://hug-read.blogspot.com/
被災地はもちろん、そのほかの場所でも、
いま、多くの子どもたちが不安や緊張を抱えていることと思います。
ぎゅっと抱きしめて、一緒に本を読む時間が、
そんな気持ちを少しでも和らげることができたら……そう願っています。
クレヨンハウスの店頭にも、「ハグの絵本」、そろえました。
たとえば『ハグタイム』。
世界を丸ごと抱きしめたいと「ハグ名簿」を持って旅に出た
子ねこのジュールのように、それぞれのわたしたちが、
「大丈夫だよ!」を両手で伝えていきたいですね。
 |
『ハグタイム』
パトリック・マクドネル/作
覚和歌子/訳
あすなろ書房/刊
1,575円(税込) |
2011/3/25 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
日差しが明るくなってきて、あらゆるものが色あざやかに見えはじめる季節。
今月は、色にまつわる絵本2冊をお届けします。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2:じっくりコース」3月のご本のご紹介です。
※郵便事情により、今月はご本のお届けが遅れているエリアもあるようです。
大変申し訳ございませんが、いましばらくお待ちいただければと思います。
ゾロトウの作品の中でも、もっとも人気があるといわれている一冊です。
女の子がウサギにおかあさんの誕生日に
何をプレゼントしたらよいか相談をもちかけます。
おかあさんは赤が好きという女の子に、
ウサギは次々と赤い色のものを提案していきます。
赤い下着、赤い屋根、そして消防車!!
その後もプレゼント選びは、黄色、緑、青と色を変え続いていきます。
プレゼントにふさわしいものは見つかるのでしょうか。
見た目もふるまいも、まるで道化師のようなウサギをはじめ
全体的にどこか現実離れしていて夢の中のような印象を受けます。
この不思議な空気感をかもし出している印象派風の絵は、センダックによるもの。
『Where the Wild Things Are』(翻訳版「かいじゅうたちのいるところ」)とは
まったく画風が異なり驚かされますね。
続いてもう一冊は、レオニの古典的名作です。
ほかの動物のように自分の色を持ちたいと願うカメレオンが主人公。
でも、どんなに努力しても周りの色に同化してしまいます。
ある日、もう1匹のカメレオンと出会い……。
ないものねだりをするよりも、あるがままの自分を受け入れて
たのしむほうがうんといい。
そんな前向きに生きる姿勢をおしえてくれます。
2011/3/25 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★7色の貨物列車がいく!★
貨物列車を主人公にした、
列車への熱き想いがかき立てられる秀作です。
「Blue Gondola car」や「Purpule box car」など、
列車を語りながらも、実は色もたのしめるすぐれモノ。
最後尾から順に、タンク車や石炭を積んだホッパー車など、
機能美あふれる各種車両が長く連なり、
最後に蒸気を吐く機関車が現われると、列車は煙を上げて動き出します。
トンネルを抜け、街を通り越して、陸橋を渡り疾走する貨物列車の姿に、
子どもだけでなく大人も思わず感嘆の声をあげてしまいます。
文字が少ないので、はじめての音読にもおすすめです。
★イースター卵の装飾を競うウサギのオン・パレード★
日本ではまだなじみの少ないイースターですが、
欧米では3月に入ると春の訪れを祝うイースターの絵本がたくさん書店に並びます。
その中でもひときわ目を引く本作は、
細密で装飾的な絵がもち味の人気作家ジャン・ブレットによるもの。
代表作『The Mitten』でもおなじみの、
絵を別のモチーフで縁取るスタイルは、本書でも健在です。
イースターの卵の装飾を競うウサギたちの物語ですが、
春の樹木や野草が図鑑さながらに描かれます。
ウサギなど動物好きだけでなく、植物好きもたまらない美しさです。
動植物画に目を奪われてばかりはいられません!
卵コンテストに出品するより、巣から転げ落ちたコマドリの卵を、
あたためることを選んだ主人公の子ウサギ。
この子ウサギにあるすばらしいことが起こります。
絵本を通して、海外の文化にふれられるのも、英語絵本の魅力のひとつ。
2011/3/25 金曜日
admin
イベント
No Comments
もっと抱きしめて!もっと読んであげて!
東北地方太平洋沖地震の災害に見舞われたみなさまへ
こころよりお見舞い申し上げますとともに、
お亡くなりになられた方々へのご冥福をお祈り申し上げます。
クレヨンハウスは東京店・大阪店ともに、通常営業しています。
「開いててよかった!」と言われるライフ・スポットとして。
こころとからだ、緊張でコチコチになっていたら、
どうぞあそびにきてください。
あの地震以来、「子どもたちが、よく眠れないようだ」
という声をよく聞くようになりました。
こんなときこそ、子どもたちを、そして自分自身を、
ぎゅっと抱きしめて絵本を読むひととき、大事にしたい……
被災地の子どもたちへも、わたしたちができること、考えています。
「HUG & READ」というプロジェクトもつくりました。
絵本や子どもの本を、被災地にお届けするためです。
いまはまだ、生活必需品を優先していますが、
ルートや受け入れ態勢が確保できたら、
子どもたちの必需品「絵本や子どもの本」をお届けします。
ホームページやツイッターで呼びかけますので、ご協力お願いします。
(いまお送りいただいても、現地に届けられませんので、お待ちください)
 |
HUG&READ! 着々と準備中です! |
2011/2/22 火曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★デザイナー、ムナーリの動物園は、謎めいて★
画集のような美しさを放つ本作は、
イタリアを代表するグラフィック・デザイナー、
ブルーノ・ムナーリによるもの。
鮮やかな色彩と大胆な構図に目を奪われます。
案内人の蝶に導かれながら、
動物園の動物たちを順々に見てまわるうちに、
実際に歩を進めて見ているような感覚をもちます。
印象的かつ不思議なのは、ライオン。
「ライオンはだれも怖がらせません」とあり、
モナリザのような笑みを浮かべこちらを見ています。
神秘的で謎めいたムナーリの動物園を、
ぜひおたのしみください。
★雪だるまと1年中いっしょにいられたら……。少年の夢物語
 |
「P3:どきどきコース」◆『Snowmen All Year』
Caralyn Buehner/文
Mark Buehner/絵
Penguin Group USA/刊
1,696円(税込) |
「雪だるまと1年中いっしょにいられたら……」と、
夢見る少年の物語。
ページをめぐるごとに、ありえない光景が目に飛び込み、
笑わずにはいられません!
雪だるまとの凧揚げや海賊ごっこあたりでは、
衝撃はちいさいですが、
真夏に水あそびや砂あそびをしている雪だるまは、
かなり衝撃的なミスマッチです。
少年の一人称で綴られる物語の英文は、
ほぼ各ページ2行なので、読み合いにも長すぎず、
初級者程度の子でもたのしめます。
2011/2/18 金曜日
田村 :東京店
絵本作家さん, イベント
No Comments
クレヨンハウスでは、作家と読者をつなぐ場所を目指して
「子どもの本の学校」で毎月1回、
さまざまなジャンルの講師にご講演をいただいています。
明日2月19日(土)の講師は、谷川俊太郎さんです。
詩人、絵本作家、翻訳家として、
作詞や脚本も、朗読の活動などなど多彩にご活躍の谷川さん。
講演会のタイトルは、
「谷川さんを質問攻めにしよう!
―参加者からの質問に答えます。愚問難問歓迎!」
この本の中でも、谷川さんの仕事に関するものから、
素朴な疑問、はたまた人生相談のようなものまで
さまざまな質問に答えておられます。
谷川さんの答えは的確なことばで、ときにロマンチックに、
ときにびしっ!と深い知恵とあたたかい視線、
思わず吹き出してしまうようなユーモアが感じられます。
谷川さんに直接質問ができる機会です!
質問の合間に、詩の朗読もしていただけるかも……?
白熱した90分になりそうで、とてもたのしみです!
当日券も朝11時から販売します。
ぜひ、谷川さんに聞いてみたい質問をもって、ご参加ください。
また、現在店頭では「谷川俊太郎さんの仕事」と題して
詩集、絵本、対談、エッセイ、評論などなど、
いま手に入る谷川さんの書籍をほぼ全部をあつめたフェアを開催中。

こちらもいよいよ21日までです!
谷川さんの幅広い仕事を、
こんなにいっぺんに見られる機会はなかなかないかも?
たくさんのみなさまのご来店、お待ちしております。
2011/2/18 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。
春とは名ばかりのまだまだ寒い日が続いていますね。
では、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2:じっくりコース」2月のご本のご紹介です。
自分の欠けた一部を探して旅に出た主人公。
日照りの中、雨の中、上がったり下ったりしながら、
さまざまな出会いをくり返し
ついにぴたりと合うかけらを見つけます。
完璧なかたちになり、満足したはずでしたが……。
本当のしあわせってなんだろう、と問いかけてくる一冊です。
内容は深くても、さらりと読むことができるのは
黒い線だけで描かれた、シンプルでいて軽妙なイラストのおかげでしょうか。
表紙もモノクロでカッコカワイイので、
飾っておくだけでも充分たのしめる絵本です。
2011/2/17 木曜日
若林 :東京店
クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
大好評の「落語絵本を贈ろう」キャンペーン。
もうご覧になりましたか?
>>「落語絵本を贈ろう」キャンペーンはこちら
eショップにて落語絵本シリーズ1巻~14巻
どれでもお好きな絵本2冊購入の方へ、
「じゅげむを唱えよう!手ぬぐい」をお届けしています。
手ぬぐいとして使うだけでなく、
飾ってもたのしいデザインで、
もちろん川端誠さんオリジナルです。
落語絵本って? という方に……
先日1月15日、子どもの本の学校に川端誠さんをお迎えしたときのようすを、ちらりとご紹介します。

「初春絵本ライブ」ということで、
ご自身の作品の中から、
『ひとめあがり』、『はつてんじん』、『十二支のお節料理』
など、新春にぴったりの絵本を
たっぷり7冊も読んでくださいました!

開き読みの合間には、
絵本の細部にかくされた秘密や、
制作秘話などもお話ししてくださり、
笑って、うなずいて、驚いて……
と、とても充実した時間でした。
この日も、手ぬぐいが大人気!
店頭で落語絵本をご購入いただいた場合は、
応募券をおつけしています。
キャンペーンは2月末までになりますので、どうぞお早めに!
★現在の最新刊はこちら★
 |
『かえんだいこ』
川端誠/作
クレヨンハウス/刊
1,260円(税込) |
>>「落語絵本を贈ろう」キャンペーンはこちら
2011/2/14 月曜日
福寿 :編集部
クレヨンハウス出版の新刊, クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
またまた編集部の福寿です。
ずっとご紹介してきた「やんちゃっ子の絵本」シリーズが
いよいよ本日2月14日、3巻そろって発売となります。
『だれの おばあちゃん?』では、
こぐまさんのジェラシーの炎がメラメラ!
だって、大好きなおばあちゃんに
いとこがベタベタしているんですから。
こういう感情、子どもの頃に体験しませんでした?
いとこがきらい、とまでは思いませんでしたが、
ちょっとおもしろくない……。
ところが、このお話、そんなジメジメした展開ではありません!
ポイントは「ゲボーッ!」です。
下品だなんて言うことなかれ。
なぜか排泄物(?)好きな子どものツボに入ること間違いなし!
でも、やっぱり、最後はほんわかしています。
北欧らしいインテリアもたのしめる、キュートな絵本です。