■カレンダーガールならぬカレンダー恐竜?

英語絵本 2 Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Dinosaur Pet
※CD付き
Neil Sedaka/文
Tim Bowers/絵
Imagine Publishing/刊
1,852円(税込)

★往年のポップスターが替え歌でうたう、恐竜とボクの12ヶ月★

往年のポップスター、ニール・セダカ。
彼のヒット曲「カレンダー・ガール」を替え歌にした絵本です。
一度聴いたら耳に残るポップでリズミカルなメロディーは、
思わず一緒に口ずさみたくなるような親しみやすさが魅力です。
しかも、付属のCDで替え歌をうたうのは二―ル本人なので、
当時のファンにもうれしい一冊ではないでしょうか。

さて、もとは「彼女」の歌ですが、ここでは少年が愛する「恐竜」の歌。
1月に卵からかえった恐竜はどんどん大きくなり、
11月にはなんと七面鳥50羽でも足りない食欲の持ち主に。

恐竜の12ヶ月をたのしくうたっているうちに、
Januaryからはじまる月の名前を知らぬ間に覚えてしまいそう。
まずはサビの部分からリズムに合わせてうたってみませんか。

そして「P3コース」。

◆『Extra Yarn
Mac Barnett/文
Jon Klassen/絵
Balzer & Bray/刊
1,749円(税込)

<翻訳版>
アナベルとふしぎなけいと
なかがわちひろ/訳
あすなろ書房/刊
1,365円(税込)

★毛糸にまつわる、不思議でどこかなつかしいおとぎ話★

毛糸にまつわる、不思議でどこかなつかしいおとぎ話です。
イラストは、クレヨンハウスの翻訳絵本『どこいったん』と
『ちがうねん』でもおなじみのJon Klaassen。
人気上昇中の若手絵本作家です。

独特のセピア調の抑えた色を基調とした画面に、
主人公の少女が編んだ毛糸作品がカラフルに浮かび上がります。

ある雪の日、少女アナベルは毛糸が入った箱を見つけます。
その毛糸を使って、ひとやどうぶつたちにセーターやぼうしを編んであげますが、
箱の毛糸はなくなることを知りません。

あるとき、不思議な毛糸のうわさを聞きつけた皇子がやってきて、
アナベルから箱を取り上げ、国に持ち帰ると……。

木々や建物にいたるまでアナベルの編みものに包まれてゆく光景に、
冬の寒さも忘れてしまいます。
ちなみに、『どこいったん』のクマやウサギもセーターを着て
登場するので、ファンの方はどうぞお見逃しなく! 

■雪だるまのクリスマスって?

英語絵本 No Comments

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」12月のご本を紹介します。

クリスマスがすぐそこまで来ています。
今月は、そんなクリスマス気分をいっそう高めてくれる絵本を
お届けしますよ!

★クリスマスが待ちどおしくなる!★

◆『『Snowmen at Christmas
Caralyn Buehner/文
Mark Buehner/絵
Dial Books/刊
1,749円(税込)

<翻訳版>
ゆきだるまのクリスマス!
せなあいこ/訳
評論社/刊
1,365円(税込)

冬の時期、あちこちの軒先で見かける雪だるま。
雪だるまたちも、クリスマスを祝うのでしょうか。
この絵本は、そんな疑問にこたえてくれます。

もちろん、雪だるまだってクリスマスを祝うのです。
みんなで集まって、ツリーを飾って、食べて、おどって、うたって……。
サンタクロースだって、ちゃんと来ます!

ちょっとだけちがうのは、
ツリーの飾りが“つらら”だったり
おやつが、凍ったお菓子ばかりだったり
サンタも雪だるまの姿だったりするところ。

とはいえ、誰しもが思いっきりたのしく過ごす、という点では
わたしたちと変わらないようです。

『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーにも選ばれた本書。
読めば、きっとクリスマスが待ちどおしくてたまらなくなることでしょう!

■箱にしか見えないのは大人だけ!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
11月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Not a Box
Antoinette Portis/作
Harpercollins/刊
1,544円(税込)

<翻訳版>
はこははこ?
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

★「箱じゃない」と言い張るウサギとの掛け合いがたのしい★

表題は『Not a Box(箱じゃない)』ですが、
表紙は形や材質からボール箱に似せたデザイン。
裏表紙には、「THIS SIDE UP(天地無用)」とも。
いったい何なんだろうか?と思いながらページを開くと、
箱らしきものを引きずって歩くウサギが登場します。

「きみが座っているのは箱だよね?」と尋ねる話し手に、
「箱じゃないよ」とこたえるウサギ。
「じゃあ、何なの?」と、話し手とウサギの問答がはじまります。
実はウサギはごっこあそびの達人です。
ただの箱もウサギの手にかかれば車やロケットに早変わり!
想像力と箱ひとつで幾通りものあそびがたのしめることをおしえてくれます。

さて、あなたにはこの箱、何に見えますか?

そして「P3コース」。

◆『The Happy Lion
Antoinette Portis/作
Harpercollins/刊
1,544円(税込)

<翻訳版>
ごきげんならいおん
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

★ひとびとに挨拶をと、檻の外に出たライオンが見たものは……★

発売から50年以上も読み継がれている古典的名作です。
フランスの動物園で見物客に愛され、おだやかに暮らすライオンが主人公。

ある朝、飼育係りが閉め忘れた扉から、ふらりと外に出たライオンは、
「声をかけてくれたひとたちに挨拶を」と思い、街へと繰り出します。
ところが、ひとびとは怖がり、街は大騒ぎに!

ただ挨拶がしたいだけなのに拒否されるなんて、
ライオンにしてみればとてもショックなできごとです。
檻の向こうとこちらの区別に思わずドキッとしますが、
いつの時代もそんな境界線を立ち切るのが子どもたち。
ライオンの救世主となったのは……。

すてきな結末にこころもほっこり温まりますよ。

■使い道を考えてくだサイ!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。

今月は、『Giving Tree』(翻訳版『おおきな木』)で
つとに有名なSilversteinの
洒落たユーモアにあふれる一冊をお届けします。

★Silversteinに学ぶ、サイの使い道★

◆『Who Wants a Cheap Rhinoceros?
Shel Silverstein/作
Simon & Schuster/刊
1,955円(税込)

<翻訳版>
めっけもののサイ
長田弘/訳
BL出版/刊
1,365円(税込)

「お安いサイは、いかが?」の問いかけではじまる本書。
そして、サイがいかに使える動物か、という説明が続きます。

たとえば、
コートかけ
悪い成績表のシュレッダー
缶オープナー
ドーナツラック
不沈戦艦
畑をたがやす鋤
おこづかいがほしいとき、おとうさんににらみをきかしてくれる
寒い夜、一緒にベッドにもぐりこんでくれる
などなど……。

はたして、「えっ!?それはちょっと……」と引いてしまうか、
「ふ~ん、いいかも」と、買いたくなるか……。
あなたなら、このサイ、何に使う?

■「Ready or not, here I come!」かくれんぼの絵本です

英語絵本 11 Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
10月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Hide & amp;Seek
Il Sung Na/作
Alfred A. Knopf Books/刊
1,646円(税込)

★誰がいちばんじょうずに隠れるかな?★


ジャングルで動物たちがかくれんぼをはじめます。
参加したのは、ゾウ、キリン、サイ、フラミンゴ、カメレオンなど。
ゾウが探す役に名乗りをあげ10数える間に、
ほかの動物たちは隠れ場所を探します。

英語でかくれんぼを「Hide and Seek」と言います。
Hideは隠れる、Seekは探す、文字どおりですね。
「もういいかい」「まあだだよ」といったことばの掛け合いはありませんが、
「Ready or not, here I come!」の掛け声とともに探しはじめるそうです。

さて、本書にはカメレオンが表紙を含め全ページに描かれています。
動物たちが最後まで見つけることができなかったかくれんぼの達人です、
みなさんは見つけることができるでしょうか!?
おはなしをたのしみながらミッケあそびもできる、二度たのしい絵本です。

そして「P3コース」。

◆『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore
William Joyce/作
Atheneum Books/刊
1,852円(税込)

★2012年度アカデミー短編アニメ賞受賞作の原作★


2012年度アカデミー短編アニメ賞受賞作の原作で、
本好き大必見のファンタジー絵本です。

本好きの青年Morris Lessmoreに起こった、ある不思議な物語。
ある日、文字も吹き飛ぶ台風に飛ばされたMorrisは、
親し気な1冊の本に導かれ、不思議な館にたどり着きます。
そこはたくさんの本が巣のように集っているところ。
Morrisはその館で本に囲まれながら、
本の中で生きるような日々を過ごしますが……。

「every story has its upsets.(どんな物語にも予期せぬことが起こる)」
物語の冒頭のことばです。わたしたちの人生も同じようなものですね。
人生論としても示唆に富んだ一冊です。

■ハーベストムーンに照らされて

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」10月のご本を紹介します。

今月は、秋色がいっぱい詰まった
『By the Light of the Harvest Moon』をお届けします。

★秋色に輝く農場のファンタスティックな一夜★

◆『By the Light of the Harvest Moon
Harriet Ziefert/文
Mark Jones/絵
Blue Apple Books/刊
1,749円(税込)

一日の収穫を終え、ひとびとが眠りについたあと、
静まり返った農場を、月が煌々と照らしています。
突如、一陣の風が吹き、
畑に積まれた落ち葉のあちらこちらから
むくむくと、木の葉の精たちがとび出しました。
今宵は、秋分。
大人も子どもも一緒になって、
パイ・パーティをたのしむのです!月あかりに、落ち葉に、収穫のめぐみ。
秋らしい要素が、たっぷり詰まった絵本です。

表紙にラメ加工がほどこされ、
月がキラキラ輝いて見えるのは、洋書絵本ならでは。
ページをめくると、
紫がかった夕闇色に、
木の葉の黄色やオレンジ、深紅の色が映え
幻想的な世界が広がります。

月が煌々と輝く秋の夜は、
どこかでこんなたのしいパーティが
くり広げられているのかもしれませんね。

■オクセンバリーのドラゴン!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」9月のご本を紹介します。

★愛らしい絵に、思わずうっとり★

◆『King Jack and the Dragon
Peter Bently/文
Helen Oxenbury/絵
Dial Books/刊
1,852円(税込)

ジャック王が、ふたりの騎士たちとともにドラゴンとたたかうお話。
と、聞くと中世のお話のようですが、時代は現代。
実は、これ、3人の子どものごっこあそびなのです。持ちよったダンボールやシートでお城をつくり
目には見えないドラゴンを倒し、あとは、おやつで祝宴。
ところが、日が暮れて、ふたりの子どもには、おむかえが来ます。
ひとり残されたジャックのもとに、昼間の空想とは違う、現実の恐怖が
しのびよります。
はたして、ジャックの運命は……?

『We’re Going on a Bear Hunt』(邦題『きょうはみんなでクマがりだ』)で
つとに有名なOxenbury。
その作画による新作です。
子どものみならず、ドラゴンの姿まで愛らしいのは、さすが。
タイトルロゴにも凝った本書は、思わずジャケ買いしてしまうひとも多いのでは
ないでしょうか。

■秋の夜長に……絵本でよい夢を。

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
9月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Bark, George
Jules Feiffer/作
HarperCollins/刊
1,852円(税込)

★「ワン」と吠えない子イヌのジョージが、
獣医に診てもらったら……★

ピューリッツァー賞を受賞した作者の代表的絵本です。

主人公ジョージは、まだ幼いイヌ。
ある日、おかあさんが「吠えてごらん」と言うと「ニャー」。
あれれ? おかあさんの目が点になります。
お手本に「ワン」と吠えてみせても、
「ガーガー」「ブーブー」しまいには「モー」と、ほかの動物の
鳴き声ばかり。
困り果てたおかあさんは、ジョージを獣医のもとへ連れて行くことに。

獣医の登場以降、驚きの展開が待ち受けていますが、
続きは絵本を読んでのおたのしみ!

親の心配、子知らずといいますが、
ジョージのおかあさんを見ているとそのことばが胸にしみます。
含みをもったラストも必見ですよ。

そして「P3コース」。

◆『Sweet Dreams
Rose A. Lewis/文
Jen Corace/絵
Abrams Books/刊
1,749円(税込)

★いい夢で、読者もとろーり夢の中★

英語圏で、就眠時に親が子によく声がけすることばが、
タイトルでもある「sweet dreams(いい夢を)」です。
本書が描くのも文字通りとても甘い夢。

夜、子どもの傍らでおかあさんは物語を語りはじめます。
花を枕に寝てしまった子グマの話、
池でびしょ濡れになった子ネズミの話、
そして動物たちをやさしく見守るお月さま……。

幻想的な絵と心地よい韻律に、
読み終えた頃には読者も夢の中、なんてことも。
秋の夜長におすすめの一冊です。

■かぞくの団らんにテレビはお邪魔!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」8月のご本を紹介します。

今年の夏は、オリンピック観戦のため
テレビにくぎ付け、という方も多かったのでは。
今月は、そんなテレビにまつわるお話です。

★ウサギの女の子が思いついた、テレビよりおもしろいあそびとは?★

◆『Chloe
Peter McCarty/作
Balzer & Bray/刊
1,749円(税込)

クロイは、ウサギの女の子。
21人(羽)きょうだいのまん中です。
一日の終わりに、家族が全員そろって過ごす時間が、
何よりも好きなクロイ。
ところが、ある日おとうさんがテレビを買ってきて、
クロイの大好きな時間が、テレビに奪われてしまいます。
妹のブリジットとともに、
テレビ以外のおたのしみを探すクロイ。
クロイは再び家族のだんらんを、
取り戻すことができるのでしょうか?

シンプルなからだに、リアルな顔のついたウサギのイラストは、
ユニークで印象的。
じつは、作者は実際にウサギを飼っているのだとか……。

この先、このウサギ一家に携帯電話やインターネットがもち込まれたとしても
クロイが、さらにおもしろいことを見つけて
家族の絆を守っていってほしいものです。

■「さみしい」って、英語でどう言う?

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こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『How Do You Feel?
Anthony Browne/作
Candlewick Press/刊
1,544円(税込)

★あんな気持ち、こんな気持ち。
絵で一目瞭然な、「気持ち」のいろいろ。★



ゴリラやサルの絵本で定評のあるアンソニー・ブラウン、
最新作はサルの子を主人公にした「気持ちの絵本」です。
ことばではなかなか説明しづらい「気持ち」を、
表情豊かな絵とかんたんな英語で教えてくれます。
「さみしい」とサルの子はちいさくちぢこまり暗い表情、
「うれしい」と両手両足を大きく広げて満面の笑顔を見せます。
そのほか、怒ったり、驚いたり、恥ずかしがったり、自信満々
だったり……。
サルの子の一喜一憂する姿がなんともかわいいです。
たった1枚の絵で表現される「気持ち」はどれも一目瞭然、
日本語を介さずに英語のままでたのしめます。

そして「P3コース」。

◆『Mouse & Lion
Rand Burkert/文
Nancy Ekholm Burkert/絵
Michael Di Capua Books/刊
1,852円(税込)

★大迫力のイラストで堪能する、
イソップ童話『ライオンとねずみ』★



イソップの名作童話『ライオンとねずみ』が、
美しい絵と簡潔な文章で見事に蘇りました。
毛の1本1本まで丁寧に描き込まれたイラストは、
思わず見とれてしまうほど細密です。
大判なのでページによっては動物がほぼ実物大!
口を大きく開けたライオンが大迫力で迫ります。
ネズミがライオンに食べられそうになる場面では声を上げ、
ライオンが罠にはまる場面では息をのみ、
まるで自分がその場にいるかのような臨場感!
読んだひとだけが味わえる醍醐味です。
勇気も知恵も力もからだの大きさには関係ないことを、
ちいさなネズミがおしえてくれますよ。

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