とびきりのイースターバニーをご紹介します!

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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

今月は、イースター(今年は4月12日でした)の前夜、
世界中の子どもたちに卵を届けるイースターウサギのお話です。

★今年のイースターもきっと・・・★

『The Country Bunny and the Little Gold Shoes』
Du Bose Heyward/文
Marjorie Flack/絵
Houghton Mifflin/刊
1,748円(税込)

  翻訳版
  『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』
  羽島葉子/訳
  PARCO出版/刊
  1,631円(税込)

ウサギの世界では復活祭の日に、
イースターウサギが世界中の子どもにイースターエッグを届けます。
そのウサギになれるのは選び抜かれた、賢く親切で足が速い5匹のみです。
その一員になりたかった「ふわふわしっぽ」は、
いまや21匹もの子どもたちに囲まれて手いっぱい。
その夢をほとんどあきらめかけていました。
ところが、1匹欠員が出て、その選考会に出てみたら……・。
夢をもち続けた母ウサギの、自己実現の物語。

イースターウサギの選考基準として、賢く親切であることに加えて
足の速さが挙げられていることに思わずクスリと笑ってしまいました。
でも、わずか5匹で世界中の子どもたちに卵を配るわけですから、
当然といえば当然ですね。

今年のイースターもきっと、母ウサギはちいさな金の靴をはいて、
どのウサギよりも早く子どもたちに卵を届けてまわったことでしょう。

願いを叶える方法、教えます!

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先日、卒業式へと向かう袴姿の学生を見かけました。

卒業と同時にはじまる新生活に戸惑いを感じることも多い春。
そんなときには、気分転換に絵本を開いて、ひと息入れませんか?

それでは「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

T Is for Terrible ★「恐竜」なんだから
恐ろしいの、しょうがないでしょ!★

P1:ようこそコース

『T Is for Terrible』
Peter McCarty/作
Henry Holt & Co/刊
1,839円(税込)

今回は「恐ろしい」といわれるティラノサウルスが主人公です。
主人公はどうして自分が恐ろしいと言われるのかがよくわかりません。

「怖いやら、恐ろしいやらいわれても、恐竜なんだからしょうがないじゃない」
と言うこの子が愛らしく見えてくるから不思議。

「見かけだけで相手を判断していませんか?」と
自分に問いかけたくなる1冊です。

Wish ★叶える方法はよりどりみどり。
夢はたくさんもとう!★

P3:どきどきコース

『Wish』
Roseanne Thong/文
Elisa Kleven/絵
Chronicle Books Llc/刊
1,839円(税込)

『願い』と題がついた本書は、
七夕をはじめ世界の祈願のさまざまな習慣を見せながら、国めぐりします。

「トレヴィの泉にコインを投げて願うとまたローマに戻ってこられる」
というのは有名ですが、
コイン3枚なら結婚し、2枚なら恋に落ちるというのは初耳でした。

ブラジルでは新年に波を7回飛んで、
海に花とクシを投げ入れると、女神が夢を叶えてくれるとか、
本にクジャクの羽を挟むインドとか、トリヴィアな話がたくさん。

これで安心して、夢をたくさんもてそう!?

 
※ブッククラブでは2009年度のパンフレットのほかに、
洋書コースについてのリーフレットをご用意しております。
ご希望の方は、ブッククラブ宛にメールにてお気軽にお申し付けください。

>>メールはこちらから

to the memory of my mother

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3月になり、日差しがぐんと力強くなってきました。
そのせいか、ふだん見慣れた景色も、ちょっとだけ色鮮やかに感じられます。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
3月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

3月は、透明感のある鮮やかな水彩画が印象的な
『Chair for My Mother』をお届けします。
ここ最近のP2コースでも一、二を争う読みごたえのある絵本です。

Chair for My Mother ★ 「しあわせ感」が
  カラフルなページから立ち上る★
『Chair for My Mother』
Vera B. Williams/作
Harpercollins/刊
1,839円(税込)

  翻訳版『かあさんのいす』
  佐野洋子/訳
  あかね書房/刊
  1,427円(税込)

祖母、母、娘…三代の、決して豊かそうではないけれど
思いやりに満ちた、あたたかい一家。
その一家の、あるソファをめぐるエピソードがカラフルな水彩で描かれます。

3人がそれぞれ倹約して買おうとしているのは、
「ブルータイル食堂」で働く母の、
疲れたからだをやさしく預けられる大きなソファでした。
念願のソファが置かれるまでにたいへんな試練もありましたが、
家族やひとの輪で乗り越えます。
コルディコット・オナー賞受賞作。

しあわせはものの豊かさに比例するのではないのだと、
あらためて気づかされます。
冒頭に「to the memory of my mother」とあるように、
全編におかあさんへのやさしい思いがあふれている絵本です。

少し早いですが、母の日のプレゼントとしてもおすすめです。

ブッククラブから、2月の洋書をご紹介します。

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緑が芽吹く春の訪れがたのしみな反面、
花粉症がつらい! という方も多いのではないでしょうか?

ちなみに、わたしのオススメは“カチャマイティー”です。
免疫力を高める効果があって、毎年花粉症に悩まされるわたしにとっては頼れるお茶です。
花粉症でお困りの方はぜひ一度お試しください♪
(クレヨンハウス店頭またはeショップでご購入いただけます)

それでは「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★読み手もご注意!
効果抜群な「ねんね」の絵本★

P1:ようこそコース

『Time for Bed』
Mem Fox/文
Jane Dyer/絵
Houghton Mifflin Harcourt/刊
1,764円(税込)

声に出して読むとわかる、就眠時に効果抜群の1冊です。
たとえば、最初の見開き。
“It’s time for bed, little mouse, little mouse.”は、
“Darkness is falling all over the house.”と対で、
mouseとhouseの音がやさしく響き合います。

美しい韻律にのって、動物のあかちゃんが「ねんねよ」と、
順々に寝かしつけられるうちに、こちらもうとうと。

この「Time for Bed」は日本では未翻訳なのですが、
作者の出身国オーストラリアをはじめ、英語圏ではロングセラーの絵本です。
星が瞬く夜空の下でぴったりとからだを寄せ合う動物の親子たち……
こころもからだもあたたまる「ねんね」の絵本です。
 

★剣より絵筆を選んだ、ちいさな闘牛士★

P3:どきどきコース

『The Little Matador』
Julian Hector/作
Disney Pr/刊
1,764円(税込)

代々闘牛士を輩出してきた家に生まれ、
親の期待を重く背負った男の子の物語。

闘牛士になるための厳しい練習に初舞台……
でも、この少年、親に衝撃を与えます。
実は牛と闘うよりは、なんと牛を描くほうが好きだったのです!

今月のP2コース(※16日のブログ参照)の主人公アンジェリーナと同様、
「好きでたまらないもの」がこの少年にもあります。
これらの絵本を読んだ子どもたちが、
彼らのように「好きでたまらないもの」を
見つけることができますように……。

 
◆ブッククラブ入会特典プレゼント◆
いま洋書コースご入会の方全員に2009年4月配本時、
洋書絵本のノベルティグッズをプレゼント!(※4月配本のある方限定)
日本では手に入らない、アメリカ直輸入のかわいいグッズです。

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何が届くかはおたのしみに♪

春だもの、「好き!」に夢中になりたい!

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先日、庭先のアジサイの枝に、ちいさなかわいい芽が出ているのを発見しました。
着実に春は近づいているのですね。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

今月のP2コースは、やわらかいパステル調の色彩が春らしい
『Angelina Ballerina』の登場です。

★おどって、アンジェリーナ!
    好きだからがんばれる★

『Angelina Ballerina』
Katharine Holabird/文
Helen Craig/絵
Penguin Group USA/刊
1,544円(税込)

  翻訳版:『アンジェリーナはバレリーナ』
  おかだよしえ/訳
  講談社/刊
  1,680円(税込)

バレエが好きでたまらない、ネズミのアンジェリーナが主人公。
1983年に初版が出て以来、アメリカでは大人気で、ロングセラーの仲間入り。
シリーズ化もされました。

透明感のあるパステル色を基調とするイラストで、
とくにピンクのチュチュにトウシューズをはいたアンジェリーナが、抜群のかわいらしさ。

アンジェリーナのように「好きでたまらないもの」を見つけることが、
しあわせな人生の秘訣かな……?
ひとつのチャーミングな生き方を見せてくれます。

夢に向かって夢中でがんばるアンジェリーナの姿は、ステキ!!
そんなアンジェリーナの「好き」を、やさしく後押ししてあげた彼女の両親もステキです。

さわやかな感動と元気をもらえる1冊です。

12人いる!

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ご報告が遅くなりましたが、
1月23日に東京店で開かれた「おとな版Read Aloud! の会」でのこと。

テキストは、ルドウィッヒ・ベーメルマンスの『MADELINE』でした。

madeline 『MADELINE』 
Ludwig Bemelmans/作
The Vinking/刊
ハードカバー
1,985円(税込)

1947年にアメリカで生まれ、世界中で読み継がれているロングセラー
「MADELINE」シリーズの第一作目です。

フランスの寄宿舎で暮らす12人の女の子たち、
その中でもいちばんちいさくて元気なマドレーヌを主人公に物語は進んでいきます。
ある夜マドレーヌは盲腸炎にかかり、入院することになるのですが……
病院でも元気いっぱい!
読みながら元気をもらえる絵本です。

マドレーヌが大人になったような、たのしくて朗らかな講師の大島英美さんを囲んで、
登場人物それぞれの役になりきりながら、みんなで読み合いました。

さて終了後、参加者の方から
「このページ、12人いますね」と言う声が上がりました。
「?」みんなでそのページを見てみると……。
マドレーヌが入院して11人になったはずの寄宿舎の食事のシーン。
席はひとり分空いているのに、12人の女の子が座っているではありませんか!

「すごい! 大発見!」参加していたみなさんや
大島さん、わたしたちスタッフまでおおいに盛り上がり、
ほかにも発見はないかと、ひとしきり読み返したのでした。

こんな驚きを共有できるのも、
みんなで同じ本を読み合う「Read Aloud! の会」ならではでしょうね。

東京店では、2月28日までベーメルマンスと『Swimmy』の作者、
レオ・レオニにスポットを当てた企画展示をしています。
こちらでも、作品の秘密や作家の知られざるエピソードをたくさんご紹介していますので、ぜひ見にいらしてください。
一緒に驚きを共有しましょう!

それにしても、あの女の子は誰だったのでしょうね……?

●ペーパーバック
『MADELINE』
Ludwig Bemelmans/作
Puffin Books/刊
882円(税込)

●CD付きペーパーバック
『MADELINE』
Ludwig Bemelmans/作
Puffin Books/刊
1,103円(税込)

●日本語版
『元気なマドレーヌ』
ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作・画
瀬田貞二/訳
福音館書店/1,365円(税込)

>>ベーメルマンスとレオニの企画展はこちらから!

*洋書は2月9日現在の価格です。レートの変動によって価格の変更があります。

ブッククラブから「犬」をめぐる2冊をご紹介!

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「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

今月は、お得なペーパーバック版で2冊のお届けです。

I'll Always Love You ★「好きだよ」は、言葉にしようね!★

『I’ll Always Love You』
◇Hans Wilhelm/作
◇Random House/刊
◇809円(税込)

 翻訳版『ずーっとずっとだいすきだよ』
 ◇久山太一/訳
 ◇評論社/刊
 ◇1,050円(税込)

好きな相手に「どんなときでも君のこと好きだから」と伝えている?
と、問いかけるようなこの絵本、どきっとする読者もいるのでは。

愛犬エルフィーとともに育った主人公の少年は、
老犬になったエルフィーを見送ることになり悲しみますが、
そのときの救いが、「愛しているよ」ということばかけを毎日していたことでした。

幼い子どもたちと、愛する誰かとの永遠の別離について、
避けたり隠したりせずに語り合うきっかけになるでしょう。
1985年に出版され、25回も版を重ねた作品です。

子どもの頃、動物と暮らした経験があるひとなら、
共感する部分が多いのではないでしょうか。

文章よりもイラストによってストーリーが展開していく、まさしく「絵本」。

エルフィーが子犬のときのやんちゃな表情に思わずほほえみ、
晩年の弱々しく太った姿には、胸が痛んでしまいます。
ラストはひとまわり成長した主人公の姿に、こころがほっこりあたたまります。

Madeline's Rescue ★マドレーヌが大変! 助けてくれたのは……★

『Madeline’s Rescue』
◇Ludwig Bemelmans/作
◇Penguin Group USA/刊
◇924円(税込)

 ◇翻訳版『マドレーヌといぬ』
 ◇瀬田貞二/訳
 ◇福音館書店/刊
 ◇1,365円(税込)

先月、P3コースで、ベーメルマンスのお孫さんが描いた最新刊
『Madeline and the Cats of Rome』を紹介したMadelineシリーズ。

1939年に最初の『Madeline』(英語では、マデラインと発音)が出版され、
アメリカの絵本界にフランスのエスプリと、新しい元気な女の子像をもたらしました。

本書はその続編で、1954年のコルディコット大賞受賞作です。

川に落ちたマドレーヌがノラ犬に救われ、
「いのちの恩人」の犬は寄宿舎でマドレーヌたちと暮らしはじめますが、
そこにひと騒動が……。

大胆で伸びやか、そして表情豊かな描線は、元気な主人公たちさながらです。

ダイナミックな動きのある線画。
ところどころに出てくるパリの街並みは細かい部分まで描き込まれていて、
見ればみるほどたのしい発見があり、ゆかいになります。

そして、文章はきれいに韻が踏まれていてリズミカル。
大人もたのしめるどこまでもオシャレな一冊です。

今月は、奇しくも「犬」をめぐるお話が2冊でした。
それぞれの作品の犬たちを見比べてみるのもきっとたのしいですよ。

おうちに来るのは「睡魔」それとも「おじゃま虫」?

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こんにちは。
きょうは暦のうえでは大寒です。寒さが1年のうちで最も厳しい日。
お店へいらっしゃる方は風邪をひかないよう、あたたかい服装でおでかけください♪

それでは、 「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P1:ようこそコース」「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★ぐうすか、一軒まるごとお昼寝だ!★

「P1:ようこそコース」

『The Napping House』
◇Audrey Wood/文
◇Don Wood/絵
◇Harcourt/刊
◇2,079円(税込)

 日本語版:『おひるねのいえ』
  ◇江國香織/訳
  ◇BL出版/刊
  ◇1,529円(税込)

ある雨の日の午後、一軒の家がまるごと睡魔に襲われ、
おばあさん、孫、イヌやネコ、ネズミまでが、つぎつぎと文字通り折り重なるように、
ひとつのベッドでお昼寝タイムを迎えます。
そこにノミが1匹、さあたいへん。
たたみかける韻律とともに、読者に睡魔が忍び寄る……。

アメリカでは「ベッドタイムの本」として、20年以上読み継がれているロングセラー絵本です。
人気の秘密は、マザーグースなど伝統の童謡スタイルの現代風アレンジという点でしょうか。
江國香織さんが訳した日本語版も必見です。

★ひとりでいるのが好きなクマの家に「おじゃま虫」が★

「P3:どきどきコース」

『A Visitor for Bear』
◇Bonny Becker/文
◇Kady MacDonald Denton/絵
◇Candlewick Pr/刊
◇1,964円(税込)

絵本を見慣れた目にも「おや?」と思わせる、個性が光る作品。
セピアのアウトラインと、淡いが甘すぎない水彩、そしてセピアで書かれたテキストは、
端正さとウイットのほどほどのブレンドです。

「ひとぎらい」(他者ぎらい)のクマの家に、大胆で社交的なネズミが執拗に入り込み、
クマが根負けしてお茶をともにする。
するとどうでしょう、あれ? 何だかたのしいじゃない。
こんな「おじゃま虫」になるのも、おしかけられるのも悪くないかも。

クマが少しずつこころを開くようすに、読み手のこころもじんわりと温まります。
今年いちばんのおすすめ絵本です!(まだはじまったばかりですが…)

マドレーヌの新しい冒険、カラフルに登場!

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2008年の最後にご紹介をする新着洋書は、
『Madeline』シリーズの最新刊です。

オリジナルは1939年に出版された『Madeline』(日本語版:『げんきなマドレーヌ』)。
60年以上も読み継がれている超ロングセラー絵本です。

本作者は原作者Ludwig Bemelmansのお孫さん。
おじいさんのバトンを引き継いで、マドレーヌを蘇らせました。
元気なマドレーヌは健在です!

オリジナル版と読み比べてみるのもたのしいですよ♪
「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★マドレーヌの新冒険、原作者の孫によるカラー版で登場。★

Draw Me a Star  
「P3:どきどきコース」

 
『Madeline and the Cats of Rome』
◇John Bemelmans Marciano/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,136円(税込) 

 
寒いパリを出てアルプスのトンネルを抜けると、そこは太陽の都ローマ。
それまでの2色刷りが、本作では2/3ほどカラーになり、
ローマの陽光を効果的に表現しています。

先生のカメラがスリの少女にとられ、マドレーヌが追跡するという物語。
本書の後も、まだまだマドレーヌの冒険が続く予感がします。

 
今年も絵本ブログをご愛読くださり、ありがとうございました!
クレヨンハウスは、年内は30日まで、
年始は2日から、みなさんのご来店をお待ちしております。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

聖夜にキラリ! エリック・カールさんの「星」。

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「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

Draw Me a Star ★エリック・カールが亡き父に捧げた
詩情あふれる絵本★「P2:じっくりコース」
『Draw Me a Star』
◇Eric Carle/作
◇Penguin Group USA/刊
◇2,017円(税込)

  日本語版:『おほしさまかいて!』
  ◇さのようこ/訳
  ◇偕成社/刊
  ◇1,470円(税込)

作者エリック・カールさんの56歳で亡くなった父に捧げられた本書、
あとがきにあるように、作者の流れ星にうたれた夢に、触発されたものだそうです。

絵筆を持って生まれて来たような主人公、the artistは作者の父でしょうか。
運命に導かれるように、生活を彩るものたちを描きながら年を重ねる。
晩年になり、月が「星を描いて」と頼み、彼は自分の描いた星と一緒に夜空に昇って
ゆく……。
とても象徴的で、詩的。宇宙的広がりを感じる作品です。

無名のartistの軌跡をたたえた、壮大な叙事詩ともいえる作品です。
リズミカルな文と絵は、まるで音楽のよう。
幻想的で、静かな余韻に浸れるエンディングは、聖夜の季節にもぴったりです。

現在クレヨンハウス東京店では、「洋書絵本 VS(対決)シリーズ」を開催しています。
12月は、ロングセラー絵本『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールさんと、
豪華で精巧な飛び出すしかけ絵本が有名なロバート・サブダさんの「対決」です。
ぜひ、おでかけください。

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