2014/5/21 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで5月にお届けする絵本を紹介します。
みなさんは、朝ちゃんと起きれていますか。
朝起きるのってホントにつらいですよね。
今月は、一日のはじまりを応援してくれる
そんな内容の絵本をお届けします。
★目覚めの一冊にぴったり!★
◆『Waking Up Is Hard to Do ※CD付き』
Neil Sedaka/文
Daniel Miyares/絵
Imagine/刊
2,624円(税込)
朝がやってきた。
起きるのはつらいけど、嘆かないで、ヘコまないで
笑顔になろう。
起きるのは本当につらいけど、眠気をはらって、
からだを伸ばし、しゃんとしよう。
外では、鳥がさえずってるし、花も咲こうとしているよ。
さぁ、夢はそこまで。
起きて一日をはじめよう。作者は、歌手でピアニストで作曲家のNeil Sedakaさん。
自身のヒット曲『Breaking Up Is Hard to Do』を
お孫さんのために替え歌にアレンジし、本作が生まれたのだそうです。そしてイラストレーターのDaniel Miyaresさんの
ポップでヴィヴィッドな絵により
朝の日常が、たのしい絵本になりました。
Neilさん本人がうたう歌のCDもついています。
軽快な曲に合わせて一緒にうたえば
朝のユーウツも、吹き飛んでいってくれそうです。 |
2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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鈴木まもるさん
すずき・まもる
『ぼくの大きな木』
鶴見正夫/文
1980年/偕成社
●デビュー作の思い出
絵を描くのが好きなので、ひたすら毎日絵を描いていました。大学生のころで、最初は昼間に土建業のアルバイトをしながら絵を描いていたのですけど、危険が多いので水商売の仕事に変え、夕方から深夜まで働いて、朝から夕方まで絵を描きました。
山の中で暮らす男の子の話で、自然の四季をモチーフにして、何しろ画面を葉と木で埋め尽くしたくて描いていました。“言葉”という表現手段をまだそのころ持っていなかったので、ストーリーを大体作って、詩人の方に文章化してもらうことになりました。
その時は気がつかなかったけれど、ちゃんと鳥の巣も話に関わっていて、やはりそのころから、無意識にでも鳥の巣を求めていたんだなと、あとからわかりました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
自分の好きなことを、自由に続けてください。
●鈴木まもるさんのページ
ホームページ http://www.i-younet.ne.jp/~basaract/
ブログ http://blog.livedoor.jp/nestlabo4848/
フェイスブック https://www.facebook.com/mamoru.suzuki.5
●鈴木まもるさんの最新作
『ニワシドリのひみつ 庭師鳥は芸術家』
岩崎書店/刊
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2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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佐々木マキさん
ささき・まき
『やっぱりおおかみ』
「こどものとも」1973年10月号(211号)掲載/福音館書店 →1977年/福音館書店
●デビュー作の思い出
絵本のデビュー前後のことは、エッセイ集『ノー・シューズ』(亜紀書房/刊)にやや詳しく書きましたので、それを読んでくださるようお願いします。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
1.新人は、きた仕事を選り好みせず、何でも一所懸命にやること。
2.締めきりはかならず守ること。
3.絵本以外のもの(小説・演劇・旅行・街・人間etc.)をたくさん熱心に見ること。
●佐々木マキさんの最新作
『ノー・シューズ』
亜紀書房/刊
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2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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かこさとしさん
かこ・さとし
「こどものとも」1959年1月号(34号)掲載/福音館書店 → 1967年/福音館書店 → 2007年/復刊ドットコム
●デビュー作の思い出
「時代に合う大きなテーマで作れ」という高い編集者の意図に感激して、精一杯努力した記憶があります。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
各自の才能、意欲、情熱に応じ、自由に努力されるよう。
評価は後からつくてくるものでしょう。
●かこさとしさんの最新作
『出発進行!里山トロッコ列車 小湊鐵道沿線の旅』
偕成社/刊
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2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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西村繁男さん
にしむら・しげお
『くずのはやまのきつね』
大友康夫/作
「こどものとも」1974年10月号(223号)福音館書店 → 2009年/福音館書店
●デビュー作の思い出
出版社に売り込みにいっても、うまくいかなかった頃、大友康夫くんが「こどものとも」編集部を紹介してくれました。そこではじめて「やりましょう」と言ってくれた編集者と出会えました。その後の、この編集者のもとで『おふろやさん』『やこうれっしゃ』を作ることができました。大友くんが、私の苦手なストーリー作りをしてくれたのも有難いことでした。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
自分にこだわって、自分をさぐって、自分の納得する世界が表現できるといいですね。
●西村繁男さんの最新作
『タコのたこきちくん』
内田麟太郎/文
小学館/刊
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2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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あべ弘士さん
あべ・ひろし
『おっとせいおんど』
神沢利子/文
「こどものとも」1989年8月号(401号) /福音館書店 → 1995年/福音館書店
●デビュー作の思い出
神沢利子さんが文章です。絵本はぜんぜん興味ありませんでした。動物100%でした(旭山ZOOの飼育係でした)。船(日本郵船・東京→釧路)でオットセイを見に行きました。初めてで大感激!! で、絵、描けました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
遊びが大事。絵や文章以外のところに“宝物!あり。
●あべ弘士さんの最新作
『ぺっこぺこヒグマ』
ニック・ブランド/作 あべ弘士/訳
クレヨンハウス/刊
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2014/5/20 火曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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岡田よしたかさん
おかだ・よしたか
『あやまりたおす人々』
「おおきなポケット」1998年6月号(75号)掲載/福音館書店
●デビュー作の思い出
あんまり読者(こども)のことも考えず、好き勝手にやらせていただきました。編集者さんといっしょに作り上げていく、という経験は初めてで、それも楽しかったです。が、次の、初単行本『おーいぺんぎんさーん』が刊行までに3年もかかり、苦労を味わう。さらにその後も数年間、いろいろお話を考えるもすべてボツになり、やっぱり好き勝手にやろ、と思うに至る(今現在、好き勝手にやってるワケではありませんが)。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
人それぞれ書きたい物語や(別に物語でなくてもよいのですが)描きたい絵もちがうので、言うのはむずかしいですが、多くのいろんな物語や絵本、絵画に接して下さい(と言うといて、私あまり接してませんけど。スンマセン)。
風景や、物や、人間をじっと見ることも良いのではないでしょうか。人間は、あんまりじっと見てると、誤解を招くのでなかなかムズカシイですが。
●岡田よしたかさんの最新作
『とてもおおきなサンマのひらき』
ブロンズ新社/刊
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2014/5/16 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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いわむらかずおさん
いわむら・かずお
ぷくぷくのえほん1『あふりかのぷくぷく』
ぷくぷくのえほん2『まーくんとぷくぷく』
ぷくぷくのえほん3『しっぱいしっぱいぷくぷく 』
「ぷくぷくのえほん」全3作/1970年/実業の日本社 → 1980~1982年/偕成社
●デビュー作の思い出
ダミーを持って売り込みに出かけ、採用された絵本です。
「うちで出しましょう」と編集長に言われ帰る銀座から有楽町駅への道々は、うれしさで体がふわふわ浮いているようでした。しかし、「一冊だけでは弱いので、あと2冊書いてください」と、さっそくプロとしての試練を与えられたのでした。
今なら決してやりませんが、それからわずか4ヶ月で全三冊の原画を仕上げました。
そのシリーズは、残念ながら数年で書店から姿を消し、絶版になりました。
いま思えば、絵本としての魅力はありましたが、練りがたらず、全体的にはまだ力不足だったと思います。
1970年といえば、絵も文もひとりでかく絵本作家はまだ少なく、新人は注目されました。
『ぷくぷく』は売れなくても、仕事の依頼がたくさん来るようになりました。
当時、画家への印税による支払いはまれで、私も「買い取り(著作権法を理解していないひどい言い方です)にしますか、印税にしますか」などと言われたものです。そんなとき、「童美連」(日本児童出版美術家連盟)という、こどもの本の絵を描く画家の著作権を守る団体があり、先輩たちが画家にも印税をという運動をやっているのを知り、さっそく入会しました。
原稿料払いで差し当たってすぐお金が入るのは魅力でしたが、自分の仕事と将来にかけるという気持ちで、私は各社に印税による支払いを求めました。
やがて画家への印税は当たり前のことになりました。印税の制度が、栃木県の田舎町に移り住み、創作活動をつづけることを可能にしたのです。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
絵本作家として暮らしを立てていくのは大変ですが、ロングセラーの絵本を持つかどうかがその分かれ目です。
作者の心がこもらない安易に作られた絵本は、一時売れたとしても、こどもたちから支持されず、決してロングセラーになることはないでしょう。
自分の納得がいくまでしっかり時間をかけて、こどもたちが心から楽しむことが出来る上質な絵本を作ることが、やがて自分に返ってくるのです。
30年40年前に書いた絵本が、国内や海外で多くのこどもたちに読み継がれ、今も生きつづけているのは、絵本作家としての私の大きな喜びです。
●いわむらかずおさんのページ
いわむらかずお絵本の丘美術館 http://ehonnooka.com/
●いわむらかずおさんの最新刊
『14ひきのポケットえほん かぼちゃセット』
童心社/刊
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2014/5/16 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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三浦太郎さん
みうら・たろう
『Je suis… ぼくは…』
2004年/La Joie De Lire(フランス) → 2005年/ブロンズ新社
●デビュー作の思い出
2度目のイタリア・ボローニャ絵本原画展に入選した作品がそのままデビュー作になりました。それまでのイラストレーターとして絵を描くのとは違い、自由に描くことが楽しく、うれしかった。その反面、自分の名前の載った本を作ることは中途半端な気持ちでは作れないとも思いました。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
ぼくは絵本のことを勉強したことはありません。ですから、みなさんも自分なりの作り方を大切にして、迷ったときは自分が本当に描きたいことか、自分が楽しいと思えるかで判断してください。そうすればきっと納得のいく絵本が作れると思いますよ。
●三浦太郎さんのページ
ホームページ http://taromiura.com/
ツイッター @tarowitte
●三浦太郎さんの近刊
『あ・あ』
童心社/刊
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2014/5/16 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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降矢ななさん
ふりや・なな
『めっきらもっきらどおんどん』
長谷川摂子/作
1990年/福音館書店
●デビュー作の思い出
はじめての絵本作りを長谷川摂子さんとご一緒できたことは、私にとって大きな宝物だと思っています。
長谷川さんの子どもへのまなざしや絵本に対する真摯な姿勢を思い出すと、今も背筋がのびる思いです(私は、気をつけていないと背中が丸まりがち)。
苦労したのは、主人公の男の子を描くことです。表情や動作を大げさにするとマンガっぽくなってしまうし、プロポーションなど気をつけすぎると、絵が硬くなり、子どもの持つエネルギーが表現できない。子どもを描くことは、とても難しいです。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
これ、難しいです。自分は応援してあげられるような立場ではないから。
新しい感覚の力強い作品が生まれてくると、私自身も「ややや……、すごいのが現れたな。くやしぃ~! こんな面白い絵本、作ってみたい。わたしも、がんばらないと」と力が湧いてきます。そういう作品を見せてくださいね。
お互い刺激を受け合いながら、絵本作りしていけたら嬉しいです。どうぞよろしく。
●降矢ななさんの最新刊
『かまきりとしましまあおむし』
澤口たまみ/文
農山漁村文化協会/刊
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